2015年09月11日

2014年 第3回 静岡書店大賞寸評…小説部門

小説部門は柚木麻子さんの『本屋さんのダイアナ』が受賞!本が育んだ友情、そして少女の支えとなった本…。『赤毛のアン』の現代版のような対照的な2人の主人公とその家族が丁寧に描かれ、引き込まれました。成長の、青春の過程に素敵な本があるって幸せですねicon12
 ※2014年9月 投票時の在籍店舗です

●『私に似た人』朝日新聞出版 貫井徳郎
理不尽な時代を生きるわれわれは、やり場のない怒りや憎しみとどう向きあっていけばいいのだろう。作中に答えはない。正解のない問いだけど、答えを追い求め、考えることは
たぶん無駄じゃない。
(明屋書店イケヤ高林店 貝塚知香)

●『本屋さんのダイアナ』新潮社 柚木朝子
私の呪いを解けるのは、私だけ。
正反対の外見、性格だけどとても魅力的な
女の子二人の、自立への物語。
(TSUTAYA佐鳴台店 内藤賢久)

はじめて友達の家に誘われて訪ねて行った日のことを
あなたは覚えていますか? 自分の家とは違う間取り、
家具、初めて口にする手料理。見るもの触るものすべて
まぶしく感じたあの時間が、ページをめくるうちによみがえってきます。
かつて少女だった全ての女性に贈る、青春小説。
(明屋書店イケヤ高林店 貝塚知香)

●『A』河出書房新社  中村文則
これぞ小説!これぞ文学!もっと売れたらいいのに…
(アマノアクト北店 松本)

●『ここからはじまる』新潮社  はらだみずき
学生時代サッカーをやっていたお父さんと、夢はプロサッカー選手という息子。練習でも試合でもチームでなかなか目立てない息子の姿を見て歯がゆい思いの父親は、思わず息子に厳しく当たってしまう。息子のサッカーは誰のためのサッカーなのか?二人のサッカーは「ここからはじまる」。自分が子どもの頃、自分が子どもを授かってから、こんな経験をした人はきっと多いはず。少年の成長物語としてだけでなく、親としての成長物語としても読める、素敵な作品でした。サッカーどころ静岡だからこそお薦めしたい一冊です。
(アマノ有玉店 山本)

●『ミニスカ宇宙海賊 12』朝日新聞社  笹本 祐一
タイトルとはうらはらのハードSF小説もはや第12弾
アニメ版とも少しちがった、作者の深いSF愛とうんちくに満ちた作品です。登場人物の女子高生がかなりのやり手で、かわいらしさや萌を期待するのはマチガイです。
(江崎書店袋井店 豊島 寛之)

●『敗者たちの季節』角川書店  あさの あつこ
甲子園への切符を手に入れたチームだけでなく、おしくも手に入れることのできなかったチームにもスポットライトがあたっている点が良かった。野球にくわしくないが、主に高校球児の心情にスポットライトがあたっているため、読みやすいのも良かった。
(江崎書店袋井店 木村 祐介)

●『代書屋ミクラ』光文社  松崎 有理
研究者の論文を代筆する仕事“代書屋”。まだまだ駆け出しの新人代書屋ミクラが、一癖も二癖もある仕事と恋(?)を乗り越えて成長していく物語。軽妙な文章と個性的な登場人物が魅力的な作品だが、ただ「おもしろかった」で終わらず、かといって何か深く考えさせられるわけでもない。でもなんだかふわっと心に残る読後感が心地よい。
(江崎書店袋井店 大場 昭典)

●『徘徊タクシー』新潮社  坂口 恭平
「きっと僕たちが認識している世界とは全く別の地図を持っていて、そこでは正常に動いているはずなんだ」
「認知症は病気ではなく、新しい世界の入り口なのかもしれない」
認知症になるのを恐れていた人も、介護している人も「新しい知覚」ととらえれば、気持も軽くなると思わせてくれる本です。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)

●『天切り松闇がたり ライムライト』集英社  浅田 次郎
中学生の頃から慣れ親しんでいる大切な作品、待ってましたの最新シリーズ。今回も、目細の安吉親分の懐に抱かれるように安心して“心意気”と“まこと”と“きれいごと”の世界に浸ることが出来ました・・・幸福の極み。毎度、脳内でドラマ化しながら読んでいるんですが、再度ドラマ化の暁には成長した松っちゃんを野村修平君に演じてもらいたいです・・・(うっとり)
ちなみに10代の頃、読んでた時は勝地涼くんを当てて楽しんでました。
(江崎書店イトーヨーカドー店 稲葉 舞)

●『悟浄出立』新潮社  万城目 学
いつだって脇役はゴメンだ。いつも後ろにくっついている悟浄の物語。
中国の古典をかじったことのある方はもっと楽しめる。
(江崎書店イトーヨーカドー店 久保田)

悟浄が主役というと中島敦の「悟浄出世」がありますが、この作品は中島敦に対する熱い思いのこもったオマージュでもあります。中国古典を元にした短編小説集なのですが、それぞれの完成度が高いため、元ネタを知らなくとも充分に楽しめます。知っていたらより深く味わうことが出来るので、「西遊記」と「三国志」と「楚漢戦争」とかに手を出すのもよろしいかと。もちろん中島敦もお忘れなく。
(谷島屋ららぽーと磐田店 河合 満)

●『鴨川食堂 おかわり』小学館 柏井 壽
鴨川食堂の主人“流”は初めてのお客様に食べてもらう料理のウマそうな描写、そしてお客様の思い出料理を再現する技術、スバラシイの一言。そして娘“こいし”との京都弁でのやりとりが痛快。“流”“こいし”そしてドラ猫“ひるね”のまつ鴨川食堂へ思い出の料理を求めて訪ねてみよう!!
(江崎書店パルシェ店 渡部 松徳)

●『検事の死命』宝島社  柚月 裕子
自分の信念を持ち、事件の本質に真摯に向き合う佐方検事。いかなる権力にも屈しない強靭(頑固?)な精神には驚かされる。
シワシワよれよれのシャツにぼさぼさヘアの外見なのに「かっこいい!」って思ってしまいます。
(夢屋書店アピタ初生店 伊東 佳子)

●『海うそ』岩波書店  梨木 香歩
どの時間のどの場所かも定かでないもの
―“海うそ”。
時代の流れの中で手に入れるもの、そして失ってしまうものにつて考えさせられます。
(磐田市立中央図書館 山本 あゆみ)

美しい日本語によって語られる島の自然描写が素晴らしい。物語も感動的。
(浜松市立中央図書館 スタッフ)

●『ケモノの城』双葉社  誉田 哲也
描写が非常にリアル。
(夢屋書店焼津店 板倉 啓一)

●『なぎさ』角川書店 山本 文緒
とても静かでおだやかな空気の中に力強さを感じる不思議な小説でした。何もわかりやすくは解決していないのかもしれないけど、すべてがクリアにならなくとも、向き合い、僅か1ミリでも足を動かせたらまた明日も笑えるかも、そう思わせてくれる物語です。
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本 幹子)

●『山女日記』幻冬舎 湊 かなえ
誰もが持つそれぞれの悩みには、それぞれの向かい合い方でそれぞれの答えがあるものだと心が強くなる思いになれました。
(焼津谷島屋登呂田店 スタッフ)

●『居酒屋ぼったくり』アルファポリス 秋川 滝美
タイトルに偽りあり。(良い意味で)
読後がほっこりして、心がいやされるお話でした。
(本のサガミヤデュオ店 山下 聡子)

●『私に似た人』朝日新聞社 貫井 徳郎
やはり展開は思った通りだった。
途中までは。
10名のテロに関わる主人公のそれぞれの物語が、やがてひとつになるとふんでいたが、それとは違う形になっていく。誰にもテロリストになる可能性は充分にあると教えられました。
(本の王国浜松西店 中嶋 明子)

●『なぎなた男子!』アスキーメディアワークス 天沢 夏月
青春もの。トキメキます。
(焼津谷島屋田尻店 杉山 真祐美)

●『マダム・キュリーと朝食を』集英社 小林 エリカ
震災のあった年に生まれた少女と、放射能を光として見る猫。猫は光を食べることをやめられない。放射能汚染を批判するより、魅力的に描かれている方が怖い。猫同士の恋もロマンチック!猫と少女の「生」がつながっていくラストがすばらしい。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野 詠子)

●『ねじまき片想い~おもちゃプランナー・宝子の冒険』東京創元社 柚木 麻子
女の子なら一度はしたことのある片想いに共感でき、それと同時に待っているだけでは何も始まらない!と背中を押してくれる作品です。読むと自分も一歩前に踏み出したくなります。
(谷島屋浜松本店 鈴木 未奈美)

●『荒神』朝日新聞出版 宮部 みゆき
ファンタジーでありながら、いつの間にか身近なものとしてとらえることができる作品。
(谷島屋イオンモール店 スタッフ)

●『居酒屋ぼったくり』アルファポリス 秋川 滝美
旨い酒と美味しい料理の香りがする本
義理人情の味わいが良い
(谷島屋外商 芝吹)

●『おやすみなさいは事件のはじまり』幻冬舎 三岡 雅晃
地元の作家さんということで、物語の中にもあれ?(ニヤッ)と思うところもあり入り込みながら読めます。
(谷島屋本沢合店 佐々木 健次)

●『満願』新潮社 米澤 穂信
人の欲望と弱い部分とミステリが加わりゾワッとする。
結果が気になり読みふけってしまう1冊。
(谷島屋三方原店 佐藤)

●『約束の海』新潮社 山崎 豊子
山崎豊子さん最後の作品(構想30年)
映画にしてもいいと思います。
(TSUTAYA辻店 角 鈴子)

●『ちょちょら』新潮社 畠中 恵
ちょっと頼りない弟の新之介は、優秀な兄の自刃を受けて多々良木藩の江戸留守居役を引き継ぐことに!!
最初は頼りなくて、大丈夫か心配になりましたが、良い仲間に出会い、助け合いながら成長していく、そして色々と悩みながらも奔走する、若き藩士の奮闘記です。
(谷島屋富士宮店 京角 優子)

●『赤ヘル1975』講談社 重松 清
「カープ好き」なんてもてはやされるはるか40年近く前「カープ」は強かった。広島生まれでもファンでもないけれど、そんな時代をとらえたこの物語はとても琴線をくすぐるのです。
(MARUZEN&ジュンク堂書店 森本)

★『本屋さんのダイアナ』新潮社 柚木麻子★
本好きな2人の友情物語。現実にもいるかもしれない“ダイアナ”と“彩子”をついさがしてしまうほどちょっとリアルで夢のあるすてきなお話でした。
(静岡市立中央図書館 スタッフ)

思わず手に取りたくなるキラキラ美しい装丁本。仲良しの二人の少女が、各々にありのままの自分を受け入れ、我が身にふりかかった「呪い」を破り、成長していく姿に拍手しました。
(シミズブックス 杉田 レイ子)

お互いまったく違う環境で育った2人の少女が、惹かれ合い憧れながらも些細なことで袂を分かってしまう、女子のめまぐるしい感情の移り変わりの描写がリアル。苦しみながらも自らの呪いを自らで解いた2人が再び出会うラストは、まさにこれしかない。
2人をとりまく周囲の大人たちも魅力的。
(谷島屋浜松本店 永山 綾香)

●『本屋さんのダイアナ』新潮社  柚木麻子
仲良しだった二人が離れてしまい、その後も二人の中でのお互いの存在は大きいというような友達の絆があることが素敵だなと思いました。
(吉見書店 外商部 髙木小百合)

●『満願』新潮社 米澤穂信
伏線がちりばめられ、次々と場面が展開する長編ミステリーも魅力的ですが、登場人物たちの感情の交錯がぐっと凝縮された短編も魅力的であると気付かせてくれる作者の手腕にただ脱帽。
(吉見書店 外商部 原田とも子)

●『満願』新潮社 米澤穂信
全6話からなる短編集は、雰囲気的には「世にも奇妙な物語」にも似ていて、じわじわと不気味だけど、のめり込んでしまう文章で面白いです。
(吉見書店 竜南店 永倉愛美)

●『満願』新潮社 米澤穂信
ミステリーファン必読の本。
(吉見書店 本部 吉見龍夫)

●『ミッドナイトバス』伊吹有喜 文藝春秋
家族それぞれが問題を抱えながら生きている。お互いのことを想いながらも口に出すのが不器用な人たち。みんなうまくいってほしいと願うばかりです。
(吉見書店 竜南店 曽根健太郎)

●『ミッドナイトバス』伊吹有喜 文藝春秋
伊吹有喜さんの新作『四十九日のレシピ』を読んだ方も、そうでない方も、ぜひ読んでみてください。
(吉見書店 竜南店 朝比奈恒)

●『ミッドナイトバス』伊吹有喜 文藝春秋
主人公、登場人物に全く違う環境にある自分でも重ね合わせ、生き方をもう一度考え、先を向いて歩んで行こうと思える一冊です。
(吉見書店 外商部 杉村豊代)

●『長女たち』篠田節子 新潮社
この先ますます増える認知症…。現実問題としてぜひ必読。
(吉見書店 竜南店 渥美恵子)

●『長女たち』篠田節子 新潮社
長女である自分からしたら、心に鈍い痛みが残る作品です。フィクションですが、ノンフィクションであってもおかしくない。親とは?長女とは?弟妹とは?考えさせられる1冊です。
(吉見書店 竜南店 スタッフ)

●『長女たち』篠田節子 新潮社
自分も長女なので他人事と思えませんでした。
(吉見書店 外商部 スタッフ)

●『八月の六日間』北村薫 KADOKAWA
読んでいるうちに私も実際に山に登っているんじゃないかと思えた。山登りを通じて、人間関係、仕事やいろいろな心の悩みを払拭してくれる。普段山登りをしない私も登ってみたくなる1冊!
(吉見書店 長田店 店長 常木和幸)

●『お伊勢ものがたり 親子三代道中記』梶よう子 集英社
文政十二年、江戸から伊勢へ親子三代、隠居のまつ、嫁にいった娘・香矢、その娘・雪乃、そして手代の久松の四人が、皆それぞれ思いを抱えて出発。途中これまた一筋縄ではいかない人たちと道づれに。伊勢に一歩一歩近づくにつれ、ある者は決心し、ある者はわだかまりがとけ…。スピードが称賛される現代に比べ、とても不便な旅路だと思いますが、その不便さがとてもうれやましいと思いました。同じ日は二度とない、まして無為の日々などない、1日1日を丁寧に生きていきたいと、彼らの歩みから思いました。そして静岡の名所が随所に登場するのも魅力です。
(吉見書店 本部 西谷友子)

●『昼田とハッコウ』山崎ナオコーラ 講談社
ある町の本屋さんの三代目で、名ばかりの店長ハッコウと、ハッコウのいとこ昼田が書店の危機に二人で立ち上がる物語です。仕事柄、興味を持って読みましたが、町の本屋さんの在り方とか、本屋の仕事についても知ることができ、考えることが多々ありました。
(吉見書店 外商部 高津裕子)

●『私に似た人』實井徳郎 朝日新聞出版
「テロ」という言葉について深く考えさせられた本でした。
(吉見書店 竜南店 大髙宏之)

●『怪盗クイーンと魔界の陰陽師』はやみねかおる 講談社
キャラクターが魅力的で、出来事がとてもおもしろいです。ミステリー風で読みごたえ抜群です。
(吉見書店 外商部 スタッフ)

●『荒神』朝日新聞社 宮部みゆき
「想像ラジオ」もそうでしたが、現実の災難(地震・津波・放射能)を風化させずに、また未来に向けた若干の希望を抱ける物語。
(戸田書店 函南店 内田究)

●『吾輩ハ猫ニナル』講談社 横山悠太
名前はまだない猫が中国人で、現代日本を見たらこうなるのか…と正直とまどいました。中国語を習っている…キニナリ過ぎて
(戸田書店 城北店 高木春佳)

●『八月の六日間』KADOKAWA 北村黛
山登りが好きだ。弱い自分と対峙しながら対話できるところに魅力を感じてしまう。エッセイ的な小説だが自然や空気、そして登山途中の風景描写は本当に素晴らしかった。またどこかの山へ行きたくなった。
(戸田書店 掛川西郷店 高木久直)

●『八月の六日間』KADOKAWA 北村黛
きつくてたまらないのに一歩一歩登って降りて、時には後悔したり恐怖したりもするけれど、だからこそ感じられる雄大な山々の美しさと行き交う人々の優しさ、そして自分の心の奥にあるいろいろな気持ち…読んだら元気になれる、しかも山に登ってみたくなること間違いなしの一冊です。
(戸田書店 掛川西郷店 後藤公子)

●『満願』新潮社 米澤穂信
珠玉のミステリー短編集です。謎解きをしながらも、人間の心の奥底の怖さを見事に表現しています。6つの作品、それぞれ、作風は違いますが、予想外の展開と意外な結末に驚きの連続でした。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『去年の冬 君と別れ』幻冬舎 中村文則
狂気的な「何かが」じわじわとねっとりとまとわりつくような…。読んでいてそれが輪郭として見えてくるようなつかめない感じがとてもする本です。一回読むとそこから抜け出せない文章やストーリーにはまってしまいます!
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『満願』新潮社 古川明大
まず表紙のセンスに目を奪われました。6つの短編集が表紙の行灯の様に人間の光と陰を丁寧に表現しています。近年のミステリーにあるような、どんでん返しはありませんが、人の心理をうまく描写し構成されたストーリーは説得力があります。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『男ともだち』文藝春秋 千早茜
人と人との関係性を表す言葉や形式は、きっとあまりにも少ない。本書には、不確かで絶対的な男女の異形の愛が描かれている。また、ひとりの女性が羽化していく物語でもあり、ほろ苦い大人のビター小説です。
(戸田書店 掛川西郷店 渡辺千尋)

●『言の葉の庭』KADOKAWA 新海誠
じゃあまた会うかもね、雨が降ったら。約束も何もない2人。まだ子供で、でも大人で。もう! 大切にしなきゃと思う、この気持ちを。
(戸田書店 掛川西郷店 吉田祐輔)

●『海うそ』岩波書店 梨木香歩
風景の描写がすごい。主人公が人文地理学者という設定なのだが、南九州の山沿いの小さな島の自然や、風土が丹念に描かれており、それだけで充分だと思う。
(戸田書店 リブレ裾野店 海福)

●『シェイクスピアの退魔劇』KADOKAWA 永菜葉一
イギリスの文豪シェイクスピアが絶世の美女という設定が最大の魅力です。女性でありながら孤高なまでに強いその物言い、性格に、あの名作達を生み出したのは本当にこんな情熱だったのかも、と思わされます。
(戸田書店 静岡本店 林果歩)

●『本屋さんのダイアナ』新潮社 柚木麻子
“自分自身の呪いを解けるのは、自分だけ”。まさしくその通りで、2人の女の子が成長していく姿を追いつつ、ハラハラしたりドキドキしたりするけれど、苦しくて悲しくて、本を閉じてしまいそうにもなったけれど、でも、2人の戦っていく姿を目をそらさず読みきれた時に、自分も一緒に喜び、成長できた気がしました。自分がいかに周りに守られ助けられ生きてきたか、彼女たちと一緒に学び、読み終えた後は、自分も一歩、踏み出せる。そんな素敵な本です。
(戸田書店 静岡本店 金澤恵子)

●『アズミ・ハルコは行方不明』幻冬舎 山内マリコ
捻くれ感がいい。今追いかける作家であるのは間違いない。
(戸田書店 仕入部 藤波哲也)

●『ヒカルの卵』徳間書店 森沢明夫
ドキドキハラハラはありません。でも、「顔を五度上に向けて」まっすぐに進む主人公ムーさん(35歳、ムーミン似)の姿に、勇気をもらえること間違いなし。読み進めるうちに心の中に温かさと熱さが同居するような感じがして、とても心地よい物語でした。
(戸田書店 静岡本店 松本玲子)

●『東京自叙伝』集英社 奥泉光
東京の地霊である「私」が語る、江戸~現代までの日本史。あの事件もあの大震災も全て自分の性、と「私」はうそぶく。無責任な語り手に不快感が募るのに目を逸らすことが出来ないのは、「なるようにしかならぬ」と時代に流される「私」の姿が、まぎれもなく「わたし」であり「あなた」だからだ。さあ、どこへ向かおうか? それは「私達」にかかっている。
(戸田書店 静岡本店 島原あき)

●『精霊歌士と夢見る野菜』KADOKAWA 永瀬さらさ
ヒーローもキャラクター造形が秀逸! ヒロイン(主人公)とも目的がはっきりしているので感情移入がしやすく、応援してしまう。ヒーローと主人公との関係もさわやかでじれったく、何より、互いに夢を語りともに目指そうとする背中合わせな関係が本当にたまらない。少女小説でありながら恋愛<夢という構図がいい。ファンタジー小説だが、学園ものでもあるので、少女小説入門としても推したい。
(県内書店スタッフ)

●『書楼弔堂』集英社 京極夏彦
この本屋、のぞいてみたいけど、入りたくはない。
(戸田書店 富士宮店 スタッフ)

●『猟師の肉は腐らない』新潮社 小泉武夫
小説実話の中間だけど、中身の面白さは天下一品。懐かしい友と獲物で飲む場面の描写は著者ならでは。
(戸田書店 富士宮店 山口高史)

●『Amazonで変なもの売ってる』イーストプレス 谷山浩子
仲良し姉妹のミカルとハルルが迷い込んだ、世にも不思議な世界。これは夢かそれとも現実か―。NHK「みんなのうた」、スタジオジブリ「ゲド戦記」「コクリコ坂から」への楽曲提供など世代を超えて愛されるシンガーソングライター谷山浩子さんが贈るまったく新しい異世界ファンタジーです。20年ぶりの新作小説になるのでジブリ作品やファンタジーが好きな方にオススメの1冊です。
(県内書店スタッフ)

●『ハケンアニメ』マガジンハウス 辻村深月
プロデューサー、監督、アニメーターと様々な視点で覇権アニメについての考え方、作品作りへの姿勢が描かれていて、特にアニメに興味の無い方にもおすすめです。
(戸田書店 リブレ菊川店 横山英彦)

●『ねじまき片想い』東京創元社 柚木麻子
主人公の女性がとてもかわいく、主人公の恋を応援する仲間も1人1人個性的に書かれていてとても読みやすいです。
(戸田書店 リブレ裾野店 坂本結季)

●『山女日記』幻冬舎 湊かなえ
たぶん、山に登ることと本を読むことは似ている…一歩一歩、一頁一頁…登頂、読了と、目標に向かうことより大切なのは、自分に向き合うことなのだと気づかされる…ドロドロしていない湊香苗さん、オススメです!
(戸田書店 リブレ裾野店 藤本正美)

●『晩年様式集』講談社 大江健三郎
過去に扱われた問題を、何度も何度も繰り返し取り上げ直すこと。もう「終わったこと」「昔のこと」として扱われにくくなっていくことがらを、繰り返し呼び起こし、まだ何も終わっていない、何も片付いていない、何も解決していないと提示し続けること。文学者の仕事だと思う。
(戸田書店 静岡本店 田中寛行)

●『居酒屋ぼったくり』アルファポリス 秋川滝美
この世知辛い世の中で、ぜひ常連になりたい。続編希望。
(戸田書店 江尻台店 山田高久)

●『雨の狩人』幻冬舎 大沢在昌
大沢在昌のハードボイルドはやっぱり一味違う。ぜひご一読を!
(戸田書店 富士店 坂井健一郎)

●『花の鎖』文藝春秋 湊かなえ
湊かなえさんの作品の中では他とは少し違った作風で、既存の作品とは異なった楽しみ方ができました。また、3人の女性の話が並行して進んでいきますが、物語終盤でそれらが1つにまとまっていく様は圧巻でした。
(戸田書店 静岡本店 田中陽)

●『蔦重の教え』飛鳥新社 東浮世
(戸田書店 掛川西郷店 山崎真梨)

●『ディンの紋章』メディアファクトリー 赤巻なると
(戸田書店 リブレ裾野店 杉山亮)

●『上流階級』光文社  高殿円
アルバイトから百貨店の外商部の営業に抜擢され、外商部唯一の女性営業員 鮫島静緒の奮闘の物語。普段は目にすることのできない、百貨店外商という仕事でお客様のために奮闘し、次第に担当者としてお客様に受け入れられていく静緒の姿に、清々しい気持ちになりました。
(本の王国浜松雄踏店 加藤 綾)

●『明日』角川書店  佐倉淳一
“発達障害”をテーマにした小説ですが、とても前向きで温かみのある本だと思います。大人だけではなく、子供にも教えるべき点がしっかりと書かれています。
(本の王国浜松西店 スタッフ)

●『さよなら神様』文藝春秋  麻耶雄嵩
2005年に発売された「神様ゲーム」の続編。最初に犯人が分かってしまう作品ですが、神様の周りの人間関係が面白い。読み進めるにつれ、後味の悪さがあるが、それも麻耶ワールドの魅力です。
(本の王国浜松西店 河口雅哉)

●『貘の檻』新潮社  道尾秀介
夢中になって読みました。多彩なトリックに加えて個々の人間関係の描写がすばらしい。言葉の持つ意味のひとつひとつが生きている。“真実は悪夢の中に隠されている”まさにこれです。
(本の王国浜松西店 高林哉子)
 
●『検事の死命』宝島社 柚月裕子
罪を犯した人間の内面にまで踏みこんで、法を執行する検事 佐方貞夫シリーズ3作目。表題作で描かれる法廷シーンには、頁をめくる手が止まりませんでした。
(本の王国浜松西店 スタッフ)  

Posted by 静岡書店大賞SST at 18:54寸評

2015年09月11日

2014年 第3回 静岡書店大賞寸評…児童書名作部門

児童書名作部門は『ぐりとぐら』シリーズが1位に輝きました!児童書の名作は一番寸評の多い部門です。幼いころに好きだった絵本、自分の子どもがお気に入りの絵本…名作絵本には大切な思い出がたくさん詰まっているんですねicon06
 ※2014年9月 投票時の在籍店舗です

●『かさぶたくん』福音館書店 柳生弦一郎/作
よく転んではかさぶたを作る私の息子。「かさぶたってなぁに?」「これとるといたい?」「あんでとっちゃだめなの?」そう聞かれるようになってから出会いました、この本に!!
「かさぶたってね、傷のバンソウコウなんだよ。このバンソウコウの下では、新しい皮膚が作られてるの。だから、治るまでははがしちゃダメだよ。」ってよく話していました。気になってさわったり、ちょっとはがしてみたり、かゆくなってかきむしってまた血が出たり…。私も子供の頃は同じ事してたなぁ~って思い出しまいた。この本を読み聞かせるようになってから、がまんする事が出来るようになりました。
(江崎書店袋井店 鈴木みさ)

●『新ウォーリーをさがせ』フレーベル館 マーティン・ハンドフォード/作 唐沢則幸/訳
「ウォーリーはどこだ!!」
「ここだ!!」
「印をつけるな!!」
(江崎書店袋井店 豊島 寛之)

●『はらぺこあおむし』偕成社 エリック・カール/作 もりひさし/訳
色づかい、しかけともにインパクト大。
今でもときどき読みたくなる一冊。
(江崎書店袋井店 木村 祐介)

♪おとなの怪談の~ぼ~る♪
生まれて初めて本というものを認識するそんな頃にはまる絵本といえばこの本。
それからもっともっと本という心の栄養を食べて大人になっていく。大切な絵本です。
(江崎書店イトーヨーカドー店 久保田 )

●『宇宙人のしゅくだい』講談社(青い鳥文庫) 小松左京/作 堤直子/絵
日本SFの大家・小松左京の児童向けSF短編集。宇宙人やロボットなどSFの定番を用いたシンプルなお話ながら、メッセージ性の強い者が多く、子供はもちろん大人になっても楽しめる一冊。小学校の頃に読んで、本に興味を持つきっかけになった思い出の一冊です。
(江崎書店袋井店 大場 昭典)

●『きんぎょがにげた』福音館書店 五味太郎/作
読むだけでなく、かわいい金魚がどこに隠れているか親子一緒に又はお友達と探して遊ぶことができる楽しい絵本です。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)
●『ごろごろ にゃーん』福音館書店 長 新太/作・画
長新太さんの絵本を読む度にうける精神的なひざカックン・・・クセになります。
“ごろごろにゃーん ごろごろにゃーん”リズムに乗って呟き続けたら、猫たちといっしょにすこし(かなり・・・?)不思議な空の旅に出られるような気がするのです。
(江崎書店イトーヨーカドー店 稲葉 舞)

●『ねずみくんのチョッキ』ポプラ社 なかえよしを/作 上野 紀子/絵
この絵本は私が大学一年生で江崎書店成城店でアルバイトをはじめてすぐの夏に刊行された思い出深い一冊の絵本なのです。
(江崎書店パルシェ店 渡部 松徳)

●『三びきのこぶた』ポプラ社 平田昭吾/企画・構成・文
1人では解決できない問題も、力を合わせれば解決することができることを教えてくれる。
協調性と、仲間を思いやる心を育ててくれる1冊。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)

●『イチローへの手紙』河出書房新社 ジーン・D・オキモト/作 ダグ・キース/絵 吉池幹大/訳
人間同士の争い事を題材にした絵本である。登場人物がカッコいい。
(図書館司書)

●『しろくまちゃんのほっとけーき』こぐま社 わかやまけん/絵 森比左志 わだよしおみ/文
うちの子が小さい頃に、もう何度も何度も読んであげたので、ほっとけーき作りの工程もそらで言える程でした。
試してみたら十数年たった今でも覚えていました。我が子もおすすめする名作です。
(夢屋書店アピタ初生店 伊東 佳子)

●『霧のむこうのふしぎな町』講談社 柏葉 幸子/著
『千と千尋の神隠し』の原点にもなった少女の成長物語。
ピエロの傘に導かれて、私もこんなふしぎな町へ行ってみたい!と思わせてくれる作品です。
(磐田市立中央図書館 山本 あゆみ)

●『三コ』講談社 斎藤隆介/作 滝平二郎/画
心優しい巨人のおはなし。
自然、自己犠牲について深く考えさせられました。
(学校司書)

●『おしいれのぼうけん』童心社 ふるたたるひ/作 たばたせいいち/絵
2014年11月に40周年を向える「おしいれのぼうけん」は会う方会う方に「この本覚えてる!」と言われる絵本です。一度読んだらずっと忘れない心に残るロングセラーです。ふるたたるひ先生は今年6月に亡くなられてしまいましたが、絵本は変わらず受け継がれていくのだなと確信しております。
(藤枝江崎書店駅南本店 松川 歩惟)

私も子どもの頃悪さをすると、まっ暗な倉庫に入れられました。ねずみばあさんの怖しさは身にしみていますが、倉庫から出してもらった時のうれしさとごめんなさいの気持ちもよい思い出です。
(シミズブックス 杉田レイ子)

白黒でカラーが少ないけれどなんだかホッとする絵本です。
(TSUTAYA辻店 角 鈴子)

●『大きい1年生と小さな2年生』偕成社 古田足日/作
今年6月にお亡くなりになった古田足日さんの名作です。子供のころ、繰り返し読んでいました。巻頭の地図を見ながら読み進めれば、主人公のまさやと同じドキドキする気持ち、不安な気持ち、嬉しい気持ちを味わえると思います。
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 スタッフ)

●『こんとあき』福音館書店 林明子/作
何度読み返してもこんとあきのお互いを思う気持ちにホロリときてしまうのは、何十年経っても本当に大切なことって変わらないからなんだろうなと。今この絵本を大好きな娘が、いつか自分の子に読み継いでくれたらと思う一冊です。
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本 幹子)

●『はらぺこゆうれい』童心社 せなけいこ/作
かわいいし、おもしろいし、大好きです。
めでたしめでたしなのかどうかよくわからないところもおもしろくて好きです。
(焼津谷島屋登呂田店 スタッフ)

●『パンツのはきかた』福音館書店 岸田今日子/作 佐野洋子/絵
この絵に心引かれて手に取りました。
パンツのはきかたを文字通り教えてくれるのですが、これだけていねいにしても、うらがえしではいてしまう。
人生は色々なことがあるよと言っているようで、読みようによって奥深さがあります。
それはどの本にも言えますね。
(本の王国浜松西店 中嶋 明子)

●『新幹線のたび』講談社 コヤマスカン/作
丁寧に新幹線が通る各県が描かれています。
静岡の富士山は見開き。
リニアが話題になっているからこそ新幹線を!
(島田書店外商部 佐塚 勝之)

●『和菓子の絵本』あすなろ書房 平野恵理子/作
イラストが癒されます。
(焼津谷島屋田尻店 杉山 真祐美)

●『おしゃべりなたまごやき』福音館書店 寺村輝夫/作 長新太/絵
静岡市美術館の「絵本の原画展」で出会った絵本でした。超自己チューな王さまなのに、かわいい。夕飯を目玉焼きにしてくれ、というのも、なんて庶民的な王さまなんだ!自分が、とり小屋の鍵をあけたことを悪いと思ってるんだか…。不思議な王さまだ。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野 詠子)

●『おまえうまそうだな』ポプラ社 宮西達也
いつ読んでもやさしい気持ちになります。
(胸がいっぱいになり、とってもやさしい気持ちになります)
(TSUTAYA清水春日店 岩屋妃呂子 中川咲絵)

●『パンやのくまさん』福音館書店 
フィービ・ウォージントン/作 セルビ・ウォージントン/絵 間崎ルリ子/訳
パン屋を営むくまさんの日常のお話。
メルヘンぽい設定ながらも、食事の支度や一日の売上の計算など、きちんと生活として必要な部分が描かれているのが面白い。
暖炉の前のくまさんの後ろ姿が渋い。
(谷島屋浜松本店 松永 綾香)

●『はじめてのぼうけん!ぴょーん』ポプラ社 まつおかたつひで/作
当店での読み聞かせ会では人気の絵本です。赤ちゃんはおかあさんと一緒に幼児はみんなと一緒に「せーの!ぴょ~ん!!」
(未来屋書店清水店 前本 浩美)

●『しろいうさぎとくろいうさぎ』福音館書店 ガース・ウィリアムズ/作 松岡享子/訳
絵がきれいで、あたたかさを感じる絵本です。
子供に読み聞かせをしたい1冊です。
(谷島屋イオンモール店 スタッフ)

●『ぼくを探しに』講談社 シェル・シルヴァスタイン/作 倉橋由美子/訳
何かが足りない主人公が足りないかけらを探しにいくという話。たとえピッタリ合うかけらが見つかったとしても、生きてる限り足りない所を探し続けるのが人生なのかな。
(谷島屋本沢合店 佐々木 健次)

●『だるまさんがシリーズ』ブロンズ社 かがくいひろし/作
だるまさんがシリーズは名作というにはまだ「若い」気がしますがすでに絵本の定番!
名作の仲間入りでいいと思う。
(谷島屋三方原店 佐藤)

●『ごんぎつね』偕成社 新美南吉
私がこどもの時からあるお話です。こどもから大人まで楽しめる、そして考えられる作品です。これからも長く人々に愛される心にしみる美しい絵本だと思います。
(谷島屋富士宮店 京角 優子)

●『モモ』岩波書店 ミヒャエル・エンデ/作 大島かおり/訳
時間の大切さを教えてくれる一冊
(谷島屋サンストリート浜北店 スタッフ)

★『ぐりとぐら』福音館書店 中川李枝子/作 大村百合子/絵★
誰もが一度はあこがれたふわふわの黄色くて大きなカステラ。2人の息のあったコンビネーション。ぐりとぐらの絵本にはたくさんの魅力がつまっています。読むだけでほっこりした気分になれる、自分の子供にも読んであげたくなる作品です。
(谷島屋浜松本店 鈴木 未奈美)

ぐりとぐらの作った大きなカステラに感動した子供の頃でしたが、大人になって読みかえすとそのカステラを動物たちと分けあってたべている姿に心が温かくなります。幸せが形になった作品だと思います。
(静岡県立中央図書館 大山 まお美)

夢があって、わくわくしながら読める絵本だから。
(夢屋書店アピタ富士吉原店 スタッフ)

●『モチモチの木』岩崎書店  斉藤隆介:作 滝平二郎:絵
小さいころ、この題名が好きでした。なんというか、響きが。
(アマノアクト北店 松本)

●『うさぎのくれたバレエシューズ』小峰書店  安房直子:作 南塚直子:絵
表紙のやわらかな色づかいに惹かれ、何度も読んだ記憶があります。優しくて楽しいだけではない話の展開には誰もが引き込まれてしまうと思います。是非、多くの方に読んでいただきたいです。
(アマノアクト北店 村松)

●『びゅんびゅんごまがまわったら』童心社  宮川ひろ:作 林明子:絵
学校の裏の自然あふれる遊び場、ちょっと怖そうだけどかっこよくて、子どもと一緒になって遊んでくれる校長先生。幼いころ、この本を読みながら、そんな情景にあこがれたのを思い出します。そしてなにより、とってもよく回る不思議なびゅんびゅんごま。今の子どもたちにも、こんな風に昔からある遊びを楽しむ機会があればいいなあと思います。
(アマノ有玉店 山本)

●『こんとあき』林明子 福音館
子ども達が成長して大きくなった今、もう一度読み直すと、以前読んだ時とは、また違う感覚で、とてもあたたかいお話だなと感じました。こんは、あきのことが大好きでいつもあき心配をして「だいじょうぶ、だいじょうぶ」が口癖で、あきもまた、こんのことが大好きでいつも心配しています。二人の姿がとてもほのぼのと描かれています。おばあちゃんの存在も大きく、温かいです。
(吉見書店 外商部 高津裕子)

●『おおきなきがほしい』文/さとうさとる 絵/むらかみつとむ 偕成社
木の上に家をつくる、それもとーっても大きい木の上に!この絵本は、その夢がぎゅぎゅぎゅっとつまった一冊です。木が大きすぎて、途中から絵本を縦にして読みます。どんどん続いていく木のページをめくり、やっと頂上につく頃には、その高さに鳥になった気分になります。読んだ後は、木を植えたくなりますよ!
(吉見書店 外商部 西谷友子)

●『りんごかもしれない』作/ヨシタケシンスケ ブロンズ新社
絵本でありながら、「物事はいろんな面から見られる」という哲学的な内容で、とても奥が深いなと思いました。
(吉見書店 外商部 スタッフ)

●『手ぶくろを買いに』作/新美 南吉 絵:黒井 健  偕成社 
ドアのすきまから手を差し出す子ギツネに、手ぶくろを売ってくれたぼうし屋さん。新美南吉の美しい文のあたたかなお話は名作中の名作といえると思います。絵は何といっても黒井健さんのものが幻想的で最高です。次世代に読み継ぎたい一冊。
(吉見書店 本部 吉見佳奈子)

●『手ぶくろを買いに』作/新美 南吉 絵:黒井 健  偕成社
母親の強い愛情を感じます。胸が熱くなります。
(吉見書店 外商部 戸崎まり子)

●『木を植えた男』作/ジャン・ジオノ 絵/フレデリック・バック 訳/寺岡 襄 あすなろ書房
ひたすら木を植えよみがえらせる人の話。自然破壊や、紛争により様々な問題をかかえる現代社会にグサリとくる話。考えさせられ、感動も与えられる一冊です。
(吉見書店 外商部 杉村豊代)

●『手ぶくろを買いに』作/新美 南吉 絵:黒井 健  偕成社
幼い頃、絵本を読んで思いうかべた子ぎつねの小さな手は、大人の今になっても同じようにかわいく、愛らしく、目にうかびます。いつまでも親子で読みたい一冊。
(吉見書店 外商部 原田とも子)

●『きんぎょがにげた』五味太郎 福音館書店
娘が初めて出会った絵本。夢中できんぎょを探したのを覚えています。娘の家で同じように逃げたきんぎょと遊んでいた孫を見て、この絵本は正解だったなと思いました。
(吉見書店 外商部 スタッフ)

●『こんとあき』林明子 福音館
林明子さんの絵が好きです。お話もどれも心あたたまるものが多いので大好きです。
(吉見書店 外商部 スタッフ)

●『ぐりとぐら』シリーズ 作/中川 季枝子 絵/山脇 百合子 福音館書店
素朴なおはなしの内容とイラストに心がなごまされるから。
(吉見書店 外商部 髙木小百合)

●『だるまさん』シリーズ かがくい ひろし ブロンズ新社
ページをめくるたびにシンプルだけどインパクトのある絵がとびこんできて、子どもだけでなく大人も笑顔にしてくれます。
(吉見書店 竜南店 曽根健太郎)

●『葉っぱのフレディ』作/レオ・バスカーリア 絵/島田 光雄 訳/みらい なな 童話屋
小学生の頃に読書感想文を書くために読んだ本で、当時は感じなかった物語の深さを、年を経た現在は感じている。できればいろいろな人に知ってもらいたい。
(吉見書店 竜南店 大高宏之)

●『だるまさん』シリーズ かがくい ひろし ブロンズ新社
大人が見ても、いつ見ても、何回見ても笑っちゃいます!子供と一緒に笑顔になります!
(吉見書店 竜南店 渥美恵子)

●『手ぶくろを買いに』作/新美 南吉 絵:黒井 健  偕成社
一度は読んだり、読んでもらったりしたことのある作品ではないでしょうか?母ギツネの子への愛情に溢れた温かいお話で子供も大人も話に入り込んでしまう魅力的な作品だと思います。
(吉見書店 竜南店 スタッフ)

●『手ぶくろを買いに』作/新美 南吉 絵:黒井 健  偕成社
初めて読んだもらったのはもう10年以上前のことなのに今でも話の流れ、雰囲気は覚えています。絵がとてもきれいで繊細で、見ていて温かい気持ちになれるので今でも大好きです。
(吉見書店 竜南店 永倉愛美)

●『手ぶくろを買いに』作/新美 南吉 絵:黒井 健  偕成社
心あたたまる本です。また絵がきれいですのでとても見やすい一冊です。
(吉見書店 竜南店 朝比奈恒)

●『こんとあき』林明子 福音館
読んだことがあり、好きな児童書だからです。
(吉見書店 竜南店 三浦愛有)

●『手ぶくろを買いに』作/新美 南吉 絵:黒井 健  偕成社
やわらかく、優しい絵が印象的。小さい頃よく読んでいた記憶があるから。
(吉見書店 竜南店 中山恵里)

●『こんとあき』福音館書店 林明子
「こん」と「あき」のお互いを助け合う名コンビぶりが心を打ちます。時代が移っても大切にしたい普遍的な物語。
(戸田書店 函南店 内田究)

こんとあきは何百回読んでも飽きず、『こん』のあきを思う気持ちが強く伝わってくる絵本です。ハラハラ、ドキドキし、最後にはホッと安心します。お風呂に入っている絵なんかとてもほっこりします。絵もやさしくてとても好きです。林明子さんの本は有名でどれも親しみやすくて、絵本を読んで微笑まずにはいられない本がほとんどです!
(戸田書店 岡本店 スタッフ)

絵柄がとてもかわいらしく、健気なこんに癒されます。ハラハラドキドキの展開を経て最後はハッピーエンドなところも安心して読むことができます。「よかった!」
(戸田書店 静岡本店 松永麻由美)

●『ぐりとぐら』福音館書店 なかむらりえこ・おおむらゆりこ
ぐりとぐらが作ったケーキ、私も食べたい!
(戸田書店 城北店 高木春佳)

子供の頃から大好きなグリとグラ。これからも皆に読み継がれてほしいです。
(戸田書店 静岡本店 福澤亜希子)

●『泥かぶら』瑞雲舎 真山美保・くすのきしげのり・伊藤秀男
泥だらけだった「カブラ」も、その泥を落せば真っ白な姿が現れるように、人間にも心に積もった泥を落とすことが出来れば本質にある美しい真心が現れるでしょう。子どもはもとより大人にもオススメ。心を育てる絵本の決定版!
(戸田書店 掛川西郷店 高木久直)

●『おおきな木』あすなろ書房 シェル・シルヴァスタイン・村上春樹
ただひたすらに自分の身を差し出して誰かを支える愛は時に切なく哀しく見えるものですが、そういう誰かのいる人は幸せなのかも…とふと思えたりもします。愛って何だろう?と考えさせられる一冊です。
(戸田書店 掛川西郷店 後藤公子)

●『かばくん』福音館書店 岸田衿子・中谷千代子
かばくんと少年、ひもにつながれたカメ。シュールな言葉と、絵。なんといってもかばくんのフォルム。何度読んでも癒されます。
(戸田書店 リブレ菊川店 白岩健)

絵本に合う動物1位!ですね。カバは!! 英語で“ピポ”(ヒッポ)って言うんですヨ。
(戸田書店 富士宮店)

●『木を植えた男』あすなろ書房 ジャン・ジオノ・フレデリック・バック
人生の大切な事がとてもシンプルに、ぎゅっと詰まった絵本。自分の子供に読んであげたい、そしてずっと忘れないでほしい物語です。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ』ペンギン社 マーガレット・ワイズ・ブラウン
大人にとってのまっすぐな道と、子供にとってのまっすぐな道は、こんなにも違う。小さな男の子の、純真無垢な心で見る世界は、未知なる希望と冒険に溢れている。
(戸田書店 掛川西郷店 渡辺千尋)

●『手ぶくろを買いに』偕成社 新美南吉・黒井健
子供の頃、読んだときはきっと笑顔だったと思う。今、読んだら涙が出そうになった。でも笑顔は変わらない。
(戸田書店 掛川西郷店 吉田祐輔)

●『三びきのやぎのがらがらどん』福音館書店 マーシャ・ブラウン
とにかくテンポがいい。それでいて、トロルと闘うシーンは、どきどきしてスリル感もある。
(戸田書店 リブレ菊川店 飯田妙子)

●『だるまさんが』ブロンズ新社 かがくいひろし
次のページをめくるワクワク!! 緒に伸びたり笑ったり、幸せな気持ちになります。
(戸田書店 リブレ裾野店 山崎)

●『しろくまちゃんのホットケーキ』こぐま社 わかやまけん
とにかく準備からわくわくします。特に好きな場面はホットケーキが変化していくページです。擬音と共においしそうに焼きあがるところ!! 作る楽しさ、食べる楽しさ、最後にしっかり片づけるところ。大切なことがちゃんと入っているお気に入りの作品です!
(戸田書店 リブレ裾野店 田光加世)

●『私のママは魔女』ポプラ社 藤真知子・ゆーちみえこ
お茶目な魔女のママや、次々登場するロマンチックな魔女のグッズに小学生時代、心奪われました。大人になって完結編を読みました。ちょっぴり寂しいほろ苦さもある意外な終わり方だったけれど、魔法よりもミラクルなものが私達のすぐ側にある事を気付かせてくれるこの物語はやっぱりさすがです。
(戸田書店 静岡本店 林果歩)

●『冒険者たち』岩波書店 斉藤惇夫・薮内正幸
アニメで見た記憶がある方も多いと思います。すごくドキドキして、ハラハラしながらどんどんと読み進みながら自分も一緒に彼らと戦っている気持になれます。読み終えた後は、自分も彼らの16人目の(いや、16匹目の)仲間になっていること間違いナシ!!です。
(戸田書店 静岡本店 金澤恵子)

●『アンジュール ある犬の物語』BL出版 ガブリエル・バンサン
永遠のオススメ。デッサン画でここまで!という驚き。
(戸田書店 仕入部 藤浪哲也)

●『どろんこハリー』福音館書店 ジーン・ジオン・マーガレット・ブロイ・グレアム
子供の頃何度も読みました。無邪気なハリーがかわいくて、大人になった今でもかなり癒されます。
(戸田書店 静岡本店 松本玲子)

●『花さき山』岩崎書店 斉藤隆介・滝平二郎
山菜を取りに行った彩は、いつの間にか見知らぬ場所に迷い込んでしまう。そこには色とりどりの美しい花が咲いており、山ンばは言う―「優しいことをすると、美しい花がひとつ咲く」―。子供の頃はちょっぴり怖かった、切り絵が印象的なこの絵本は、とても美しいお話だ。多くの人に手に取って、花さき山に自分の花が咲いているかを確認しに行ってもらいたい。
(戸田書店 静岡本店 島原あき)

●『だるまちゃんとてんぐちゃん』福音館書店 加古里子
昨年の「からすのパンやさん」「どろぼうがっこう」と新作が出て、今年も「だるまちゃん」の新作と、かこ先生はお元気ですね。
(戸田書店 静岡本店 平井)

●『おとうさんはウルトラマン』学習研究社 みやにしたつや
お仕事をしているおとうさんはみんなウルトラマンのようにかっこいい。けれども家に帰れば「うちのおとうさん」。かいじゅうよりも子どもに弱い、愛情たっぷりでユーモラスなところが大好きです。
(戸田書店 静岡本店 板谷明子)

●『クレヨン王国の十二か月』講談社 福永令三
クレヨン王国シリーズはどれも面白く、本当にオススメです。イラストを一新した新装版が出たため新しい読者さんもとっつきやすいと思います。
(戸田書店 富士宮店 スタッフ)

●『おかえし』福音館書店 村山桂子・織茂恭子
引越しのご挨拶から始まる「おかえし」合戦。「おかえしのおかえしのおかえしのおかえし…」どこまで続くのか、いつ終わるのか、おもしろ楽しい絵本。
(戸田書店 富士宮店 スタッフ)

●『ジャッキーのいもうと』ブロンズ新社 あいはらひろゆき・あだちなみ
ジャッキーの妹分の双子の女の子「ルルロロ」がとても可愛い。とにかく可愛い。現在NHKで夕方からも「ルルロロ」アニメ放映中。両方とも見て心から癒されるのがおすすめ。
(県内書店スタッフ)

●『地球 その中をさぐろう』福音館書店 加古里子
子どもの頃、とにかく大好きで1日中読んでいました。ミクロからマクロへ。ワクワクします。サイエンス好きⅡなったのは、この本のせいかと思われます(文系ですが)。
(県内書店スタッフ)

●『どうぞのいす』ひさかたチャイルド 香山美子・柿本幸造
自分のいなくなったあとに来る人のことを想像し、そのために何かをしておく、ということは素晴らしいことだと思う。
(戸田書店 静岡本店 田中寛行)

うさぎさんがつくったどうぞのいす。うさぎさんの新設が、次のしんせつにつながり、思いやりの輪が広がります。とてもあたたかい気持ちになる一冊です。
(戸田書店 藤枝東店 スタッフ)

●『おおきな おおきな おいも』福音館書店 市村久子・赤羽末吉
子供が幼稚園の時に、保母さんが紹介してくれた本で、おいもの本なのですが、ありえない面白い展開に、読み聞かせしては、子供と一緒に笑った本です。特に、おならのシーンは、子供が大好きでした。おいもが旬の時期にぜひ読んで頂きたい本です。
(戸田書店 掛川西郷店 スタッフ)

●『ラチとらいおん』福音館書店 マレーク・ベロニカ
勇気をもらえる絵本です。ライオンがかわいい!
(県内書店スタッフ)

●『きんぎょがにげた』福音館書店 五味太郎
色がきれい、発想おもしろい。永遠のベストセラー、子供達から孫達へと買いました。
(戸田書店 函南店 スタッフ)

●『かいじゅうたちのいるところ』冨山社 モーリス・センダック
いたずらっ子が舟を漕ぎこぎ、かいじゅうたちの島へ出掛けてゆくお話に、読む度に心が躍った。目をむき出してガオーとやってるかいじゅうの絵がかわいくて大好きだった。
(戸田書店 藤枝東店 スタッフ)

●『バムとケロのそらのたび』文渓堂 島田ゆか
遊び心のある絵は物語をより一層面白くするだけでなく、物語を越えて楽しむことができると思います。
(戸田書店 藤枝東店 朝比奈美季

●『じごくのそうべえ』童心社 田島征彦
地獄におちた男たちが、困らず苦しまず閻魔大王まで手玉に取る。勧善懲悪の型にはまらず痛快。
(戸田書店 藤枝東店 佐野真生)

●『アンジュール ある犬の物語』ブックローン出版  ガブリエル・バンサン
こんなにたくさんの涙を流したことはないほど大感動の絵本。走行中の車から捨てられた一匹の犬。どんなに追いかけても車には追いつかない…。言葉が一言もないのに…。デッサン力の素晴らしさ。感じること大切さを教えてくれる本です。
(本の王国浜松西店 高林哉子)

●『黒ねこサンゴロウ』偕成社  竹下文子
1巻の発行から20周年の人気シリーズ。小学生の頃に図書館で何十回も借りて読んだ本です。船乗りサンゴロウの生き方がかっこいいです。
(本の王国浜松雄踏店 加藤綾)

●『どろんこハリー』福音館書店  ジーン・ジオン
物心つく前からずっと読んでいて忘れられない一冊です。ストーリーも面白く、絵も魅力的でおススメです。
(本の王国浜松西店 河口雅哉)

●『だるまさんが』ブロンズ新社  かがくいひろし
子供も大人も楽しめる絵本。声に出して自分がだるまさんになりきって揺れて楽しみます。子供とのスキンシップを楽しみながら盛り上がる一冊。絵本の楽しさを伝えたいなら、まずこの一冊。大人も子供にかえります。
(本の王国浜松西店 山本明恵)  

Posted by 静岡書店大賞SST at 18:41寸評

2015年09月02日

2014年 第3回静岡書店大賞寸評…児童書新作部門

寸評、続きまして児童書 新作部門です。「100かいだてのいえ」シリーズの最新作『うみの100かいだてのいえ』が1位に輝いた児童書 新作部門。作者のいわいとしおさんは、静岡県の伊豆に在住なのです!3位『おかあさんだいすきだよ』の、みやにしたつやさんも静岡県駿東郡清水町出身です。静岡ゆかりの作家さんの活躍、嬉しいかぎりですface03
 ※2014年9月 投票時の在籍店舗です

●『ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ』白泉社 工藤ノリコ
ノラネコぐんだんのいたずらっ子ぶりを見るにつけ、実家にネコが12匹いたころのドタバタぶりを思い出します。ノラネコたちの「ニャー」という合いの手もGood! かわいい!!
(戸田書店 函南店 内田究)

●『かないくん』東京糸井重里事務所 谷川俊太郎・松本大洋
親しい人が亡くなる時、ふつうは大声を上げて泣き「ずっと忘れないよ!!」と誓う。そんな表現をします。でも本当はこれが一番、私たちの気持ちなんだと思う。何でもない日常だけど「あぁ、もういないのか…」と寂しくなる。その寂しさだけがずっと残るのでしょう。
(戸田書店 城北店 高木春佳)

「死ぬとどうなるの?」-帯に書かれたこの問位に、本書は答えてくれない。疑問は祖父から孫娘へと引き継がれ、私たちに委ねられた。人間にとって不可避で一生の謎、死。それについて考えるきっかけになる、良い本だと思う。死を考えることはすなわち、死に至るまでの「生」を考えることだからだ。ぜひ一生、考えていきたい。
(戸田書店 静岡本店 島原あき)

●『じつはよるのほんだなは』講談社 澤野秋文
夜に本の登場人物たちが、あちこち色々な本に行ったりしているということだけでも楽しく、その中である人物を探したりと遊び心がつまっている一冊。色鮮やかで、細かい所まで楽しく読める。読みごたえのある本。
(戸田書店 城北店 スタッフ)

新しい楽しみ方の絵本!何かを探す絵本は沢山ありますが、これは本棚がテーマというのがとても面白いと思いました。色んな登場人物が出てきてとても楽しいし、隠れ方もバラバラ。私は読みながらニヤニヤしてしまいました(笑) この絵本を読んで、本棚にあった本を探してみるというのも、また1つの楽しみ方かもしれません。
(戸田書店 掛川西郷店 松浦茉莉恵)

●『いのちをいただく』講談社 坂本義喜・内田美智子・魚戸おさむ
スーパーに行くと、あたり前のように食品が並んでいるよね。その食品が元々何だったかなんて考える事はないんじゃないかな? ひょっとしたら目を背けたくなるかもしれないけれど、ボクら人間は別の命をもらって生きている事を深く考えたい。「いただきます」の意味を一緒に考えよう!
(戸田書店 掛川西郷店 高木久直)

「いただく」という言葉がこの本の全てだと思う。食べ物は決してムダにしてはいけないと思わせてくれる良い絵本。
(戸田書店 沼津店 古屋靖史)

●『うみの100かいだてのいえ』偕成社 いわいとしお
前作も面白かったけど、今回のうみもとてもかわいかったです。次はドコだろう?
(戸田書店 静岡本店 福澤亜希子)

100かいだてシリーズのうみ版。とてもさわやかな絵と読みやすい文章が良かったです。
(県内書店スタッフ)

シリーズ3作目、絵がきれいです。
(戸田書店 函南店スタッフ)

100かいだてのいえの第3弾。にんぎょうのてんちゃんがうみの中に落ちてしまいました。でも、そこは、すてきな深海の世界が広がっていました。読みごたえ充分の満足する1冊です。
(戸田書店 藤枝東店スタッフ)

●『シスターワッフル!』BL出版 ディヴィット・ウィーズナー
表紙インパクト大。すぐに手にとって読むと、言葉は一切ありません。絵のみ。でもダイナミックな猫の絵と宇宙人との攻防に笑えるストーリーです。とてもオススメしたい児童書です。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『バルタンとてぶくろ』あいうえお館 永住貴紀・倉島一幸
バルタン星人がかわいすぎる。バルタンの親子愛にもやられる。即買いでした。
(戸田書店 掛川西郷店 吉田祐輔)

●『そよかぜさん』教育画劇 たらもとみちこ
絵がダイナミックでカラフルで、とても可愛らしいです。前作の2冊もおすすめです。
(戸田書店 リブレ菊川店 田島百花)

●『学校ななふしぎ』偕成社 斉藤洋・山本孝
学校の読み聞かせボランティアで読んだら反応が色々で面白かった。今時、定番の階段をぶつけてくるあたりすばらしい。
(戸田書店 リブレ菊川店 飯田妙子)

●『やめろ、スカタン!』小学館 くすのきしげのり・羽尻利門
思いやる事の出来る、友達ってステキ。ケンカをして、本当の気持ちに気付いて、仲直りをする…そんな友達を、大切にしたくなる本です。
(戸田書店 リブレ裾野店 山崎)

●『おかあさんだいすきだよ』ポプラ社 みやにしたつや
1枚1枚のやりとりが本当にイメージしやすく思わず“あるある”と共感できる作品だと思います。お母さんになった人、これからお母さんになる人に読んでもらいたいなと思います。子供が思っている事、お母さんの気持ちがよく分かる本だと思います。親子っていいなぁ!
(戸田書店 リブレ裾野店 田光加世)

●『かがみのなか』岩崎書店 恩田陸・樋口佳絵
こどもの頃から鏡って、アチラ側とつながってそうで怖かった。
(戸田書店 リブレ裾野店 海福)

●『へいわってすてきだね』ブロンズ新社 安里有生・長谷川義史
この詩に異を唱える勇気はない。
(戸田書店 仕入部 藤浪哲也)

●『むしばあちゃん』佼成出版社 苅田澄子・おかべりか
子どもが寝ている間に、口の中をそうじしてくれる「むしばあちゃん」。かっぽう着姿の、とってもキュートなおばあちゃんです。「あばれむしばあちゃん」になったときのパワフルさには大笑いでした。
(戸田書店 静岡本店 平井)

●『おふろでじゃぶじゃぶ』岩崎書店 フィリス・ゲイシャトー・ディヴィット・ウォーカー
とにかくイラストが可愛く、子供がお風呂を好きになりそうな本です。
(県内書店スタッフ)

●『夏のルール』ショーン・タン・岸本佐知子
鮮やかで不気味な絵にくぎ付けになる。
(戸田書店 静岡本店 田中寛行)

●『かぜのでんわ』金の星社 いもとようこ
繋がらない電話に掛ける。それでも会えなくなってしまった人へ伝えたいから…。心の中のあの人と心で会話することでたくさんの人々の心の傷を癒してくれる。受けとめてくれる。こどもだけではなく大人にも読んでほしい絵本ですね。
(県内書店スタッフ)

重いテーマですがいもとさんの独特な、暖かい絵柄で、引き込まれます。
(戸田書店 江尻台店 山田高久)

●『いろいろのほん』ポプラ社 エルヴェ・テュレ・谷川俊太郎
本の中で自分が色をつくっているようで楽しい。文を読まなくてもきれいな色を見るだけでも癒される。
(県内書店スタッフ)

●『おいしいもの つくろう』福音館書店 岸田衿子・白根美代子
昔、何度も読んだ大好きな絵本です。復刻されて本当にうれしいです。うさぎやアライグマなど、動物がとてもかわいいし、お料理もおいしそうで、読むたび暖かい気持ちになれます。
(県内書店スタッフ)

●『かぜのでんわ』金の星社  いもとようこ:作・絵
山の上に置かれた、線のつながっていない電話。そこにやってくる人は、もうこの世にいない大切な人に、その電話で話しかけます。東日本大震災で被災した岩手県大槌町の実話から生まれた物語。第一回の特別賞『おもかげ復元師』、第二回の大賞『想像ラジオ』に続いて、震災を忘れないために、この本を推したいと思いました。
(アマノ有玉店 山本)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
どのページにも心当たりが…。子どもは「そう1そう!」と大きくうなずきそう。「こんな言い方をしてくれるおかあさん」で一日中はいられませんが…。また明日もいっぱい話そう!そんな「ドキッ」と「ホロリ」な1冊です。
(吉見書店 長田店 スタッフ)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
子どもの頃、叱られたときは自分のことで精一杯で「お母さんなんてきらい!お母さんもきらいだから怒るんだ!」と思っていたので、叱ることは相手を想ってのことと理解するまでにだいぶ時間がかかりました。この絵本は日常の母と子のやりとりに加え、母親目線、子ども目線でお互いに伝えたいことが描かれています。毎日接していてもお互いの気持ちを伝える機会というのはあまりないと思うのでこの絵本を通して分かり合えたらいいなと思いました。
(吉見書店 竜南店 ?)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
親になっていない大人なので、子ども寄り目線で読みました。何であんなに怒るの?そんな言い方しなくてもいいのに!と思ったことはたくさんあります。だけど、大人になってわかった親の気持ちもあります。どんなに怒られても、叱られても、時にぶつかることがあっても、お互いが大切で大好き。〝愛情〟というものを深く考えさせてくれるお話だと思います。大人に読んでほしい1冊です。
(吉見書店 竜南店 川島美和)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
自分も子どもには怒ってばかりですが、この絵本を読むと見直したいことがたくさん出てきます。心もほっこり温かくなるような絵本です。
(吉見書店 外商部 戸崎智美)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
文も絵もリアルで思わず笑ってしまいますが、とても心があたたかくなる作品だと思いました。
(吉見書店 外商部 スタッフ)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
子どもに「早く!」「なぜできないの?」など、つい言いがちな母親の一言に「こんなふうに言ってくれたら、もっとお母さんのこと大好きだよ」と男の子が返す、やりとりになっています。寝入った子どもに「叱ってばかりでごめんね、大好きなのに…」と涙するお母さん、わかるわかる~とホロリときました。言葉かけひとつで、子どもも大人も笑顔になれる。明るくあたたかなプラスの言葉かけで、子どもと共に育っていきたいなぁ。絵もとても素敵です。子育て中の大人におすすめしたい1冊です。
(吉見書店 本部 吉見佳奈子)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
日常生活の1コマ1コマが子どもとの大切な時間なんだなあと改めて思いました。読んだ後ホロッとし、子どもをギューと抱きしめてあげたくなりました。
(吉見書店 長田店 スタッフ)

●『おかあさん だいすきだよ』みやにしたつや 金の星社
子どもの気持ち、そのままがかかれている本だと思います。きっとお母さんも子どもに「うんうん、そ~そ~!」と口に出してしまう1冊です。
(吉見書店 長田店 スタッフ)

●『かぜのでんわ』いもとようこ 金の星社
泣けちゃうけど…命の大切さ、会えなくなった人もいつも心の中にいること、そっと教えてくれる、そんなあったかい絵本です。
(吉見書店 竜南店 渥美恵子)

●『かぜのでんわ』いもとようこ 金の星社
読んでいて涙がでてきます。震災に重ね合わせるとなおさら響いてきます。誰でも心にかかえているものがあるはず。それを声に出すだけでもふっと軽くなります。本当にあればいい電話ですね。
(吉見書店 外商部 杉村豊代)

●『かぜのでんわ』いもとようこ 金の星社
亡くなった人に会いたくても会えない。でも会いたい。そんなやりきれないせつない想いに応えてくれる“電話”。でも実際、その“電話”はつながっていない。やはりせつないです。
(吉見書店 竜南店 曽根健太郎)

●『うみの100かいだてのいえ』いわいとしお 偕成社
シリーズ第3弾で、地上、地下に続いて海をテーマにした作品です。第1弾、第2弾とはまた違った「100かいだてのいえ」を楽しむことができます。
(吉見書店 竜南店 大髙宏之)

●『うみの100かいだてのいえ』いわいとしお 偕成社
「100かいだてのいえシリーズ」の3作目。久々の新刊の発売ということで、全2作に比べても描き込みがすごかったです。親戚の子どもも、とても喜んで読んでいました。
(吉見書店 竜南店 永倉愛美)

●『うみの100かいだてのいえ』いわいとしお 偕成社
海の生きもの暮らしがこの1冊につまっています。
(吉見書店 竜南店 朝比奈恒)

●『うみの100かいだてのいえ』いわいとしお 偕成社
かわいい絵と構図がおもしろいです。
(吉見書店 竜南店 中山恵里)

●『うみの100かいだてのいえ』いわいとしお 偕成社
『100かいだてのいえ』『ちか100かいだてのいえ』に続いて、現実にはありえない家のつくりに、わくわくしながら読めます。
(吉見書店 外商部 髙木小百合)

●『どーした どーした』文/天童荒太 絵/荒井良二 集英社
天童×荒井の組み合わせ、思わず手に取らずにはいられません。
(吉見書店 外商部 原田とも子)

●『ちびうそくん』文/乾栄里子 絵/西村敏雄 PHP研究所
絵がとてもかわいくて、愛嬌のある ちびうそくんと、かものくんに惹かれます。
(吉見書店 外商部 白井万記子)

●『ながぐつをかいに』星野イクミ フレーベル館
そのながぐつ買っちゃうの?と、つっこみを入れたくなりますが、雨の日に動物たちが楽しそうに外を歩いている姿に、こちらも楽しい気分になってきて、間違っているはずのながぐつも似合っているように見えてきます。
(吉見書店 竜南店 川島美和)

●『まなつのみみず』佼成出版社 かつらこ/え すとうあさえ/ぶん
みみずが主役の絵本ってどうなの?って思いました。でも絵がかわいいし、色づかいもきれいで好きな本の仲間入りをしました。以前、じぃじとばぁばが私の息子に「みみずがいる土は良い土なんだよ。」って言ってました。それから、うちの家庭菜園をしている所へ行って土を掘ってみみずがいると、「この土はいい土なんだね。みみず、ありがとう。」って言いながら土を戻していました(笑)。息子もこの本が大好きです。
(江崎書店袋井店 鈴木みさ)

●『ぼくだってウルトラマン』講談社 よしながこうたく/作
「給食番長」の作者によるウルトラマンの絵本。
子供向けだが怪獣の描写がけっこうエグい。
新人ウルトラマンの活躍にユウキをもらえる作品です。
(江崎書店袋井店 豊島 寛之)

●『ちっちゃなおさかなちゃん』学研教育出版 ヒドファン・ヘネヒデン/作・絵 古藤ゆず/訳 
5か月の赤ちゃんがくいいるように見ている写真をみて、実際に本を手に取り黒い背景にカラフルなかわいいおさかなちゃんやお友達たちの絵にひきつけられました。シリーズででている他の3冊をプレゼントしてしまいました。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)

●『ぴよちゃんとまんまる』学研教育出版 いりやまさとし/作・絵
ぴよちゃんだけでもたまらなく可愛いのに、なんだろう?この愛らしいまんまる・・・
私はページをめくる度、なんだか涙が出てしまいます。赤ちゃんをはじめとするみんな、読んだら嬉しくなっちゃう笑顔の1冊。
大人が読んだら、生まれたての赤ちゃんみたいにピカピカで、まんまるみたくやさしい気持ちになれると思います。
(江崎書店イトーヨーカドー店 稲葉 舞)

●『どうぶつまぜこぜあそび』そうえん社 サトシン/作 ドーリー/絵
ゆるキャラ登場!!
みんな大好きな動物と動物が合体すると、何になる?子どもうけバツグンです。
絵本で遊ぶってこういうこと!?思いしらされました。
字も大きい・・・こんなわかりやすい絵本ってない!
(江崎書店イトーヨーカドー店 久保田)


●『いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日』講談社 坂本義喜/原案 内田美智子/作 
魚戸おさむとゆかいななかまたち/絵
我々の日本人は“いただきます”と言って食事をとる国民です。豚はトン、牛はギュー、にわとりはカシワ、鯨はゲイ、とお肉の呼び方を分けています。全ての食べ物に感謝しているからこそなのです。
(江崎書店パルシェ店 渡部 松徳)

みいちゃんが涙をこぼすページで自分はいつも泣いてしまいます。
食卓にのぼるお肉には、命があり、心もありました。
私たちはそれを頂いて命をつないでいるのだということを忘れてはいけないと思います。
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 スタッフ)

●『アナと雪の女王』講談社 
自分が抱える悩みを人に話せず、バレる恐怖と不安で悩みは悪化。全て放り出してでも悩みから目をそらしただけで解決していない。
解決するには、素直になること、信頼し助け合うこと。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)

●『ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ』講談社 工藤ノリコ/著
イタズラ大好きノラネコぐんだんシリーズ2作目。今度はどんなイタズラかと思ったら・・・。想像通りのベタな展開に、子供はもちろん大人だって思わずニンマリしちゃいます。
にくめないなあ~ノラネコぐんだん!
(夢屋書店アピタ初生店 伊東 佳子)

●『ちいさいきみとおおきいぼく』ポプラ社 
セディーヌ・ブラン・コム/作 オリヴィエ・タレック/絵 礒みゆき/訳
1人で生きてきたおおきいオオカミが誰かとともに生きる喜びを知り、別れる悲しみを知る物語です。一人で生き、心を動かされない人生は平穏で楽ちんです。しかしおおきいオオカミはちいさいオオカミに出会い誰かとともに生きるあたたかさ、煩わしさを知り、気持ちを返してくれることの楽しさを知りました。今までの一人きりの生活には戻れなくなってしまいました。人との繋がりが希薄になっていくだろうと言われる昨今で、人と戯れ合うことはとても素敵な事なのだと思い出させてくれる絵本です。私が子供の頃にこの絵本に出会っていたならその先ずっと大切な絵本として心に残っていくのだろうなと思い、たくさんの方に読んで頂きたく1位に選びました。
(藤枝江崎書店駅南本店 松川 歩惟)

●『どうぶつしんちょうそくてい』アリス館 聞かせ屋。けいたろう/文 高畠純/絵
「ワニさんずるーい!!」と子どもが楽しそうに笑えば、「なるほど、コウモリはそうやって測るのか!!」と大人は妙に感心してしまう、まさに子どもから大人までが一緒にわくわくできる読み聞かせにぴったりの一冊。楽しいです、本当に!!
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本 幹子)

●『ピヨピヨはじめてのキャンプ』佼成出版社 工藤ノリコ/作
ピヨピヨファミリーがくりひろげる、あたたかく、楽しいおはなしが、心をなごませてくれます。
絵がとてもかわいくて、こまかいところまでていねいに描かれています。
(本のサガミヤデュオ店 山下 聡子)

「そんなときどうする!」はひねくれ具合が大変好きです。
(非公開)

●『おトイレさんびょうきになる』教育画劇 きたがわめぐみ/作
シンプルな絵で、みんながトイレにつまったものを引っぱっているところが大きなカブみたいです。
(島田書店外商部 佐塚 勝之)

●『こけしのゆめ』学研 チャンキー松本/作 いぬんこ/絵
この絵本に出会ったとき、表紙のイラストを見て、「これ買う!」と決めました。姉・しけこと妹・こけみの二人が、ちょっとブサイクなんだけど、そこがまたかわいい。いろんな人の夢をのぞいてから言う一言。「たいくつなゆめなんてなかったわ。」すべてを悟っているような二人が大好きになりました。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野 詠子)

●『ウマがうんこした』そうえん社 ゆうきえつこ/作 福田幸広/写真
「うんこ」の本はいろいろありますが、馬がうんこする瞬間の写真までも大迫力で、子どもたちは大喜びです。馬のうんこの役割なども一緒に学べます。
(シミズブックス 杉田 レイ子)

●『ぼくぱぐ』出版ワークス かなざわまゆこ/作
黒の濃淡だけで描かれる海外絵本のような雰囲気。
常に困ったような表情の「ぱぐ」と、小さく小さく書かれている台詞が可愛く、さがしものが見つかるラストにほっとする。
(谷島屋浜松本店 永山 綾香)

●『ぼくからみると』のら書店 高木仁三郎/作 片山健/絵
昨年の絵本大賞の作品の、派手さ、インパクトはないのですが、絵本のもつ本来の絵のパワーに、吸い込まれ、イメージがどんどん湧きあがる作品です。そしてページをめくるたびに気持ちがどんどん解放されていく自由な作風に一票です。
(非公開)

★『うみの100かいだての家』偕成社 岩井俊雄★
見て楽しい、読んで楽しい。
子供はもちろん、大人にもおすすめ!
ラストの見開きは圧巻の一言!
(焼津谷島屋登呂田店 鈴木 正樹)

とても絵がきれいで、開くたびに楽しくなる絵本です。
(谷島屋浜松聖隷病院売店(医大S店)スタッフ)

海の生きものたちの不思議なくらしをみっしり描いてあり、読むたびに新しい発見や驚きのある一冊です。
(谷島屋イオンモール店 スタッフ)

たてにひらくのがいいし、かわいい。
(TSUTAYA辻店 角 鈴子)

100かいだてのいえの3作品目。
(谷島屋サンストリート浜北店 スタッフ)

★『かぜのでんわ』金の星社 いもとようこ★
何回読んでも胸がジーンとしてきます。
(ページをめくっていくうちに、せつなくなり涙が流れます)
(TSUTAYA清水春日店 岩重妃呂子 中川咲絵)

ほっこりやさしい気持ちになれる本。
そして涙がポロリ…。
(未来屋書店清水店 前本 浩美)

山の上の1台の「でんわ」。でんわに込められた思いが心に響く美しい一冊。
(谷島屋外商 芝吹)

岩手県大槌町にある会えなくなった人に想いを伝えたい方のための「風の電話ボックス」をもとに作られた作品
問い合わせが多くなり始めたころ休憩中に読んでジーンときました。
特にお母さんうさぎのくだり。
(谷島屋本沢合店 佐々木 健次)

せつないけど温かくちょっぴり不思議な実際にある「でんわ」を元に作ったお話。
たくさんの方に触れてほしい1冊。
(谷島屋三方原店 佐藤)

岩手県大槌町にある「風の電話ボックス(線はつながっていない)」をもとに作られた作品です。
読み進めていくうちに胸がしめつけられるように苦しくなり最後に行る“奇跡”にまた涙しました。
皆さんにも、ぜひ読んで頂きたい作品です。
(谷島屋富士宮店 京角 優子)

忘れてはいけないことを伝える絵本でもあり、想いを伝える絵本でもあるから。
(夢屋書店アピタ富士吉原店 スタッフ)

●『ベルナルさんのぼうし』BL出版  いまいあやの
美しい文章、繊細な絵、絵本としてのクオリティがとても高く、大人でも十分に楽しめます。心にしみる優しいストーリーが最高。
(本の王国浜松西店 高林哉子)

●『かぜのでんわ』金の星社  いもとようこ
今はもういない、自分の大切な人へ、今言いたいことを伝えるために置かれた電話の絵本。とても切なく心があたたまります。岩手の大槌町に題材となった風の電話ボックスがあるらしく、いつか行ってみたいと思いました。
(本の王国浜松西店 山本明恵)  

Posted by 静岡書店大賞SST at 14:46寸評

2015年09月02日

2014年 第3回静岡書店大賞寸評…文庫部門

猛暑の夏が過ぎ、秋めいてまいりました。秋雨なのか、雨続きのお天気はまいりますね。第3回 静岡書店大賞の寸評です。まだ全部ではないのですが、ご紹介していきます。まずは映像化したい文庫部門です200 大賞受賞作の『書店ガール』の映像化(ドラマ化)が実現し、記念すべき第3回文庫部門となりましたemoji02
 ※2014年9月 投票時の在籍店舗です

●『早雲の軍配者』中央公論新社 富樫倫太郎
伊豆を舞台にさわやか路線の軍配者、風間(風魔)小太郎と後北条氏お家芸「民政家」の伊勢宗瑞(北条早雲)の活躍をぜひ映像化希望。
(戸田書店 函南店 内田究)

面白すぎる! 電車の中で読んでいてニヤニヤしてしまいました。設定もさることながら、もうこれは小説の域を越えた! いかにして「軍配者」となることが戦を左右し、また人の思いを動かし、民の心を動かし、国全体を動かすことになる! 本当にオススメです! キャスティングを考えるのも面白そうです。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『約束の森』KADOKAWA 沢木冬吾
黒い犬を飼っている。読み乍ら何度も何度も、作品の登場するドーベルマン「マクナイト」と愛犬を照らし合わせてしまった。カギを握るマクナイトを取り巻くスリルとサスペンスをじっくりお楽しみ頂きたい。ドーベルマンを飼っているのかって? いやぁ、小さい黒柴ですけど…。
(戸田書店 掛川西郷店 高木久直)

●『ふるさと銀河線』双葉社 高田郁
9編からなる短編集。美しい風景は目に浮かぶようで、その中で織りなされる人々の前へ向かって生きようとする姿は胸に響きます。心の温まる優しい物語ばかりなので、オムニバスドラマになるといいなと思いました。
(戸田書店 掛川西郷店 後藤公子)

●『クローバーレイン』ポプラ社 大崎梢
若手編集者が偶然見つけた近年ヒット作のない作家の原稿を1冊の本にするまで奔走する物語です。老舗出版社の内情も描かれ、他に出てくるキャラクターもとても魅力的で、映像化したらとても面白いと思います。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『ジェノサイド』1KADOKAWA 高野和明
日本とアメリカが舞台の物語が交互に進み、やがて一つの接点につながる構成はとてもよく考えられていて、読みごたえがあります。このスケール感のまま、映像化して欲しいです。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

実際に起こりうる未来なのだろうか。読後、考えさせられる作品。映像化、難しいかなぁ。見たいけども。
(戸田書店 掛川西郷店 吉田祐輔)

●『向こう側の遊園』講談社 初野晴
全体的に謎めいていて、どういう意味なんだろうと考えているうちにどんどん読みすすめられてしまうストーリー。余談ですが、作者が静岡県出身なので、それも含めておすすめします。
(戸田書店 リブレ菊川店 田島百花)

●『さらば、荒野』KADOKAWA 北方謙三
いい加減そろそろドラマ化(映画化)してくれないか。役者を揃えるのも大変だと思うが。沼津近辺を舞台にしているのは描写から判断して間違いないので、ご当地要素はたっぷり。
(戸田書店 仕入部 藤浪哲也)

●『ラバー・ソウル』講談社 井上夢人
なんてこった!!の大ドンデン返し。ラストに至るまでの緻密な構成を、ぜひ映像で見てみたい。「究極の純愛」だなんて聞こえはいいが、男の歪みきった殉教ぶりに、それでも「愛」という表現でしか言い表せないことがもどかしい。
(戸田書店 静岡本店 島原あき)

●『異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女』集英社 谷瑞穂
達磨がかっこいい。その一言に尽きます。ぜひ映像で!!
(県内書店スタッフ)

●『給食のおにいさん 進級』幻冬舎 後藤彩見
子どもはいじらしい。自分に与えられた環境の中で必死に生きている。しかし身勝手な親のせいで様々な問題行動を起こしてしまう。そんな子ども達を食を通して心を開かせ癒していこうとするささめと毛利。“食によって人は変わる”。食の大切さ、子どもを大切に育てる事とはどういう事かをさわやかに描いた一冊です。作者の遠藤さんはテレビ制作のお仕事をされていたとの事で、文章を読むとパッと映像が頭に浮かび、大人も子どももとても読み易いです。
(戸田書店 リブレ裾野店 笹原三佳)

●『本屋さんのアンソロジー』光文社 大崎梢リクエスト短編集
“街の本屋さん”は今はコンビニのこと…らしいですが。本来本屋とは出会いの場なのだと改めて思う。本屋で起こる小さな事件にワクワク!!本屋さんが舞台のドラマ…是非映像化を希望します。
(戸田書店 リブレ裾野店 藤本正美)

●『東京プリズン』河出書房新社 赤坂真理
ディベートの場面は、迫力ある力強い映像になると思う。
(戸田書店 静岡本店 田中寛行)

●『神様の御用人』KADOKAWA 浅葉なつ
人間が神様に願う事があるように、神様にも人間に願う事があり、それは人間だからこそ成せる神様の願い。古事記や民話でのおなじみの神様も登場して、ユーモア溢れるキャラたちに笑えて、ファンタジーでほんわかながらも、ちょっぴり切ない不思議な世界が好感を持てます。
(県内書店スタッフ)

●『タルト・タタンの夢』東京創元社 近藤史恵
「人は楽しむためにも食べるが、生きるためにも食べる」作中のシェフの言葉の通り、「食べる」ことは生きる上で重要なことの一つである。そして、「食べる」ことは人生において自分と他者をつなぐ大切なコミュニケーションのひとつであることを教えてくれる一冊。活字のままでも十二分においしそうなメニューの数々は、実写すればよりいっそう魅力的であることまちがいなし!
(県内書店スタッフ)

●『リアクト』早川書房 法条遥
SFなので映像化は難しそうですが、前作「リライト」「リビジョン」と併せて、話が進むにつれてカラクリが明らかになっていく様子は、ミステリーっぽく連続ドラマで描いたら面白そうです。ロケ地静岡と聞いてまずこの作品が思い浮かびました。
(戸田書店 藤枝東店 スタッフ)

●『これはペンです』新潮文庫  円城塔
とても想像しがいのあるお話しでした。存在しない街の様子を見てみたいと思い、選びました。
(アマノアクト北店 村松)

●『午前0時のラジオ局』PHP文芸文庫  村山仁志
とある地方のテレビ・ラジオ局、テレビからラジオに移った2年目の新人アナウンサーとオーディションに遅れてきた女性アシスタントが深夜の帯番組のDJに大抜擢される。不思議な美青年ディレクターとともに送る、今日と明日の境目に届けられる番組は、この世とあの世の境目をつなぐ奇跡を起こして読む人の心を温かくしてくれる。気が付けば「この登場人物はあの局のあのアナウンサーみたいだなあ」って思いながら読んでいたので、それが実際に見られたら面白いだろうなあと思いました。
(アマノ有玉店 山本)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
題名どおり書店が舞台の本である。読み進めていくうちに「ああ、リアルだなあ」と、母親であるがゆえの育児と仕事の両立問題、それに奮闘していく姿。子育てをしながら働いている女性の方には共感されるのではないでしょうか。後半の東日本大震災のテーマには今後も風化させてはならない思いを強く考えさせられました。男女問わずの本ですが、特に女性の方に読んでいただきたい1冊です。
(吉見書店 長田店 常木和幸)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
以前の2冊とは、少々毛色の違う第3巻。東日本大震災と育児&仕事がテーマとなっていて、主人公の亜紀と理子がそれぞれ奮闘する姿、書店員としては、とっても応援したくなる2人です。見習いたい…。
(吉見書店 長田店 秋山惠介)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
書店の女性社員が主人公の物語という、今までありそうでなかった作風と、働く女性の苦悩、そしてそれを打破していく強さ、この2つが物語をありきたりではないものへ昇華している。
(吉見書店 竜南店 大髙宏之)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
書店員としてぜひ!
(吉見書店 竜南店 渥美恵子)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
書店業務にスポットを当てた作品は少なく感じるので、今の実状や、どういった仕事なのかを知ってもらう意味でも映像化してもらいたいと思う作品です。
(吉見書店 竜南店 川島美和)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
最初はコミック雑誌「はなとゆめ」に載っていた漫画版を読み、原作を知ったのですが、実際に本屋で働く主人公の仕事や考え方、また作品の中で出てくるアイデア?が面白くて好きです。
(吉見書店 竜南店 永倉愛美)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
「母親だから提案できることだってきっとあると思う。そういう仕事をやっていけば、まわりのワーキングマザーに対する見方も変わるんじゃないかな」「すぐには社会は変えられないけど、いつかそれを実現させるために私も会社の内側から動いてみるよ」力強い亜紀の言動に、今回も胸が熱くなり、勇気をたくさんもらえました。不慣れな苦手なところでも、前向きに努力する人は輝き、お客様や周囲にも伝わるんですよね。そして人と人とのつながり、協力の素晴らしさ!書店員ならずとも、元気をもらえる爽やかなストーリー。映像化して、リアル書店を盛り上げる作品となってほしいです。
(吉見書店 外商部 吉見佳奈子)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
この本は、母としての育児と仕事の両立と、震災の、2つのテーマがあった。書店で働く者としては、仕事内容やお客様への接客などリアルに感じられました。自分には何ができるのだろうか、何が今の自分に足りていないのか、好きな仕事だから楽しくしたい、読んでいておもしろかったです。震災フェアを展開するために奮闘、震災地を訪れるなど、東日本大震災のことに改めて意識が向きました。
(吉見書店 長田店 大倉悠介)

●『千年ジュリエット』初野晴 角川文庫
作者が静岡出身の人で、親近感がわきました。
(吉見書店 外商部 髙木小百合)

●『カンナ鎌倉の血陣』高田崇史 講談社
日本史をぬりかえるかも?歴史ミステリーの傑作!
(吉見書店 外商部 手塚泰弘)

●『リアクト』早川書房 法条 遥
この作品はシリーズ第3弾ではありますが、正直この作品しか思いつきませんでした。第1作目から静岡県内の実際にある地名やらが出てきたり、静岡の書店もいくつか出てくるので、映像化したら面白いだろうなと思いながら読んでいました。当店は1作目のリライトは100冊以上売上げている位の作品でございます。
映像化されて、ロケ地的に、本屋に足を運んで下さったらありがたいですね。静岡の本屋大賞にはふさわしい作品だと思います。
(江崎書店パルシェ店 白鳥 真代)

過去や未来へタイムリープする力を得た少年・少女たちの物語。時をかける少女へのオマージュを感じられます。
加えて舞台は静岡!これを映像化しない手はないでしょう。
(MARUZEN&ジュンク堂書店 宗形 康紀)

●『バナナ剝きには最適の日々』早川書房 円城 塔
芥川賞受賞作家である円城塔のSF短編集。
あいかわらずわかるようでわからないけど深い気もする作風。映像化してもその作風はにじみ出ると思う。
(江崎書店袋井店 豊島 寛之)

●『七つの海を照らす星』東京創元社 七河 迦南
海を見下ろす山に建つ児童養護施設「七海学園」を舞台に、保育士の春奈が児童福祉士の海王さんの手を借りて学園内の様々な事件(といっても殺人や誘拐ではなく学園内のトラブルのようなもの)を解決していく連作短編。学園内の子供たちが抱える様々な過去と向き合いながら、子供たちと春奈が成長していく心温まる物語でありながら、バラバラに思えた事件が一つになるラストは圧巻。
熱海や伊豆なんかで撮って連ドラにして頂きたい。WOWOWとかで。
(江崎書店袋井店 大場 昭典)

●『川あかり』双葉社 葉室 麟
藩一番の臆病者と言われる男が刺客を命じられた。川止めされた木賃宿で様々な人と出会い、悩み迷いながらも己を見失うことなく成長していく姿が描かれます。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)

●『竜宮ホテル 魔法の夜(シリーズ)』徳間書店 村山 早紀
読むごとに綺麗な映像が浮かぶ作品なので、Eテレ「2355」みたいな感じで、1日の終わり、夢とうつつを行き交う5分間・・・みたいな感じで観てみたいです。
登場人物みんな(あやかし含め)、世間に対しては気弱だけどひとりひとり守るべきものがあり、誇り高く生きている。本を開けばいつでも会える大切な友達です。
妖怪の隠れ里を大井川鉄道あたりで、是非!!!
(江崎書店イトーヨーカドー店 稲葉 舞)

●『本能寺の変 431年目の真実』文芸社 明智 憲三郎
沢山の俳優さんが演じられて、沢山のフィクションが作られて・・・でも真実は1つですよね。
明智さんが語られる真実とは!?
もう本当のことが知りたい!
(江崎書店イトーヨーカドー店 久保田 )

●『マスカレードホテル』集英社 東野 圭吾
東野圭吾が誕生させた「天才物理学者 湯川学シリーズ」「新参者 刑事加賀恭一郎シリーズ」を越えるシリーズはこれだ!!
「マスカレードイブ」も含めて映画館でみたい!!
(江崎書店パルシェ店 渡部 松徳)

東野圭吾さんのミステリーはぜひ映像化していただきたい!
(谷島屋三方原店 佐藤)

●『ジェノサイド 上・下』KADOKAWA 高野 和明
内容からいって「ロケ地静岡」は無理ですが(笑)圧倒的な迫力、スピード感、娯楽性、すべての面でハリウッド向き!「All You Need Is Kill」に続け!
(谷島屋ららぽーと磐田店 河合 満)

映像化無理かもしれないけど大きなスクリーンで見てみたい。
(夢屋書店焼津店 板倉 啓一)

●『パラドックス13』講談社文庫 東野 圭吾
東野圭吾さんの理系小説は難しく、この作品は特にそうだ。もし映像化されたら、壮大なエンターテイメントになるだろう。不明な部分が明らかになることを願う。
(図書館司書)

●『帝都東京華族少女』幻冬舎 永井 紗耶子
静岡県にゆかりある著者の文庫書き下ろし作品です。
明治39年東京が舞台です。
令嬢とクールな書生コンビが活躍します。
とても読みやすい作品です。
(書店員)

●『嘆きの美女』朝日新聞出版 柚木 麻子
人それぞれ悩みはあり、悩みの大きさは他人が判断できるものではない。その人にとっては(その時は)すごく重大で苦しいものなのだ。(きっと皆なにかしら悩みがある、考えすぎなくても良いとも思うことが出来ました。)
(MARUZEN&ジュンク堂書店 スタッフ)

●『人質の読書会』中央公論新社 小川 洋子
ドラマ化されましたが、映画で観たいです。
派手な作品ではありませんが、いつまでも余韻のように心に残る物語です。
(非公開)

●『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎 西加 奈子
港町の漁港の焼肉屋で働く肉子ちゃんと娘、まわりの人達の人間模様をぜひ映像化してほしいです。静岡の漁港で。
(本のサガミヤデュオ店 山下 聡子)

●『タルト・タタンの夢』東京創元社 近藤 史恵
読み終えた日の夕飯、フレンチを食べに行きましたハイ。あ、「パ・マル」のような気取らないお店ですよう。
(浜松市立中央図書館 スタッフ)

●『邂逅の森』集英社 熊谷 達也
重苦しい大正の東北。マタギが山から得るものを重厚な描写で描きます。
(島田書店外商部 佐塚 勝之)

●『前へ!』新潮社 麻生 幾
未曾有の震災の中、被災地で懸命に戦う人たちがいた。
あの日、津波や原発から人々を助けてくれた名もなき方に感謝します。
(非公開)

●『その本の物語(上・下)』ポプラ社 村山 早紀
魔女の女の子ルルーのお話と、ずっと眠る沙綾と、彼女に本を読んであげる南波のお話。後者が前者をやさしく挟んでいるサンドイッチ的な一冊。ルルーが、だんだん成長していくと、わたしも勇気を分けてもらえた気がした。本を好きな気持ちって大切だな。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野 詠子)

●『鳥に単は似合わない』文藝春秋 阿部 智里
勝手にキャスティングしてみました。春殿は深田恭子、夏殿は柴咲コウ、秋殿は長澤まさみ、冬殿は橋本愛。実に見ごたえのある女の戦いになると思います。
(浜松市立中央図書館 スタッフ)

●『給食のおにいさん』幻冬舎 遠藤 彩見
給食室の前で「ささめー、ささめー」と鈴なりになって言う児童の姿を映像でみたいです。
絶対かわいい!!
(静岡市立中央図書館 スタッフ)

●『クローバー・レイン』ポプラ社 大崎 梢
私の周りにも、仕事が大変だと思いながら必死で頑張っている人がたくさんいます。それでも仕事していてよかったと心にしみこんでくるこの作品を、多くの人に届けたいです。
(シミズブックス 杉田レイ子)

●『あまからカルテット』文藝春秋 柚木 麻子
性格は全く違っても昔から仲の良いアラサー4人組の物語に喜怒哀楽し、自分もその中の1人になったような気分になります。また、「ジュワッ」や「しっとり」「ふんわり」「さくさく」といった、食を表す表現が上手く使われており、食欲をそそわれ、楽しい気持ちになれる作品です。
(谷島屋浜松本店 鈴木 未奈美)

●『タルト・タタンの夢』東京創元社 近藤 史恵
気取らないビストロに転がりこむさまざまな謎を、美味しい料理とともに楽しめる。食べ物を手掛かりにすると謎を解いてしまう三舟シェフがニクい。
(谷島屋浜松本店 松永 綾香)

●『家康の子』中央公論社 植松 三十里
家康の子であり、秀吉12人質にだされた秀康
二人の天下人にはさまれ何を思い、どう歴史にかかわったか読みやすく、とても面白かった。
静岡出身作家、来年の家康公顕彰400年を考えれば、静岡を舞台にした映像化してほしい作品No1です(笑)
(焼津谷島屋登呂田店 鈴木 正樹)

●『給食のおにいさん』幻冬舎 遠藤 彩見
給食を通して子供たちの問題に向き合い、自身も共に成長していく作品です。
(谷島屋イオンモール店 スタッフ)

●『落日の宴 上・下』講談社 吉村 昭
幕末期、勘定奉行まで上り詰めた川路聖謨の生涯を描いた名作
(谷島屋外商 芝吹)

●『大崎梢リクエスト 本屋さんのアンソロジー』光文社 大崎 梢 ほか
作家大崎梢さんのリクエストで10名の作家さん達が「本屋さん」をテーマに書かれた短編集。映像化を通して「本屋さん」の良さを知っていただければ。
(谷島屋本沢合店 佐々木 健次)

文庫化が待ち遠しかった作品。
「本屋さん」がモチーフの短編集です。
映像化するなら「空の上、空の下」静岡空港の中に本屋さんがある設定でお願いしたいです。
エキストラでいいので参加したい!
(夢屋書店アピタ初生店 伊東 佳子)

●『化学探偵Mr.キュリー』中央公論新社 喜多 喜久
静岡県立大学を舞台に。
(TSUTAYA辻店 角 鈴子)

●『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』幻冬舎 以鳥 鶏
優秀だけどどこかほっておけない弟とそんな弟を常に気にかけるとても人の好い兄が営む喫茶店。そこをおとずれる直ちゃんが持ち込む難事件を次々と解決していきます。とにかく物語に引き込まれること間違いなし。
(谷島屋富士宮店 京角 優子)

●『金子哲雄の妻の生き方 夫を看取った500日』小学館 金子 稚子
「ぼくと結婚したら毎日がお祭りだよ」と言った夫との結婚生活は言葉通り。一風変わった(おもしろ)夫婦の最後500日。病床からお葬式のセルフプロデュースと執筆生活を続ける夫を支えた妻の手記からは金子哲雄氏への誠実さと、夫への愛情を感じます。
(静岡県立中央図書館 大山 まお美)

●『ニキの屈辱』河出書房新社  山崎ナオコーラ
可愛いだけじゃない。優しいだけじゃない。不器用なだけじゃない。ニキの苦しくても強がる姿が、愛しくて哀しくて大好きです。
(本の王国浜松西店 滝島富士子)

●『翼』鉄筆  白石一文
まさに浜松が舞台です。アクトシティや有楽街などでドラマが繰り広げられている。そして浜名湖の美術館で運命の作品に出会う。“わが心にも千億の翼を”魂が震えてくるような作品。運命の赤い糸を信じたくなりました。
(本の王国浜松西店 高林哉子)

●『富士学校まめたん研究分室』早川書房  芝村裕吏
身に覚えのないセクハラ騒ぎで左遷された自衛隊技官の藤崎綾乃は、腹いせに自分の有能さを見せつけてから辞めようとロボット戦車の開発を始める…。後ろ向き思考なのにくさらない綾乃がカワイイです。ロボット戦車まめたんもカワイイ!
(本の王国浜松雄踏店 加藤綾)

●『星やどりの声』角川書店  朝井リョウ
6人兄弟がそれぞれ抱えているものを亡き父への思いも含め表現されています。家族の絆を感じられる作品です。
(本の王国浜松西店 河口雅哉)

●『映画篇』新潮社  金城一紀
かつて集英社で文庫化されていたものがレーベル移動。初読は2010年で、その年の私の№1タイトルでした。4冊くらい買いこんで周囲の人に「読んで」って配った名作です。
(本の王国浜松西店 スタッフ)
  

Posted by 静岡書店大賞SST at 13:11寸評

2014年09月23日

2013年 第2回 静岡書店大賞寸評…「小説部門」

静岡書店大賞「小説部門」~書店員・図書館員たちの寸評~

「小説部門」は、いとうせいこうさんの『想像ラジオ』が大賞でした。授賞式で、いとうさんが気さくに皆さんとお話してくださり、快く写真撮影に応じてくださったことが忘れられません。地方の手作りの静岡書店大賞を、作家さんや出版社さんが喜んでくださるというのも、本当に嬉しいことですface03

●『聖なる怠け者の冒険』朝日新聞出版  森見登美彦
本の中に、すいこまれてしまいそうになるほど夢中になれます。不思議な気持ちになれるステキなお話です。
(谷島屋書店磐田外商部 渡辺)

●『風に立つライオン』幻冬舎  さだまさし
読んでよかったと思える作品。初めは少し読みづらいと思ったけど、最後はハマっています。バトンは繋がっていると思い感動させられる。「ガンバレ」は自分を叱咤する時の言葉は印象深い。
(県内書店スタッフ)

●『お任せ!数学屋さん』ポプラ社  向井湘吾
題名を見た時、難しい言葉で書かれた堅苦しい数学小説かな?と思って恐る恐る読み始めました。ですが、私の思っていたのとは全く違い、読みやすい文章そして数学の内容もわかりやすく説明されていて夢中になって読んでしまいました。少し数式が出てくる所はスラスラ読めませんでしたが…恋愛話も入っていて、数学は嫌いでも恋愛小説は好きという方にも読んでほしい作品です。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『七つの会議』日本経済新聞社  池井戸潤
ドラマ化された池井戸潤氏の作品。原作はドラマとは違った面白さがあります。章ごとに、それぞれの登場人物の視点から話が進み、読み進める度、登場人物の別の一面があらわれ新鮮。章が繋がって一つの物語が完成する。読み終わった後、働くことの意味を考えさせられました。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『死神の浮力』文藝春秋  伊坂幸太郎
娘の死と復讐という重いテーマで、敵役がサイコパスとどんどん暗くなっていきそうですが、人間ではない死神とのユーモアのある会話が救ってくれます。この絶妙なバランス感が推薦したい理由です。
(島田書店外商部 佐塚)

●『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』幻冬舎 山田詠美
人間が一人この世から去るということが、どういうことなのか描ききっています。バランスを欠いたまま、それでも生きていかなければならない。人の死について、生きることについて深く考えさせられます。
(戸田書店沼津店 スタッフ)

●『双頭の船』新潮社 池澤夏樹
震災後を描くひとつのファンタジー。人間が生きていくには、土が、土地が、墓が必要だというのが興味深い。
(戸田書店静岡本店 田中)

●『アニバーサリー』新潮社 窪美澄
生きるって大変。でも生きなくちゃいけない。年代の異なる二人の女性の過去と現在を通して、未来をどう歩んでいくのかが描かれています。生と死、家族、人間関係など考えさせられるテーマが沢山詰まっている作品です。重いですが読後は温かい余韻の残る終わりとなっています。
(戸田書店リブレ裾野店 鈴木)

●『こんなにも優しい、世界の終わりかた』小学館 市川拓司
この本は、親と子ども、夫婦など様々な人々の愛のカタチが書かれていて本当に感動します。実際にこんな風に人生が終えることができたらどんなに幸せなのかなと思いました。最近、本を読んで泣くことがないという方に、ぜひ読んで号泣してほしいです。
(戸田書店リブレ裾野店 坂本)

●『昨夜のカレー、明日のパン』河出書房新社 木皿泉
夫婦脚本家、木皿泉、初めての小説!悲しいのに幸せな気持ちにもなれるのだと知ってから、テツコはいろいろなことを受け入れやすくなったような気がする。…この一文につきる。今、悲しみや色んな感情にとらわれてしまっている人に、そっと寄り添う一冊だと思います。
(戸田書店リブレ裾野店 藤本)

●『俺は駄目じゃない』双葉社 山本甲士
うだつのあがらない、巻き込まれ体質の35歳の主人公。まるで自分を見ているかのような残念さ加減なのだが、冤罪事件をきっかけに主人公の人生が大きく変わっていき、最後にはまるで映画「ロッキー」のようなヒーローぶりとなる。半沢直樹のような力強さはないが、それでも読後スッキリした気持ちになれるヒーロー物語。
(アマノ三方原店 橋本)

●『北の街物語』中央公論新社 内田康夫
内田康夫の大ファンです。
(谷島屋書店本沢合店 犬塚)

●「シャーロック・ホームズたちの冒険」東京創元社  田中啓文
田中啓文お得意のパスティーシュ小説集。特に「名探偵ヒトラー」がよかった。ノックスの十戒にはないけれど探偵とは、読者に愛される存在であるというのがセオリーなのに、世紀の嫌われ者ヒトラーをいかにして探偵役に仕立てあげたのか、名手の腕前拝見です。
(イケヤ文学館高林店 貝塚知香)

●「Another エピソ-ドS」KADOKAWA  綾辻行人
映画やコミックとは少し違う世界観で、死人と話せるという新しい展開がより楽しかった。
(TUTAYA佐鳴台店 スタッフ)

●「ロスト・ケア」光文社  はまなかあき
「ロスト・ケア事件」「尊厳死」「安楽死」人間の心は藪の中。ミステリーでありながら、巧みな展開で社会(世の中)に問いかける作。
(吉見書店外商部 杉山功)

●「泣きながら、呼んだ人」小学館  加藤元
はじめは題名にひかれました。泣きながら呼んだ人は誰?呼ばれた人は誰?物語は(非)日常を静かに映し出している内容ですが、読み終えた後、静かに心の底がほかほかと温かくなるそんな気持ちになりました。泣きながら呼びたいくらい大切な人たちがいるって、切ない……苦しい……けれど生きていく強味になっていることに気づかされた1冊です。
(吉見書店外商部 西谷友子)

●「爪と目」新潮社  藤野可織
芥川賞受賞作品、藤野可織さんの注目度がますます高くなっています。ストーリに吸い込まれていきます。
(吉見書店外商部 白井万記子)

●「湖底の城 第4巻」講談社  宮城谷昌光
人間の執念の極みとも言える主人公の生き様だが、私も含めて現代人でも同様のことができるのだろうか?
(吉見書店竜南店 曽根健太郎)

●「教場」小学館  長岡弘樹
警察学校を舞台にした独特な世界の中で繰り広げられる人間関係がリアルに書かれているミステリアス。
(吉見書店長田店 常木和幸)

●『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』 幻冬舎 山田詠美 著
死と向き合う家族の話。一人の家族の死に対して変化した日常に対することが描かれている。
家族の大切さや、生や死について考えさせられる。
(吉見書店長田店 大倉)

●『旅猫リポート』 文藝春秋 有川浩 著
読み終えたのが仕事の休憩中でなければ、大号泣していたと思います。
優しくて切なくてあたたかい、素敵な作品でした。
(谷島屋呉服町本店 小泉)

●『本にだって雄と雌があります』 新潮社 小田雅久仁 著
フィクションのような、ノンフィクションのような…。ジャンル付けしづらい作品。
様々な要素がちりばめられていますが、それらがうまくまとまり終結する。
読み終えた時あたたかい気持ちになっている、読後感の良い物語だと思います。
(ぶっくす三峰 スタッフ)

●『七つの会議』 日本経済新聞出版社 池井戸潤 著
大人気作家の最新刊。最後まで一番悪い者が誰なのかわからないほどページをめくる手が止まらぬ作品。
弱い人への優しい視線と組織の中で働く者への熱きメッセージにはげまされ、力づけられる。
(シミズBOOKS 杉田)

●『ジヴェルニーの食卓』 集英社 原田マハ 著
4人の画家マチス、ドガ、セザンヌ、モネ短編集で、それぞれの人柄や生活、屋敷の様子までリアルに描写されています。今まで画家やその絵画の背景というのをあまり考えた事はなかったですが、今度彼らの絵を見る時は前とは違った気持ちで見ることになりそうです。
(マルサン書店仲見世店 スタッフ)

●『ランチのアッコちゃん』 双葉社 柚木麻子 著
読んでいて、おもわずおなかがすきます。「おなかすいたなぁ…。」と思わずつぶやいてしまいそうになりました。
カレーを食べるシーンではなんとなくカレーのにおいがしそうになるし、ポトフを食べるシーンでは心もあたたかくなった気になりました。
食べることって大事だなぁと、あらためて教えてくれた作品だと思いました。
(TSUTAYA佐鳴台店 杉山)

●『夢を売る男』 太田出版 百田尚樹 著
百田さんか池井戸さんが大賞。
(アマノアクト北店 市川)

●『旅猫リポート』文藝春秋  有川浩
とにかく泣ける1冊。サトルとナナのお互いを想う、強いきずなにグッときます。特に猫好き、飼っている方なんかはなおさら感情移入してしまうかも。生きるもの、いつか必ず何らかのかたちで別れがくるけれど、その時には笑っていたいと思わせてくれる作品です。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『わたしをみつけて』ポプラ社  中脇初枝
親に捨てられて孤独の中に生きてきた主人公が、看護師長や患者との出会いによって少しずつ成長していく姿に感動した。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『リカーシブル』新潮社  米沢穂信
新世代ミステリーの旗手としても注目されている作者だけあって、ただのミステリーだけでなくホラー色も漂い、読みごたえがあります。謎が解かれていく爽快感、ほろ苦い家族の過去は必見です。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『政と源』集英社  三浦しをん
二人合わせて146歳!凸凹コンビな爺たちがいい味をだしています。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『ロスジェネの逆襲』ダイヤモンド社  池井戸潤
ドラマ「半沢直樹」の原作の作品の1つで、ギリギリのところで駆けずり回っていたのが、最後の最後で倍返し!というところは、読んでいてハラハラもするし、スッキリもするのでとても面白いと思う。
(県内書店スタッフ)

●『旅猫リポート』文藝春秋  有川浩
語り部である猫と主人公の絆が、猫と人間にもかかわらず、確固とした友情で結ばれているのが見どころ。旅の理由が明かされずに物語は進んでいくが、猫たちの会話でだんだんと予想がついていく。待ち受けている結末があまり良い物でないと察することができるために、少し気が重くなるが、旅の中、主人公の生きてきた足跡をたどり、友人たちと再会していき、決していい思い出だけではないが、彼らの確かな温かさに救われる。最後の猫の行動には鼻がツンとします。きっと猫のこのリポートは、コダマさんが、主人公に届けてくれるでしょう。
(谷島屋新流通店 水野)

●『旅猫リポート』文藝春秋  有川浩
旅猫リポートは有川浩の新作です。有川浩がデビューした『塩の街』の時から大ファンです。今回の話は『塩の街』のようなSFではないものの猫好きにはたまらない和やかな話です。ぜひ読んでください。
(谷島屋新流通店 スタッフ)

●『富士山大噴火』PHP文芸文庫  柘植久慶
震度6強の直下型地震後、富士山が大爆発し、それに伴い東海地震も発生し、大津波が襲ってくるという想定の物語です。けっして避けることのできない自然災害における壊滅的被害想定を静岡県民なら1度シミュレートしておく必要性があると思うので薦めます。
(県内書店スタッフ)

●『何者』新潮社  朝井リョウ
今時の就活をSNSを絡めながら描く、正に“今でしょ”という作品。等身大の若者を繊細に描く朝井リョウの感性がすごい。就活前、就活中の学生、親御さん、企業の人事担当者にぜひ読んでもらいたい。
(藤枝市立岡部図書館 宮島)

●『世界地図の下書き』集英社 朝井リョウ
大切な人の為に、自分達の境遇も大変なこども達が協力してひとつの事を成し遂げていく所がすごいと思います。みんながお互いを思いやっているのが伝わってきました。
(谷島屋呉服町本店 田島真由美)

●『ランチのアッコちゃん』双葉社 柚木麻子
ランチを交換したことから始まる思いもよらない展開。元気になれる本です。
(谷島屋本沢合店 スタッフ)

●『はだかんぼうたち』角川書店 江國香織
江國香織の恋愛小説は、やっぱりいいです。
(谷島屋浜松本店 合谷雅子)

●『翼の帰る処』④上 幻冬舎 妹尾ゆふ子
病弱で隠居を求める36歳の中間管理職のオッサンが主人公。生真面目で自ら苦労を背負いこんでいく。キャラクターが生き生きと描かれていてキャラの悲喜交々が非常に楽しい。続きがすぐ読みたくなるが割りと待たされる作品。
(書店員)

●『想像ラジオ」河出書房新社 いとうせいこう
DJアークがパーソナリティをつとめる「想像ラジオ」は「想像」という電波を使って「想像」の那珂だけで聞こえるラジオ番組が舞台。震災関連のお話です。最期の声を聞きたい、伝えたい想像ラジオが本当にあったらどうなんだろう。読む人によって印象が変わりそう。
(谷島屋 本沢合店 佐々木健次)

●『想像ラジオ」河出書房新社 いとうせいこう
あの日私たちはただただ祈ることしかできず無力であった。
私たちは何ができるのか。何をすべきなのか。まずはこの本を読もう。そして想像しよう。耳を澄ませば私たちにもあの“救いの歌”が聞こえてくるはずだ。
(谷島屋 専務取締役 斉藤晋一郎)

●『聖痕』新潮社  筒井康隆
性器を切除されたゆえに「性」の欲望から解き放たれた、美貌の少年の物語である。彼の身体に残る「聖痕」をいかに世間より秘して生きていくかの難しさが描かれ、彼の美しさによって彼自身が多くの苦難に見舞われるのだが、それを語る筆致、文体というものに、この作品の魅力がある。読みづらさを超えて尚、日本語というものの美しさを知るのである。そこに陶酔がある。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『神去なあなあ夜話』徳間書店  三浦しおん
山の仕事にもなれ、たくましく、そして強く生きていく。主人公(平野勇気)の成長と周りの人々あたたかさや、やさしさ、そして、周りの人たちの人生までも描き、涙、涙でした。地域とか、地元とか、周りの人を大切にしたいと思う一冊です。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『聖なる怠け者の冒険』朝日新聞出版 森見登美彦
京都、宵山。この一日に起こる不思議な冒険の物語です。正義の味方、狸のお面をかぶった正義の怪人、ぽんぽこ仮面をめぐって興味深い登場人物や団体がたくさん出てきます。一緒に京都を歩き回りたくなる楽しい一冊ですが、我が内なる怠け者にも思いやりを忘れずに…!
(戸田書店掛川西郷店 後藤公子)

●『快挙』新潮社 白石一文
夫と妻との間にある不確かだけれど必ずある空間(または溝)を淡々と鮮明に描いているとても読みごたえのある小説。結婚生活の中に数多くある幸せと不幸。一歩一歩価値観を擦り合わせながら共有していく事の難しさと喜びを気付かせてくれる作品でした。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『生存者ゼロ』宝島社 安生正
未知の恐怖にさらされたとき人々はどう動くのか…… 権力に振りまわされる天才的学者達と自衛隊、国の危機に議員達はどう動くのか…… 内容は生死関わる重いものですが、最後まで飽きずにサクサク読める作品、お勧めです。
(谷島屋ららぽーと磐田店 スタッフ)

●『教場』小学館 長岡弘樹
張りめぐらされた伏線、予想をはるかに上回る結果、警察学校がこれ程までに過酷な所だったとは。
警察官を見る目が変りました。
(谷島屋ららぽーと磐田店 スタッフ)

●『こんなにも優しい、世界の終わりかた』小学館 市川拓司
便利な世の中になりながら一方で忙しない生活に追われ、人への思いやりや労り、優しさをどんどん失っていく現代において、ふと立ち止まってこの本をゆっくり読んでもらいたい。
(谷島屋ららぽーと磐田店 富永哲司)

● 『昨夜のカレー、明日のパン』河出書房新社 木皿泉
お話の空気が好きです。読みながら物語の中に入りこみたくなります。
(谷島屋浜松本店 前嶋裕美)

●『2.43』集英社 壁井ユカコ
青春そのもの!熱い部活動、仲間は高校時代に体験できなかったので今でもあこがれています。
(谷島屋浜松本店 黒野瑞姫)

●『ドラゴンフライ』KADOKAWA 河合莞爾
まずプロローグの12ページを読んで欲しい。それだけで絶対ひっかかる何かがある。そこからラストまで一気に読ませるスピード感・世界観が心地よく、気が付けばすっかり心を持っていかれていた。“真実なんて、ない”ならば何が真実なのか…。デビュー2作目でこのクオリイティー。先が楽しみで仕方ない。
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本幹子)

●『浅き夢見し』小学館 押切もえ
思っているだけでは何も変わらない。挫折もある、空回りもある、でも全ての事に意味があるんだと思います。行動する為の第1歩、勇気をもらいました。
(江崎書店袋井店 小野妙子)

●『昨夜のカレー、明日のパン』河出書房新社 木皿泉
旦那さんが亡くなった後も義父と同居生活を続けている徹子。血のつながりはないけれど、周りの人たちと関わりながら、大切な人の「死」をゆっくり受け入れて今を大事に生きている感じがします。
(江崎書店袋井店 鈴木)

●『キズアマ』新潮社 近藤史恵
前作までのプロの世界から一転、今回は大学自転車部に舞台を移し、しかも主人公はそれまで自転車レースとは無縁の青年。この設定だけで、その後に展開されるであろう熱い物語に期待するというものです。そして実際にその期待を裏切らない青春物語。映画に向いていると思います、ホントに。
(県内書店スタッフ)

●『月下上海』文藝春秋 山口恵以子
スキャンダルを逆手にとりのしあがった令嬢多江子の強さ、したたかさには舌をまきます。「松本清張賞」を取っただけのことはあります。そして作家さんの職業を聞いてなお驚きました。
(マルサン書店仲見世店 荒井浩子)

●『光秀の定理』KADOKAWA 垣根涼介
明智光秀といえば、まっさきに「本能寺の変」「信長を殺した男」が思い浮かびます。そのイメージが強すぎて彼本来の姿が隠れてしまっていたのかもしれません。私たちがイメージする光秀は、よく言えば気品があり理知的・悪く言えば狡猾で策略好きではないでしょうか。しかしこの作品では涙もろく人懐っこい姿を見せてくれます。しかも没落した一族郎党を盛り立てていかなければならない宿命を背負い奮闘しているのです。一生懸命なのです。この作品でやっと血の通った光秀本人に触れた気がしました。この段階を過ぎていき、彼の心情・立場を目の当たりにすればするほど、なぜ信長を倒さなければならなかったのかという納得できる理由が浮かび上がってくる。2人の親友の登場も光秀の心情を理解するうえでたいへん重要な役割を果たしました。おススメの歴史小説。
(マルサン書店仲見世店 小川誠一)

●『国語、数学、理科、誘拐』文藝春秋 青柳碧人
タイトルが最初なぜ科目=誘拐になるのか?と思っていて読むにつれてなるほど…と思うようになりました。誘拐の原因は今の社会にもっともありがちな理由になると思います。物語だけで楽しみたい内容ですね。
(マルサン書店仲見世店 スタッフ)

●『ミリオンセラーガール』中央公論新社 里見蘭
出版業界のお話です。キャラクターが豊かでタッチが漫画的なのでコミックに慣れ親しんだ身には読みやすい本でした!とても勉強になりました。
(ジャック鷲津駅前ブック館 内藤沙織)

●『ことり』朝日新聞出版 小川洋子
小鳥の唄に耳をかたむけ暮らしている兄弟の一生。言葉の一つ一つが頭の中にしみこんでくるような語りにひきこまれます。読み終わったあと、兄の話すポーポー語を聞いてみたいと願うほど、大好きな作品です。
(本の王国浜松西店 高林哉子)

●『夢を売る男』太田出版 百田尚樹
本屋がこんな本薦めちゃいけないかも。でも面白いんだもん。今の出版界(作家、出版社、編集者、取次…そしてもちろん書店も)の暗部(っていうかダメダメなところ)を鋭くえぐる本。重た~いテーマから、ライトなブラックコメディを産み出してしまう作者の手腕に素直に脱帽します。ケンカを売られた業界の諸君、頑張りましょう!
(港書店 斉藤和志)

●『空白を満たしなさい』講談社 平野啓一郎
生と死。自分。他者。一度死んだ人間が還ってくることで浮き彫りになるテーマは深く重いけれど、あたたかな光をもっているラストの余韻がいまでも忘れられなくて選びました。
(丸善&ジュンク堂書店新静岡店 スタッフ)

●『バージンパンケーキ国分寺』早川書房 雪舟えま
妙な気負いがなく、すんなり読み進めることができ、読むという行為自体が楽しかった。歌人でもある作者の言葉の使い方(?)が私には心地よく受けとれたからかなぁと思う。このパンケーキ店での登場人物たちの行く先、未来、過去、今日、明日、そのつながり、交錯する思い、何かを選びとる・選ばないという複雑な関係が、本当にパンケーキのようにふんわりまとまっていて好きだなぁと思う。
(ザ・リブレット丸井静岡店 本道ちひろ)

●『丕緒の鳥』新潮社 小野不由美
十二国記の世界観が更に深まる短編集で、本編の続きにとても期待が高まりました。
(夢屋書店ピアゴ香貫店 大川理恵)

●『神隠し』日本経済新聞出版 長野慶太
アメリカの経済合理主義的な法制度への問題提起、アメリカと日本の制度の違いを利用した事件のトリックとアメリカ人と日本人の違いから解かれていくトリックの謎、それぞれの家族のあり方がよく描かれていて、社会派、ミステリー、ヒューマンドラマを同時に味わえる作品です。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『ランチのアッコちゃん』双葉社 柚木麻子
落ちこんでいても、目の前においしいものがあれば人は元気になるものなのでしょうか。食を通して主人公が前向きになっていくさまは、なんだか、こちらも元気をもらえます。読んでいると、おなかがすいてきます!
(マルサン書店駅北店 スタッフ)

●『死神の浮力』文藝春秋 伊坂幸太郎
読んでいて、何度も再認識させられる。「あー、こいつ死神なんだ」。人間に興味などない。だけど仕事はやる死神、千葉。そんな彼と読み進めるミステリーは毛色が違う。だって死を司る存在が彼なんだもの。だから先が全く読めなかった。胸もだんだん苦しくなっていく。千葉よ、あなたの答えはなんなんだ!
(戸田書店掛川西郷店 吉田祐輔)

●『カジュアル・ベイカンシー』講談社 J.K.ローリング
一人の人間の死が様々な思惑をあらわにし、ある者には希望をまたある者には絶望を味あわせる。物語は様々な人間の視点を経て、一つの真実へとたどりつく。1・2巻を合わせて読むとすっきりした気持ちになれます。
(吉見書店竜南店 大髙宏之)

●『小説 仮面ライダー電王』講談社 白倉伸一郎
仮面ライダーシリーズの書き下ろしでファンとしてはありがたい作品でした。
(県内書店 小渕史織)

●『ヴァンパイア・サマータイム』エンターブレイン 石川博品
ライトノベルレーベルからの発行だが、恋愛小説として一般受けもしそうな内容。
好き合っていながら、人間と吸血鬼の間にある埋められない溝に悩む主人公とヒロインに共感できる。切なくも希望のあるラストもマル。
(BOOKアマノ アクト北店 鈴木啓介)

●『三国志』新潮社 吉川英治
吉川英治の三国志が新装版として出た。表紙が華やかで良く、驚いたことに、文章が全く古く感じない。内容は、吉川英治らしく、生まじめで整った感が出ていると思う。裏切りの無い武勇ファンタジー、「三国志」と言えば、宮城谷昌光や、北方健三と言う現代作家が台頭していたが、「吉川英治がいる!!」と納得できるシリーズ。三国志は作家ごとに様々にアレンジされるが、吉川英治作品それぞれが寄せる想いが清らかで美しい。
(県内書店スタッフ)

●『駅物語』講談社 矢野帰子
いつも利用している駅。普段なら定刻の電車に乗って目的地まで運んでくれるとても便利な乗り物。そう思いがちだけど本書では定刻に発車させることのむずかしさなどをクセのある同僚に囲まれながら新人駅員・若菜の日々の戦いが描かれています。本当に毎日ご苦労さまと言いたい。
(県内書店スタッフ)

●『駅物語』講談社 矢野帰子
大学時代、駅はいつも利用する生活の一部でした。具合が悪くなった時、駅員室で休ませてもらったり、人身事故で電車が止まった時、パニックと怒号に包まれる車内で走り回る車掌さんたち、この本を読むとその時の事がなつかしく思い出されます。明日から電車を利用する時は駅員さんに笑顔であいさつしたくなる、そんな作品でした。
(戸田書店城北店 髙木春佳)

●『夢を売る男』太田出版 百田尚樹
社会風刺的なブラックジョークと言うような話で、現代の人には、読みやすい話になっていると思われるから。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『ヨハネスブルグの天使たち』早川書房 宮内悠介
今一番旬な作家さんだと個人的に思っている。処女作『盤上の夜』(東京創元社)に続き、今作も直木賞候補となった。しかしその割に知名度があまり高くないように思われ、悔しいのでぜひお薦めしたい。SFの連作短編集だが、むしろ従来のSFファンでない人たちに読んでもらいたい。今年の9月11日には、この本に収録されている「ロワーサイドの幽霊たち」を読んでいた。世界貿易センタービルの過去とあの日と未来の話。最後の短編「北東京の子供たち」のラストで泣いた。みんなもっと宮内悠介を読もう。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀久住)

●『ローカル線で行こう!』講談社 真保裕一
赤字続きのローカル線、もりはら鉄道の新社長に抜擢された篠原亜佐美は、赤字を解消すべく、様々な企画を計画し、実行して行きます。“マイカー”派ではなく、昔からずっと“公共交通”派である私には、鉄道再生に賭ける亜佐美の姿が頼もしかったです。現実はこの小説のようには上手く行かないでしょうが、「お金がないなら、知恵を出そう」という姿勢に勇気付けられました。
(浜松谷島屋医大売店 高柳俊彦)

●『残り全部バケーション』集英社 伊坂幸太郎
テンポの良いストーリーと印象的なセリフで読みやすく、なおかつおもしろい! 伏線もバッチリあって、読み終えると「あ…ここにつながってたのか!!」となって、もう一回読みたくなる。
(戸田書店江尻台店 山崎圭美)

●『ちょうちんそで』新潮社 江國香織
行方不明の妹をまるで目の前にいるかの様におしゃべりを楽しむ。たとえ存在感がなくても、常に“想う”ことは、“愛する”という事を教えてくれる作品です。
(戸田書店江尻台店 スタッフ)

●『海の見える街』講談社 畑野智美
図書館で働く4人の物語。それぞれのキャラクターが本当に魅力的。さわやかな文章なのにどうしてこんなにも心に深く刺さるのだろうか。
(谷島屋エキマチ店 丸林篤史)

●『旅猫リポート』文藝春秋 有川浩
猫を飼っている人でもそうでない人でも読んでほしい作品。ただ純粋に泣けます。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田妙子)

●『ライオンの棲む街』祥伝社 東川篤哉
ライオンの棲む街の会話がかみあって無いのに会話が成り立っている2人が、何故、事件の真相に近づいているかという不思議な気持ちで読めるミステリー小説です。
(戸田書店リブレ菊川店 横山英彦)

●『憧れの女の子』双葉社 朝比奈あすか
詳説は全般的に苦手な部類です。『憧れの女の子』はそれでもすんなりと物語世界に入っていけた、というか、心の隙間に入り込まれてしまったというべきか。最初の「夫婦」編が好きですが、おすすめは次の「恋人」編。
(戸田書店 仕入部 藤浪哲也)

●『南部芸能事務所』講談社 畑野智美
弱小事務所の芸人たちが売れたいと夢に向かって頑張ろうとする姿や、彼らを応援するファン、芸人たちの舞台を見て、憧れて、自分もなりたいと思う主人公たちの前向きなところに、読んでいて自分も励まされました。
(BOOKアマノ 入野店 山本明広)

●『人間の運命』勉誠出版 芹沢光治良
これを薦めずして何を薦めましょう。貧しくとも生きる次郎を通して日本人のこころに触れる、郷土が誇る文豪の「生涯の作品」。
(マルサン書店 駅北店 川口 慶)

●『自殺の国』河出書房新社 柳 美里
何年も何年経っても色褪せることなく読み継がれる、普遍性をもった作品が素晴らしいのは間違いないが、その時、その時代と心中しているような作品もなくてはならないと思う。死ぬことを考えるのは悪いことではない。死ぬことを考えれば生きるということを真剣に考えられるはずだから。当時中3だった娘にこの本のことを話したら「もう、古い」と言われてしまった。娘は一日中スマホを手放さない。
(書店員)

●『本にだって雄と雌があります』新潮社 小田雅久仁
どこまでが本当で、どこまでがウソかわからない冗長な文体なのに、次にどんな展開が来るのかわからず、ノンストップで読んでしまいました。自分の本棚で本同士が結婚したら…と考えると、本好きにとっては恐ろしくも楽しみなのではないでしょうか。
(図書館員)

●『聖痕』新潮社 筒井康隆
幼い頃に生気を取り除かれ、性欲も失った美少年の反省を描いた物語。物語自体も大変面白いが、主観が入れかわり、文体も交ざり合う、そして枕詞や古語が多用されているのが、日本語としても、とても面白い。筒井先生の語彙の多さ、当て字の絶妙さには脱帽!!
(TSUTAYA 佐鳴台店 山田志津香)

●『碧空のカノン』光文社 福田和代
とてもほんわかした雰囲気の作品で、自衛隊のことも音楽のこともわからなくても楽しめます。また、表紙のイラストもかわいらしくてオススメ。
(谷島屋書店イオンモール店 鈴木千尋)

●『壺中の回廊』集英社 松井今朝子
歌舞伎座新開場という年に、大正時代の歌舞伎の世界が現代と重なる世情で、ミステリー仕立てでタイムリーに描かれている。作者は時代小説の第一人者であり、朝日新聞社時代小説大賞の選考委員にふさわしい作品。
(谷島屋呉服町本店 三上京子)

●『襲名犯』講談社 竹吉優輔
ミステリー小説としては最後の「どんでん返し」も含めてオーソドックスな構成だが、人物の感情表現が面白く、それが上手く殺人の動機や猟奇的な殺人の理由にもつながっていて、各キャラクターにも感情移入しやすかったです。読み終わった後にはちょっとせつなくなる内容です。襲名犯というタイトルの理由にも注目です。
(谷島屋呉服町本店 望月武尊)

●『七つの会議』日本経済新聞出版社 池井戸潤
ビジネスマンの会社での立場などがよくわかる。取引先との細かいやりとりがリアルに書かれている。
(県内書店スタッフ)

●『64』文藝春秋 横山秀夫
やっぱり警察小説は面白い。題名からも昭和64年の事件から64なんて思ってもみなかった。読んで満足感たっぷりでした。やっぱり横山秀夫さんは、いいですね。
(県内書店スタッフ)

●『わたしをみつけて』ポプラ社 中脇初枝
人との関わりを避け、「いい子」でいることで居場所を失わないよう、ひっそり生きてきた看護師の弥生。孤独な弥生がすばらしい師長やあたたかい患者さんによって心を開き、成長していく姿に感動しました。一歩踏み込んだ他者の働きかけが誰かを救う…何度読み返してもラストは涙があふれます。前作『きみはいい子』とぜひ併読を!
(吉見書店外商部 吉見佳奈子)

●『旅猫リポート』文藝春秋 有川浩
斜に構えた態度の猫「十十」と相棒の「サトル」。言葉は一方にしかわからなくても心は通じている。1人と1匹のベタベタするわけではないけれど互いを尊重しあう様が見ていて気持ち良く、ラストも心に染みわたります。
(イケヤ文楽館湖西店 スタッフ)

●『光秀の定理』角川書店 垣根涼介
勝者によって描かれ、敗者の真意は伝わらないのが歴史の道理。わかっている。分かっているが、タイムマシーンがあったなら、本能寺前夜の光秀と一献かたむけてみたいと切に願った。今年度、最高傑作のエンターテインメント時代小説に間違いない!信長よりも秀吉よりも家康よりも、俺は光秀が好きになった。
(戸田書店掛川西郷店 高木久直)

●『世界地図の下書き』集英社 朝井リョウ
登場人物の子どもたちは、自分なんかよりずっと大人びていたため、あまり共感はできなかったけれど、辛いときは逃げてもいい、選択肢は他にある、といったメッセージは心に残りました。いじめなどが社会問題になっている昨今だからこそ、今つらい子も、そうでない子も、そして大人にも読んでほしいと思いました。
(戸田書店城北店 伊達沙織)

●『ともに戦える「仲間」のつくり方』ダイヤモンド社 南壮一郎
ビジネス書ですが、内容は小説っぽいので許して下さい。中学時代、サッカー部で右サイドを組んでいた仲間が、ものすごく活躍しているみたいです。まさかこんなかたちで「再会」するとは!昔の仲間を応援する意味でもこちらに一票をお願いします。
(BOOKアマノ入野店 松本浩憲)

●『想像ラジオ』河出書房新社 いとうせいこう
第五章に出てくる想像ネーム・タラモサラダさんの語る、彼女の一日の場面が好きで、何度も読みかえしました。こういう、なんてことのない当たり前だけどすごく満ち足りていて、輝いてみえる日常を奪ったのが、あの震災だったのだと想像しました。想像していくことで、誰かに思いを寄せることで、亡くなった人と、生きている人は、つながるのだと思いました。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野詠子)

●『死の淵を見た男』PHP研究所 門田隆将
小説ではなく、ノンフィクションである事を承知の上ですが、現在、尚、大きな問題が発生している福島第一原発で、巨大地震と大津波の中で何があったのかを知る事は、浜岡原発をかかえ、大地震が予測される静岡県民にとって必要なことだと思う。
(谷島屋書店 永田成男)  

Posted by 静岡書店大賞SST at 15:21寸評

2014年09月22日

2013年 第2回 静岡書店大賞寸評…「映像化したい文庫部門」

静岡書店大賞「映像化したい文庫」~書店員・図書館員たちの寸評~

寸評ご紹介、間があいてしまい、申し訳ありませんicon10「映像化したい文庫部門」、入賞しなかった作品も、興味深いものがいろいろとあります。通な選書だなぁ、読んでみたい!たしかに映像化したら面白そう…と思えますface03

●『終わらざる夏』集英社 浅田次郎
あの戦争の終わりを告げた8月15日の玉音放送から3日後、その壮絶な戦闘ははじまった。終わってはいなかった戦争に翻弄されながら懸命に生きた人々を描いた、感涙の戦争文学。あらためて思う。戦争は、どうしようもなく理不尽で、悲劇だ。
(谷島屋 専務取締役 斉藤晋一郎)

●『パラダイスロスト』角川書店 柳広司
映画にしたら絶対おもしろいと思います。スパイの暮らしぶり。
(谷島屋浜松本店 合谷雅子)

●『ヤッさん』双葉社 原宏一
人と時間にしばられず、自分にはマネできない自由に生きるという楽しさを見せてくれる、そんな本です。
(アマノ有玉店 辻克己)

●『太陽のパスタ、豆のスープ』集英社 宮下奈都
派手な事はないけど、日常をただ一生懸命に前向きに過ごしている所が、こちらまで頑張ろうという気にさせてくれます。
(谷島屋呉服町本店 田島真由美)

●『山手線探偵』ポプラ社 七尾与史
地元の作家さんということで推してみました。経営難で事務所を失った腕利きの探偵と広報助手の小学生の女の子と作家(自費出版)の三人が山手線に乗りながら様々な事件を解決する物語。ドラマ化とかされたら配役が楽しみ。
(谷島屋 本沢合店 佐々木健次)

●『大江戸妖怪かわら版』① 講談社 香月日輪
現代の少年が異界大江戸へタイムスリップ。現代の自分を大江戸で見つめなおし、成長していく様子が良い! 他に出てくるキャラクターがとにかく、おもしろい。
(谷島屋本沢合店 スタッフ)

●『春告鳥』文春文庫 杉本章子
江戸時代にも占いは流行し、やはり女性はその内容に一喜一憂していた。月ごとに12人の女性を描いた連作短編集で、細やかな心情の流れが、ディテールをしっかり描く映像向きと思う。
(谷島屋呉服町本店 三上京子)

●『ようこそ、わが家へ』小学館文庫 池井戸潤
親切な気持ちが誤解をまねく。日常おこりそうな設定が映像でより身近に感じることができると思いました。
(県内書店スタッフ)

●『書店ガール2 最強のふたり』PHP文芸文庫 碧野圭
前作『書店ガール』では問題・衝突の多かった主人公2人が、互いを思いやり、数々の困難に立ち向かっていく様が爽快!!書店業界の厳しい現実、仕事と家庭・育児の両立等、様々なテーマも散りばめられ、グッときました。異業種、ライバル店と力を合わせ、イベントを成功させた主人公の成長に、書店員ならずとも力をもらえるはず。切ない恋も心に残ります。
(吉見書店外商部 吉見佳奈子)

●『書店ガール2 最強のふたり』PHP文芸文庫 碧野圭
書店の仕事は、ある意味3Kだ。なのに一度足を踏み入れたら最後、堅気には戻れない魔力のある世界。そんな世界をよく描いている。仕事(企業)小説が映像化され、話題となる昨今。我々の棲む世界も映像化してほしい願いを込めて。静岡書店大賞も登場!
(戸田書店掛川西郷店 高木久直)

●『和菓子のアン』光文社文庫 坂木司
「デパ地下」かつ「和菓子やさん」が舞台のお話は読んだことがなく、珍しいと感じたので、ぜひ映像で、色とりどりの和菓子と一緒に、登場人物たちのやりとりを楽しみたいと思いました。
(戸田書店城北店 伊達沙織)

●『龍のすむ家』竹書房文庫 クリス・ダレーシー
映像化、となると超大作っぽくなりそうですが、ぜひお願いしたい。映像表現という意味でも見応えのある作品になりそうです。
(BOOKアマノ入野店 松本浩憲)

●『ふがいない僕は空を見た』新潮文庫 窪美澄
一番胸を打たれたのは、認知症の祖母と二人で暮らす高校生、福田くんが主人公の章「セイタカアワダチソウの空」です。彼の友だちも、バイト先の田岡さんも、彼の祖母も、母親も、みんなそれぞれ自分なりに何かに向かって生きているのに、なんだか幸せになれない。でも福田くんは爆発しないで、それでも未来に希望を抱いている。この章だけでもいいから、映像化してほしいです。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野詠子)

●『交響曲第一番』幻冬舎文庫 佐村河内守
聴力を失った作曲家の、壮絶なまでの半生記。そのままがドラマであり、すでに曲も仕上がっている。CDも空前の売行き。併せて販売し広めたい。
(谷島屋書店 永田成男)

●『Gene Mapper full build』ハヤカワ文庫 藤井太洋
CGバリバリでもかまわないので観たいです。ハリウッド資本で設定を日本→海外の何処かに変更されても構いません。 (戸田書店 仕入部 藤浪哲也)

●『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』幻冬舎文庫 七尾与史
こんなにも地元・浜松の地名が出てくる小説は今まで読んだことがない!!ぜひ、オール浜松ロケで映像化されたものを観たいです。  (BOOKアマノ 入野店 山本明広)

●『あなたが生まれた日』泰文堂 リンダブックス編集部
私の涙腺は子どもに弱いです。こういう作品は自分と子どもに置き換えてしまうので、もうダメです。
(マルサン書店 駅北店 川口 慶)

●『煙か土か食い物』講談社文庫 舞城王太郎
今までの日本にはなかったブッ飛んでクレイジーな映画ができそう。日本人のウイットさが少しもないような映画があってもいいのではないか。2位の『海辺のカフカ』も映画にしたら、かなり変わったものができると思う。観る人の脳ミソをかき回すような映画も観てみたい。
(書店員)

●『ようこそ、わが家へ』小学館文庫 池井戸 潤
普通の人の普通に過ごしている日常の中にひそむ恐怖…。ストーカーによる嫌がらせに、出向先の会社で起きるトラブル。ドキドキしながらも、倉田さんを心から応援せずにはいられない!!映像化したら、倉田さん役は小日向文世さんがいいなー。
(TSUTAYA 佐鳴台店 山田志津香)

●『思い出のとき修理します』集英社文庫 谷瑞恵
昔ながらの商店街、そこで暮らす人々、時計屋の看板、神社、そのどれもが読むそばから色を持って頭の中でどんどん映像になっていく作品。古き良き日本の風景の中で現代の若者が傷を癒しながら前向きに歩いていく過程を、ぜひ大スクリーンで見てみたい。
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本幹子)

●『思い出のとき修理します』集英社文庫 谷瑞恵
誰もが持っている、消したくないけれど見たくない想い出。ささいな思い込み、勘違いで、大きくズレてしまった関係。それを少しずつ優しく温かいものに変えていく。寂れた商店街での、不思議を混じえた話で、良かったです。時計屋さんの過去の部分がスピード感があってゾクッとしました。
(マルサン書店仲見世店 土屋由美子)

●『ガラシャ』新潮文庫 宮木あや子
細川ガラシャは大河ドラマなどに脇役としてよく出ますが、主役として映像化したことがあったかといえば「…?」。宮木あや子の『ガラシャ』は妖しい、なまめかしいガラシャです。妖艶なガラシャを見てみたいです。
(マルサン書店仲見世店 荒井浩子)

●『偽りのスラッガー』双葉文庫 水原秀策
野球ミステリー。どう表現するのかみてみたいのと、ユニフォーム姿のイケメンさんをみてみたいです(なんて…)。
(マルサン書店仲見世店 スタッフ)

●『清須会議』幻冬舎文庫 三谷幸喜
え、映像化するのかあ!どおりで頭に場面が浮かぶと思った。楽しみ。
(マルサン書店仲見世店 スタッフ)

●『贅沢な身の上』集英社コバルト文庫 我鳥彩子
少女ライトノベルでも投票可でしたら。ドタバタコメディなアニメ化を希望してます。恋愛王道ギャグ路線で白泉社風なアニメになればいいな~とずっと妄想してます。十二国記や彩雲国物語に比べればずっと阿呆阿呆しいです。
(ジャック鷲津駅前ブック館 内藤沙織)

●『よろこびの歌』実業之日本社文庫 宮下奈都
少女たちの成長がこんなにも美しいとは…。私も女子高出身だけれど、昼休みになるとにぎやかすぎるクラスメイトや汗を流して部活に打ち込む生活をおくっていたので、この少女たちの世界がきらきら光って見えました。ただ悩みがあるというのは同じだったなぁと。物語から聞こえてくるような気がする音楽と歌をきっかけに心をかよわせる少女たちの姿がとても素敵だった。
(ザ・リブレット丸井静岡店 本道ちひろ)

●『キケン』新潮文庫 有川浩
「キケン」って危険のこと?とまずタイトルが気になって手に取りました。読んでみると電気工科大学のサークルのお話でした。主人公がなりゆきで「機械制御研究部」に入部することになって個性的な先輩、とくに部長に振り回されながらもミッションをクリアし、自分も成長していくお話で、ドキドキハラハラしておもしろかったです。
(夢屋書店ピアゴ香貫店 蓮沼薫)

●『バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム』角川ホラー文庫 藤木稟
この1作だけではなく、シリーズ全てを映像化してほしい作品です。バチカンの神父がカトリック教会とは対立的イメージのある化学を用いて、調査依頼を受けた奇跡のタネを明かし、古文書や暗号の解読によって奇跡の裏に潜む真相を解明していく様はエンターテインメント性が多く、キャラクターもしっかりしているので映像化向きだと思います。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『不忠臣蔵』集英社文庫 井上ひさし
主人公が、仇討ちに参加しなかった人達なので、今まで見たことのない作品が見れるかなと思ったので。
(県内書店スタッフ)

●『キケン』新潮文庫 有川浩
なんだろう、この作品の魅力は。読後感は抜群にいい。スピード感はここちいい。でもやっぱりキャラなのかなぁ。有体に言えば「生きているキャラ」なのだ。愛すべき馬鹿どもよ!的な。いるいるこんなやつ!わぁ…大変だなこいつ。読中にこぼしてしまうほどの、こいつらへの愛が僕にはある。(上野はやりすぎだけどね。)
(戸田書店掛川西郷店 吉田祐輔)

●サバイバル、かがくるシリーズ(朝日新聞出版)
「おもしろくてためになる」がキャッチワードの通り、学習本として学校で大人気のシリーズ。ただ、お値段が高く、シリーズ全てを持っている子供は限られている。アニメ化でも、映画化でも、どちらでも日本中の子供達が夢中になって楽しめるのではないか。見れば見るほどかしこくなるのだから、家族も嬉しいことこの上ない。出来る事なら、映像化により「誰もが知っている」サバイバル、かがくるシリーズの知識、となってほしいものである。
(県内書店スタッフ)

●『檸檬』角川書店 梶井基次郎
じわじわと心に染み入ってくるような文体が読む人を幻想的な世界へとするりと引きずり込みます。「不完全、不均整の美しさ」を読むことで感じることができる数少ない作品だと思います。
(BOOKアマノ アクト北店 スタッフ)

●『小説 仮面ライダー電王』講談社 白倉伸一郎
仮面ライダーシリーズの書き下ろしでファンとしてはありがたい作品でした。新たな映像として観たいです。
(県内書店 小渕史織)

●『植物図鑑』幻冬舎 有川浩
もうすでに映像化されていると思っていた作品。いつかにドラマであった「きみはペット」を思い起こさせる内容ではあるが、そこをまた違ったニュアンスでドラマなどにしてくれるだろう、と期待。染谷将太、水川あさ美辺りで希望。
(県内書店スタッフ)

●『公家さま同心飛鳥業平』コスミック出版 早見俊
大岡越前、水戸黄門、八丁堀の七人。映像化された捕り物はみんな侍が主人公。でも、この作品はお公家さんが捕り物。読んだ瞬間、配役決まりました。主役、東儀秀樹さんでしょう!! 野村萬斎さんでも嬉しいです。
(戸田書店城北店 髙木春佳)

●『日本アパッチ族』角川春樹事務所 小松左京
発表は1964年で、当時の社会状況を元に作り出されたもうひとつの日本が舞台の小説。なので出てくる社会風俗は古くさいのに、激しい既視感に襲われるほど現代と共通する問題が山のように出て来て、昔の小説を読んでいるような気が全然しない。この作品を映画化するなら今だろうと思った。アクションシーンも満載で、娯楽超大作に仕上げればきっと楽しいと思うんだけど、どうでしょう。ちなみに昔、岡本喜八監督、クレージーキャッツ主演で映画化の企画が持ちあがったが頓挫したらしい。それは見たかったなあ。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀久住)

●『落穂拾い・犬の生活』筑摩書房 小山清
無名な作家である“僕”が、ある日、小さな古本屋を営む少女と出逢い、心の交流を重ねるという表題作『落穂拾い』は、全編に漂う切なさに心打たれずにいられない物語です。この短編にいくつかのエピソードを付け加えれば、2時間ドラマとして成立するのではないでしょうか。
(浜松谷島屋医大売店 高柳俊彦)

●『さよなら、ベイビー』新潮社 里見蘭
引きこもりの青年が赤ちゃんの面倒をみる時の感情がリアルで良かった。ストーリーはおもしろいけど、少しごちゃごちゃしているので映像化してまとめてほしいな…という期待。
(戸田書店江尻台店 山崎圭美)

●『凍りのくじら』講談社 辻村深月
各章にドラえもんの道具名が付けられている、少し不思議なお話です。
(戸田書店江尻台店 スタッフ)

●『本日は、お日柄もよく』徳間書店 原田マハ
結婚式等のスピーチはするほうも聞くほうも頭痛のタネ、といったカンジですが、この本のようなスピーチを実際聞いてみたい、と思いました。妄想キャストは、井上真央と井浦新でしょうか…。
(谷島屋エキマチ店 永井久美)

●『国道沿いのファミレス』集英社 畑野智美
人間の不器用さ、真面目さをこんなにも、痛々しく書いた作品。そして、この著者、畑野智美のデビュー作をもっと多くの人に読んでもらいたい。
(谷島屋エキマチ店 丸林篤史)

●『思い出のとき修理します』集英社 谷瑞恵
内容もさながら、背景がとても美しいものになるのではないか、という期待をこめて、一位に推薦。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田妙子)

●『死ぬかと思った』シリーズ アスペクト 林雄司
このバカ話の再現VTRがあればいいなぁと思いました。
(戸田書店リブレ菊川店 横山英彦)

●『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』KADOKAWA 聴猫芝居
ネットゲームのキャラの先にあるモノに期待を持たせてくれる一冊。ソードアートオンラインや、hackで注目されたネットゲームを題材にした作品の新たな代表作と呼べる本です。
(吉見書店竜南店 大髙宏之)

●『半島を出よ!』幻冬舎 村上龍
北朝鮮のコマンドが福岡に攻め入ってくる。それだけでもぐっと魅きつけられるものを感じるが、彼らに対抗するのは政府でも自衛隊でもない。いわば社会から除外された存在を見て見ぬフリをされているような人々なのだが、彼らはコマンドに、非常に毒性の高いハエやムカデやカエルで戦いを挑んでいくのである。これは作中のコマンドの戦闘描写、ラストシーンもさることながら、映像化されたらどんなに衝撃的であろうかと思う。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『思い出の時とき修理します』集英社 谷瑞恵
恋と仕事、今に疲れた明里が昔の思い出をたどりながら新しい生活(人生)を見つける。それをやさしく見守る時計屋(師)秀司。切なくて温かくて、キュンキュンしてしまう。きっと心がほっこりすることまちがいなし!!
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『製鉄天使』東京創元社 桜庭一樹
鉄を自在に操れる不思議な力を持つ赤緑豆小豆の一代記。“子ども”というフィクションを駆け抜ける女の子のお話です。暴走族ではあるけれど、しっかりと“子ども”を生きなくちゃもったいないかも!と小豆は思わせてくれます。奇想天外な話だけに、映像化することで魅力が増すのではないかと思います。
(戸田書店掛川西郷店 後藤公子)

●『戦都の陰陽師 迷宮城編』角川書店 武内涼
主人公の少女を護る七人の忍び、そのリーダーである青年忍者は「もぬけの術」なる秘伝の忍術をつかう。これによって、この世の誰一人、家族、友人、恋人でさえ、彼の顔を覚えられない(・・・・・・)。「メインキャラ顔出しNG!」な条件(しかも素顔は激レアイケメンときた…)を、どう演出して効果的に映像化するか?!やってみたらおもしろいことになるんじゃないかなあ…。
(戸田書店掛川西郷店 山崎真梨)

●『信長の密偵~首売り丹左~』角川春樹事務所 中谷航太郎
飄々として冷静沈着な丹左、弟達を守りながら目的達成に対する障害を耽々と回避していく肝の座りかたは大したもの。この兄弟の活躍を動画で見てみたいです。
(谷島屋ららぽーと磐田店 スタッフ)

●『美しいこと』講談社 木原音瀬
何か大きな事件が起きるわけではなく、派手なアクションがあるわけでもない。ただ、ひとりの人間が恋に落ち、相手を乞い願うお話です。自分の心の機微さえ持て余してしまう恋という感情に振り回され、それでも相手からの「好き」を求めて必死になったり傷ついたり。恋とはするものではなく落ちるもの、ということを痛烈に思い知る、まさにこれぞ恋愛小説!といえる作品だと思います。
(谷島屋ららぽーと磐田店 馬淵あかり)

●『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』幻冬舎 七尾与史
ご当地物。撮影はぜひ浜松で!!
(谷島屋ららぽーと磐田店 富永哲司)

●『オーダーは探偵に・謎解き薫る喫茶店』メディアワークス 近江泉美
連続ドラマにしたら、おもしろそう
(谷島屋浜松本店 スタッフ)

●『献心』中央公論新社 堂場瞬一
大切な娘を殺された刑事の父親。
その苦悩と執念を映像で見てみたい。
(谷島屋浜松本店 鈴木律子)

●『心霊探偵八雲 いつわりの樹』角川書店 神永学
舞台化した作品で、舞台を観に行ったが小説だけでは表現しきれない音や光の演出が加わることでより作品そのものがおもしろくなるなと感じたため。映像化すれば舞台よりもさらに凝った演出で世界観が表現できる気がする。(舞台と同キャストで映像化してもらえたらうれしい)
(谷島屋浜松本店 黒野瑞姫)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
和菓子屋を舞台にしたほのぼのとした物語。登場人物のキャラが立っていて面白く、
映像化したら面白いかなと思う。
(吉見書店長田店 大倉)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
和菓子の魅力を勉強しながら、ほのぼのとしたやさしい気持ちになれます。
(県内書店 スタッフ)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
ユカイな登場人物とミステリ仕立ての構成はそのままに実写映画化希望です!!
おいしそうな和菓子をいーーっぱい出してほしい。
(谷島屋呉服町本店 小泉)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
坂木さんの作品は、物語の舞台になっているのが身近な場所(歯科やデパ地下など)なので、
情景がすぐに浮かびます。「和菓子のアン」は梅本杏子(アンちゃん)→柳原可奈子さんで映像化してほしい。
(ぶっくす三峰 スタッフ)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
和菓子に胸ときめかせる主人公(アンちゃん)の清々しさ。
古くからのいろいろな和菓子の由来になぞられて作られている和菓子と結び付けられた、
ちょっとした謎ときが心地よくて魅力的だ。
(シミズBOOKS 杉田)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
デパ地下の和菓子屋を舞台にした物語。登場人物もかわいらしくて魅力的です。
和菓子のうんちくもあるので、読後はその和菓子を食べたくなります。
(マルサン書店仲見世店 スタッフ)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
和菓子のノウハウや、知識が分かって、なかなかおもしろいじゃん!と思いました。
映像化したら、さぞおいしそうな和菓子がでてくるんだろうな…と思って一位にしました。
キャラクターも、印象的でした。
(TSUTAYA佐鳴台店 杉山)

●『和菓子のアン』 光文社 坂木司 著
個性的ながらも親しみやすいキャラクターがたくさんでてきて、
あっという間に読み終わってしまいました。
また、ストーリーにでてくる和菓子の知識もわかりやすく、楽しかったです。
テンポがいいので、文庫初心者にもおすすめしたい一冊です。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『若様組まいる』 講談社 畠中恵 著
それぞれのキャラクターがいきいきしており、
ミステリーではあるが残酷ではない題材と作品に漂うやわらかでユーモアのある雰囲気が
老若男女に受け入れられるのではないでしょうか。NHKの単発ドラマに合いそう。
(アマノアクト北店 市川)

●「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」KADOKAWA  太田紫織
古い洋館の一室に、古今のあらゆる生物の骨格標本が所狭しと飾られていてその真ん中「どうだい美しいだろう」と子どもみたいに笑う櫻子さんと、呆れ顔の正太郎君という情景が目に浮かぶようだった。骨格標本の骨の白と、櫻子お嬢様の長い黒の髪のコントラストは絵になると思います。
(イケヤ文学館高林店 貝塚知香)

●「オオカミ少女と黒王子」集英社  ココロ直 八田鮎子
もともとコミックから話が好きで、実際にあるような話なので、なったらとても嬉しい。キャストもすごく楽しみ。
(TUTAYA佐鳴台店 スタッフ)

●「黄泉津比良坂、暗夜行路」KADOKAWA  藤木稟
昭和初期の不思議な話をミステリーに仕立てた読み応えがある本です。
(吉見書店外商部 手塚泰弘)

●「孤闘」中央公論新社  上田秀人
己の筋を通して戦国の世を生きた男。その生き様に憧れを覚えます。
(吉見書店竜南店 曽根健太郎)

●「世界一周わたしの居場所はどこにある!?」幻冬舎  ニシイトシヤス
旅エッセイ本であり、海外旅行でおきるトラブルにどのようにどのようにあっていったのか。コントを見ているかのような笑える作品として人へ紹介したい。
(吉見書店竜南店 加藤晃宏)

●「カッコウの卵は誰のもの」光文社  東野圭吾
今でも売れ続けている。東野圭吾の本はハズレがない。
(吉見書店長田店 スタッフ)

●「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」幻冬舎  七尾与史
静岡生まれの著者が浜松市を舞台に書いたユーモアミステリー。タイトルで、表紙で、アオリ文で手に取って読んでみたらクセのある1冊にどっぷりハマってしまう方が多いのではないでしょうか。シリーズものなのでドラマ化や映画化がしやすいと思います。ぜひ、見てみたい!
(吉見書店長田店 スタッフ

●『ペンギン・ハイウェイ』角川書店  森見登美彦
読んでいると頭の中で映像が鮮やかに浮かびます。いろいろなものが詰まった大人にも子供にも読んでほしい本です。
(谷島屋書店磐田外商部 渡辺)

●『機密漏洩』文藝春秋  濱嘉之
映像化するとなるとシリーズでという方がいいでしょうか。捜査過程などは細かいし、これが警察という組織のリアルなのかと思わせてくれてグイグイ惹きこまれる。話が少々大きくなりすぎなのかなと思う部分もなくはないが、2~3時間程に纏めるとより楽しめそう。
(県内書店スタッフ)

●『丕緒の鳥』新潮社  小野不由美
十二国記シリーズ12年ぶりの新刊。アニメ全話、原作、全て見てなので、この作品もぜひアニメ化してほしいです!この十二国記という世界観を映像として見てみたいです。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『民王』文藝春秋  池井戸潤
今年、夏一番話題になったドラマ「半沢直樹」の原作者、池井戸潤氏による政治コメディ。「半沢直樹」と違った面白さがあり映像化してほしい作品です。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『こんな夜更けにバナナかよ』文藝春秋  渡辺一史
介護ボランティアを描くノンフィクション。衝撃を受けた。祝・文庫化。
(戸田書店静岡本店 田中)

●『バイバイ、ブラックバード』双葉社  伊坂幸太郎
テンポよく、スラスラと読める作品です。それはきっと「あのバス」について詳しい描写がないからかもしれません。また、登場人物たちも面白く、特に繭美は強烈なインパクトでした。まさか最後は彼女のことを可愛いと思ってしまうとは…。ぜひ一度読んでみてください。
(戸田書店リブレ裾野店 鈴木)

●『丕緒の鳥』新潮社  小野不由美
実は読んでません。10年位前にBS2でアニメを見てました。いまだにそのアニメの続編を原作を読まずに待ってます。
(戸田書店リブレ裾野店 杉山)

●『コンビニたそがれ堂 空の童話』ポプラ文庫  村山早紀
ちょっと不思議なお話ってみんな好きかなあと思います。風早の街の駅前商店街のはずれに夕暮れ時に行くと古い路地の赤い鳥居が並んでいるあたりで不思議なコンビニを見つけることがある…。都市伝説として聞いたら探してみたくなりますよね。オムニバスなので1話~2話完結くらいでドラマ化されたら良いのになあと思っています。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『折れた竜骨』東京創元社  米沢穂信
第64回日本推理作家協会賞受賞作。現実に近い「日常の謎」の作品が多い中では珍しい一作。12世紀のヨーロッパを舞台にミステリーなのに冒険しているかのような高揚感と独特なキャラクターが合わさって心を揺さぶられます。魔術や呪いの存在するファンタジーな世界と王道ミステリーとの融合をぜひ目に焼き付けたいです。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『<完本>初ものがたり』PHP文芸文庫  宮部みゆき
殺伐とした現代だからこそ、茂七親分たち江戸っ子の人情味たっぷりの姿がドラマで見たいです。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『ちょちょら』新潮文庫  畠山恵
主人公はどちらかというと頼りない人。でも憎めない性格で、読んでいて共感できるところも多くある。また、ちょっとミステリー性もあって、最後まで物語に集中して読むことができる作品。
(県内書店スタッフ)

●『キケン』新潮文庫  有川浩
ラストの見開きの黒板のシーンに鳥肌が立ったので、ぜひ映像で見てみたい!!!
(谷島屋新流通店 水野)

●『植物図鑑』幻冬舎文庫  有川浩
植物図鑑は少し話が現実的ではないですが、純愛モノとして良作です。主人公が最後居なくなってしまうシーンは涙が止まりませんでした。しかし、主人公は戻って来てくれました。二人の愛情は深いんだなと思いました。
(谷島屋新流通店スタッフ)

●『植物図鑑』徳間文庫  仙川環
鳥インフルエンザを題材としている物語です。新型ウイルスが問題視されている今日の世界的現状という観点から、映像化したらリアリティーを追求できる作品だと思ったので薦めます。
(県内書店スタッフ)

●『占星術殺人事件 改訂完全版』講談社文庫 島田荘司
日本のミステリーの誇れる1冊。猟奇的殺人事件と一言では言い切れない。驚くようなトリックと人間模様。犯人の心情に寄り添ってしまうようなエンディング。これが本格推理小説。
(藤枝市立岡部図書館 宮島)
  

Posted by 静岡書店大賞SST at 13:09寸評

2014年09月05日

2013年 第2回 静岡書店大賞寸評…「児童書 名作部門」

続きまして、児童書の名作部門の寸評です。大賞の「からすのパンやさん」シリーズから、寸評の多かった本の順に並べ直してみました。なるほど!という名作の数々、お子さん・お孫さん、大切なご家族やお友達に贈るのにピッタリの絵本ばかりです。ぜひご参考にしていただけたらと思いますicon06


静岡書店大賞「児童書 名作部門」~書店員・図書館員たちの寸評~

●『からすのパンやさん』 偕成社 かこさとし
いろんな種類のパンの絵がのっている所が大好きです。
(谷島屋呉服町本店 田島真由美)

●『からすのパンやさん』 偕成社 かこさとし
少し文字数は多いけれど、カラス一羽一羽、パン一つ一つ全て描きわけられていて、絵を見るだけでも十分楽しめます。子供と、「どのパンがいい?」と会話できるのもいい。
(谷島屋書店イオンモール店 鈴木千尋)

●『からすのパンやさん』 偕成社 かこさとし
小さい頃に自分も読んだ絵本で、でてくるパンがかわいくて楽しくて、何度も見ていたのを覚えています。読むだけで終わりではなく、「わたしだったらこんなパンを作りたい」と、絵に描いたり粘土で作ったり、親子や友達と話したりと、そこから広げていくことのできる絵本だと思います。
(戸田書店城北店 伊達沙織)

●『からすのパンやさん』 偕成社  かこさとし
今年は「からすのパンやさん」の続きのお話が4冊も発売され
子供のころに「からすのパンやさん」を読んだ大人の方も、懐かしい思いで
新作を手に取ったのではないでしょうか。
絵本の中にでてくるいろいろな形のパンは、何度見ても楽しくてわくわくしますね。
(ぶっくす三峰 スタッフ)

●『からすのパンやさん』 偕成社 かこさとし
色とりどりのパンや個性豊かなカラス達は見ているだけでも楽しいです。ちょっと古い表現もありますが面白さは全く色あせていません。
(イケヤ文楽館湖西店 スタッフ)

●『からすのパンやさん』 偕成社 かこさとし
大人になってもこの絵本をめくると、パンの絵がおいしそうでパン屋さんていいな、と思ってしまいます。そして、小さい頃に読んだ小さな記憶がよみがえって心があたたかくなります。世代を超えて読まれる絵本のすごさを実感します。そして何といっても今年は40年ぶりの続編も刊行されて、チョコちゃん、りんごちゃん、レモンちゃん、おもちちゃんが大きくなったお話が読めて嬉しかったです。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『からすのパンやさん』シリーズの新作 偕成社 かこさとし
世代を超えて読まれている名作に新作が!自分が子供のころに読んだ絵本を自ら次の世代に読みきかせられる、しかも新作をともなって、という意味でもおすすめです。
(BOOKアマノ入野店 松本浩憲)

●『からすのおかしやさん』 偕成社 かこさとし
あの加古さんが新作を出す!と聞いた時、正直耳を疑って、そして感動のあまり泣けたよ。しかも続巻四作、さらに『どろぼうがっこう』続巻二作も。御歳87にしてこの創作意欲は凄いの一言。児童書界において今年の快挙だ!成長したからすの子どもたちの活躍ぶりに脱帽するとともに祝福の気持ちで一杯です。加古さん、ありがとう!
(戸田書店 掛川西郷店 高木久直)

●『からすのおかしやさん』 偕成社 かこさとし
まさか続きのお話しが読めるなんて、本当にウレシイ。おいしそうなおかしを子供と一緒に食べたくなります。
(谷島屋エキマチ店 丸林篤史)

●『からすのおかしやさん』 偕成社 かこさとし
いろんなお菓子を食べたくなりました。
(戸田書店 裾野 山崎)

●『からすのおかしやさん』 偕成社 かこさとし
出版後40年経ったが世界観は色あせず「泉が森」が変わりないことが喜ばしい。定番絵本の続編。
(三島市立図書館 渡邉基史)

●『からすのおかしやさん』 偕成社 かこさとし
子どものころ、お母さんにんでもらった“からすのパンやさん”を今度は私が子どもに読んであげる幸せ。いつの時代も愛されつづける絵本だと思います。
(アマノ有玉店 辻克己)

●『からすのおかしやさん』 偕成社 かこさとし
「からすのパンやさん」から40年目にして続刊が発売されました(しかも4冊!)発売前から問い合わせの声があり、どろぼうがっこうの続編もあり、2013年はかこさとし先生イヤーと言えると思います。2世代、3世代にわたり愛され続ける絵本です(そして4、5と続いて行くのでしょう)
(藤枝江崎書店駅南店 スタッフ)

●『からすのおかしやさん』 偕成社 かこさとし
カラスの子供たちが成長して戻ってきました。「からすのパンやさん」に続けて読むとより楽しめると思います。
(イケヤ文楽館 湖西店 スタッフ)


●『からすのやおやさん』 偕成社 かこさとし
このシリーズ本はどれも読むと成長する過程だったり、人を思いやる心だったり、助け合う心だったり、色々なことが学べます。
(吉見書店外商部 杉村)

●『からすのやおやさん』 偕成社 かこさとし
からすのパンやさんの続きのお話です。森で野菜やくだものをどうしたら売れるかを皆で工夫して商売繁盛のお店にしていく仕事の大事なことが入っているお話です。
(谷島屋本沢合店 スタッフ)

●『からすのそばやさん』 偕成社 かこさとし
そばうちの手順が書いてあるので、自分でも打てるような気がしてきました。色々なめん類が出てきて、楽しくなりました。からすさんの頑張る姿に元気をもらいました。私も毎週そばを打っています♪
(吉見書店外商部 戸崎まり子)

●『からすのそばやさん』 偕成社 かこさとし
名作『からすのパンやさん』の四羽の子どもたちが「おかしやさん」「やおやさん」「てんぷらやさん」「そばやさん」に!!どのお話もかわいく、楽しく、おいしそ~♪ 私は4部作の最終話「そばやさん」に一番惹かれました。いろんな麺類がとにかくユニーク。次から次へともう最高!!一度に4冊もつづきのお話を出してくれた加古里子さんに感謝です。
(吉見書店外商部 吉見佳奈子)

●『からすのそばやさん』 偕成社 かこさとし
子供に読み聞かせていたシリーズで絵もかわいく実際にはこわいカラスのお店シリーズがよいと思う。
(県内書店スタッフ)

●『ぐりとぐら』 福音館書店 中川季枝子/作 山脇百合子/絵
食べることがででくる絵本は、印象に残るのでずっと忘れないです。
(谷島屋浜松本店 合谷雅子)

●『ぐりとぐら』 福音館書店 中川季枝子/作 山脇百合子/絵
絵本のホットケーキと言えばあのホットケーキ!ふんわりやわらかそうなあの色がたまらない。お腹がすく絵本です。ずっとの疑問、ぐりとぐらは兄弟?それとも兄妹?
(戸田書店城北店 髙木春佳)

●『ぐりとぐら』 福音館書店 中川季枝子/作 山脇百合子/絵
たくさんのシリーズがでてますが、とてもいやされる絵本です。
(谷島屋浜松本店 スタッフ)

●「ぐりとぐら」 福音館書店  中川季枝子/作 山脇百合子/絵
何十年も前からみんなに愛されている本の一つであり、かわいらしいイラストと心がほんわかできるお話に、ぜひこれからも多くの子どもに読んで頂きたい。
(吉見書店竜南店 加藤晃宏)

●「ぐりとぐら」 福音館書店  中川季枝子/作 山脇百合子/絵
子どものころも好きだし、今でも好きだから。人にプレゼントしたくなる本。
(吉見書店長田店 スタッフ)

●『ぐりとぐら』 福音館書店 中川季枝子/作 山脇百合子/絵
ぐりとぐらというとやはり大きなフライパンで作るふかふかのカステラを真っ先に思い出します。
大きな卵を発見し、作ったカステラをみんなで食べる。
食への興味、冒険心や思いやりなど色々なことがつまっていて、読むと温かな気持ちになります。
(マルサン書店仲見世店 スタッフ)

●『ぐりとぐら』  福音館書店  中川季枝子/作 山脇百合子/絵
何といっても今年は「ぐりとぐら」50周年ですから!50年も愛されてきた絵本です。すべての人に薦めたいです。
(戸田書店静岡本店 平井)●『どうぞのいす』 ひさかたチャイルド  香山美子:作 柿本幸造:絵
思いやりってなーに?と聞かれたら、読んであげたい絵本です。読んであげた後、「どうぞ」としている姿を見たら、すごく嬉しくなるだろうなあと想像するだけでにっこりしてしまいます。内容の最後の終わり方も「ふふっ」と笑えて、ほっこりできる1冊です。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『どうぞのいす』 ひさかたチャイルド  香山美子:作 柿本幸造:絵
「どうぞのいす」を通して相手を想い合う動物たちに心が温まる話で、子どもの頃から好きな絵本であるから。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『どうぞのいす』 チャイルド本社 香山美子:作 柿本幸造:絵
とても思いやりあふれている絵本です。「どうぞ」「おきのどく」こんな言葉が自然にでてきたらうれしいですね。読み聞かせにピッタリの本です。続編の『ごろりん ごろん ころろろろ』もおすすめ。
(イケヤ文楽館高林店 スタッフ)

●『どうぞのいす』 ひさかたチャイルド 香山美子:作 柿本幸造:絵
思いやりの連鎖がほのぼのと描かれていて、親子でニコニコしながら優しくなれる本です。
(谷島屋ららぽーと磐田店 富永哲司)

●『どうぞのいす』 チャイルド本社  香山美子:作 柿本幸造:絵
「自分はよい思いをしたけれど、このあと来る人が悲しい思いをするかもしれない。なんとかしておこう」と思う気持ちは大切だと思う。
(戸田書店静岡本店 田中)

●『どうぞのいす』 ひさかたチャイルド 香山美子:作 柿本幸造:絵
とってもかわいい作品です。
小さなおもいやりの気持ちも子供たちにつたえられて、とてもいい作品だと思います。
(TSUTAYA佐鳴台店 杉山)

●『こんとあき』 福音館書店  林明子
ぬいぐるみのこんと女の子のあきの小さな冒険が微笑ましく、健気なこんに読み始めからほろりとさせられる感動作品。大人になった今読み返しても泣いてしまいそうなくらいグッとくる優しい物語に注目してほしいです。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『こんとあき』 福音館書店 林明子
「あき」と小さい頃から側に居てくれた「こん」が新幹線で一緒に鳥取のおばあちゃんの所まで会いに行く話。小さなあきとこんの大きな冒険は同じ歳の子が読んだらハラハラドキドキするお話だと思います。
(谷島屋ららぽーと店 スタッフ)

●『こんとあき』 福音館書店 林明子
自分の子どもに読んであげたところ、次の日からぬいぐるみを大切にし、話しかけるようになった。子供にいつまでも大切にしていてほしいことが詰め込まれた本。
(三島市立図書館 渡邉基史)

●『こんとあき』 福音館書店 林明子
こんとあきがお互いをだいじに思う気持ちが伝わり、あたたかい気持ちになる本です。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)

●『こんとあき』 福音館書店 林明子
名作が長く愛され続けるのは、わたしたちが本当に大切にしたい“思い”が今も昔も変わらないから。「こんとあき」はそんな大切な気持ちが詰まった作品。互いに互いを守りたい“こん”と“あき”の絆が愛おしくて仕方ない。淡い色彩で描かれるぬくもりのある絵も素晴らしい。まさに名作!
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本幹子)

●『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』  好学社 レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳
ちからも何もないちいさなちいさなスイミーが知恵のかぎりをつくしてけんめいに生きていく姿に感動!当時わが家のちいさな娘に読みながら親子で泣いていたことを思い出します。勇気とは何か?すごく奥の深い絵本だと思う。
(本の王国浜松西店 高林哉子)

●『スイミー 小さなかしこいさかなのはなし』  好学社 レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳
黒いスイミーは、ひとりになり大海にもまれて出会いをくりかえすなかで、「何ができて、何ができないか」様々な「個性」を発見する。この絵本は、読んだ分だけ「発見」がある。自己啓発書を百冊読むより、「スイミー」を百ぺん読んだほうが、同等以上の価値がある。底なしの深みを持った、何度でも読みたくなる、名作絵本の代名詞と言えるのではないでしょうか。
(戸田書店掛川西郷店 山崎 真梨)

●『スイミー』 好学社  レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳
なんといっても絵のかわいさです。
(島田書店外商部 佐塚)

●『スイミー』 好学社 レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳
レオ・レオニ展がとても良かったので!
(マルサン書店駅北店 スタッフ)

●『スイミー』 好学社  レオ・レオニ:作 谷川俊太郎:訳
小学生の頃、国語の教科書にも載っていましたが、小さい魚達と一匹だけの黒い魚が自分の特徴を生かし大きい魚に立ち向かう姿は、改めて勇気をもらえる絵本だと感じました。
(県内書店スタッフ)

●『おしいれのぼうけん』 童心社 ふるたたるひ/作 たばたせいいち/絵
長編のお話ですが、ハラハラドキドキ冒険物語。“おしいれ”と“ねずみばあさん”というファンタジーの世界に夢中になります。
(谷島屋富士宮店 志村恵美子)

●『おしいれのぼうけん』 童心社 ふるたたるひ/作 たばたせいいち/絵
小さいころ大好きで毎日読んでは「いつか私もこういう冒険をしたいなあ」と思っていました。
(谷島屋浜松本店 黒野瑞姫)

●『おしいれのぼうけん』 童心社 ふるたたるひ たばたせいいち/絵
「おしいれ」と言えば「ぼうけん」とくる位、有名な絵本。読んでいるうちに、手に汗握り、ドキドキ。子供の怖がるさま見たさにワクワク。読み手にとって、1度に2度美味しい絵本です。
(マルサン書店仲見世店 土屋由美子)

●『おしいれのぼうけん』 童心社 ふるたたるひ/さく たばたせいいち/え
小学生の頃、学年の出し物でこの劇をやりました。
先生や教科書では決して伝えきれない、友情について初めて教えてくれた、大好きな絵本です。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『いないいないばあ』 童心社 松谷みよ子
姪で“吸引力”が実証される現場に立ち会いました。見事でした。
(戸田書店 仕入部 藤浪哲也)

●『いないいないばあ』 童心社 松谷みよ子
初めての子育ての時、この本を大きな声で読み聞かせしました。「いない、いない、ばあ」っていろいろな感情を表現して子供とコミュニケーションがとれます。それにあわせて子供も「ばあ」って。笑顔だったり、おこってみせたり。いい思い出です。
(吉見書店外商部 杉村)

●「いないいないばあ」 童心社  松谷みよ子 瀬川康男
文はとても単調ですが、色々な動物が出てくるので声色を変えて読んであげると子どもがとても喜んでくれました。動物の名前を憶えるのにもいいと思います。
(吉見書店外商部 鈴木)

●『いないいないばあ』童心社 松谷みよ子
なにげない1冊だがとてもおちつく本です。
(県内書店スタッフ)

●『おおきなかぶ』 福音館書店 A・トルストイ/再話 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/画
おおきなかぶを力を合わせて抜くという話で、協力すれば、大変なことでも乗りこえられると読んで思いました。
(吉見書店長田店 大倉)

●『おおきなかぶ』 福音館書店 A・トルストイ/再話 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/画
大きく育って抜けないかぶを、人のような大きく強いものから、とるに足らない小さな存在であるねこやねずみといった動物が次々と加わって、力を合わせ抜いていくという物語です。かぶは最終的に抜けるのかどうかという点は、児童の興味を大きくひきつけ、魅力的な作品であるといえるため、薦めます。
(県内書店スタッフ)

●『おおきなかぶ』 福音館書店 A・トルストイ/再話 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/画
“うんとこどっこいしょ”の掛け声が楽しいかぶが大きく育っていくところ、抜けなかった時のおじいさんの落胆ぶりがおもしろい
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●「はらぺこあおむし」 偕成社  エリック・カ-ル もりひさし/訳
私が子どものころから大好きで、今でも見つけるとつい手にとって見てしまう本です。大好きな1冊です。
(吉見書店外商部 白井万記子)

●『はらぺこあおむし』 偕成社 エリック・カール/作 もりひさし/訳
子供たちが1番好きな本です。あおむしがたくさん食べてしまうところでみんな喜びます。歌もあるので歌いながら読んでいたりもします。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ) 

●『はらぺこあおむし』 偕成社 エリック・カール もりひさし/訳
名作と言ったら・・・と言われ思いつくのがはらぺこあおむしという方は本当に多いと思います。「緑のものは緑」と決められていない豊かな色彩とたのしいしかけがあり、プレゼントとして最適の絵本だと思います。
(藤枝江崎書店 スタッフ)

●『かいじゅうたちのいるところ』 冨山房 モーリス・センダック
今、幼い息子が一番好きな絵本。夢あるかいじゅうとマックスの物語に涙、涙の今世紀最高の絵本。デザイン良し、リズム良し、教訓良しの三拍子揃った傑作です。かいじゅう踊りを是非お子さんとおススメします。
(戸田書店掛川西郷店 高木久直)

●『かいじゅうたちのいるところ』 冨山房 モーリス・センダック
全てがこの一冊の中にある。こどもが想像しそうな、幻想的で迫力がありつつ、どこか微笑ましいかいじゅうの絵。最高の結末。最高の絵本。
(谷島屋 専務取締役 斉藤晋一郎)

●『だるまさんが』 ブロンズ新社 かがくいひろし
とにかくカワイイ
(谷島屋浜松本店 鈴木律子)

●『だるまさんが』 ブロンズ新社  かがくいひろし
読んでいて思わずニッコリしてしまうような、楽しい気分になる絵本です。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『じごくのそうべえ』 童心社 田島征彦
読み聞かせではじめて出会い、暗記するほど大好きだった絵本。
軽快な関西弁と勢いのある絵。大きな鬼に飲みこまれたそうべえたちがお腹の中をいろいろいじると、大きな鬼はおならをしたり腹痛やくしゃみをしたり・・・。
話をきいて、絵をみて、笑いがとまらない絵本だと思います。さすが落語。
(書店員)

●『じごくのそうべえ』 童心社  田島 征彦
とにかく面白くて何度もよみました。
(県内書店 スタッフ)

●『エルマーのぼうけん』 福音館書店  ルース・スタイルス・ガネット:作 ルース・クリスマンガネット:絵 渡辺茂男:訳
本を読む楽しさを教えてくれた作品です。少年エルマーが自分の知恵を使って捕まったりゅうを助ける姿は爽快の一言です。ももいろのぼうつきキャンディーなど出てくる食べ物も、とても美味しそうです。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『エルマーのぼうけん』 福音館書店  ルース・スタイルス・ガネット:作 ルース・クリスマンガネット:絵 渡辺茂男:訳
エルマーのぼうけんは小学生の時に読んだ本です。ドラゴンを助ける話で、とてもわくわくします。内容は理路整然としており、話の起承転結が秀逸です。誰もが楽しめる児童書の一つと呼んでも過言ではありません。
(谷島屋新流通店スタッフ)

●『はてしない物語』 岩波書店 ミヒャエル・エンデ
想像の中に真実がある。そう気付かせてくれたこの本に今でも感謝しています。読むなら是非、文芸版で!!
(本の王国浜松西店 中嶋明子)

●『はてしない物語』 岩波書店 ミヒャエル・エンデ
小さな頃、赤い布張りの表紙を両手で持ち、夢中になって読んだ覚えがあります。自信のない主人公バスチアンに共感しつつも、後に出会う少年アトレーユとの、男の子どうしの友情に憧れてみたり…。大人になった今でも、本を開けばわくわくとしてしまいます。ぜひ、多くの方に読んでいただきたい作品です。
(BOOKアマノ 有玉店 村松美希)

●『おばけのてんぷら』 ポプラ社 せなけいこ
お話会で一番読んでいる作品です。せなけいこ作品は怖いので、心がチクチクします。
(マルサン書店 駅北店 川口 慶)

●『おばけのてんぷら』 ポプラ社 せなけいこ
とぼけた話と、せなけいこさん独特の表情のうさこやおばけがとっても可愛い!読んだ後に天ぷらが食べたくなります。
(図書館員)

●「うんこ!」 文渓堂  サトシン 西村敏雄
タイトルといい、表紙といい、内容といい相変わらずの衝撃が来ます!!
(吉見書店竜南店 曽根健太郎)

●「うんこ!」 文渓堂  サトシン 西村敏雄
サトシンさんの読み聞かせを間近に見た。子ども達が喜んでいるのが分かった。
(吉見書店長田店 スタッフ)

●『わたしはあかねこ』 文溪堂 サトシン 作、西村敏雄 絵
みんなと違う=すてきな個性。今のありのままの自分がいい!と思えるあかねこちゃんがかっこいい。「みんなと同じがいい」と思いがちな子どもたちにぜひ読んでほしい絵本です。カラフルな絵もかわいく、『うんこ!』と同じサトシンさん作、西村敏雄さん絵のこのコンビは最高だと思います。
(吉見書店外商部 吉見佳奈子)

●『とこやにいったライオン』 教育画劇 サトシン・おくはらゆめ
トコヤのカエルとお客のライオンの話。カエルさんのとぼけっぷりはなかなかの役者!たて髪を切ったライオンの変わりっぷりは子供ウケ間違いなし!!
(戸田書店江尻台店 山崎圭美)

●「はじめてのおつかい」 福音館書店  筒井頼子 林明子
はじめてのおつかいをする、みいちゃんの緊張感が伝わります。右手と右足がいっしょに出てしまうところとかに……アクシデントにみいちゃんと一緒にドキドキしていまいます。はじめてのおつかいを思い出します。
(吉見書店長田店 青山朗子)

●「ねずみくんのチョッキ」 ポプラ社  中江嘉男 上野紀子
子どもが幼稚園の時、毎回借りてくるのがこの本……「えっ?また」と思ってしまいましたが、この本が大好きだったんだね!
(吉見書店竜南店 渥美恵子)

●『そらいろのたね』 福音館書店 なかがわりえこ/文 おおむらゆりこ/絵
自分が子供の頃に読んだ本で、今でも覚えている本です。たねから家がさくなんて、びっくりしました。そして、家がどんどん大きくなって、たくさん住める家になって、最後には…。こんなたねがあるなら欲しいなと思った本です。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『ふしぎなたね』 童話屋  安野光雅
将来、借金に苦しまない人になるための必読の一冊。
(谷島屋書店磐田店 伊藤)

●『ねないこだれだ』 福音館書店  せなけいこ
寝ない子供のしつけにもなり、お化けが好きな子供も喜ぶ絵本。字も少なく、子供にも読みやすい。絵も明暗がはっきりとしているので、見やすく、頭に残りやすいから。
(県内書店スタッフ)

●『100かいだてのいえ』 偕成社  いわいとしお
実際、プレゼントした時に喜んでもらえた。一つ一つの場所を見て親子で話しても良いし、迷路をやっているという様に使ってもらっても良い。
(県内書店スタッフ)

●『たんたのたんけん』 学研マーケティング  中川李枝子:作 山脇百合子:絵
絵本が多いようなので、一つよみものをおすすめしたくて、挙げました。『ぐりとぐら』の中川李枝子さんの作品。もちろんイラストは山脇百合子さん。たんたの誕生日に舞い込んできた不思議な地図。たんけんの地図だとさっそく準備をして出発。途中でちょうの子バリヒと出会い、一緒にたんけんすることに。リズムのいい二人の掛け合いと、思わず笑ってしまう地図の結末。二人の友情に心がほっこりします。ぜひ外遊びが楽しくなってきたお子さんと、一緒に読んであげてほしいです。
(谷島屋新流通店 水野)

●『ブルドーザーのガンバ』 偕成社  鶴見正夫:作 高橋透:絵
古くて時代遅れのガンバ。新型の若手ブルドーザー達に活躍の場を奪われていました。ある日、人手が足りなく、そんなガンバにもお声がかかります。ですが、足手まといでしかありません。それどころか忘れられ、現場に置いてきぼりに…と散々ですが、ラストの方でやっと報われます。ぜひ一度、読んでみて下さい。
(県内書店スタッフ)

●『11ぴきのねことあほうどり』 こぐま社 馬場のぼる
とにかく好き。ねこもあほうどりも。馬場さんの絵は必ず皆を笑顔にします。
(藤枝市立岡部図書館 宮島)

●『バムとケロのおかいもの』 文渓堂 島田ゆか
小さなキャラクターも主人公!たくさんのお話を作って、読んでます。
(戸田書店裾野 山崎)

●『ぼくを探しに』 講談社 シェル・シルヴァスタイン
主人公が足りないピースを探しに、ときには全然形が違うものを無理に当てはめたりしながらも、足りないピースを探し続け、ピッタリなピースが見つかったのだけど・・・。日々葛藤し、自分に欠けている何かを探し続けるのが生きることでは。
(谷島屋 本沢合店 佐々木健次)

●『おすわりくまちゃん』 岩崎書店 シャーリー・パレントー
4つしかないイスにくまちゃんが4ひき。あとからやってきた「ちゃいくまちゃん」のイスがない。さあ、どうしましょ。みんなで知恵をだしあってぎゅうっとくっついてすわることに。やさしいお話です。
(谷島屋本沢合店 スタッフ)

●『クローディアの秘密』 岩波少年文庫 E.L.カニグズバーグ
子供の心情をこまやかに描くカニグズバーグは今年死去した。追悼の意味をふくめて今後も読みつがれていくために。
(谷島屋呉服町本店 三上京子)

●『やさしいライオン』 フレーベル館 やなせたかし
勇気と希望のアンパンマンで知られている作者ですが、この作品(絵本)は、とても悲しくショックで、言葉には表せませんが、親と子の強い強い愛情が感じられると思います。
(谷島屋さなる店 大鐘慶子)

●『あかいハリネズミ』 リトル・モア ジェイドナビ・ジン
母を亡くしたハリネズミが本当の友達を探す物語。やわらかく美しい挿絵がストーリーの世界観とよく合っていて、深く引き込まれました。動物たちによって表現される、この世界の理不尽さと、それでも存在する愛について、やさしく教えてくれる絵本です。大人になってふと立ち止まった時、心の中にじんわり光として残るような名作だと思います。
(戸田書店リブレ菊川店 田島百花)

●『岸辺のふたり』 くもん出版 マイケル・デュドク ドゥ・ヴィット
映像ありきの作品、しかもたぶん大人向けの感がありますが、大好きな作品です。と同時に読みきかせたい、見せてあげたい作品でもあります。あの余韻の切なさに心がざわめきます。
(BOOKアマノ入野店 松本浩憲)

●『ねこねこ10ぴきのねこ』 童話館出版 マーティン・レーマン
なによりも好きなところが独特の絵です。絵の美しさはもちろんですが、リアルな彩色でありながら、猫の表現が個性的に描かれており、大人が見てもひきつけられます。文字数は少ないですが、文字をよみはじめた子供が、数字もあわせて学びながら自分で読みすすめられるので、ぜひ小さなお子様に買ってあげて欲しいと思う本です。
(夢屋書店ピアゴ香貫店 望月涼子)

●『おばあちゃん』 ほるぷ出版 大森真貴乃
子どものころに読んだときは、おばあちゃんが家族にいじめられて、さみしく死んでしまう話だと思っていました。だから悲しくて、怖くて、読めませんでした。でも、大人になって、読みかえしたら、そこに描かれていたは、認知症であったり、家族の優しさだったり、命がめぐっていくことだったのに気づきました。亡くなったおばあちゃんを、赤ちゃんのように抱くおかあさんの絵が切なすぎます。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野詠子)

●『もこもこもこ』 文研出版 谷川俊太郎、元永定正
シンプルを極めた、絵と文が本当の絵本の楽しさを訴えかけてくれ、思わず笑顔になってしまう。自分の娘・孫たちも大好きな一冊である。
(谷島屋書店 永田成男)

●『ちびくろ・さんぼ』 瑞雲社 作/ヘレン・バンナーマン、絵/フランク・ドビアス、訳/光吉夏弥
トラから出来たバターで食べるホットケーキはどれほどおいしいんだろうと、読んでもらった小さい頃はもちろんですが、今でも夢に思うほどです。
(BOOKアマノ 入野店 山本明広)

●『いるの いないの』 岩崎書店 作/京極夏彦、絵/町田尚子、編/東 雅夫
怖い。メチャクチャ怖い。おそらく子どもからしたらトラウマレベル。けれど、日本独特のこの怖さを知ってほしい。怖いという感覚はとても大切なものだから。
(江﨑書店 ベイドリーム清水店 前本芳)

●『富士山にのぼる』 教育画劇 作/石川直樹
探検家の石川直樹さんが子どもたちに描いた写真絵本。富士山の色んな表情が映っている。挑戦すること、一歩一歩歩いてゆくこと、孤独と向き合うこと。そんな大切なことをやさしい文章で教えてくれる。富士山が世界遺産に選ばれた意味も違う角度からわかる貴重な本だと思います。
(書店員)

●『みみかきめいじん』 講談社 かがくい ひろし
私も「ひょ・うーたん先生」にみみかきしてほしい!と思ってしまうほど、みみかきしてもらった人や動物の気持ちよさそうな表情がたまらない!!テンポの良さや言葉のおもしろさは、読み聞かせにもピッタリ。姿の見えないあのお客さんが、パッ!と一瞬見えるところは必見です。
(TSUTAYA 佐鳴台店 山田志津香)

●『どんなときもきみを』 岩崎書店 アリスン・マギー
どんなときもきみを思いながら、一生懸命がんばってしまう犬。その姿が、とてもかわいらしくて、我が家でかっている犬におきかえて考えてしまうと、胸がギュッとなります。
(江崎書店袋井店 小野妙子)

●『おふろだいすき』 福音館書店 松岡享子
お風呂で繰り広げられるお話で、次から次へと出てくる動物たちにワクワクします。うちのお風呂にいたアヒルにも同じ「プッカ」という名前をつけて遊んでいます。前は一緒にお風呂に入っていましたが、この本を読んでから1人で入るようになり、楽しい笑い声が響いています。あたたかい気持ちで読み終える事ができますよ。
(江崎書店袋井店 鈴木)

●『しろくまちゃんのほっとけーき』 福音館書店 わかやまけん
『しろくまちゃんのほっとけーき』は絵がきれいです。かわいいこぐまちゃんは、みんなが大好きです。そして、しろくまちゃんのほっとけーきはとってもおいしそうです。小さな子から大人まで楽しめる絵本です。
(マルサン書店仲見世店 荒井浩子)

●『だいくとおにろく』 福音館書店
誰かが読んでくれるなら絶対この本を持っていく!大迫力の展開にドキドキしちゃって、その日の夜はざぶざぶいう川と赤い橋が夢にでてくるんだろうな。美しい絵と言葉に、あらためて日本の絵本はすごいと思います。
(マルサン書店仲見世店 スタッフ)

●『めっきらもっきらどおんどん』 福音館書店 長谷川摂子/ふりやなな
小さな時から、常に心に残っているキラキラな絵本です。私が妖怪好きになった原典のひとつです。子供の頃は、木のウロを探しながらこの世界の入り口を見つけようとやっきになっていたり。少年心を忘れない宝物の一冊です。
(ジャック鷲津駅前ブック館 内藤沙織)

●『バムとケロのさむいあさ』 文溪堂 島田ゆか
バムケロシリーズは、どれをとっても子どもたちに大人気です。しかし中でもこの「バムとケロのさむいあさ」は傑作中の傑作です。ストーリーが終わったと思ったらまた始まりを予感させる終わり方に、作家の島田ゆかさんの思惑にどっぷりはまってしまいます。
(丸善&ジュンク堂書店新静岡店 スタッフ)

●『わすれられないおおくりもの』 評論社 スーザン・バーレイ
小さい頃、絵本を読んで泣くという経験を初めてした絵本だったので、思い入れがあります。大好きなアナグマさんはもういないけれど、アナグマさんの教えてくれたこと、思い出が森の仲間たちひとりひとりに残っていて、いつでもアナグマさんを感じることができる。森のみんながアナグマに尊敬と感謝をしつつ生きていく姿がとても好きです。
(ザ・リブレット丸井静岡店 本道ちひろ)

●『14ひきのひっこし』 童心社 いわむらかずお
ひっこしの道中やひっこし先の新しい家を、細かいところまで丁寧に描いていて、温かみがあり、15ひき目になった気にさせてくれます。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『さっちゃんのまほうのて』 偕成社 たばたせいいち
うまれつき、右手に指がないさっちゃん。お友達に心が傷ついてしまうことを言われますが、お父さんの「不思議な力をくれるまほうの手」の言葉に勇気をもらう姿がとても印象的です。誰かが、落ちこんでいる時に一言声をかけるだけでも、気持ちが明るくなります。言葉の力を伝えたいです。
(マルサン書店駅北店 スタッフ)

●『いやいやえん』 福音館書店 中川李枝子/大村百合子
小さい頃に何度も読み返した本です。特に子供たちが、船に乗って冒険する場面は、すごくワクワクして、大好きな話でした。
(県内書店スタッフ)

●『バスがきた』 偕成社 五味太郎
バスが走る風景がとても幻想的で美しい。そして、バスと人との関わりがとても楽しく描かれている。
(戸田書店藤枝東店 平山晴久)

●『となりのせきのますだくん』 ポプラ社 武田美穂
幼いころの記憶を精一杯掘り起こす。「となりのせきのますだくん」、こいつが出てきました。正直理由はわかりません。でも絵本から離れて20年。20年たって、僕の中に今も居座っているのがこの絵本です。
(戸田書店掛川西郷店 吉田祐輔)

●『ふうみん池にワニがでた』 ひくまの出版 なるみやますみ
「こんにちワニ」と言葉を話す甘いものしか食べないワニと優しい少年の心温まるストーリーです。私も幼稚園児の頃にこの本を読み「こんなワニがいたらいいなぁ」と憧れていました。陽気でさわやかなラストは読む人を笑顔にします。
(BOOKアマノ アクト北店 スタッフ)

●『ルリユールおじさん』 講談社 いせひでこ
絵のタッチがやさしくてかわいいです。女の子とおじさんの心の交流にほっこりさせられる作品。
(BOOKアマノ アクト北店 スタッフ)

●『りんご畑のマーティン・ピピン』 岩波書店 エリナファージョン・リチャードケネディ
自身の趣向によっているが、今まで見た本の中で一番の傑作である。そのわりには知名度があまり高くないのが残念。エリナ・ファージョンのかわいらしい世界観と、巧みな詩、文章力と、乙女心の謎が見事に織り成されている。児童書ではあるが、幼少時に回帰したい大人向け。恋に対するたくさんの問いかけと、読後はうきうきとステップをふみたくなる、汚れのない、かわいらしい世界観で、喜びを見出す事ができる。
(県内書店スタッフ)

●『やこうれっしゃ』 福音館書店 西村繁男
文字のない絵本ですが温かな描写と細かく描かれた絵に読み手の想像力がかき立てられます。読んでいる自分がまるでその列車に乗っているかのようにも思えてきます。これは字ではなくて絵で読ませる作品です。
(県内書店スタッフ)

●『ポラーノの広場』 岩崎書店 宮沢賢治・箕田源二郎
「ほんとうのポラーノの広場を、ぼくらみんなでこさえよう」―小説の中で出てくるこの言葉は、今も私を支えてくれています。「みんなの幸福」を、「理想社会」を求めながら、現実の中で無力感に苛まれているだけの私。その無力感に押しつぶされそうになるとき、私はいつもこの言葉を思い出しています。
(浜松谷島屋医大売店 高柳俊彦)

●『きんぎょが にげた』 福音館書店 五味太郎
「きんぎょはどこ?」「ここ!!」子供をだっこしながら、親子で楽しめる絵本です。
(戸田書店江尻台店 スタッフ)

●『トマトさん』 福音館書店 田中清代
愛すべきトマト。その表情、たたずまいは一度読んだら忘れられない。
(谷島屋エキマチ店 丸林篤史)

●『どろぼうがっこう』 偕成社 加古里子
続編がでたことで、また読み返したくなりました。読んでみたら、やっぱり爆笑。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田妙子)

●『はっぱのフレディ』 童話屋 レオ・バスカーリア
はっぱの一生を通して生まれること、成長することを教えてくれた本です。小学生の時に読んで以来、何度も読み返してしまう一冊です。この本にこめられた2つのメッセージに共感していることがこの本を挙げた理由です。
(吉見書店竜南店 大髙宏之)

●『ソメコとオニ』 岩崎書店 斎藤隆介/作 滝平二郎/絵
「せば、えんりょなく、いただくス」… 食べたい品を護り合うとき、わたしたちきょうだいは決まって、このオニの台詞を口にする。初めて読んでから20年以上も経とうというのに、ソメコとオニがままごとを介して出会う場面の面白さ、台詞の心地好い響は忘れ難い。滝平氏による、やわらかく沁みる色彩や登場人物の表情も、しみじみと胸に残る。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『にじいろのさかな』 講談社 マーカス・フィスター
自分だけが素敵なものを持っていても、他者と分かち合えなければ幸せにはなれないということ、他者の喜びこそが自己の喜びへとつながっていくということをきれいなうろこを持つ「にじうお」を通して感じさせてくれます。海の景色も「にじうお」もとてもきれいなので、ページをめくるだけでも癒される絵本です。
(戸田書店掛川西郷店 後藤公子)

●『木を植えた男』 あすなろ書房 ジャン・ジオノ
高地に住む名も無い羊飼いが生涯を通してただ淡々と木を植え続け、その人生が終わる頃には荒れた地がいつの間にか緑の森になっている。小さな小さな積み重ねがとても尊く、人生の意味を優しく諭してくれているような気がします。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『ピーターラビットの絵本シリーズ』 福音館書店 ビクトリアス・ポター/作 いしいももこ/訳
淡い色彩で生き生きと描かれたピーター達が、とても愛らしく、惹き込まれます。小動物の魅力いっぱいな絵本で、大人も子供も楽しめると思います。
(非公開)

●『ぶたにく』 幻冬舎エディケーション 大西暢夫/写真・文
普段私たちが食べているお肉について書かれている絵本で、「ぶた」が生まれてから「ぶたにく」になるまでのお話です。一つの命がどのように私たちの生活に関わっているか考えさせられる本なので、子供には知ってほしいですし、私は特に大人に読んで欲しいと思います。大人になれば自分自身で色々とコントロールできる範囲が広がるので、こういう事を知ったうえで、なるべく食べ物を粗末にしないで生きていく事ができればいいなと自分でも思いました。
(谷島屋ららぽーと磐田店 スタッフ)

●『だじゃれ日本一周』 理論社 長谷川義史/作
子供はもちろん、大人もだじゃれが大好きなので、1人読みにも読みきかせにも合っていて面白い。さらに社会の勉強もできます。
(非公開)

●『ビロードのうさぎ』 ブロンズ新社 マージェリィ・W・ビアンコ/作 酒井駒子/絵・抄訳
泣けます。読んで涙が出てきました。
(谷島屋浜松本店 前嶋裕美)

●『すてきな三にんぐみ』 偕成社  トミー=アンゲラー/さく いまえよしとも/やく
大人が読んでも面白い。
とにかく手にとってページを開いてみて下さい。
(谷島屋呉服町本店 小泉)

●『めっきらもっきらどおんどん』 福音館書店 長谷川摂子/作 ふりやなな/画
“ちんぷくまんぷく……めっきらもっきらどおんどん!”という呪文のような歌は
親子で楽しく口ずさんでしまう程魅力ある響き。
不思議な世界に一気に吸いこまれ、存分に遊びつかれて
再び現実の世界に帰ってこられる すばらしい作品。
(シミズBOOKS 杉田)

●『おいていかないで』 福音館書店 筒井頼子/作 林明子/絵
兄弟姉妹がいる人ならばきっと誰でも共感してしまうのでは。
やさしい目線で読んでいると幸せになります。
(アマノアクト北店 市川)

●「まっくろネリノ」 偕成社  ヘルガ・ガルラ- 矢川澄子
まっくろで仲間に入れてもらえなくても、お兄ちゃん達を助けてあげる気持ちがしっかりあり、実行して仲良く暮らしていくことができ、人間でも外見や内面に関係なく仲良くしていくことが大事だなあと思わさせてくれるとても良い本です。
(吉見書店 スタッフ)

●「いろいろへんないろのはじまり」 冨山房  ア-ノルド・ロ-ベル 牧田松子
色、色、色!!色にあふれたこの世界。もしかしたら世界のはじまりはこの物語のように灰色だったのかも……?!まほうつかい悪戦苦闘ぶりがとてもかわいらしい。そして色がとても素敵に思える1冊です。
(吉見書店外商部 西谷友子)

●「しろいうさぎとくろいうさぎ」 福音館書店  G・ウィリアムズ 松岡享子
子どものころ家にあった1冊で、うさぎの絵を今でも覚えています。
(吉見書店外商部 林田)

●『つみきのいえ』 白泉社  平田研也
私たちが忘れかけている気持ちを思い出させてくれます。とても感動するお話なので、ぜひみなさんに読んでいただきたいです。
(谷島屋書店磐田外商部 渡辺)

●『ルリユールおじさん』 理論社  いせひでこ
本を大切にしたくなる一冊でした。
(戸田書店沼津店 スタッフ)

●『うんちしたのはだれよ!』 偕成社  ヴェルナー・ホルツヴァルト
うんちを食べ物に例えて表現してあるところが、読み手の大人も聞いている子供たちも思わず吹き出したくなるユーモアあふれる絵本です。
(谷島屋書店本沢合店 犬塚)

●『スーホの白い馬』 福音館書店  大塚勇三
モンゴルの民話ですが、貧しくも優しい少年スーホが独りぼっちの仔馬と出会い育ててあげました。強欲な王様は、スーホとの約束も守らず馬を奪い取りますが馬にも心があるのでしょう、王様を振り落としスーホのところへ帰ろうとしますが矢で射たれてしまいます。傷つきながらも少年のもとへ帰り着きますが命果ててしまいます。少年と馬の健気さに対して王様への怒りが込み上げてきます。
(県内書店スタッフ)

●『かしのきホテル』 フレーベル館  久保喬
子どもの頃から大好きな絵本でした。かしの木の大きな愛に包まれてホテルのお客様はとっても幸せ。古くなり皆から遠のかれても変わらない愛で包んでくれるかしの木はお母さんのようです。とっても癒され心が温かくなる絵本です。
(戸田書店藤枝東店 柳澤)

●「農場の少年」 講談社  ロ-ラ・インガルス・ワイルダ- 小玉知子 渡辺南都子
りんごと玉ねぎを炒めたもの、エッグノッグ、つみかさねパンケーキ、かえで糖のキャンディ……読むとお腹がすいてきます。
(イケヤ文学館高林店 貝塚知香)  

Posted by 静岡書店大賞SST at 13:03寸評

2014年09月04日

2013年 第2回 静岡書店大賞寸評…「児童書 新作部門」

まだ残暑があるものの、日ごとに秋めいてまいりました。お待たせいたしました!第2回 静岡書店大賞の寸評をご紹介していきます。まずは児童書 新作部門ですicon12

「からすのぱんやさん」シリーズの新作「からすのおかしやさん」「からすのやおやさん」「からすのてんぷらやさん」「からすのそばやさん」を新作として投票・寸評をくださった方も多かったのですが、「からすのぱんやさん」シリーズは名作部門1位となったため、寸評も名作部門に入れさせていただきました。ご了承くださいませface01

静岡書店大賞「児童書 新作部門」~書店員・図書館員たちの寸評~

●『パンダ銭湯』絵本館 tupera tupera
パンダ銭湯を子供に読んだあと、動物園に連れていって、反応を見てみたい、と 思いました。絵本はやっぱり楽しいものが、いいと思います。
(谷島屋浜松本店 合谷雅子)

●『パンダ銭湯』絵本館 tupera tupera
皆の大好きなパンダの秘密がこの本で明らかに! ただ、この本の使い方を間違えると子供たちの夢を壊してしまうかもしれないです(笑) でも、このユーモアさが私はクセになりました。パンダの素顔って意外とこわい(笑)
(谷島屋ららぽーと店 スタッフ)

●『なぜ?どうして?環境のお話』学研教育出版 森本信也/監修
地球温暖化、ごみ問題、原発問題といった環境問題をわかりやすいお話にして興味深く読めるようにした一冊。興味はあるけど難しいといった方にオススメ。
(谷島屋 本沢合店 佐々木健次)

●『しゃもじいさん』あかね書房 かとうまふみ
今の時代、少し古びたり欠けたりすると「もう使えない」と思ってすぐに買いかえてしまいますが、この絵本を読むと自分が小さかった頃父や母が修理して使ったり、何十年も同じ包丁を使っていたことを思い出しました。道具を長く使う日本の知恵が可愛い絵と物語の中に散りばめられた1冊だと思います。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『旅の絵本』Ⅷ 福音館書店 安野光雅
旅の開始から35年、「旅の絵本」、舞台はついに日本へ。四季折々の風景の中に隠された遊び絵に、今回も笑みがこぼれる。“電気のなかった”古き良き日本はこんなにも美しかった。著者のあとがきが、原発事故を経験した日本人の心を打つ。
(谷島屋 専務取締役 斉藤晋一郎)

●『へっぽこまじょこ ニコとニキ キャンプでおおさわぎのまき』小学館
あいはらひろゆき:作 あだちなみ:絵
「どんなこがいたってやさしくすること。そうすればさいごはかならずこころがつうじる」キャンプ大会でいじわるで大の苦手なクラスメート、パトリシアがケガをしてしまった時、おばあちゃんのこの言葉を信じ、ニコとニキは行動に移します。人と接するうえで、つい忘れがちな、きほんの「き」を思い出させてくれる作品。おばあさんの言葉は、大人には心にチクッと刺さるかも!?
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『ぼくのふとんはうみでできている』あかね書房  ミロコマチコ
壮大に広がっていく空想が飽きなく迫力ある絵にも引き込まれます。夜、布団に入ることが楽しくなるファンタジーの世界をいろんな人に知ってもらいたいです。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『どじにんじゃ』講談社  新井洋行:作・絵
かっこいい忍者のはずなのに「どじ」という、愛嬌たっぷりなキャラクターが魅力的で笑いを誘います。
(吉見書店竜南店 スタッフ)

●『しろくまのパンツ』ブロンズ新社  tupera tupera
しろくまのパンツを子供と一緒に見つけていくしかけ絵本で、ページがパンツの形に切り抜かれていて、かわいい。子供と一緒に楽しめるし、大人の視点からでも、十分楽しめるものだと思うから。
(県内書店スタッフ)

●『ちいさいわたし』くもん出版  かさいまり:作 おかだちあき:絵
まだ一人でお散歩にも行けないし、あいさつもうまくできない。でもいつかはできるようになる。いまはその途中だから。なんて真理をついた言葉だろうと、最初に読んだとき感動しました。焦る必要なんかどこにもなくて、前に進んでいれば、いつか必ずできるようになる。でもこれは、成長期の子供だけではないと思うのです。誰もが人生の途中なのだから。どの年代にも通ずる励ましの言葉として、この絵本をおすすめします。
(谷島屋新流通店 水野)

●『かいけつゾロリ なぞのスパイと100本のバラ』ポプラ社  原ゆたか
かいけつゾロリは私が小学生の時にハマった児童書で、ゾロリが事件を解決していく話です。解決していく過程が面白いです。内容は小学生でもわかる簡素なものですが、決して陳腐なものではありません。
(谷島屋新流通店 スタッフ)

●『パンパカパンツ パンツだいすき!』小学館
静岡県内でも放送している(SBS)アニメであり、パンツを知らず、その魅力に魅せられたブタのキャラクターが繰り広げる物語です。本作品は、ちえあそびやえかきうたも楽しめるものになっているため、児童が楽しく学びながら読める児童書であると感じるため薦めます。
(県内書店スタッフ)

●『いつか帰りたいぼくのふるさと』小学館 大塚敦子
日本中が心を痛めている福島のこと、原発のことをねこの立場で子供にもわかり易く訴えているところが、今年の一冊にふさわしい。
(藤枝市立岡部図書館 宮島)

●『おでんしゃ』集英社 塚本やすし
おでんの電車とともに、日本各地の特産、名産品、方言などもわかります。大阪の牛すじがおもしろすぎる!
(谷島屋書店イオンモール店 鈴木千尋)

●『パンダ銭湯』絵本館 tupera tupera
内容は極秘(ネタバレしてしまう為)だが、とても愛きょうがあり、思わずクスッと笑ってしまう絵本です。
(谷島屋さなる店 大鐘慶子)

●『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』ひさかたチャイルド シェリー・ダスキー・リンカー、トム・リヒテンヘルド
青い表紙がきれいですね。機関車にたくさんのおともだちたち…。本当にタイトルどおり“ゆめのきしゃ”。すてきな夢が見られそうです。
(谷島屋富士宮店 志村恵美子)

●『りんごかもしれない』ブロンズ新社 ヨシタケシンスケ
目の前の1つのりんごから始まる、男の子の奇想天外な想像のお話。「もしかしたらこれはりんごじゃないのかもしれない」「ぼくからみえないはんたいがわはミカンかもしれない」…。可能性について考えることを楽しく感じさせてくれる絵本です。最後まで続く「かもしれない」という語尾のユルさと、作者のユーモラスなアイデアが絵とマッチして、クセになる面白さです。
(戸田書店リブレ菊川店 田島百花)

●『おしりをしりたい』小学館 鈴木のりたけ
「おしり」がテーマなんて、子どもたちが好きそうだなと思って手にとったのですが、大人でも十分楽しめる絵本だなと感じました。本編が始まる前から、表紙をひらいたところにちりばめられたイラストからおもしろく、そしていざ本編を読むと、「おしり」を使った言葉やおしりの構造まで、意外と勉強になる内容で、たった32ページといえど、夢中になれる絵本でした。
(戸田書店城北店 伊達沙織)

●『人魚のうたがきこえる』イースト・プレス 五十嵐大介
獲物をバリバリ食べる人魚や、死んだように眠る人魚の姿が、とてもリアルに描かれていて、人魚を見たことなんてないけれど、もし存在するとしたら、これが本当の人魚の姿なんだと思います。そして、なにより圧倒的に美しい海の色。何時間でも眺めていられる絵本です!
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野詠子)

●『富士山うたごよみ』福音館書店 俵万智、U.G.サトー
まずU.G.サトーの斬新で楽しい絵が思わず手に取りたくなる。頁をくると日本の二十四節気にちなんだ俵万智の歌が絶妙にコラボし、大人も子供も日本の四季を楽しめる絵本。世界文化遺産となった今、足元の静岡で広めるべき一冊。
(谷島屋書店 永田成男)

●『むらをすくったかえる』ディスカヴァー・トゥエンティワン 作/サトシン、絵/塚本やすし
村を救うために、どんなに村人たちから迷惑がられても、鳴くことをやめなかったかえるの姿、そしておとずれる結末は、涙なしには読めませんでした。
(BOOKアマノ 入野店 山本明広)

●『ぼくはここにいる』小峰書店 作/ピーター・レイノルズ、訳/さかき たもつ
人間はわからないことに恐怖をおぼえます。恐怖がわかりあうことを邪魔します。大丈夫。まずは相手を知ることから始めましょう。
(マルサン書店 駅北店 川口 慶)

●『りんごかもしれない』ブロンズ新社 ヨシタケ シンスケ
まさか、りんごでここまで発展するとは思わなかった。ツッコミ所がいっぱい。でも妄想は大事です。考える力です。多分。
(江﨑書店 ベイドリーム清水店 前本 芳)

●『りんごかもしれない』ブロンズ新社 ヨシタケ シンスケ
これはもう「哲学」でしょう。頭のひじょうにやわらかな哲学。子どもはみんな哲学者なのかもしれない。たぶん立派な大人であろうヨシタケさんの発想力には畏れ入った。こういう視点で物事を見て考えていけば、楽しくなるだろうなと思う半面、ややこしくなりすぎてこんがらがっちゃうかもとか思ってしまった(笑)。異色の作品かもしれないけど、親子で楽しめる作品です。
(書店員)

●『りんごかもしれない』ブロンズ新社 ヨシタケ シンスケ
大人になると「リンゴ」は「リンゴ」でしかなくなる。だから大人は子どもに「リンゴ」を「リンゴ」としか教えない。でもそれは本当にリンゴ?リンゴって何?目の前のものを当たり前に“ソレ”としか見るのではない、色んな想像力や創造力を感じられる・育てられる絵本だと思いました。子どもに「なんで?」「どうして?」と聞かれて、思わず怒ってしまう大人にも読んでもらいたい。子どもの頭の中を見られる絵本です。
(戸田書店 掛川西郷店 松浦茉莉恵)

●『りんごかもしれない』ブロンズ新社 ヨシタケ シンスケ
“かもしれない”の発想のバリエーションがすごい!“きょうだいはもっとたくさんいるかもしれない”の所は、何度読んでもバカバカしいやら感心するやらで、笑ってしまいます。
(図書館員)

●『りんごかもしれない』ブロンズ新社 ヨシタケ シンスケ
テーブルの上に置いてあるりんご。そのりんごは、もしかしたら「りんごじゃないかもしれない」。それをきっかけに始まる妄想。ヨシタケ先生の妄想力に驚かされ、笑い、感心する一冊。この絵本を読むと、今までの風景が違って見えるかもしれない。
(TSUTAYA 佐鳴台店 山田志津香)

●『ちょっとだけまいご』BL出版 クリス・ホートン
子どもを持つ親なら共感してしまうこと間違いなし!!パパに読んでもらっているお話が雲行き怪しい展開になると、自ら強引に安心の結末に持っていってしまうピーヨがとにかく微笑ましい。そしてそれに付き合うパパが素敵。思い通りにいかなくたって、子どもの突拍子もない行動は可愛いもの。きっと今頃パパの夢の中ではピーヨがいろんな物語を読んでくれてるんだろうなあ、なんて余韻に浸らせてくれるほのぼの絵本です。
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本幹子)

●『おはよっ!』するが文庫 なごみかぜ
知りあいや、友人には、あいさつがちゃんとできるが、全く知らない相手には、なかなかあいさつが出来ない。障碍者に対する偏見。これを読んでいると自分がはずかしくなります。
(江崎書店袋井店 小野妙子)

●『ほかほかぞうさん』童心社 たてまつみさと
ひなたぼっこしているぞうさんの所に、とらさん、うさぎさん、ねずみさんもやってきます。ぞうさんの背中の上で「ああ、ほかほか!」。おひさまにあたためられて、本当に気持ちよさそうです。みんなで「ほかほか」して、幸せな時間がなんだか心地よくなります。ページをめくるたびに「ほかほか」になれますよ。
(江崎書店袋井店 鈴木)

●『明日のカルタ』日本図書センター 倉本美津留
「〈き〉キリンの特徴を首が長い以外で答えるカッコよさ」。いきなり違う特徴をいう子供がいたら、私、即、尊敬します。五十音順に並んだ、子供達に向けてのひとひねりした人生哲学絵本。大人も子供も、明日も明後日も頑張れちゃう、楽しくて頼もしい絵本。
(マルサン書店仲見世店 土屋由美子)

●『旅の絵本 8』福音館書店 安野光雅
電気が普及する前の日本の風景が描かれています。絵ばかりの絵本ですが、どこか懐かしい日本の原風景です。美しい絵に心が打たれます。
(マルサン書店仲見世店 荒井浩子)

●『エリック』河出書房新社 ショーン・タン
ショーン・タンの新作がエリックだけ引っかかりました…!「アライバル」を押したかったのですが、エリックも可愛いです。繊細で緻密で不可思議だけど、テーマが残るショーン・タン作品はぜひとも色々な方に読んでいただきたいと思います。
(ジャック鷲津駅前ブック館 内藤沙織)

●『きょうはマラカスのひ』福音館書店 樋勝朋巳
ページをひらいただけで、いや、表紙をみただけで「くっくっくっ」と笑いを誘います。マラカスのリズムとともに不思議な世界へぐいぐいとひきこまれていきます。絵本は、子どもだけのものではありません。時間に追われ、つかれている大人の方にこそぜひ読んでほしい一冊です。
(丸善&ジュンク堂書店新静岡店 スタッフ)

●『あいすることあいされること』ポプラ社 宮西達也
ティラノサウルスシリーズ10周年目の作品。今回も愛し愛されること、相手を思う気持ちが心に響く物語でした。何か大きなきっかけがあって愛するんじゃない。ずっと一緒にいて、いつのまにか「うまれてきてくれてありがとう。このこがげんきにそだちますように」と言えるくらい相手を好きになっている。この気持ちが子供たちに伝わったら嬉しいのでおすすめします。
(ザ・リブレット丸井静岡店 本道ちひろ)

●『ぎょうれつのできるケーキやさん』教育画劇 ふくざわゆみこ
森のケーキ店のアナグマさんが作るケーキも、そのあまりを貰って作るアリ達のケーキも全ておいしそうで、絵本の中ですが行ってみたくなります。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『オセアノ号、海へ!』アノニマスタジオ アヌック・ボワロベール
海の底は、暗いものだと思っていましたが、この本を読むとなんて海の底は美しいのだろうと考えが変わったほどでした。色とりどりの色としかけ絵本ならではの迫力と美しさに魅了されました。本だなにしまっておくのではなく、お部屋にかざっても素敵ですね。
(マルサン書店駅北店 スタッフ)

●『ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア』辰巳出版 ジェフリー・ブラウン
子供よりもスター・ウォーズファンの大人が楽しめちゃう本かもしれません。あの悪役ダース・ヴェイダーが妙に可愛く描かれています。
(BOOKアマノ アクト北店 スタッフ)

●『世界を変えた人たち 365』永岡書店 田島信元(監修)
読書歴において、偉人伝などとの出会いは、遅くなりがちである。それはハードルが高いというイメージからか、私は高校以降になってしまった。突出して、歴史に名を残した人達の生き方は、まだ小さく純粋な子供達には、大きな希望を与えると思う。子供向けのかわいらしいイラストと、短くまとめた内容、そして、365日毎日読める充実度で、子供達は毎日様々な人の価値観や努力を知り、自身の未来に高度な希望を見出していけると思う。読み聞かせれば、親はその人物の説明もできる。全く素晴らしい本。
(県内書店スタッフ)

●『おしりをしりたい』小学館 鈴木のりたけ
子供、とくに男の子が好きな言葉ナンバー1といっても過言ではない「おしり」。作品の中でどーしてもおしりについてもっと深く掘り下げたいと思った男の子3人組がおしりについてトコトン調べます。重苦しい空気を一瞬にして笑いに変えてしまう「おしり」はやっぱりスゴい。家族・友達と読みたい作品。
(県内書店スタッフ)

●『りきしのほし』イースト・プレス 加藤休ミ
角界も今やグローバル化。モンゴル勢が幅を利かす時代であっても、力士たちは一人一人、いつだって一生懸命。コツコツやれば必ず実を結ぶということを力士を通して教えてくれる作品です。
(戸田書店城北店 髙木春佳)

●『おしりをしりたい』小学館 鈴木のりたけ
子どもが興味を持ちやすそうなテーマからはじめて、そのうえで、慣用句を学ぶこともできる本だから。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『くりちゃんのふしぎながっき』集英社 はぎいわむつみ
『銀曜日のおとぎばなし』『小麦畑の三等星』などの作品で有名な漫画家、萩岩睦美さんの絵本デビュー作。かわいい。とにかく絵がかわいい。このかわいさに悶えてほしい。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀久住)

●『春へつづく』ポプラ社 加藤千恵
ある中学校を舞台に繰り広げられる、八つの物語が、一冊の本の中に閉じ込められています。八人の主人公たちが織り成す物語は不思議に懐かしく、読み終わったあと、心の中に切なさと温かさが拡がって行きました。彼ら・彼女たちの明日が春へと繋がって行くことを願わずにいられません。
(浜松谷島屋医大売店 高柳俊彦)

●『それならいいいえありますよ』講談社 澤野秋文
まず絵がかわいい!ページいっぱいに子供の気をひきそうなおもちゃやらゴミやら…(笑)。子供にお片付けをさせる前に読ませてあげたい本。
(戸田書店江尻台店 山崎圭美)

●『キリンがくる日』ポプラ社 志茂田景樹
けんとくんが、キリンが来るのを楽しみに待ち続けている様子が、温かく伝わってくる絵本です。
(戸田書店江尻台店 スタッフ)

●『富士山 うたごよみ』福音館書店 俵万智
世界遺産登録ということもありますが、富士山の色々な顔が、もう芸術的。児童書ですが大人の方にも見てほしい作品。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田妙子)

●『どろぼうがっこうのうんどうかい』偕成社 かこさとし
どろぼうがっこうの続編がやっと刊行。だつごくの続きということで舞台は再びどろぼうがっこうへ戻ります。お話の展開も素晴らしかったですが、なにより興味を引かれたのは運動会の競技。どろぼうがっこうらしい競技の数々は久しぶりに笑ってしまいました。
(吉見書店竜南店 大髙宏之)

●『あーん』クレヨンハウス 下田昌克/え 谷川俊太郎/ぶん
一切がシンプルである。色彩も、文章も、すっきりと簡素である。しかしとても心躍るのはどうしてなのだろう。きっと、各々の想像力がわくわくと満ちていくからだ。丸っこいイキノモのきらきらとした眸、ころりと転がされている、それだけで面白くなる日本語、言葉のおかしみ、食事という変身、排泄というエネルギー!線と言葉のシンプルさがただ楽しい。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『富士山うたごよみ』福音館書店 俵万智/短歌 U・G・サトー/絵
我らが(?)富士山が世界遺産になった記念すべき年に、静岡書店大賞で静岡人が富士山の絵本をランクインさせんでどーする!…という単純明快な独断と偏見と郷土愛による一票を投じたいと思います。
(戸田書店掛川西郷店 山崎真梨)

●『かえでの葉っぱ』理論社 D・ムラースコヴァー
木から離れた一枚のかえでの葉っぱが一人の少年と出会い、季節を巡りながらまた、最後に同じ少年と再会するという、よくある話ですが、絵の雰囲気と、少し物悲しいストーリーのバランスがとても良く、読み終わった後に悲しくも暖かな印象を与えています。
(戸田書店掛川西郷店 スタッフ)

●『はんなちゃんがめをさましたら』偕成社 酒井駒子
大人にとってありふれた日常でも子供にとってはいつもと違う空間、みんなが寝静まる夜は心がときめく不思議な時間なのだと思います。可愛らしいはんなちゃんの秘密のひとときは微笑ましく、癒されます。
(谷島屋ららぽーと磐田店 スタッフ)

●『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』ひさかたチャイルド シェリー・ダスキー・リンカー
夢に出てきたら本当に楽しくなるきかんしゃのおはなし。いろいろなきしゃに乗った動物たちとよるのやみを行くきかんしゃとその風景の絵は秀逸。おやすみなさい前の読みきかせにぜひオススメ!
(谷島屋ららぽーと磐田店 富永哲司)

●『ノラネコぐんだんパンこうじょう』白泉社 工藤ノリコ
工藤ノリコさんの作品は、子供が喜ぶおもしろいキャラクターが登場するので、全作品読み聞かせをしてきました。絵もカラフルで細かな所まで描かれていて大人が見ても楽しい絵本です。この本も、ノラネコたちの作ったパンが大変な事になってしまいますが、最後まで気が抜けない。そして思わず笑ってしまう1冊です。
(非公開)

●『ちがうねん』クレヨンハウス ジョン・クラッセン/作 長谷川義史/訳
関西弁で絵本をつくるその発想がすごい。とてもおもしろかった。
(谷島屋浜松本店 黒野瑞姫)

●『おしりたんてい』ポプラ社 トロル
おしりたんていの顔がおもしろいここから悪物に「しつれいこかせていただきます」で、たおしてしまう姿。おしりたんていのあいぼう?のこいぬのブラウンもフラフラです。
(谷島屋浜松本店 スタッフ)

●『ちがうねん』クレヨンハウス ジョン・クラッセン/作 長谷川義史/訳
関西弁の絵本珍しい。絵もきれい。
(谷島屋浜松本店 鈴木律子)

●『ノラネコぐんだんパンこうじょう』白泉社 工藤ノリコ
とにかくネコの軍団がかわいいの一言につきます。大人が読んでもとても楽しめると思います。
(谷島屋浜松本店 前嶋裕美)

●『最初の質問』 講談社  長田弘/詩 いせひでこ/絵
ページが進むにつれて質問が重く深い質問になっていって、一つ一つの質問が心に響く。
普段目をそむけていることに気づかされる。
(吉見書店長田店 大倉)

●『オセアノ号、海へ!!』アノニマ・スタジオ アヌック・ボワロベール/作 ルイ・リゴー/絵 松田素子/訳
とても美しい絵本です。開いたとき感動しました。
(県内書店 スタッフ)

●『おしりをしりたい』 小学館 鈴木のりたけ
浜松市出身の鈴木のりたけさんの最新絵本。
タイプ別のおしりを描いたページがリアルですごい!そして、おもしろい!
言葉や、ことわざの勉強にもなる絵本です。
(ぶっくす三峰 スタッフ)

●『富士山うたごよみ』 福音館書店 俵万智/短歌・文 U.G.サトー/絵
二十四節季の言葉からイメージされる富士山と、
素直な気もちが見事にたわれている俵万智さんの短歌のすばらしい素晴しいマッチング。
富士山世界文化遺産登録万才!!
(シミズBOOKS 杉田)

●『だいすきぎゅっぎゅっ』 岩崎書店 フィリス・ゲイシャイトー/ぶん ミム・グリーン/ぶん
デイヴィッド・ウォーカー/え  福本友美子/やく
絵本を見ながら、子供をだきしめて、よみきかせをします。
とても大事なことだと思います。
絵本は順位を決めるのにとてもまよいました。
(TSUTAYA佐鳴台店 杉山)

●『オセアノ号、海へ!!』アノニマ・スタジオ アヌック・ボワロベール/作 ルイ・リゴー/絵 松田素子/訳
絵の楽しさ、色の美しさ、を使いつくして海を表現していて、
ページをめくるのがとてもわくわくします。
子供と一緒に大人も夢中になること間違いなし。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『パンダ銭湯』 絵本館 tupera tupera/さく
かわいくないパンダがカワイイ。
(アマノアクト北店 市川)

●「にっぽんの歳時記ずかん」幻冬舎  平野恵理子
ページをめくる度に発見があって愉しめる。たとえば西日本と東日本で線香花火が違うなんて知らなかった。小学校に通うお子さんがいるお家なら、本棚にあって損はないと思う。
(イケヤ文学館高林店 貝塚知香)

●「一さつのおくりもの」講談社  森山京 鴨下潤
自分のお気に入りでとても大切なものを、人(友だち)に送ることができることで、その思いが真っ直ぐ相手に届き、代わりに思いがけない喜びが自分に届く内容がとても良かった。
(吉見書店 スタッフ)

●「ちいさいわたし」くもん出版  かさいまり 岡田千晶
6歳になる姪っ子がいます。0歳から彼女を見ていて子どもの世界って日々発見。毎日が一所懸命だなあと思いました。そんな日々奮闘中の彼女と一緒に読んだのがこの1冊。「いつかはできるようになる。いまはそのとちゅうだもん」と2人で声にだして読んでいると素敵なおまじないのように心にしみました。「大丈夫、大丈夫」と励まされたのは私の方かな?
(吉見書店外商部 西谷友子)

●「ジャコのお菓子な学校」文研出版
ラッシェル・オスファテ-ル ミノリ・ダニエル・エンドウ 風川恭子
子どもが読んでいて、何度も何度も読み返していたので自分とジャコが一緒になってしまったようでした。
(吉見書店外商部 白井万記子)

●「おっぱいちゃん」ポプラ社  有田奈央
タイトルを見ておもしろいなと思いました。お話を読んで、お姉ちゃん、お兄ちゃんになったばかりの子ども達に読んであげたいなと思いました。絵もかわいらしく、著者が保育園に勤務されていると知って納得しました。親子で読むと楽しくなるような絵本です。
(吉見書店外商部 高津)

●「かいけつゾロリなぞのスパイと100本のバラ」ポプラ社  原ゆたか
かいけつゾロリシリーズは絵と文字とのバランスが良く子どもがとても好きです。
(吉見書店外商部 鈴木)

●「ヤダヤダかめん」金の星社  あきやまただし
子どもだけでなく大人も「ヤダヤダ」と主張したい時は多々ありますが「ヤダヤダ」だけしか態度に表せないとなったら子どもも大人も困るのは同じ。単純な様で色々深く考えさせられるテーマなので薦めてみました、
(吉見書店竜南店 曽根健太郎)

●「風立ちぬ」徳間書店  宮崎駿
映画「風立ちぬ」の児童書。小さな子どもには戦争や震災など難しい部分があるかと思うが絵本にすることで読みやすくなっているのではないか。
(吉見書店竜南店 加藤晃宏)

●「むらをすくったかえる」ディスカヴァー・トゥエンティワン  サトシン 塚本やすし
児童書だが大人にも伝わるメッセージ性がありよい。
(吉見書店長田店 スタッフ)

●「ぼくはねんちょうさん」小学館  サトシン 田中六大
微妙なお年頃のねんちょうさんの気持ちが良くわかります。ねんちょうさんの気持ちがユーモアを持って伝わります。
(吉見書店長田店 青山朗子)

●『ちがうねん』クレヨンハウス  ジョン・クラッセン
関西弁が面白い!次のページが気になる絵本です。ドキドキハラハラします。
(谷島屋書店磐田外商部 渡辺)

●『それならいいいえありますよ』講談社  澤野秋文
教訓というのはこういう絵本であるべきと思う作品。少し説教臭くて、少し怖いくらいの方が心に残っていて忘れられない大切な一冊になるはず。
(県内書店スタッフ)

●『ペネロペちきゅうがだいすき』岩崎書店  アン・グットマン
ペネロペが幼稚園の先生の「ちきゅうにやさしく」という話を聞いて、家の中でそれを忘れずにやっていくというストーリー。小さい子供にもすごく分かりやすく書かれています。大人の私が読んで「あー!そうだな…水とかついつい出しすぎてしまう」と考えさせられました。子供が読んでも大人が読んでも楽しめる絵本です。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『命のバトン 津波を生きぬいた奇跡の牛の物語』佼成出版社  堀米薫
東日本大震災の時、命がけで大切に育てた牛を助けようとする人々と、津波で流されながらも助かった牛との奇跡と感動の物語。
(江崎書店小鹿店 スタッフ)

●『むらをすくったかえる』ディスカヴァー・トゥエンティワン サトシン
切ない話。子供はショックを受けるかもしれないが、こういうのも必要だと思う。
(戸田書店静岡本店 田中)

●『ハナミズキのみち』金の星社 淺沼ミキ子
東日本大震災は終わっていません。まだ、たくさんの人たちが苦しんでいます。子供たちにも、そういう事を知ってほしいです。忘れない事が大事だと思うからです。
(谷島屋書店本沢合店 犬塚)

●『富士山うたごよみ』福音館書店  俵万智
世界遺産に登録されて改めて日本の象徴となった富士山が、U・Gサトーさんによって四季折々の姿に素敵に衣替え。子どもたちには少し難しいと思われる短歌が、俵万智さんによって、とってもわかりやすく、ユーモアたっぷりのことばあそびに。日本の良き伝統と新しい感覚とが見事に融合した絵本です。
(戸田書店藤枝東店 柳澤)

●『ぼくのふとんはうみでできている』あかね書房  ミロコマチコ
ダイナミックで勢いのある絵は、本から飛び出して読者のまわりに広がっていきそうです。想像力を掻き立てられる絵本です。
(戸田書店静岡本店 平井)  

Posted by 静岡書店大賞SST at 14:57寸評

2013年05月15日

寸評③ 児童書名作部門

5月も半ば、陽射しが強くなり外では暑さを感じる日も。ですが爽やかな薫風が心地よい季節です
emoji52緑の草の上に座り、木陰で読書…など、戸外で本を楽しむのもいいかもと思います201

寸評の最後は児童書の名作部門です。書店員自身が子どもの頃から好きだった絵本、自分の
子どもや姪っ子などが気に入っている絵本、大人にもおすすめしたい絵本などなど、熱い思いが
感じられるコメントばかり。シリーズものの紹介も多いですよface02

よいものはずっと読み継がれていくんですよね。児童書は特にそうだと思います。年月を経ても
色あせない魅力…。絵本の力ってすごいな~face03ストーリーはもちろん、絵もとても大きな力があり
ますね。お話が同じでも、絵が違うと印象が大きく違います。メッセージ性のある絵本も多く、道徳
の授業にも使っていただくといいなぁと思ったり。下記の寸評をご覧いただき、皆さんの中の名作
をぜひ増やしていただきたいですicon12

静岡書店大賞「児童書名作部門」~書店員たちの寸評~

●『ないしょのおともだち』 ほるぷ出版  ビバリー・ドノフリオ
マリアとネズネズは同じ家に住むないしょのおともだち。なんで内緒なのかって・・・ネズネズはネズミの女の子だから。ないしょ・・・秘密・・・子供たちの大好きな言葉ですねぇ。絵もお話も本当にステキです。最後のサプライズも楽しんでください。子供たちはもちろんステキな女性へのプレゼントにも最適です。
(マルサン書店仲見世店 土屋)

●『ぼくのかえりみち』 BL出版  ひがしちから
はじめて読んだとき、あれ?これは?と思ったでしょう。デジャヴ・・・やりましたよね?子供の頃。道路の白線から落ちたらダメ。どこまで行けるか。絵本の中の事なのに、いつしか手に汗を握りながらドキドキしてるあなた。家まであと少しのところで白線がない!?どうする?絵本の醍醐味を味わって下さい。(マルサン書店仲見世店 土屋)

●『はじめてのおつかい』 福音館  林明子
いつの時代になっても〈はじめて〉はドキドキ・ハラハラするもの。TVで特番組まれるくらい。見ている大人だってハラハラ・ドキドキしちゃいます。おつかいが終って、おかあさん見つけた時の安堵感。いつの時代も変わりません。うーん良い絵本。是非是非お子さんに読んであげてください。そして抱きしめてあげて下さい。
(マルサン書店仲見世店 土屋)

●『ころころにゃーん』 福音館  長新太
こんなにやさしい感情があるのか・・・となぜだか泣いてしまった本。この本の原稿が出版社へ届いた10日後に長さんはお亡くなりになったそうですが、最期に描く本がこんなに力強いなんて!!と書きながらまた泣けてきた・・・。
(マルサン書店仲見世店 本田)

●『わたしのワンピース』 こぐま社  にしまきかやこ
きっと初めての妄想体験だったはず。ワンピースの柄が変わるたびにその世界へとびこんでいき、色やにおいや感触まで鮮明に脳内体験したのを今でもはっきり覚えています。やはり子どもは本で経験しなくちゃ。
(マルサン書店仲見世店 本田)

●『大どろぼうホッツェンプロッツ』 偕成社  プロイスラー 中村浩三 訳
かぎたばことかコーヒーひきとかザワークラウトとか出てくるアイテムにいちいちドキドキして、この世界にあこがれていました。今でも家にある単行本をたまに読みますが、訳がつくりすぎずつくらなすぎず素晴らしいと思います。
(マルサン書店仲見世店 本田)

●『アンパンマン大図鑑公式キャラクター2000』 フレーベル館
とにかくアンパンマン好きにはたまらない一冊。やなせたかしさんが考えるキャラクターに酔いしれながらこんなキャラもいたのか!と驚きもある。大人になってからも楽しめるアンパンマンの魅力や周りのキャラクターの魅力がつまった一冊です。
(マルサン書店富士店 山島)

●『スキマノ国のポルタ』 講談社  荒井良二
NHKでアニメとして放映していました。荒井良二さんのシリーズものは初かと思われます。このスキマノ国の不思議さと絵の色彩が何ともストーリーに引き込まれて、ハマること間違いなし!
(マルサン書店富士店 山島)

●『100万回生きたねこ』 講談社  佐野洋子
幼い時から今に至るまで、何十回何百回読んでも飽きない絵本。一人一冊この本は持つべきではないでしょうか。奥深くて読むたびに新たな発見があり考えさせてくれる最高の一冊。
(マルサン書店富士店 山島)

●『ハリー・ポッター』シリーズ 静山社  J・K・ローリング
この作品は児童文学の小説でありながら子供だけでなく大人にまで人気のある年齢を問わず誰にでも読めるような魔法ファンタジー小説だけどファンタジーだけじゃなく主人公の成長や友達と築きあげる絆、恐怖に立ち向かう勇気など自分も一緒に成長できるようなそんな気持ちにしてくれる素敵な作品だから私の中で一番に心に残っています。
(マルサン書店 町田)

●『かいぞくポケットシリーズ』 あかね書房  寺村輝夫
小学生のころによく読んでいたシリーズです。ワンピースより先に海賊になって旅をする冒険活劇という意味では先進的な児童書だったのかもしれません。私も当時はワクワクしながら読んでいたような気がします。なので現在の小学生にもそれは通ずるものだと信じたいです。
(戸田書店江尻台店 小暮)

●『注文の多い料理店』 新潮社  宮沢賢治
この本を子どもの時に読んだ際は山猫に喰われそうになるという恐いイメージがありました。ただ大人になって読み返してみると、人間のエゴ(この場合動物を遊び半分で殺すハンターの発言)に対する戒めなのではないかと改めて思いました。子ども向けとはいえ、考えさせられる話です。子供ももちろんのこと大人も改めて読んでみることをおすすめします。
(戸田書店江尻台店 小暮)

●『てぶくろ』福音館書店  ウクライナ民話  内田莉莎子訳
幼稚園の時にこの本を題材にした劇をやったことを覚えています。私はちなみにクマの役でした。あらすじとしては動物が暖を求めて、老人の落とした手に次々と動物が住み込みという話です。絵がとてもきれいなのが印象的で、今の子ども達にもぜひ読んでもらい、幼稚園・保育園のお遊戯会で、クマの役をやってもらえれば幸いです。
(戸田書店江尻台店 小暮)

●『選ばなかった冒険 光の石の伝説』 偕成社  岡田淳
小学生の男女2人がテレビゲームの世界に入り込んでしまって……という、ちょっぴりダークな和製ファンタジー。子供だけでなく、RPGゲーム世代の大人が読んでも楽しめる骨太な一冊だと思う。血湧き肉躍るような冒険劇がくりひろげられているのは、漫画だけじゃない。本の面白さがギュッとつめこまれていると思う。これを読むことで、本好きに目覚めて!!
(戸田書店静岡本店 太田)

●『たんたのたんけん』 学習研究社  中川李枝子、山脇百合子
5歳の誕生日をむかえたたんたの元に舞いこんだ一枚の地図。たんたは宝の地図だ、と意気ごんで「たんけん」にでる。見返しに印刷された宝の地図を幾度も見ながら、わくわくと読んだのを覚えている。
(戸田書店静岡本店 太田)

●『なつのいちにち』 偕成社  はたこうしろう
男の子が、山にクワガタを採りに行くお話ですが、その林に行きつくまでの道のりの絵がすばらしい!美しい色彩、絵のアングルから、夏の暑さ、ひんやりとした空気、さわやかな風、せみしぐれ、川の流れる音、牛舎のにおい、林のにおい……夏そのものがたっぷり感じられる一冊です。星の数ほどある絵本の中で、1番大好きな作品です。読み聞かせをすると、子供たちが本にひきこまれていく「気」がぐいぐい感じられる本です。
(戸田書店江尻台店 中田)

●『こんとあき』 福音館書店  林明子
「あき」が生まれた時からずっと一緒にいるきつねのぬいぐるみの「こん」。こんの腕がほつれてとれかかってしまったのを直してもらいに、砂丘の町のおばあちゃんの家に行くことになります。2人で電車に乗って出かけますが……。この小さな冒険にハラハラドキドキしっぱなしです。女の子がまさにそこにたたずんでいるかのような、林明子さんの絵は、やわらかくて温かく、心がほっとします。
(戸田書店江尻台店 中田)

●『おへそのあな』 BL出版  長谷川義史
お母さんのおなかにいる赤ちゃんが、お母さんのおへそのあなからのぞいて見た、これから生まれていく家の家族の様子を描いた本です。家族みんなで赤ちゃんを心から楽しみに待っている様は、命の誕生の喜び、尊さを強く感じます。当店のお客様で、ご自分の娘さんと友人のお嬢さんにこの本をプレゼントしたところ、お二人とも、何日もしない内に無事赤ちゃんが生まれたということがありました。安産のお守りになるかもしれない(!?)不思議な絵本です。
(戸田書店江尻台店 中田)

●『ひみつのがっき』 偕成社  五味太郎
うちの娘のお気に入りです。何度も図書館で借りています。
(戸田書店江尻台店 坂井)

●『まどからおくりもの』 偕成社  五味太郎
(「ひみつのがっき」同様、)こちらも娘のお気に入り。ヘビーローテーションです。
(戸田書店江尻台店 坂井)

●『ぼくを探しに』 講談社  シェル・シルヴァスタイン
単純であっという間に読めてしまう。でもいろいろ考えさせられる1冊。奥が深いです。
(戸田書店江尻台店 坂井)

●『エルマーのぼうけん』 福音館  ルース・スタイルス・ガネット
子供の頃、夢中になって読んだ本です。
(戸田書店江尻台店 杉山)

●『はらぺこあおむし』 偕成社  エリック・カール
絵の色彩がきれいで遊びながら子どもと読める絵本。
(マルサン書店 スタッフ)

●『ちいさなあなたへ』 主婦の友社 アリスン・マギー
はじめてお母さんになる人にぜひ。
(マルサン書店 スタッフ)

●『ぐりとぐら』 福音館書店  中川李枝子
ぐりとぐらのかすてらを作るまで工程がとても楽しそうで、それをみんなでわけあって食べる姿がとてもほほえましい。
(マルサン書店 スタッフ)

●『おしいれのぼうけん』 童心社  ふるたたるひ、たばたせいいち
小さい頃読んで衝撃をうけたことは今でも鮮明に覚えています。怖いものから逃げずに立ち向かう2人に勇気をもらいました。小さい頃読んだ時よりも大人になって読んだ時のほうがメッセージ性が強く感じられ、また何年後に読み返したくなる作品だなとおもいました。
(マルサン書店 スタッフ)

●『ずーっとずっとだいすきだよ』 評論社  ハンス・ウィルヘルム
言葉で伝えることがどれだけ大切か教えてくれる絵本です。ペットを飼っている人は一緒に泣いてしまうかも?!時々読みたくなる絵本です。
(マルサン書店富士店 大畑)

●『バムとケロのにちようび』 文溪堂  島田ゆか
この本もシリーズで読んでいます。何気ない雨のにちようびもバムとケロはとてもにぎやかに楽しく過ごしています。個性的な絵も大好きで、子供と楽しく読めました。
(マルサン書店富士店 廣瀬)

●『100万回生きたねこ』 講談社  佐野洋子
小さな頃好きでよく読んでいた絵本です。大人になってから読んでも感動でき、より深く理解できるようになっても楽しめます。大人も子供も読める絵本です。
(マルサン書店富士店 渡辺)

●『ビロードのうさぎ』 ブロンズ新社  マージェリィ・ビアンコ、酒井駒子
ビロードのうさぎにとって何が幸せだったのか、分からないけど本当に泣けるお話。子供に読みきかせてあげたい絵本です。最後は(本物)幸せになれてよかった!ぼうやにも気づいてもらえて本当によかった!
(マルサン書店富士店 渡辺)

●『からすのパンやさん』 偕成社  かこさとし
小さい頃母によく読んでもらった思い出深い絵本です。心がホッコリあたたまるお話です。色々な種類のパンが1ページ全部がパンでカワイイです。
(マルサン書店富士店 渡辺)

●『エルマーのぼうけん』 福音館  ルース・スタイルス・ガネット
子供の冒険心をかきたてる本です。
(戸田書店御殿場店 スタッフ)

●『ぐりとぐら』 福音館  なかがわえりこ
この本を読むと、カステラを食べたくなってしまいます。
(戸田書店御殿場店 スタッフ)

●『100万回生きたねこ』 講談社  佐野洋子
生きること、愛すること、愛する人を失う悲しみを教えてくれる本です。大人の絵本だと思います。
(戸田書店御殿場店 スタッフ)

●『地球』 福音館  加古里子
子供のころ、この絵本が大好きで、ボロボロになるまで、飽きることなく、読んでいました。ミクロの視点からマクロの視点まで地球の大きさを実感させてくれました。
(戸田書店リブレ菊川店 福地)

●『うきわねこ』 ブロンズ新社  蜂飼耳、牧野千穂
昨年刊行の絵本なので、名作・ロングセラーとは言えないかもしれませんが、絵に惚れ込んでしまいました。とにかく猫がかわいらしい!猫好きには絶対オススメです。
(戸田書店リブレ菊川店 福地)

●『としょかんライオン』 岩崎書店  ミシェル・ヌードセン
ルールは守らなくてはいけないけれど、いつでも絶対というわけではない。ということが図書館という公の場にもしライオンがいたら?という例のおはなし。わかりやすいうえに、やさしい気持ちになれる絵本。
(マルサン書店富士店 遠藤)

●『てぶくろをかいに』 金の星社  新美南吉
人間ときつねがでてくる絵本はたくさんあるけど、このおはなしにでてくるきつねは悪いきつねじゃない。そして人間も良い人ではないけれど悪い人でもない。そこに無知な子ぎつねがでてきて思わず笑ってしまう少しだけ心あたたまる絵本。
(マルサン書店富士店 遠藤)

●『カロリーヌのガリバーりょこう』 BL出版  ピエール・プロブスト
このシリーズは学生時代から読んでいたのですが、外国の絵本だけどイラストもおはなしもかわいい!この作品はガリバーのオマージュにもなっていて2度楽しい本です。
(マルサン書店富士店 遠藤)

●『うんこ!』 文溪堂  サトシン
うんこネタ大好きなのに。子供の頃、誰しも記憶にある学校ではうんこできないタブーな思い出。生理的に当たり前なのに何でなんでしょう?堂々とうんこを出来る世の中にしなきゃ日本の未来はないぜ!は言いすぎだけどうんこに対する親近感があふれる一冊。子どもにうんこの大切さを教える為に最適でしょう。
(戸田書店掛川西郷店 高木)

●『はやくはやくっていわないで』 ミシマ社  益田ミリ
自分は自分、人は人、みんな同じように行かないのが個性。人と違うって変なこと?私が子どもの頃に出会いたかった一冊。とかく大人は比べながら子育てしてしまう。自我同一性の萌芽に最適な一冊。対象年齢は0歳~100歳と幅の広い絵本です。(笑)
(戸田書店掛川西郷店 高木)

●『こんとあき』 福音館  林明子
本屋になったからこそ出会えた最高の一冊。忘れかけていた純な気持ちに触れ、涙があふれました。あきは生まれた時からぬいぐるみのこんといつも一緒。どこでも一緒。2人で一緒に育っていきました。でもこんは、だんだんボロボロになっていきます…。林明子さんの優しいイラストにキュンとこない人は皆無でしょう。子供から大人まで是非おススメしたい一冊です。
(戸田書店掛川西郷店 高木)

●『ねないこだれだ』 福音館書店  せなけいこ
2歳の姪っ子が1番好きな本。大好きなお父さん、お母さんに見守られながらゆっくり読んで欲しい。
(谷島屋営業部副部長 中土居)

●『ぐりとぐら』 福音館書店  中川李枝子・大村百合子
定番中の定番すぎるけれど、やはり姪っ子の2番目に好きな本。お腹いっぱいの後でも、お菓子を食べたくなる魅惑の一冊。
(谷島屋営業部副部長 中土居)

●『でんしゃにのって』 アリス館  とよたかずひこ
2歳の姪っ子がいま3番目に好きな本。まだまだ1人ででんしゃには乗られないが、電車が大好きな様子でたくさんのどうぶつとのほのぼの具合ににこにこしながら読んでます。
(谷島屋営業部副部長 中土居)

●『くっついた』 こぐま社  三浦太郎
2歳の娘が、はじめてひとりで読むことができた本。
娘はひとりで読んだあと、必ず「くっちゅいた!」と言いながら、首に腕を回し、かなり無理な
体勢からでも強引にくっついてくる。それはとても幸せなひとときだが、その時に髭が伸びて
いると「ちくちくする」と泣かれるので夜は読めない。
(谷島屋専務取締役 斉藤)

●『ぐりとぐら』 福音館書店  中川李枝子・大村百合子
2歳の娘がいま2番目に好きな本。彼女は焼きあがったふわふわのカステラのページで、文字通り涎を垂らして「おなかぺこぺこ」と言う。この本は彼女に、カステラというなんとも美味しいお菓子の存在と、料理は大勢で食べると美味しいということを教えてくれた。
(谷島屋専務取締役 斉藤)

●『もこもこもこ』 文研出版  谷川俊太郎
2歳の娘がいま3番目に好きな本。彼女は「つん」のページで、必ず腹を抱えて笑う。難しい顔で読んでも、小声で読んでも、声色を変えて読んでも、訛り気味に「とぅん」と読んでも、やっぱりひっくりかえって笑う。いったいどのように読めば、娘を笑わさずに読め進められるのだろうか。
(谷島屋専務取締役] 斉藤)

●『ゲド戦記』 岩波書店  アーシュラ・K・ル=グウィン,清水真砂子・訳
言わずと知れた海外児童文学の名作。単に話を追うだけでも面白いのですが、そこに描かれた人間の業の深さや心理的な葛藤など、子供の頃には理解できなかった話の深さが成長して読み返すたびに心に響くのです。中学生~高校生の子らにぜひ読んでもらいたいし、大人になってまた読み返してくれるといいなあと思います。何度も読み返してもらいたい物語。2009年には岩波少年文庫に全6巻が収録され、入手しやすくなりました。ちなみに訳者の清水真砂子氏は、掛川西高から静岡大学に進み、県内での教員生活を経て、2011年まで青山学院女子短期大学の教授を務めておられました。確か掛川市にお住まいの筈。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀)

●『八郎』 福音館書店  斎藤隆介・作,滝平二郎・画
斎藤隆介・滝平次郎コンビの絵本が好きで、中でもこの『八郎』と『三コ』の二人の大男のお話はセットで印象深い。生きることの悲しみと、それでも強く生きていくことに貫かれる話は、大人になった今読むと更に深く感銘を受ける。八郎と三コのような生き方なんて自分にできる筈がない、と思いつつも憧れずにはいられない。その二人の事績が話の中に登場する『花さき山』もいいし、『モチモチの木』も大好きだし、この四冊は甲乙付けがたいのだけれど、代表して今回は一番好きな『八郎』を推薦する。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀)

●『ももいろのきりん』 福音館書店  中川李枝子・さく,中川宗弥・え
紙で作ったきりんが動き出す、という発想が面白くて、またそのももいろがすごくきれいで、濡れたら立てなくなって洗濯物の替わりに干されちゃったりするのが楽しくて、すごく好きで何回も何回も繰り返し読んだ。家にあったのは確か妹の本だったが、たぶん僕が一番読んでいたと思う。実はこの静岡書店大賞に投票するために児童書について調べるまではこの作品のことは忘れていたんだけれども、再び手にとってページをめくるたびに記憶がくすぐられ、懐かしさがこみ上げてくるのは愉快な体験だった。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀)

●『旅の絵本シリーズ』 福音館書店  安野光雄
この本は私が子供の時から今に至るまでずっと読み続けている絵本です。旅人が必ず立ち寄るお気に入りの場所、子供の時には発見出来なかった場所…。文字がないので毎回違ったストーリーが生まれ何度でも読める作品です。
(戸田書店城北店 伊藤)

●『絵本 地獄』 風濤社  白仁成昭・宮次男
絵やお話がとても怖いので、賛否両論あると思いますが、命の大切さや人としてやってはいけないことを学ぶには、とてもいい本ではないかと思います。
(戸田書店城北店 伊藤)

●『はらぺこあおむし』 偕成社  エリック・カール
あおむしが成長するようすをしかけなどで楽しみながら読めます。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『ぐりとぐら』 福音館  なかがわえりこ
やさしい絵と意外な展開を問いかけながら話が進んでいきます。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『はじめてのおつかい』 福音館書店  林明子
私が子供の頃に買ってもらった本を自分の娘も欲しがるとは思いませんでした。親子二代に渡って大好きな本。この絵本を読んで買い物に行く勇気をもらい、実際の自分と重ねて少しずつ成長している、そして改めて母親のあたたかさを感じさせてくれる絵本です。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●『ふたりはいつも』 文化出版局  アーノルド・ローベル
2年生の国語の教科書の定番、「てがみ」が収録されたガマくんとカエルくんの作品です。小さい頃はただの教科書の本、としか認識していませんでしたが、大人になって読み返すとただただ面白くてほのぼのします。ガマくんのボケとカエルくんのつっこみ。本人たちはいたってマジメ。このユーモア大好き!
(戸田書店城北店 高木)

●『手ぶくろを買いに』 偕成社  新美南吉
ごんぎつねもそうですが、動物と人が係わるとアンハッピーエンドってとても多いと思います。動物からの無償の思いに人が裏切り悲しいラスト。その中でこの作品は正体がわかってもお店の主人は手袋を売ってくれました。冷めた見方をすれば「お金さえ出せばだれにでも売る」でしょうが、やっぱり私は「人間にもいい人間もいる」ということを母ギツネに伝えたいです。
(戸田書店城北店 高木)

●『あなたをずっとずっとあいしてる』 ポプラ社  宮西達也
世の中には血はつながっていなくても愛し合っている家族がいます。反対に血がつながっているのに互いに傷つけ合う家族もいます。どちらが幸せなのか?答えはないでしょう。でも、この本を読んだある教師はおいおい泣きながら息子を抱きしめていました。間違いなくその教師は息子を愛しています。(私の兄の話です。)
(戸田書店城北店 高木)

●『しろいうさぎとくろいうさぎ』 福音館  ガース・ウイリアムズ
何と言っても絵がキレイ、私がよく読んでいた絵本です。内容はあまりおぼえていませんが、イラストがとても好きでした。
(戸田書店城北店 松永)

●『きんぎょがにげた』 福音館  五味太郎
にげたきんぎょを探す旅、カラフルでかわいい。見ているだけでも楽しいです。
(戸田書店城北店 松永)

●『ちっちゃなウサちゃんおねんねよ』 評論社  アラン・ベイカー
大人になって始めて買った絵本(独身の時)です。まだ自分の子には買っていませんが、フサフサのしっぽや、ペタペタとか、色々さわれる絵本です。うさぎもかわいいです。
(戸田書店城北店 松永)

●『よあけ』 福音館書店  ユリー・シュルヴィッツ、瀬田貞二
表紙の暗さ、もの悲しさからは想像つかない程の中身のキレイさ。時の推移が擬態語で表されていて目と耳で良い意味で期待を裏切られる作品。
(戸田書店城北店 三浦)

●『もうすぐおしょうがつ』 福音館書店  西村繁男
大みそかから新年までの家族の様子がほのぼのと描かれている。古き良き日本の季節の行事が生き生きと描かれている。男の子と女の子のやんちゃっぷりもかわいい。
(戸田書店城北店 三浦)

●『こんとあき』 福音館書店  林明子
菜の花のような少女あきと、ビスケット色をしたキツネのぬいぐるみこん。お互いを大切に思い合ういくつもの場面は、暖かな日だまりの光に包まれている。幼い頃の私に優しさを教えてくれたいつまでも愛おしい絵本です。
(戸田書店掛川西郷店 渡辺)

●『ノンタン』 偕成社  キヨノサチコ
イタズラ好きでわがまま、だけど少し気弱で本当は優しい、甘い綿飴のような白猫の男の子。くるくる変わる表情や行動がとても可愛くて、幼い頃からずっと魅了されています。ノンタンの笑顔は本屋さんの太陽です。
(戸田書店掛川西郷店 渡辺)

●『ごんぎつね』 偕成社  新美南吉
小学校の時、授業で習い、知りました。残酷で悲しい結末に、子どもの頃はあまり好きではありませんでした。大人になって読み直した時、なぜか心に響き美しいお話だなあと感じました。黒井健の挿絵もこの物語に合っていて、素敵な一冊だと思います。
(谷島屋本沢合店 本多)

●『むくどりのゆめ』 金の星社  浜田廣介
亡くなった母どりを待ち続けるむくどりの子どもと、その父さん鳥の様子を描いた童話。母どりを恋しがるむくどりの子どものいじらしい様子が胸に痛い程せまってきます。むくどりの子どもの健気な様子と枯れ葉の音が、とてもマッチしていて、少し哀しい話ですが胸に残る作品です。
(谷島屋本沢合店 本多)

●『14ひきのあさごはん』 童心社  いわむらかずお
絵がとにかく可愛らしくて、引きこまれてしまいます。14ひきのねずみの家族が自然の中でいきいきと生活している様子が描かれており、見ているだけで楽しくなります。自分もねずみたちの間近にいる様に感じられ、子供の頃の気持ちに戻れる1冊です。
(谷島屋本沢合店 本多)

●『ぼくを探しに』 講談社  シェル・シルヴァスタイン
パックマンの様な形の主人公が足りないピースを探すけどなかなか見つからず、あるときは全然形の違うものを無理に当てはめてみたりしながら足りないピースを探し続け、ピッタリなピースが見つかったのだけど…。誰にもある欠けている何かを探すことが、たぶん人生なのかなと思います。
(谷島屋本沢合店 佐々木)

●『おおきな木』 あすなろ書房  シェル・シルヴァスタイン
1本の林檎の木が1人の少年の幸せのため自分に与えられる全ての物を与え続けていく物語。読む人によって様々な解釈ができる内容かなと思います。本田錦一郎さんの訳も読んでみたいです。
(谷島屋本沢合店 佐々木)

●『星の王子様』 岩波書店  サン=テグジュペリ、内藤濯
6年前にサハラ砂漠に不時着したパイロットの回想の物語。「星の王子様」というタイトルは岩波版の翻訳者内藤濯さんの考案だという話は有名ですね。ちなみに聖書の次に読まれている世代を越えたベストセラーだそうです。
(谷島屋本沢合店 佐々木)

●『おこだでませんように』 小学館  くすのきしげのり、石井聖岳
学校でも家でも何をやってもうまくいかず、おこられてばかりの男の子、七夕の願い事は「おこだでませんように」。涙なしでは読めませんでした。お母さん、お父さん、先生など大人にも読んでほしい一冊です。
(谷島屋本沢合店 平野)

●『ちょっとだけ』 福音館  瀧村有子
赤ちゃんが生まれて、私はおねえちゃん。いろいろがまんできるけど、でも、やっぱりママに甘えたいの。2人目、3人目が生まれたパパ、ママにおすすめします。
(谷島屋本沢合店 平野)

●『オオカミのごちそう』 偕成社  田島征三
オオカミが一匹のコブタを、どうしても食べたくて、他にいっぱいいるごちそうに見向きもせず、追いかけていくのですが…やっとみつけたコブタは、頭にうかべたコブタとは違っていたので、そのまま食べずにさがしつづけます。オオカミの頭の中のコブタが、どんどんどんどん大きくふとっていく様がとてもおもしろく、子供達に読み聞かせをすると、大ウケまちがいなしです。
(谷島屋本沢合店 犬塚)

●『にゃーご』 鈴木出版  宮西達也
3匹のネズミたちは、先生の注意を聞いていなかったので、ねこが恐ろしい動物だと知らず、てんぽの良いかけ合いでもも(果物)を分け合います。優しい気持ちになります。
(谷島屋本沢合店 犬塚)

●『うんちっち』 あすなろ書房  ステファニー・ブレイク、ふしみみさを
子供たちに読み聞かせをしたら、ぜったい大うけまちがいなしです。「うんちっち」としか言えないうさぎの坊やは、オオカミに「君を食べてもいいかい?」と言われると「うんちっち」と答えてしまい食べられてしまいます。その後は…お楽しみです。
(谷島屋本沢合店 犬塚)

●『モチモチの木』 岩崎書店  斎藤隆介
豆太は五歳。おじいさんと山奥暮らし、庭に大きなモチモチの木。臆病な豆太は真夜中はひとりで庭に出ることができない。そんな夜、おじいさんが病気に!臆病な豆太はおじいさんのためにふもとの村まで走る。大好きなおじいさんのために。そんなおじいさんが「自分で自分をよわむしだなんておもうな、人間やさしさがあればやらなきゃならないことはきっとやるもんだ」。わたしたちも時にはこんな言葉を自分にかけてあげたい。
(谷島屋本沢合店 小池)

●『だいじょうぶ だいじょうぶ 』講談社  いとうひろし
「このよのなか、そんなにわるいことばかりじゃない」。祖父母と孫の関係。毎日散歩していた時の出来事。「だいじょうぶ だいじょうぶ」は魔法の言葉。心あたたまる絵本。
(谷島屋本沢合店 小池)

●『ちいさなうさこちゃん』 福音館  ディック・ブルーナ
シリーズの中の一冊。絵がかわいくて、シンプルなのが大好きです。
(谷島屋本沢合店 小池)

●『うまれてきてくれてありがとう』 童心社  にしもとよう
子供を授かった時の喜びが思い出される作品。
(谷島屋磐田店 越田)

●『しっぺいたろう』 教育画劇  香山美子、太田大八
磐田市のマスコットキャラクターでとても可愛い。でも、本編は恐ろしい。このギャップがとてもいい。
(谷島屋磐田店 中村)

●『おおきなかぶ』 福音館  トルストイ、内田莉莎子
大人になっても忘れない「おじいさんをおばあさんがひっぱって…」。「とうとうかぶは抜けました」のすっきり感はたまらないのでは。
(谷島屋磐田店 スタッフ)

●『100万回生きたねこ』 講談社  佐野洋子
むしょうに泣ける。
(谷島屋磐田店 スタッフ)

●『のはらひめ おひめさま城のひみつ』 徳間書店  なかがわちひろ
おひめさまになるための修業をしたら、好きなドレスを選んで、自分にぴったりなおひめさまとしての名前を付けてもらえます。私ならどんなおひめさまになるだろう…、と小さい頃に何度も想像しました。
(戸田書店静岡本店 宇田)

●『めっきらもっきら どおんどん』 福音館書店  長谷川摂子、ふりやなな
こんな不気味な友達ができたら、ちょっと人には言いづらい。男の子はきっとお母さんに言えないような危ない遊びなんかも、こっそりしているんだろうな、と思います。得意になって遊んでいても、お母さんを思い出すととたんにこの世界に戻ってきてしまうところがかわい気があります。
(戸田書店静岡本店 宇田)

●『こんとあき』 福音館書店  林明子
今年は出版文化産業振興財団の「WISH MARK」のしおりを見て、久しぶりに「こん」のすべすべふわふわの毛並みを思い出しました。
(戸田書店静岡本店 宇田)

●『ミッケ!』 小学館  ウォルター・ウィック
いつまでも遊べる、家族で遊べる絵本。大人も子供も本気でさがしっこできます。子供の本だからカンタンでは?って思ってたら見つけられません。大人も本気にさせてしまうほどにむずかしく、でも楽しい本です。
(戸田書店静岡本店 スタッフ)

●『しましまぐるぐる』 学習研究社  柏原晃夫
赤ちゃんが初めて見る絵本シリーズとして発売。赤・白・黒とコントラストの強い配色で赤ちゃんを夢中にさせる絵本です。
(戸田書店静岡本店 スタッフ)

●『わすれられないおくりもの』 評論社  スーザン・バーレイ
先日大切な家族を亡くしました。この本を読み返し、アナグマさんと故人が重なり涙がとまりませんでした。誰でも大切な人を亡くす時が必ず来ます。そんな時こどもから大人までアナグマさんのようにたくさんの思い出を残してくれたと思える、そんな1冊です。
(戸田書店静岡本店 川崎)

●『子どものためのコルチャック先生』 ポプラ社  井上文勝
コルチャック先生の生き方は、子どもに大きな勇気を与えてくれます。子どもにも立派な人としての信念があることを教えてくれます。育児書としてもおすすめだと私は思っています。
(戸田書店静岡本店 川崎)

●『だいじょうぶ だいじょうぶ』 講談社  いとうひろし
「だいじょうぶ」の一言がどんなに年をとっても安心した気持ちにしてくれます。いつまでたっても大切にしたい一冊です。
(戸田書店静岡本店 川崎)

●『あめのもりのおくりもの』 福音館書店  ふくざわゆみこ
おおきなきまさんとちいさなヤマネくんの友情の物語です。絵のタッチもとてもかわいくて読み聞かせにもいいです。
(戸田書店静岡本店 スタッフ)

●『きょうはなんのひ?』 福音館書店  瀬田貞二
大人が読んでも心温まるストーリーにほっこりします。ワクワクします。林明子さんの絵も描写が細かく、丁寧に描かれていて、やさしい気持になれます。
(戸田書店静岡本店 スタッフ)

●『ちいさなくれよん』 金の星社  篠塚かをり
何度読んでも心にじ~んとくる絵本です。物を大切にする、他人を思いやる、人の役に立つうれしさ、当たり前のことですが、とても大事なことを改めて気づかせてくれる本です。
(戸田書店静岡本店 スタッフ)

●『だるまさんが』 ブロンズ新社  かがくいひろし
ロングセラーのおすすめ本ということですが、ここ10年以内に発行された作品の中で、今後もロングセラーとしてずっとすすめていきたいものを選んでみました。「だるまさんが」は言葉のひびきがユニークで絵も楽しく、小さなお子さんによろこんでもらえる絵本です。3冊セットもギフトとしてオススメしています。
(戸田書店静岡本店 平井)

●『ちょっとだけ』 福音館書店  瀧村有子、 鈴木永子
弟や妹が生まれてお兄さんやお姉さんになったお子さんにおすすめの絵本はありますか?とよく聞かれます。その時はこの絵本をすすめることが多いです。お姉ちゃんががんばるケナゲな姿に胸がキュンとなります。親御さんにも好評です。
(戸田書店静岡本店 平井)

●『100かいだてのいえ』 偕成社  岩井俊雄
この本が出版された時、斬新だなと思ったものです。本を縦にひらいて、下から読んでいくというそれだけのことで、ちゃんと階段を上がっていっている雰囲気が出るのでびっくりしました。今でも面白いし、ロングセラーとしてすすめている絵本です。
(戸田書店静岡本店 平井)

●『絵本 地獄』 風濤社  宮次男
子供にももちろんですが、大人も目が覚めるような内容です。まさに名作。人としての有り方を再度勉強させられました。
(焼津谷島屋登呂田 川口)

●『モチモチの木』 岩崎書店  斎藤隆介
幼い頃、初めて読んだ時に、何とも言えない衝撃を受けた作品です。切り絵独特の世界が豆太の臆病な心を増幅させ、その先の勇気とモチモチの木の美しさをより強く印象付けてくれる。いつまでも忘れない名作です。
(焼津谷島屋大富店 栗山)

●『きつねの窓』 ポプラ社  安房直子
読んでいる間は切なくて、読み終わったあとはもっと切ない。けれど、どこか温かさが伝わる作品です。指で窓を作ったその中に何が見えるのか知りたいけれど、のぞくのはやめておこう……。
(焼津谷島屋大富店 栗山)

●『ふたりはともだち』 文化出版局  アーノルド・ローベル
がきくんとかえるくんのやりとりが大好きです。「おてがみ」が最高です。ふりまわされているようで想い合っている二人(二匹?)が理想的です。
(谷島屋連尺店 大塚)

●『きょうはなんのひ?』 福音館書店  瀬田貞二
タイトル通り、“きょうはなんのひ”お父さんとお母さんのけっこん記念日おめでとうを1文字ずつ宝探しのようにして、お母さんにメモを見つけてもらう本です。最後にメモを並べると“けっこんきねんびおめでとう”のもじがそろうかわいいお話です。物やお金で祝えるお祝い事よりも、気持ちで伝えるお祝いもいいなと思う1冊です。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『しゅくだい』 岩崎書店 いもとようこ
子供たちへの読み聞かせでもよく“しゅくだい”は読みました。小学校低学年の子供たちに“今日のしゅくだいはだっこ”と本を読んだあと伝えると、恥ずかしいなあ…という声がありますが、実のところ、お母さんに甘えたいのか、うれしそうに“だっこ”がしゅくだい…と言うと保護者の方からもききます。とてもほのぼのした気持ちにさせてくれる絵本です。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『かおかおどんなかお』 こぐま社  柳原良平
はじめて赤ちゃんの顔に表情が出てきてから読み聞かせてあげる本にはよい本だったと思います。“かお”の表情は、おこった顔、わらった顔、泣いた顔、いろいろな表情をお母さんが声を出して顔をつくりながら子供と一緒にたのしめる本だと思います。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『ちいさいおうち』 岩波書店  バージニア・リー・バートン
小さいころに読んだ絵本で、何度も読み返した記憶が残っています。のどかな土地に建てられた家をめぐるお話なのですが、最後に幸せな様子のおうちを見ると今でも心が温かくなります。
(戸田書店静岡本店 増田)
●『ずっこけ三人組シリーズ』 ポプラ社  那須正幹
小学校のころ、よく読んでいたのは思い出です。            
(戸田書店静岡本店 増田)

●『すももの夏』 徳間書店  ルーマー・ゴッデン
児童書ですが、大人が読んでも楽しめます。四人姉妹と弟、夏の思い出。夏の体験。映画化したら良さそう!文章もなんだかおしゃれです。
(戸田書店静岡本店 山梨)

●『ひとまねこざる』 岩波書店  H.A.レイ
おサルが好きです。じょーじの好奇心が素晴らしい。じょーじの姿を見てニヤニヤしています。親子で楽しめる絵本だと思います。
(戸田書店静岡本店 山梨)

●『もりのこびとたち』 福音館書店  エルサ・ベスコフ
森に住む、こびとたちの春・夏・秋・冬…1年が描かれています。コウモリの背中に乗って遊ぶ。まつかさで作った鎧を着て、ヘビ退治。月夜の晩に、ようせい達とシーソーごっこ…etc. 素敵な挿絵がもりだくさん。
(戸田書店静岡本店 山梨)

●『いっきょくいきまぁす』 PHP研究所  長谷川義史
親子で楽しめる絵本。うちの子どもはこれで「神田川」「津軽海峡冬景色」「もうどうにもとまらない」を歌えるようになりました。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田)

●『おしいれのぼうけん』 童心社  古田足日
絵本にしては暗い絵なのに、話の内容にピッタリで、何回読んでもハラハラするので、何度も読みました。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田)

●『モチモチの木』 岩崎書店  斉藤隆介
おじいちゃんっ子のおくびょうな豆太が、おじいちゃんのためにお医者さんを呼びに行く場面と、その後お医者様の背におぶわれて、モチモチの木を見る場面が、とにかく大好き。すごく寒かった後に、人のぬくもりと木のぬくもりを感じるというこの温度差が良い。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田)

●『ぐりとぐら』 福音館書店  なかがわりえこ、おおむらゆりこ
子どもの頃大好きだった絵本です。やはり、最後に作るカステラを食べてみたいと思ったものです。自分の子どもにも、読んで聞かせ、子供たちにとっても大好きな絵本になりました。昔からの永遠のロングセラーだと思います。
(吉見書店外商部 高津)

●『チリとチリリ』 アリス館  どいかや
子どもが、まず絵がとても気に入り購入した絵本です。絵の雰囲気がかわいらしく、主人公たちもかわいいです。心があたたまる、ほのぼのした絵本です。
(吉見書店外商部 高津)

●『けんた・うさぎ』 のら書店  中川李枝子、山脇百合子
絵もとても気に入っていますが、お話がとても楽しく、子どもに読んで聞かせるととても喜びます。主人公の「けんた」がおもしろくて、かわいいです。
(吉見書店外商部 高津)

●『おつきさまこんばんは』 福音館書店  林明子
くつくつあるけシリーズが好きで(絵もかわいく、読みやすい)中でも「おつきさまこんばんは」は子供にせがまれ暗記してしまうほど読みました。夜、外出した時にまんまるのお月様を見て「こんばんは~」とおじぎした子供がとても愛おしくて忘れられません!なのでおすすめNo.1です。
(吉見書店外商部 鈴木)

●『いないいないばあ』 松谷みよ子  童心社
この本は、すり切れる(やぶける?)ほど読まされました。単調ですが、次に誰?というワクワク感がたまらないらしく、目を輝かせて聞いてくれていました。そのうち子供が次の動物がわかるようになるどどんどん次の動物を言っていき、スゴイスゴイとほめるとうれしそうでした。動物が憶えられるし、私は鳴きまねもしたりして…親子で楽しんで学べる本だと思います!
(吉見書店外商部 鈴木)

●『はらぺこあおむし』 偕成社  エリック・カール
この本は色彩がきれいで大好きです。私は小さめの本を購入。紙?折り紙?忘れましたが、カラフルなあおむし君を作って絵本のしかけにくぐらせて遊びながら読みました。あおむし君はよく行方不明になりましたが、簡単に作れるので、読む際にはあおむし君を作って子供に持たせてあげると楽しめると思います!
(吉見書店外商部 鈴木)

●『トビウオのぼうやはびょうきです』 金の星社  いぬいとみこ
子どものころに学校図書で読み、ボロボロと泣いたことを今でも覚えています。今読み返してみても、やりきれない切なさや戦争への憤りを強く感じ、目頭が熱くなりました…。
(アマノ三方原店 橋本)

●『100万回生きたねこ』講談社 佐野洋子
名作です。                             
(アマノ三方原店 橋本)

●『華々しき鼻血』 河出書房新社  エドワード・ゴーリー
大人が楽しむ絵本です。ブラックユーモアたっぷりの絵と文章で、思わずニヤニヤしてしまいます。
(アマノ三方原店 橋本)

●『モチモチの木』 岩崎書店  斉藤隆介
絵本といえばこれだ!滝平次郎の切り絵がすばらしい。          
(アマノ三方原店 山﨑)

●『戦火のなかの子どもたち』 岩崎書店  いわさきちひろ
ちひろ作品はどれもすばらしいけれど、こんな時代ですので、ぜひこれを。
(アマノ三方原店 山﨑)

●『北極のムーシカミーシカ』 理論社  いぬいとみこ
読むたびに泣いていた(そうです)。                 
(アマノ三方原店 山﨑)

●『ムーミンシリーズ』 講談社  トーベ・ヤンソン
スナフキンが好きで好きで、小さい頃、ああーかっこいいなあースナフキンみたいに生きてみたいなあー、などと思っていました。大人になって読み返してみても楽しめます。筑摩書房より出ているムーミンコミックスもオススメです。
(アマノ入野店 松本)

●『はらぺこあおむし』 偕成社  エリック・カール
本に、といいますか、ページに仕掛けがある!というのは、子供心にとても魅力的でした。その仕掛けとともに、色鮮やかな蝶への羽化。感動です。ポップアップ絵本もオススメ!今はこういう選択肢があってとてもうらやましいです。
(アマノ入野店 松本)

●『エルマーのぼうけんシリーズ』 福音館  ルース・スタイルス・ガネット
エルマーの大冒険。想像力全開になって、自分まで冒険している気分になりますよね。
(アマノ入野店 松本)

●『ちょっとだけ』 福音館  滝村有子
いつまでたっても忘れたくない忘れちゃいけない母の子の愛。“だっこ”…。これにつきます。小2の娘も大好きで、私からしかられた日が続くと持ってきて“コレ読んで!”って言います。
(谷島屋書店サンストリート浜北店 鈴木)

●『どんぐりむらのぱんやさん』 学研  なかやみわ
絵もそうですが、ストーリーも心がほっこりします。忙しい中にも子を思う親の心、そんな親を思う子の心。うちの子にも似たような事があったなあ~、としみじみと親子っていいな~と思いました。
(谷島屋書店サンストリート浜北店 鈴木)

●『パパ、お月さまとって!』 偕成社  エリック・カール
パパの愛、感じますねー。もちろんこんな事はありえない事だけど、ロマンがあると思ませんか!?
(谷島屋書店サンストリート浜北店 鈴木)

●『どうぞのいす』 ひさかたチャイルド  香山美子
話や絵からも思いやりが感じられて、とってもあたたかな気持ちになれる。癒されます。
(江崎書店袋井店 鈴木)

●『手ぶくろを買いに』 偕成社  新美南吉
寒い季節になると、なんだか読みたくなる一冊です。心があたたかぁ~くなる優しい本です。
(江崎書店袋井店 鈴木)

●『100万回生きたねこ』 講談社  佐野洋子
小さな子には少し難しいかもしれませんが、大切な事を親子で考えながら読める本だと思います。
(江崎書店袋井店 鈴木)

●『10ぴきのかえるのふゆごもり』 PHP研究所  間所ひさこ
この本は、とても心暖まるお話なので寒い冬にぜひ読んでいただきたい一冊です。楽しい冬のすごし方を教えてくれました。
(マルサン書店 芹澤)

●『となりのせきのますだくん』 ポプラ社  武田美穂
ますだ君はとても魅力的で、私が幼い頃、何度も読んだとてもお気に入りの一冊です。
(マルサン書店 芹澤)

●『にじ』 福音館書店  さくらいじゅんじ、いせひでこ
まず、表紙の絵に惹かれて、思わず手を伸ばしたくなる作品です。いせさんの挿絵もとてもきれいですが、かがくの本だけあって、きれいだけでは終わらず、にじのふしぎさがとてもわかりやすくかかれていて、深みのある作品です。ぜひ、一度読んでみてほしい絵本です。
(戸田書店藤枝東店 柳沢)

●『もぐらバス』 偕成社  佐藤雅彦、うちのますみ
地下でこんな日常がくりひろげられていたら、と想像しただけでわくわくしてくる絵本です。次はバスはどこに行くんだろうとページをめくるのが楽しみな絵本です。
(戸田書店藤枝東店 柳沢)

●『なんのぎょうれつ?』 ポプラ社  オームラトモコ
なんのぎょうれつかも分からず、長い行列に並んでしまう動物たち。でも、待ち時間もとても楽しめるんです。いろんな動物たちの表情や行動が、かわいかったり、おもしろかったり、最後は待っていてよかったと期待を裏切らない壮大なスケールのイベントに大満足します。
(戸田書店藤枝東店 柳沢)

●『よるくま』 偕成社  酒井駒子
あたたかなストーリー、優しい絵、くまの子が突然家にやってきて一緒にお母さんぐまを探す小さな冒険はページをめくるごとにドキドキします。お母さんがぐまが釣った魚を売って自転車を買おうというセリフは初期の酒井駒子の画風とぴったり合って少しおかしく、くすりと笑ってしまいます。
(マルサン書店イシバシプラザ店 亀井)

●『くだもの』 福音館  平山和子
「読み聞かせにピッタリ!」のロングセラー。好きなくだもの、知っているくだものがあるとうれしい、楽しい!!シンプルなだけに読み手によって表情がかわるのも特徴です。子どもが大好きなくりかえしの一番最後に待っているのはバナナ。バナナのかわ上手にむけるかな?
(マルサン書店イシバシプラザ店 亀井)

●『いないいないばあ』 童心社  松谷みよ子
魔法がかかったような本です。その驚異の魔法力は発行部数と発行日を見れば一目瞭然。ファーストブックとしてオススメしたい1番の本です。声に出して「いないいないばあ!」と言うと読み手も聞き手も笑顔になれる、幸せがたくさんつまっている本。一度は手にとってもらいたい本です。
(マルサン書店イシバシプラザ店 亀井)

●『からすのパンやさん』 偕成社  かこさとし
おもわず食べたくなりそうなおいいそうなパンがページいっぱいにひろがって。子供が何度も何度も読みたくなる絵本。
(江崎書店 田中)

●『しろいうさぎとくろいうさぎ』 福音館  ガース・ウイリアムズ
ある時は悲しそうな顔をしているくろいうさぎに、しろいうさぎが心配そうに「どうしたの」と声をかけます。ちょっとドキドキする、そして誰かにすすめたくなる、プレゼントしたくなる絵本です。
(江崎書店 田中)

●『こねこムーの童話集』 ポプラ社  江崎雪子
ひとりぼっちのこねこのムーと公園の木馬との、やさしく、勇気のでる物語。
(江崎書店 田中)

●『レイトン教授とさまよえる城』 ポプラ社  柳原慧
本を読み進めると、所々に謎解きの問題があり、謎解きをしながら楽しく読み進めることができます。レイトン教授とルークと一緒に謎を解き冒険している気分になれます。ゲームもあるので親しみやすい作品です。
(江崎書店小鹿店 天野)

●『ヒックとドラゴン〈1〉伝説の怪物』 小峰書店  クレシッダ・コーウェル
とてもかわいい絵が所々に入っていて読みやすいファンタジー作品です。自分もドラゴンと一緒に冒険して戦ってみたいです。
(江崎書店小鹿店 天野)

●『紳士とオバケ氏』 フレーベル館  たかどのほうこ、飯野和好
真面目な紳士のマジヒコさんが、おばけのオバケ氏と出会って少しずつ変わっていく。話もおもしろく、おススメです。
(江崎書店小鹿店 川口)

●『大どろぼうホッツェンプロッツ』 偕成社  プロイスラー
シリーズにもなっている作品。ハラハラさせるストーリー、笑いもあり、読後も爽快、オススメ。
(江崎書店小鹿店 川口)

●『たいせつなこと』 フレーベル館  マーガレット・ワイズ・ブラウン、レナード・ワイスガード
「大切なこと」を詩的に語り、子どもから大人まで読んで感動できる本。
(江崎書店小鹿店 川口)

●『ぐりとぐらシリーズ』 福音館書店  なかがわりえこ、やまわきゆりこ
さし絵もかわいく、とても心温まるストーリー。             
(吉見書店外商部 杉村)

●『ノンタンのたんじょうび』 偕成社  キヨノサチコ
ノンタンのゆれ動く気持ちや友だちとのかかわりがおもしろいです。   
(吉見書店外商部 杉村)

●『どうぞのいす』 ひさかたチャイルド  香山美子
子どもの頃から、大好きな絵本です。               
(戸田書店リブレ菊川店 坂下)

●『みけねこキャラコ』 偕成社  どいかや
自分の茶色の部分を、とても大切にするキャラコが可愛いです。   
(戸田書店リブレ菊川店 坂下)

●『花』 星雲社  藤村信介、藤村弘美
言葉もなく、たんたんと地雷を撤去するロボットたちにぐっときます(涙)。
(戸田書店富士宮店 石川)

●『ふたりはともだち』 文化出版局  アーノルド・ロベール
“おてがみ”の話が一番好き。手紙が届くのに4日もかかった理由も。
(戸田書店富士宮店 石川)

●『手ぶくろを買いに』 偕成社  新美南吉、黒井健
子どもの頃から大好きなお話。何といっても、大好きな黒井健さんの幻想的な色鉛筆の絵がこの物語の世界そのもので、他の絵は考えられません。新美南吉さんの美しい日本語とあいまって、これはもうアート作品ともいえると思います。母ぎつねの子を思う気持ち、あたたかい帽子屋さん、未来にずっと伝えていきたい絵本です。
(吉見書店外商部 吉見)

●『カロリーヌうみへいく』 ビーエル出版  ピエール・プロブスト
お客様でまとめてご注文くださった方がいて、知りました。何てオシャレ、フランスのエスプリ?を感じる!!20冊以上出ている「カロリーヌとゆかいな8匹」シリーズの最初の巻です。どれもおもしろいのですが、海水浴の楽しさが満喫できる、この1冊を選びました。娘たちも大好きで、寝る前に何度読んだかわかりません。
(吉見書店外商部 吉見)

●『だるまちゃんとてんぐちゃん』 福音館書店  加古里子
「だるまちゃんとかみなりちゃん」も大好きでした。加古里子さんのたくさんのカラフルな絵を1つずつ眺めるのが大好きで、幼少期の原点のような気がします。お椀を帽子にしたり、お鼻をおもちで作ったり。なるほど~と子ども心に感心したものでした。今の子どもたちにこういう遊びを広げる力をつけてほしいです。
(吉見書店外商部 吉見)

●『てぶくろ ウクライナ民話』 福音館書店  ラチョウフ、内田莉莎子
雪の上に落ちた片方だけの手袋にねずみが住みついて、いろいろな動物がやってくる。どんどん手袋がいっぱいになってハラハラドキドキしながら読んだ本。手袋を野原に置いておいたら動物でいっぱいにならないかと子供のころ思っていました。
(戸田書店 スタッフ)

●『ふたりはともだち』 文化出版局  アーノルド・ローベル
「おてがみ」が小学校低学年の国語の教科書に採用されているらしい。手紙をもらったことがないとなげくがまくんに、かえるくんがこっそり手紙を書き、かたつむりにポストに届けてもらうはずが、なかなか届かなくて…ほんわかした物語が5編集められています。
(戸田書店 スタッフ)

●『三匹やぎのがらがらどん』 福音館  マーシャ・ブラウン
大きさのちがうやぎは3ひきとも名前ががらがらどん。ある時、草を食べに山に向かう。途中の橋の下に気味の悪い大きなトロルが住んでいて橋は自分の物だと思っている。やぎたちは小さいがらがらどんからその橋を渡っていく。大きいやぎが渡るときトロルが現れて対決になって…。リズミカルな文章が楽しくて母によく読んでもらったが、下の妹は絵本の橋に似た所がこわくて渡れないからやめてと言っていたので、こわがりさんには向かないかも。
(戸田書店 スタッフ)

●『どんぐりむらのパンやさん』 偕成社  なかやみわ
どんぐりむらシリーズは、絵がきれいで細かいところまでていねいに書かれているので好きな本です。ぱんやさんのパパとママ、かわいい子供たちの様子に心がなごみます。
(太輝音ベルシティ店 高草)

●『としょかんライオン』 岩崎書店  ミシェル・ヌードセン
きまりを破ってしまったライオンが図書館から出ていくときに感じるやるせないい持ち、きまりは何のためにあるのか考えさせられます。読み終えたあと温かい気持ちになれる絵本です。やさしい絵がほっとさせてくれます。
(太輝音ベルシティ店 高草)

●『おつきさまこんばんは』 福音館  林明子
今頃の時期には、一番のおすすめ絵本です。夜空にまんまるのお月さまがでていると思わず「おつきさま、こんばんは」って子供たちは言ってしまうかも!おつきさまのいろんな表情が楽しめる美しい絵本です。
(太輝音ベルシティ店 高草)

●『じゃあじゃあびりびり』 偕成社  まついのりこ
カラフルでシンプル、そして小さめで赤ちゃんにも持ちやすい絵本です。赤ちゃんはじゃあじゃあびりびりと擬音が好きで反応します。何回も読んで欲しいと言ってくれると思います。
(太輝音ベルシティ店 高草)

●『おおきなかぶ』 福音館  トルストイ/内田莉莎子
なかなかぬけない大きなかぶを、絵本を読みすすめていくうちに、自分の子どもの名前まで入れて創作したりもしました。どんな大きなかぶだったのかと思わせるほど、空想も広がります。親子で楽しめるロングセラーです。
(太輝音ベルシティ店 高草)

●『妖怪アパートの幽雅な日常』 講談社  香月日輪
これを読めばいじめも自殺も無気力もなくなると思いますよ。    
(谷島屋イオンモール店 寺田)

●『おすわりくまちゃん』 岩崎書店  シャーリー・パレントー
くまちゃんかわいい!お話もほのぼので素敵!色使いもキレイだからこのくまちゃんたちのグッズ、でないかなぁとまで思います。
(谷島屋イオンモール店 寺田)

●『秘密の菜園』 ポプラ社  後藤みわこ
ボーイ・ミーツ・ボーイ小説。男同士の友情っていいなあと思います。女同士の友情とはまた違うんだよな。そこが良いんだよな。
(谷島屋イオンモール店 寺田)

●『ぐりとぐら』 福音館  なかがわりえこ、やまわきゆりこ
子供のころ何度も読んだ本です。スポンジがとてもおいしそうで、何度もつばをのみこんだのをよく覚えています。何年たっても色あせない名作!!
(谷島屋 スタッフ)

●『モチモチの木』 岩崎書店  斉藤隆介
小学生の時に授業でやった作品で、すごくよく覚えています。豆太の勇気と感動的な最後が印象に強くのこっています。大人になっても、何度も読み返してしまう名作です。
(谷島屋 スタッフ)

●『まんが日本昔ばなし』 講談社  川内彩友美
この作品たちと、共に育ちました。何時間も読んだことを記憶しています。悲しい話、楽しい話、笑ってしまう話、教訓としたい話。短いので読みやすく、かつ記憶にのこりやすい話ばかりです。特に「かっぱの雨ごい」は涙なしには語れません。先日、ひさしぶりに読んだのですが、また泣いてしまいました。今の子供たちにも…いえ、いまの子供たちだからこそ読んでもらいたい作品たちです。
(谷島屋 スタッフ)

●『犬たちをおくる日 この命、灰になるために生まれてきたんじゃない』 金の星社  今西乃子
飼っていた犬を、自分勝手な理由で保健所に連れてきて、あげくに記念に社員撮影までしていった親子がいたという。ショックを受けた。もし自分が檻に入れられた犬の立場だったらどんな気持ちがしただろうか。ショッキングな事柄を包み隠さず描いており、ページをめくる手も震えるほどだが、子どもたちへ命の大切さを伝える一助となる一冊であり、お勧めさせて頂いています。
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 森竹)

●『クッキー・カウント』 大日本絵画  ロバート・サブダ
1、2、3…順番におかしの数をかぞえていったら10で素敵なおかしの家のできあがり!「こんな豪華なしかけ絵本はまだうちの子には早いんじゃないかしら…と心配されるお客様もいらっしゃいますが、ページを開いたときの感動に年齢は関係ありません!眺めていると笑顔になってしまうステキな一冊です。
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 森竹)

●『絵本・極楽』 風濤社  西川隆範
「わたしが君をまもっているから、なにがあってもだいじょうぶだ。どんなふうでもいいから、どこまでも生きていくんだよ」。阿弥陀様の言葉にはほっと息をつかせる安心感があると思います。ブームとなった「絵本・地獄」とともに道徳教育のための一冊としてお勧めさせて頂いています。
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 森竹)

●『教室はまちがうところだ』 子どもの未来社 蒔田晋治・作/長谷川知子・絵
作者の蒔田晋治さん(静岡生まれ)は、教師として小学校や中学校で教鞭をとってこられた方です。この絵本の詩は、ある中学校の担任をしていた時、学級新聞で生徒に呼びかけたものだそうです。教室は「まちがうところ」とし、積極的に自分の意見を言い、間違いに怯えることなく、伸び伸びと成長して欲しいという思いが込められた作品です。学校の先生に、教室で朗読してもらいたい一冊。
(戸田書店静岡本店 井谷)

●『かいじゅうたちのいるところ』 冨山房  モーリス・センダック
表紙の絵がインパクトあって、思わずページをめくる子どもがかいじゅうたちと仲良く遊んだり、おどったり、すごく楽しそうな物語ですね。
(吉見書店外商部 手塚)

●『はてしない物語』 岩波書店  ミヒャエル・エンデ
映画にもなりましたが、本の方が断然おもしろい。ストーリーも引き込まれるが、痛烈な社会風刺もあり、素晴らしい作品です。
(吉見書店外商部 手塚)

●『ちいさなあなたへ』 主婦の友社  アリスン・マギー/なかがわちひろ
生まれて老いるまでの長い道のり、短い言葉で、人生の大切さ、家族のありがたさを教えてくれる本です。自然に「ありがとう」の気持ちがこみ上げてきます。
(吉見書店外商部 戸崎)

●『ぼちぼちいこか』 偕成社  マイク・セイラー/ロバート・グロスマン
はじめは元気よくいろんな職業に挑戦するかばくん。けれど・・・体が大きかったり、重かったりで全て失敗。だんだん顔がしょんぼりしてきて一言“どないしたらええんやろ”。人生で何度か“どないしたらええんやろ”という場面に遭遇しました。けれどいつもこの絵本の最後までかばくんが言う言葉“ま、ぼちぼちいこかーということや”に元気をもらってきました。
(吉見書店外商部 西谷)

●『SOMEDAY」 ほるぷ出版  シャーロット・ゾロトウ/アーノルド・ローベル
“いつかはね”この言葉は魔法の言葉。この言葉一つで何だってできちゃう。何にだってなれちゃうんだから!小さな女の子が「SOMEDAY いつかはね」といろんな夢を語っていきます。その夢は、小さい時思った私の夢と重なり、私の“夢絵本”になりました。叶えられない夢もあったけれど、今でも絵本を開ければ、あの時のキラキラした気持ちになれる。そんな一冊です。
(吉見書店外商部 西谷)

●『旅の絵本Ⅳ』 福音館書店  安野光雅
物語が好きな小学生だった私が、この絵本と出会った時の感想は、“文字のない絵本なんてつまらない”。けれど、細密な絵の中に青い服の旅人を見つけたとき、その絵本は壮大なアメリカの物語になりました。言葉はないのに、旅人と現地の人たちとの会話が聞こえてくる。気持ちが伝わってくる・・・読み終えた後は物語一冊分読んだ充実感があります。
(吉見書店外商部 西谷)

●『皇帝にもらった花のたね』 徳間書店  デミ/武本佳奈絵
お話の内容も素晴らしいのですが、絵が可愛すぎです。
(戸田書店函南店 坂元)

●『綱渡りの男』 小峰書店  モーデイカイ・ガースティ/川本三郎
実話にも出てくるというのが凄いです。絵も臨場感にあふれていて素晴らしいです。今はもうないツインタワーということで、子供達との話が広がります。
(戸田書店函南店 坂元)

●『おふろだいすき』 福音館書店  松岡享子・林明子
次から次へと創造の世界が広がる素敵な絵本です。林明子さんの絵がとても可愛らしい、子供に何回もせがまれた作品です。
(マルサン書店駅北店 桐下)

●『しろくまちゃんのホットケーキ』 こぐま社  わかやまけん
おいしいもの絵本の定番でしょうか。何回読んであげたかわかりません。中学生になった息子ですが、今でもホットケーキは大好物です。
(マルサン書店駅北店 桐下)

●『かいじゅうたちのいるところ』 冨山房  モーリス・センダック
怪獣の絵が怖そうで優しそうで、大人も楽しめる作品だと思います。
(マルサン書店駅北店 桐下)

●『スザンナのお人形/ビロードうさぎ』 岩波書店  ビアンコ・M/石井桃子/高野三三男
一冊で二話おいしい石井桃子さん訳の名作。特に“ビロードうさぎ”は現代風のものが今は有名ですが、私はこちらの版を読むと必ず泣きます。何故でしょう・・・?
(マルサン書店駅北店 出山)

●『黒ねこのおきゃくさま』 福音館  エインズワース/荒このみ/山内ふじ江
冬の寒い季節に、大人にプレゼントしたい一冊。美しい挿絵と文章にホッとします。
(マルサン書店駅北店 出山)

●『あおい目のこねこ』 福音館  エゴン・マチーセン/瀬田貞二
小さい頃、ボロボロになるほど、いや、ボロボロになっても読み続けた一冊です。一ページ一ページをめくりながら犬とその背中にのったこねこと山を疾走しました。ドキドキの一冊です。いじめに効くかも・・・。
(マルサン書店駅北店 桐下)

●『びりっかすの神さま』 偕成社  岡田淳
びりっかすの神さまを見たい為にわざとびりになる子供たち。段々びりになる子が増えていって・・・。最後の結末が面白いです。最後に子供たちが気づいた事は、一生懸命頑張る事の大切さ、すがすがしさ・・・?読んでいて楽しいし考えさせられる本です。
(戸田書店掛川西郷店 清水)

●『歯みがきつくって億万長者』 偕成社  ジーンメリル/岡本さゆり/平野恵理子
いろんなものを修理したり、作ったり、「お店で買うと高い」と、自分でどうにかできないかと、いつも考えているルーファス。ある時、歯みがき粉を自分で作れないかと考えて・・・。ルーファスの作っている歯みがき粉が口コミで話題になり、注文が段々増えていって・・・。経済のしくみが楽しくわかる本です。最後の結末も面白いです。
(戸田書店掛川西郷店 清水)

●『おおきいトンとちいさいポン』 偕成社  いわむらかずお
最初はお互いに自分のほうがおおきくていい、ちいさくていいと思っているのですが、助け合って最後には、相手のいいろころにも気づき、おおきいのもいいね。ちいさいのもいいね。と認め合うところが単純だけど大人の人にも身にしみる本ではないかと思います。
(戸田書店掛川西郷店 清水)

●『おおきなおおきなおいも』 福音館  赤羽末吉
小さい頃からずーっと好きでした。自分の子供にも読みましたが、今ひとつ素晴らしさが伝わらず(笑)
今、大人になってもこんなおいも欲しいなぁ・・・。あれと、これと・・・作りたい、食べたいとひらいています。
(戸田書店掛川西郷店 中村)

●『パパ、お月さまとって』 偕成社  エリック・カール
初めて子供の幼稚園で読み聞かせに読んだ本です。“バッ”って月を広げるところで子供たちの目がキラキラ。絵本としての配色もすばらしい一冊だと思います。
(戸田書店掛川西郷店 中村)

●『ごんぎつね』 偕成社  新見南吉/黒井健
読めばいろんなことを考えさせられるが、絶対に答えが出ないから、とてつもなくやるせない。現代日本人が今こそ読んでおきたい絵本。連発される「絆」、ケータイやネットで手軽に誰かとつながりを持とうとする安易さ。目に見えるものしか見えない浅はかさ。生きるってそんなに簡単じゃないよ、と痛みとともに教えてくれる傑作。
(戸田書店掛川西郷店 山崎)

●『三びきのやぎのがらがらどん』 福音館  マーシャ・ブラウン/瀬田貞二
怖い。大人になって読んでもやっぱりなんか怖い。人間は出てこない。でも最後の文章でちらっと顔をのぞかせる。それが怖い。「恐怖」は人間の最も根源的な感情なのだそう。歴史的名画だって大抵どこかしら怖い。人間てやっぱり「怖いもの見たさ」は一生直らない。だから、この絵本は読み継がれてきたのだろうし、私も忘れずにいたのだと思う。怖いけどおもしろい。不思議な名作絵本。
(戸田書店掛川西郷店 山崎)

●『チロヌップのきつね』 金の星社  たかはしひろゆき
泣ける絵本は数あれど「悲しい、かわいそう」だけで他人事のように泣いてはいけない(と思う)作品のひとつ。キツネ親子の深い情愛のストーリーと相反して、人間の身勝手に向けられた静かな怒りは痛烈。命に対する謙虚な気持ちを呼び起こさせてくれる。まさしく教科書的な一冊。
(戸田書店掛川西郷店 山崎)

●『ねないこだれだ』 福音館書店  せなけいこ
自分の子どもの頃読んだ名作です。せなさんの作品はこわいものが多く子どもには恐怖の作品なのではないでしょうか。なにがこわいのか?それは、めでたしめでたしが無いからです。寝ない悪い子はおばけになって飛んで行ってしまうぞ!結局そのまま帰ってきません。しつけにはもってこいなのでは・・・。
(マルサン書店駅北店 川口慶)

●『おまえうまそうだな』 ポプラ社  宮西達也
地元出身の作家さんなので応援しています。この作品は親になってまもないころ読んだ作品です。泣けて泣けて・・・。子どもとの出会いから巣立ちまで体験できるすばらしい作品です。
(マルサン書店駅北店 川口慶)

●『おつきさまこんばんは』 福音館書店  林明子
子どもが幼稚園ぐらいまで寝る前によく読んであげた作品です。林さんの絵が良いですね。やさしい暖かい絵です。子どももニコニコして聞いていました。小さい頃はこのような作品をたくさん読んであげてください。
                               (マルサン書店駅北店 川口慶)
●『おこだでませんように』 小学館  くすのきしげのり
泣きました。自分で何度か読み、ある教育講演会での朗読を聞き、胸にこみ上げるものがありました。いつも怒られてばかりの「ぼく」が七夕の短冊に覚えたてのひらがなで書いたこの言葉・・・。子供を持つ親としてはなかりくるものがありました。子供に・・・というより大人の方にぜひ読んで欲しい一冊です。
(谷島屋エキマチ店 松本)

●『ふたりはいつも』 アーノルド・ロベール  文化出版局
かえるくんとがまくんのやりとりがほほえましいです。小さいおはなしの集まりですが、ひとつひとつが季節を感じたり、友情を感じたり、やさしさが詰まっています。シリーズで何冊か出ているので、そちらもおすすめです。
(谷島屋浜松本店 前嶋)

●『ぐりとぐら』 中川李枝子  福音館書店
誰もが知っているお話です。読むたびに、ぐりとぐらの作るカステラがおいしそうでおいしそうで…、食べてみたい!と思ってしまいます。焼きあがったカステラをみんなで分けて食べるのもいいですね。
(谷島屋浜松本店 前嶋)

●『しろくまちゃんのほっとけーき』 わかやまけん  こぐま社
しろくまちゃんがおかあさんとほっとけーきを作るおはなしです。擬音が楽しさをおいしさをそそります。一生けんめいほっとけーきを作るしろくまちゃんがかわいらしいです。読み終わると、食べたくなります、ホットケーキ。
(谷島屋浜松本店 前嶋)

●『ぼくがラーメンたべてるとき』 長谷川義史  教育画劇
うっかり涙した。心の準備をして読む本だった。            
(谷島屋浜松本店 坪井)

●『綱渡りの男』 モーディカイ・ガースティン  小峰書店
わくわくどきどき。実話というところが好きです。           
(谷島屋浜松本店 坪井)

●『ビロードのうさぎ』 マージェリィ・W・ビアンコ  ブロンズ新社
自分が子供の頃に大切にしていたぬいぐるみのことを思い出します。あのぬいぐるみも「ほんもの」になっていればいいなあとノスタルジックな気持ちになる。大人にもすすめたい1冊です。
(村上書店下田とうきゅう店 桜田)

●『としょかんライオン』 ミシェル・ヌードセン  岩崎書店
ルールを守ることは大切だが、それよりももっと大切なことがあると気づかせてくれる1冊。図書館でいきいきと過ごすライオンがとても微笑ましい。
(村上書店下田とうきゅう店 桜田)

●『ぼくの町に電車がきた』 鈴木まもる  岩崎書店
自分の最寄駅が、この物語の舞台である伊豆急線にあるので、とても身近に感じました。静岡での書店大賞ということなので、地元の描かれたものをすすめてみたいと思いました。
(村上書店下田とうきゅう店 桜田)

●『はじめてのおつかい』 筒井頼子、林明子  福音館書店
今まで1人で出掛けたことのない、みいちゃんのはじめてのおつかい。ママにおつかいを頼まれ、誇らしげに出掛けて、みいちゃんに起こるハプニングがお話と絵で緊迫感があり、ドキドキします。読み終えると、みいちゃんの勇気と一生懸命な様子がとてもかわいらしく、あたたかな気持ちになれます。
(谷島屋高松店 服部)

●『フェリックスの手紙』 アネッテ・ランゲン  ブロンズ新社
現在シリーズ7まで出ていますが、私は小さい頃一番最初に出版されたものをプレゼントしてもらい、今も大事に持っている絵本です。ただの絵本ではなく、世界中を旅行するぬいぐるみのフェリックスが家にいるソフィーに手紙を送る。ページを開くごとにフェリックスの手紙が入っています。フェリックスからの手紙とたまに写真とステッカーが入っている、とってもかわいい本です。
(戸田書店沼津店 鈴木)

●『わかったさんのおかしシリーズ』 寺村輝夫  あかね書房
このシリーズは小学生のころ学校の図書室で借りて全シリーズ読みました。楽しいお話が進んでいく中にお菓子作りのカギがあるというお話の流れです。本の最後には、お菓子の作り方が書いてあってお母さんに手伝ってもらいながらお菓子を作ってみたりもしました。
(戸田書店沼津店 鈴木)

●『エルマーのぼうけん』 ルース・スタイルス・ガネット  福音館書店
こどものりゅうを助けるためにどうぶつ島に乗り込んだエルマーにさまざまな困難が待ちかまえているお話。様々などうぶつが出てきてさし絵も入っているので想像がしやすい物語。朝読書の時に読ませるにはピッタリの本だと思います。
(戸田書店沼津店 鈴木)

●『バムとケロシリーズ』 島田ゆか  文溪堂
どの本も、ちょっとした日常を描いていて、とても可愛らしい。ひとつの絵に色々なものが隠されていて、そんなものを見つける楽しさもあります。
(谷島屋高松店 生沢)

●『あらしのよるに』 木村裕一、あべ弘士  講談社
誰もが耳にしたことのある話ではありますが、ガブとメイの育む友情を通じ、“絆”とは何なのか、考えさえられる1冊です。
(谷島屋富士宮店 佐野)

●『ぼくらの七日間戦争』 宗田理  ポプラ社
私自身が中学生の頃に夢中になったシリーズがポプラ社より児童書として刊行されています。(私は文庫で読みました。)ワクワクしながら読んだことを今でも覚えています。今の小・中学生が購入していくのを見ると、おもしろい作品は世代を越えて読まれるものなんだなぁ…と、うれしくなります。
(谷島屋富士宮店 佐藤)

●『星の王子さま』 サン・テグジュペリ  岩波書店
大切なものは目に見えない。星の王子さまが残したこの言葉が、ちょっとした気持ちの行き違いが起きたときにふと頭に浮かびます。だから大切にしなければいけないんだと思い出させてくれる、いつまでも心に残る素敵な本です。
(谷島屋富士宮店 小澤)

●『きょうはなんのひ?』 瀬田貞二、林明子  福音館書店
なぞときと宝物さがしが家の中でできるなんてすごい!!と小学生の時にわくわくして読みました。マネして手紙捜しをいくつも作ってしまうほどでした。
(谷島屋富士宮店 小澤)

●『ふしぎなおきゃく』 肥田美代子、岡本颯子  ひさかたチャイルド
子供の時に読み、ラーメン屋にきて、ひと口ふた口だけ食べて帰ってしまうお客のあとを追っていく話をすごくドキドキして読みました。大人になってもう一度読んでみたかったのですが、タイトルを忘れてしまい、残念に思っていたら、2006年に新装改訂して復刊。再び読むことができた思い出ある絵本です。
(谷島屋富士宮店 小澤)

●『モチモチの木』 斉藤隆介  岩崎書店
おくびょうものの豆太が、大好きな爺さまをたすけるために、夜道を泣きながらひた走ります。じ~んとする本です。滝平二郎の切り絵も良いです。
(谷島屋浜松本店 清水)

●『はっぱのおうち』 征矢清、林明子  福音館書店
はっぱの下で、雨やどりするお話ですが、そこにいろんな虫がやってきて、気持ちがしずみがちな雨がなんだか楽しい時間となり、気が付けば雨がやんでいる。心がなごみます。
(谷島屋浜松本店 清水)

●『どうぶつのおやこ』 薮内正幸  福音館書店
文字はなく、動物の親子がリアルに丁寧に描かれていて、どんな会話をしているのか想像して話してあげたりもでき、絵の雰囲気もやさしい感じで、すばらしい。
(谷島屋浜松本店 清水)

●『はっぴいさん』 荒井良二  偕成社
欠点だと思っているところが、ちょっと視点を変えれば長所になったり、こういう人だ、とお思い込んでいたけれどそんなことなかったり…。日々なんとなく凝り固まってしまっている心の中をほぐしてくれる。荒井良二のこの絵本はあたたかい目線に満ちていると思う。
(谷島屋浜松本店 永山)

●『宇宙』 加古里子  福音館書店
宇宙の絵本や図鑑が好きで、中でも特にこの本が好き。子ども向けに書かれているとは思えないほど細かくて種類の多いデータが渋い。詳しいことはわからなくても、聞いたことのない星や人工衛星の情報を眺めてはワクワクできるインドア向け絵本。
(谷島屋浜松本店 永山)

●『がいこつさん』 五味太郎  文化出版局
ちょっとコワイ、でも何かカワイイ。がいこつさんの存在を周りがスルーしているのが何気にシュール。何をするか忘れたがいこつさんの行動に逐一ツッコミを入れる天の声(?)との掛け合いのテンポが小気味よい。
(谷島屋浜松本店 永山)

●『モモ』 ミヒャエル・エンデ  岩波書店
「時間のせつやく?だれの為に…?」モモと一緒に時間の旅に出てみませんか?今、使ってる時間の使い方…間違っているかも!?大人の方…!ぜひ読んでみて下さいっ!
(谷島屋呉服町本店 鈴木)

●『ぎゅっ』 ジェズ・オールバラ  徳間書店
でてくる言葉は“ぎゅっ”だけ。動物の親子がとっても愛くるしくて…☆☆親子でぎゅっ☆☆大切な人とぎゅっ☆ってしたくなる絵本。たくさんの言葉より、ぎゅっだけでいい。絆…深まりますよっ!!
(谷島屋呉服町本店 鈴木)

●『だるまさんシリーズ』 かがくいひろし  ブロンズ新社
だるまさんが転んだり、笑ったり、おならまで…“笑”。もお、笑いが止まりません!!もお、笑いが止まりません!!プレゼントでも喜ばれるし、泣く子は笑顔になるし!万能絵本っ!だるまさんと“ぽにん”ってしてみたい…☆☆
(谷島屋呉服町本店 鈴木)

●『おしいれのぼうけん』 ふるたたるひ、たばたせいいち  童心社
自分が小学1年生のときに読んでもらった絵本。わくわく、こわさ、ドキドキ。この1冊にいっぱいつまっていました。ただ、ずっと反省のとき入れられるおしいれが楽しみの時間になってしまい、母は失敗したという顔でしたが…。
(谷島屋 鈴木)

●『絵本 地獄』 風濤社
こちらも子供の頃に読み聞かされました。まさか近年ブームがくるとは思わなかったですが…。恐ろしい内容ではありますが、周りの大人達がしっかりとフォローすればとてもよい絵本です。ただ子供に恐怖のトラウマをあたえるのではなく、いのちの大切さをしっかり伝えてほしい。
(谷島屋 鈴木)

●『どうぞのいす』 香山美子、柿本幸造  ひさかたチャイルド
「どうぞ」未就学児でもよく使う言葉のひとつです。「どうぞ」「どうぞ」でやさしさがつながっていき、親切にするということを自然と学べる1冊。
(谷島屋 鈴木)

●『ピヨピヨスーパーマーケット』 工藤ノリコ  佼成出版社
工藤のノリコさんのヒヨコシリーズの中の1冊です。たくさん欲しいものがあるけれど1人1コとお母さんに言われます。しょんぼりして家に帰ってきますが…。最後は思わずほのぼのとしてしまいます。
(サガミヤ書店湯の花店 山下)

●『ねえだっこして』 竹下文子  金の星社
お気に入りの場所だったおかあさんのひざに、今は赤ちゃんがいつもいます。私のこと忘れちゃったの?さみしくなんかないけど、ちょっとだけだっこしてね。強がってみせるネコのせつない気持ちが伝わってきます。
(サガミヤ書店湯の花店 山下)

●『テレビごっこ』 高木さんご  ひさかたチャイルド
いぬくんときつねくんがテレビごっこをして遊んでいます。大がたテレビ、とびだすテレビ、ニュースや天気予報。でも何だか物足りません。やっぱり一番好きなのは外で元気に遊ぶこと。テレビごっこはまた今度ね。
(サガミヤ書店湯の花店 山下)

●『ちいさいおうち』 バージニア・リー・バートン  岩波書店
小さいころに読んだ絵本で、何度も読み返した記憶が残っています。のどかな土地に建てられた家をめぐるお話なのですが、最後に幸せな様子のおうちを見ると今でも心が温かくなります。
(戸田書店静岡本店 増田)

●『ずっこけ三人組シリーズ』 那須正幹  ポプラ社
小学校のころ、よく読んでいたのは思い出です。           
(戸田書店静岡本店 増田)

●『泣いた赤おに』 偕成社
自分の身近にいる人達が、いかに大切な人かを感じさせる良い絵本です。     
(谷島屋 海野)

●『ねぎぼうずのあさたろう』 飯野和好  福音館
擬人化された野菜達が東海道を旅する話で、身近に感じられるのではないでしょうか。
(済生堂書店 塚本)

●『そらまめくんのベッド』 なかやみわ  福音館
そらまめくんのじまんの宝物ふわふわベッド。宝物は1人じめするよりも、分けあった方がよろこびも倍になるということをほんのり感じる優しい絵本です。絵もかわいく、こまかい設定で大人もたのしめる本だと思います。
(藤枝江崎書店 スタッフ)

●『ゴリラのパンやさん』 白井三香子、渡辺あきお  金の星社
おいしいパンやさんは顔を怖がられてパンを食べてもらえません。何とか食べてもらおうとするのですが…。人を見た目だけの情報で判断することは損することだと教えてくれる絵本です。ラストのラストまでしっかり読んで頂きたい絵本だと思います。
(藤枝江崎書店 スタッフ)

●『バムとケロのにちようび』 島田ゆか  文溪堂
せっかくの日曜日なのに雨が降っている…でもそんな日曜日、雨が降っていてもあきない毎日!とにかくかわいい、こまかい、おもわず大人も楽しめちゃうすてきな絵本です。犬好きさん、カエル好きさん、必見!
(藤枝江崎書店 スタッフ)

●『だれも知らない小さな国』 佐藤さとる  講談社
この本を読んだ時の感動を今でも覚えています。ページをめくるごとにワクワクして目を閉じればこの部屋にコロボックルが歩いてたりかくれているのではないか…。庭山にお家を作りお菓子を置いて待っていました(笑)。この感動を子供たちに伝えていきたいと思っています。
(サガミヤデュオ店 杉本)

●『からすのパンやさん』 かこさとし  偕成社
小さなころ何度も何度も読みました。私の兄弟もこの本にでてくる4匹のからすといっしょで4兄弟でしたので、母が名前を私達に変えて読んでくれたの覚えています。おいしそうなパンがたくさんでてくるページを毎回楽しみに、そのページがでると大騒ぎしたことも思い出です。この本のおかげでお手伝いもたくさんしたそうです。伝えていきたい絵本の一つです。
(サガミヤデュオ店 杉本)

●『やさしいライオン』 やなせたかし  フレーベル館
はじめて泣いた絵本でした。子供ながらに勇気あるやさしいライオンに心を打たれました。小さな子供のうちに読んであげたい大切な一冊です。
(サガミヤデュオ店 杉本)

●『わすれられないおくりもの』 スーザン・バーレイ  評論社
主人公アナグマと友人の思い出の生活がおくりものと感じていく日々の友人たちの心の変化と思いが深く感じられます。
(サガミヤデュオ店 山本)

●『おしゃべりなたまごやき』 寺村輝夫、長新太  福音館
みんなが大好きなたまごやき。王様なのにごく普通のたまごやきが好きなおちゃめな王様と家来の会話も楽しくて、失敗をかくそうとする王様の行動が笑いのツボ!!
(サガミヤデュオ店 山本)

●『どうぞのいす』 香山美子、柿本幸造  ひさかたチャイルド
親しみのある動物の心あたたまるお話。1つ1つの品物に心が込められています。
(サガミヤデュオ店 山本)

●『だめよ、デイビッド』 デイビッド・シャノン  評論社
主人公デイビッドのいきいきした表情が大好きです。自分の子どものときのイタズラ心を思い出します。
(島田書店外商部 佐塚)

●『考える絵本2 死』 谷川俊太郎  大月書店
「死」という難しいテーマをやさしく伝えてくれます。大人が読んでも考えさせられます。ページ毎の文章によって絵のトーン・色がガラリと変わっています。
(島田書店外商部 佐塚)

●『きょうはなんのひ?』 瀬田貞二  福音館書店
タイトル通り“きょうはなんのひ”。お父さんとお母さんのけっこん記念日おめでとうを1文字ずつ、宝探しのようにして、お母さんにメモを見つけてもらう本です。最後にメモを並べると“けっこんきねんびおめでとう”の文字がそろうかわいいお話です。物やお金で祝えるお祝いごとよりも、気持ちで伝えるお祝いもいいなと思う1冊です。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『しゅくだい』 いもとようこ  岩崎書店
子供達への読み聞かせでもよく『しゅくだい』は読みました。小学校低学年の子供達に「今日のしゅくだいは“だっこ”」と本を読んだ後に伝えると、恥ずかしいなあ…という声があがりますが、実のところお母さんに甘えたいのか、うれしそうに「“だっこ”がしゅくだい…」と言う、と保護者の方からも聞きます。とてもほのぼのした気持ちにさせてくれる絵本です。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『かお かお どんなかお』 柳原良平  こぐま社
はじめて赤ちゃんの顔に表情が出てきてから読み聞かせてあげる本にはよい本だったと思います。“かお”の表情は、おこった顔、わらった顔、泣いた顔、色々な表情をお母さんが声を出して顔を作りながら子供と一緒にたのしめる本だと思います。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『おしいれのぼうけん』 ふるたたるひ  童心社
とにかくおもしろい!さくら幼稚園で恐がられている「おしいれ」に入れられた さとしとあきら。二人を待っていたのはドキドキワクワクの大冒険だった。勇気と友情と冒険がつまった一冊です。
(江崎書店袋井店 久野)

●『ねないこだれだ』 せなけいこ  福音館
我が家の読み聞かせナンバーワン。ほとんど毎日(夜)読みました。20年以上経っても本を見ないで話せます。                             
(江崎書店袋井店 久野)

●『ハリーポッター 全七巻』 J・Kローリング  静山社
発売されて読み、映画を見ては読み、完結した時には1巻から読みました。何回読んでも面白く新しい発見があります。                         
(江崎書店袋井店 久野)

●『エルマーのぼうけん』 ルース・スタイルス・ガネット  福音館
エルマーが竜を助ける冒険に旅立つ物語です。賢いエルマーの勇気と知恵にわくわくします。何回読んでも楽しいです。                         
(江崎書店袋井店 小林)

●『おしいれのぼうけん』 ふるたたるひ  童心社
幼稚園の押入れの中でいろいろなことが起こる物語です。スリル満点の展開でドキドキします。
(江崎書店袋井店 小林)

●『からすのパンやさん』 かこさとし  偕成社
いろんな形のパンがとてもおいしそうで想像力が刺激されます。話の展開も単純に面白いです。
(江崎書店袋井店 小林)

●『人魚姫』 アンデルセン/清川あさみ(リトル・モア)、『ルフラン ルフラン』荒井良二(プチグラパブリッシング)、『アンジュール ある犬の物語』ガブリエル・バンサン(BL出版)
3作とも弊店歴代の芸術書担当者がギフトブックのシーズンの度にせっせせっせと売場に並べていた絵本。いま時分になると必ずそのことを思い出すので、ここに書き留めておきたいと思った次第。
(戸田書店静岡本店 仕入部 藤浪)

●『はれときどきぶた』 矢玉四郎  岩崎書店
でたらめ書いた日記がこんな風に本当になったらすごいなあ!と思いながら何度も読みました。でもそのたびに、本当にぶたが降ってきたら怖いなあ。とも思いました。
(BOOKアマノ入野店 山本)

●『ちびくろ・さんぼ』 ヘレン・バンナーマン 絵:フランク・ドビアス 訳:光吉夏弥  瑞雲舎
グルグルと木の周りを回った虎がバターになるのにびっくりしましたが、そのバターを使ったホットケーキがなんとも美味しそうで。いまだにあのホットケーキは、本の中で出てくる食べ物で食べたいものナンバーワンです。
(BOOKアマノ入野店 山本)

●『ノンタンシリーズ』 キヨノサチコ  偕成社
とにかくノンタンがかわいい!ノンタンが笑っていれば読んでいる自分も笑顔になるし、ノンタンが泣いていれば読んでいる自分も悲しくなるし、幼少期はとにかく「ノンタンといっしょ」でした。
(BOOKアマノ入野店 山本)

●『どうぞのいす』 香山美子  ひさかたチャイルド
まず、とにかく絵が可愛らしい!!柿本幸造さんの絵が大好きで、絵本を20冊くらい買い集めた時期がありました。ストーリーもあったかくて、可愛いオチもついていて、パーフェクトです!やさしくて、あったかくて、秋になると必ず面陳に(下手したら年中)する絵本です。
(BOOKアマノ アクト北店 杉村)

●『おこだでませんように』 くすのきしげのり  小学館
いそがしい日々を送っていると、つい、気持ちがはりつめてやさしさや思いやりを見失う大人側の心情ももちろんですが、とにかく主人公の男の子の気持ちがわかりすぎます!子供時代の自分を振り返って…というのに加え、今の自分がまだ共感しちゃっているのは問題かもしれませんが…絵を担当された石井聖斗さんは静岡の方なので、ますますなじみ深い!
(BOOKアマノ アクト北店 杉村)

●『おへんじください』 山脇恭  偕成社
7,8年位前に夏の読書感想文の(幼児向きだったかな?)県のすいせん図書だったと思います。絵のかわいさにひかれてページをパラパラめくっていく内にひきこまれて購入しました。児童書も扱う担当になったばかりの時期で「絵本にもストーリーがあって面白い!しかも絵があって最高にすてきなもの」という感覚をこの本に出会って知り、以後良い絵本があると思わず購入しています。
(BOOKアマノ アクト北店 杉村)

●『ぐるんぱのようちえん』 西内みなみ  福音館
小さいときは、大きい!楽しい!おいしそう!とか、ぐるんぱよかったねーと思っていた絵本です。大きくなってあらためて読みなおしてみると、ぐるんぱの苦労や悲しみが見えてきました。働くことの大変さ、誰かに必要とされる喜びなどを改めて感じ、胸が苦しくなるシーンも有ります。結局最後はぐるんぱよかったね!大きい!おいしそう!になるのですが。
(BOOKアマノ入野店 杢屋)

●『となりのせきのますだくん』 武田美穂  ポプラ社
「こっからでたらぶつからな」表紙のセリフ。悪い!悪いよますだくん!そんなインパクトも有りながらも本当は優しいんです。小学校低学年向けですが、新一年生になる年長さんにもぜひ。新しい生活に向けて読んでもらいたい一冊。学校生活を楽しみに、楽しくしてくれたら良いなと思う本です。
(BOOKアマノ入野店 杢屋)

●『いつもいっしょに』 こんのひとみルース 絵・いもとようこ  金の星社
大人になってから読んだ本、きっと読めば「あ...」と思ってしまう内容です。子ども向けではないのかもしれないけれど、いもとようこさんの優しい絵柄が少しでも心に残って、大人になったときに読んで、いつもそばにいてくれる人に優しい気持ちになってくれたら良いなと思います。
(BOOKアマノ入野店 杢屋)

●『100万回生きたねこ』 佐野洋子  講談社
1つの生に1年生きたとして100万年かかるわけだが、ずいぶんと長く生きたものである。もしくは、同時代に複数のねこがいたと考えるべきか。感動します。
(江崎書店 袋井店 豊島)

●『新ウォーリーをさがせ』 マーティン・ハンドフォード  フレーベル館
小さな頃から、ウォーリーは探され続けている。赤と白の服は囚人服?という噂もきいたことがあるが、はたして本当だろうか・・・。
(江崎書店 袋井店 豊島)

●『ドラゴン~飼い方 育て方』 ジョン・トプセル  原書房
ドラゴンの飼い方育て方がイラスト付きで説明されています。お子様の情操教育にドラゴンの飼育はいかが?
(江崎書店 袋井店 豊島)

●『どうぞのいす』 香山美子  ひさかたチャイルド
「自分は良い思いをしたけれど、このあと来る人が悲しい思いをするかもしれない、なんとかしておこう」と思う気持ちは大切だと思う。
(戸田書店静岡本店 田中)

●『モモ』 ミヒャエル・エンデ  岩波書店
時間をケチケチすることで、ほんとうは別のなにか、とても大切ななにかをケチケチしていることに誰も気づかない、そして生活が日ごとに貧しく、冷たくなっていく、という一節に心うたれた。
(戸田書店静岡本店 田中)

●『風が吹くとき』 レイモンド・ブリッグズ  あすなろ書房
「風」とは核ミサイルのこと。はじめて読んだときびっくりした。ほのぼのしたタッチながら衝撃的な内容です。
(戸田書店静岡本店 田中)

●『ビロードのうさぎ』 酒井駒子  ブロンズ新社
子供の頃、誰もが一度は経験したであろうお話。本書を読んであらためてその経験をいい思い出に昇華できるかと思います。酒井駒子さんのノスタルジックで繊細な挿絵もグッド。切なくも懐かしい・・・ああ、あの頃はよかったと思い出に浸る私。
(戸田書店 函南店 内田)

●『もぐらとじどうしゃ』 E・ペチシカ  福音館書店
自動車や背景の植物など何か近未来を思わせるサイケな図柄が楽しめる一冊。不思議とこの本(絵)に魅了された子どもの時分の私。主人公が有名なキャラだったとはNHKで放送されたアニメで初めて知りました。きっと「イーヤー」の決め台詞は今や全国区!?
(戸田書店 函南店 内田)

●『チェブラーシュカ わにのゲーナとおともだち』 エドゥアールト・ウスペンスキー  平凡社
見知らぬ土地にハプニングでやって来た一人ぼっちのチュブラーシュカ。そんな環境でおおくの友達を得るチェブラーシュカの前向きさと行動力に励まされます。また、映画では語られていない人物像や関係性がこの本を読むとよくわかります。寒―い国の心温まるお話。最後に一言「ウ~ラ~」
(戸田書店 函南店 内田)

●『きつねのでんわボックス』 戸田和代  金の星社
幼い頃に一番感動した本です。何度も何度も読み返したことを覚えています。
(江崎書店沼津アントレ店 大石)

●『ズッコケ三人組シリーズ』 那須正幹  ポプラ社
私が子どもの頃よく読んでいた本がこのズッコケ三人組でした。シリーズ作もたくさんあって楽しいです。どれもオススメです。
(江崎書店沼津アントレ店 大石)

●『こびとずかん』 なばたとしたか  長崎書店
顔が面白いです。シュールなところが子ども向けっぽくなくて大人にも人気のポイントです。
(江崎書店沼津アントレ店 大石)

●『おこだでませんように』 くすのきしげのり  小学館
「おかあさんに読んでもらいたい絵本NO.1」か何かに選ばれたこともある子を持つ親なら誰でもついつい怒ってしまうことはよくあると思いますが、親には身につまされる内容の絵本です。子どもの気持ちをもっとよく考えなきゃいけないと感じさせられます。
(江崎書店 室伏)

●『ゲド戦記シリーズ』 ル・グイン  岩波書店
物語の世界観とゲドの成長と活躍に心惹かれてドキドキしながら読みました。心に残る奥深い作品です。
(戸田書店掛川西郷店 後藤)

●『おおきな木』 シェル・シルヴァスタイン  あすなろ書房
本当の優しさって何だろう?と考えてしまうお話です。愛する少年に、自分の持っているものなら何でも与えてあげたい。その気持ちはとても優しいけれど切ないものです。でも、そんな誰かを持てた木は寂しいけれど幸せなような少しうらやましいような気持にもなりました。
(戸田書店掛川西郷店 後藤)

●『ワニ』 梨木香歩・出久根育  理論社
色彩豊かな絵がとてもきれいです。自分とライオン以外には愛した価値を感じていないワニが、最後はパクリとライオンに食べられてしまうのは驚きですが、その時ワニの気持ちがなんだか少しわかるような、不思議な親しみを感じる印象的な絵本です。
(戸田書店掛川西郷店 後藤)

●『君のためにできるコト』 菊田まりこ  学習研究社
自分の気持ちを伝えることの大切さ。恋人同士に限らず親子、友人と関わる中で、つい「言わなくてもわかってほしい」と思ってしまうこともありますが、気持ちは「言わなければ伝わらない」と教えてくれた絵本です。口ベタでも勇気を出して気持ちを伝えれば相手からも気持ちが返ってくると・・・。菊田さんの絵はシンプルでとてもかわいらしくて大好きです。
(戸田書店函南店  内田典)

●『すずおばあさんのハーモニカ』 あまんきみこ・黒井健  ひさかたチャイルド
心の交流にほっと癒されます。黒井健さんの絵がとてもきれいです。おばあさんの優しさと子ぎつねの愛らしさに胸が温かくなります。
(戸田書店函南店  内田典)

●『おでかけのまえに』 筒井頼子・林明子  福音館書店
林明子さんの絵本はどれも好きですが、特にこの絵本が大好きです。子供の頃、菜箸とかお鍋とか「うちのとそっくり!」というところに共感しました。失敗しても見守ってくれる誰かがいれば子も親も安心して育っていけるのかなと思います。
(戸田書店函南店  内田典)

●『11ぴきのねこ』 馬場のぼる  こぐま社
自分が小さい頃、はじめて買ってもらった絵本でとても親しみがあります。たくさんのシリーズの中でもやはり一番初期の作品が好きです。この憎めないキャラが引き立てます。
(マルサン書店富士店 鈴木)

●『あかいふうせん』 イエラ・マリ  ほるぷ出版
字や言葉が無く、イラストだけの本です。タイトル通り子どもの想像をふくらませます。読み聞かせには難しいですが、是非子供に見せたくなる絵本です。
(マルサン書店富士店 鈴木)

●『白雪姫 ぶたいしかけ絵本』  大日本絵画
しかけ絵本の中でも、舞台版といわれるしかけ絵本です。本を縦にしてとびだす仕掛けは大人でもとても楽しいです。
(マルサン書店富士店 鈴木)

●『三びきのやぎのがらがらどん』 マーシャ・ブラウン  福音館書店
美しい色、ストーリー、オチのシュールさ。。。大好きです。
(戸田書店リブレ菊川店 白岩)

●『かばくん』岸田衿子・中谷千代子  福音館書店
かばのフォルムのたまらなさよ。詩的なことばのシュールさよ。
(戸田書店リブレ菊川店 白岩)

●『かいじゅうたちのいるところ』 センダック  冨山房
誰がなんと言おうと「かいじゅうたちのいるところ」が僕にとっての永遠のNO.1であることは、これからもきっと変わらない。我が子にこの絵本を読んであげられた喜びと子どもがこの絵本を同じように好きになってくれたことは、より一層この絵本が自分にとって特別であることを認識させてくれた。本当に全て大好きです。
(谷島屋浜松本店 野尻)

●『きょうはみんなでクマがりだ』 マイケル・カーゼン  評論社
絵本として、とても完成度の高い、すてきな線をした絵本。ことばのリズム、展開がユニークで、わが子も大好きな絵本です。
(谷島屋浜松本店 野尻)

●『しろくまちゃんのほっとけーき』 若山憲  こぐま社
子どもがはじめて自分で暗記して、まるで読み聞かせをしているようにページをめくりながら読んだ本。その姿がとても印象的で、それだけでこの絵本の素晴らしさが伝わった。
(谷島屋浜松本店 野尻)

●『よるくま』 酒井駒子  偕成社
小さい時には、夜ってすこし暗くてこわくて不安でした。そんな頃を何となく思い出してしまいます。何といっても“くま”がかわいすぎる。
(谷島屋浜松本店 合谷)

●『へんしんトンネル』 あきやまただし  金の星社
小学校に読み聞かせボランティアに行っていたとき、この本を読むとどんな子もたいてい笑ってくれました。子どもは繰り返しの展開に弱い。
(谷島屋浜松本店 合谷)

●『きょうは、なんのひ?』 林明子  福音館
子どもが小さい頃、何度も読み聞かせをしました。私の誕生日に、そっくり同じことをしてくれた時は嬉しくて涙が出ました。忘れられない一冊です。
(谷島屋浜松本店 合谷)

●『かようびのよる』 デビッド・ウィーズナー  徳間書店
かようびのよるだけのステキなファンタジー☆いたずら心いっぱいの楽しいカエル達が自由に飛び回り、ページをめくるワクワク感がたまりません。
(三原屋書店アピタ店 木下)

●『だるまさんが』 かがくいひろし  ブロンズ新社
単純な繰り返しが楽しい絵本です。                
(三原屋書店アピタ店 木下)

●『コロボックル物語シリーズ』 佐藤さとる  講談社
大好きだけど秘密にしたい・・・そんな宝物のような本です。そっと葉っぱをめくってコロボックル達を探したくなります。
(三原屋書店アピタ店 木下)

●『ここにいる』 舟崎克彦  ポプラ社
静かなという言葉がぴったり詩が絵にマッチしている。
(谷島屋本店 阿部)

●『なっちゃんときげんのわるいおおかみ』 香坂直  ポプラ社
ニコニコしてしまう読んで元気になる。頑張れ!なっちゃんとエールを送りたくなります。
(谷島屋本店 阿部)

●『トマトさん』 田中清代  福音館書店
トマトさんの顔、佇まい、そのすべてが一度見たら、読んだら忘れられません。愛すべきトマトです。
(谷島屋浜松本店 丸林)

●『ふしぎなナイフ』 中村牧江ほか  福音館書店
ドキっとする!絵本。この発想、この表現に大人も子供も大ハマリ間違い無し。
(谷島屋浜松本店 丸林)

●『ゆうびんやさんのホネホネさん』 にしむらあつこ  福音館書店
どこだろうとお手紙を届けてくれるホネホネさん。ガイコツだけど恐くない。ギコギコキーと自転車に乗ってみんなの想いを届ける。コミカルなホネホネさんが大好きです。
(谷島屋浜松本店 丸林)

●『おこだでませんように』 くすのきしげのり  小学館
子育て真っ最中、一生懸命すぎてゆとりがなく、悩んでいた時にこの本に出会っていたら子どもの話をもっとゆっくり聞いてあげて違った子育てができたのかもしれません。子育て中のお母さんにも是非読んでもらいたい絵本です。
(未来屋書店蒲原店 入澤)

●『こんとあき』 林明子  福音館書店
こんとあきの旅の途中で起こるハプニングに読んでるこちらもハラハラドキドキします。あきの表情の豊かさとこんのかわいさとなんともいえない一冊です。
(谷島屋高松店 杉山)

●『よるくま』 酒井駒子  偕成社
母親をさがす、よるくまの心細い気持ちとよるくまを助けてあげたい男の子の優しい気持ちがよく描かれています。
(谷島屋高松店 杉山)

●『しろいうさぎとくろいうさぎ』 ガース・ウィリアムズ  福音館書店
しろいうさぎとくろいうさぎがお互いにおもいやる気持ちがなんともいえません。やさしい絵は、見ているだけで、心を穏やかにしてくれます。
(谷島屋高松店 杉山)

●『しろいうさぎとくろいうさぎ』 ガース・ウィリアムズ  福音館書店
大好きだから一緒にいる。結婚のお祝にオススメな絵本。やさしい絵も大好きです。
(未来屋書店清水店 前本)

●『きんぎょがにげた』 五味太郎  福音館書店
読み聞かせ会では、子どもたちのくいつきがはんぱじゃない!みんなで一斉にきんぎょを見つけて教えてくれるんです。楽しい時間を過ごせます。
(未来屋書店清水店 前本)

●『いないいないばぁ』 松谷みよ子  童心社
赤ちゃんをあやす遊びが絵本になっているので、読んであげる方も赤ちゃんを笑わせようと思いをこめて読み聞かせできる絵本だと思います。かくれていたものが見えるという遊びがページをめくる行為に重なり、めくるタイミングは赤ちゃんの反応に合わせてあげると、より楽しめる絵本です。生まれて初めての絵本にふさわしい本だと思います。
(谷島屋新流通店 井澤)

●『きんぎょがにげた』 五味太郎  福音館書店
“はじめて子供に読み聞かせをする”という方にもおすすめの1冊。「どこ?」と問いかけながら赤ちゃんの反応を気にするので、一緒に絵本を楽しんでいるという実感があります。他でもないわが子がきんぎょを見つけたときは、本当にその成長に感動します。そして、いっぱいほめてあげて欲しい。親子を幸せな気持ちにしてくれる絵本だと思います。
(谷島屋新流通店 井澤)

●『わたしのワンピース』 西巻芽子  こぐま社
ページをめくると「あらっ」と、ワンピースの模様が、まわりの風景に合わせて変わっていくという発想が、子供らしくてとても魅力的だと思います。子供の気持ちを大切にしてくれているように感じます。まっしろだった「わたしのワンピース」が最後には「わたしのすてきなワンピース」になったところも好きです。とくに女の子には読んであげたいなぁと思います。
(谷島屋新流通店 井澤)

●『しんせつなともだち』 ファン・イーチュン  福音館書店
“食べものを2つ持っていたら、ひとつは友だちにわけてあげよう”子供時代にこんなふうに、友だちのことができたらなんてすてきなんでしょう。この絵本で子供たちにシンプルに伝えることができます。最後にうさぎが「ともだちがわざわざ持ってきてくれたんだな」と気づくことができたのも、仲間を信頼している証拠。本当にすてきな絵本です。
(谷島屋新流通店 井澤)

●『スイミー』 レオ・レオニ  好学社
“みんなけっしてはなればなれにならないこと。もちばをまもること”というスイミーの教えで、1人ではできなかった大きな敵に立ち向かうことが、みんなの力を合わせてできたという成功話を、子供らしい発想で子供たちに伝えることができる絵本です。大人の私たちも生きていく上で大切なことであり、私の仕事のバイブルでもある絵本です。
(谷島屋新流通店 井澤)

●『ちいさいおうち』 バージニア・リー・バートン  岩波書店
装丁は絵本ですが、とても長く、深みのあるお話。環境問題について考えさせられる内容の絵本が、こんな昔から作られていたことにおどろきます。自然と共に四季の移り変わりの喜びがあることに気づかせてくれます。こういう絵本を子供たちに残していきたいと思います。文章にあったさし絵のつくりもとても魅力的です。
(谷島屋新流通店 井澤)
  

Posted by 静岡書店大賞SST at 16:59寸評

2013年04月17日

寸評② 児童書新作部門

静岡書店大賞「児童書新作部門」~書店員たちの寸評~

早いもので4月も半ばを過ぎてしまいましたemoji50新年度が始まりましたね。教科書販売はまだ続いていますが、繁忙期は少しずつ落ち着いてきたところです。小説部門に続き、児童書新作部門の寸評を公表します。遅くなり、申し訳ありません。入賞作以外にも、読みたい!と思う作品がいろいろと紹介されています。書店員ならではの視点を感じるコメントも。ぜひご覧くださいicon14


●「ひまわりのおか」岩崎書店  文 ひまわりをうえた8人のお母さんと葉方丹 絵 松成真理子
3.11大震災から生まれた一冊です。お子さんを亡くされた 親御さんたちの気持ちは、どれほどなのでしょうか?しかし、登場されるみなさん、笑顔で描かれています。ページ一杯の「黄色いひまわり」が、悲しむだけでなく、前を向いて、天国で微笑んでいるわが子に、届けとばかりに美しく咲き誇ります。
(戸田書店富士店 山田)

●「おばけのえんそく」福音館  こどものとも(年中)2012年 7月号
こんなかわいいおばけなら、一度は見てみたい。おばけならではの「怪しい会話」が、シリーズ中全て楽しく、今回も、小さなお子さんは、きっと、幼稚園や小学校の遠足が待ち遠しくなるそんなエピソードです。
(戸田書店富士店 山田)

●「ねこざかなのすいか」フレーベル館  わたなべゆういち
たのしくて、ゆかいな、「ねことさかな」の物語。毎回楽しい仕掛けがあったり、絵が大変かわいいシリーズです。きっと、「ねこざかな」の、テーマソングは、本の数だけいろいろなメロディーが、全国で歌われているんだろうなと、思うと微笑ましくなる一冊です。もちろん私も歌えます。
(戸田書店富士店 山田)

●「心のおくりびと」金の星社  今西乃子
3.11東日本大震災、津波で打ち上げられた遺体は、あっちこっち陥没してあざが出来、砂や貝殻で生前の面影すらない。復元納棺師:笹原さんが丁寧に生前の姿に戻した時、はじめて涙を流しお別れできるという児童書であって児童書じゃありません。おもいっきり泣いて、おもいっきり思い出してください。それが支援につながるから。
(マルサン書店仲見世店 土屋)

●「泥かぶら」瑞雲社  真山美
いつも汚い姿をしている娘は「泥かぶら」とバカにされ、仕打ちを受ける度に人を恨み乱暴になっていく。ある時出会った老人の教えを守るうちに、泥かぶらは姿・形・心までもが変わっていく。全ての子どもたちはもちろん、人として大切なことを忘れてしまった大人たちにも必読の一冊です。
(マルサン書店仲見世店 土屋)

●「ピヨピヨハッピーバースデー」佼成出版社  工藤ノリコ
工藤ノリコさんのこの絵のタッチやほんわか感細かな描写!!大好き!の一言に尽きる。動物たちの表情に注目!1ページごといろんな表情が描かれていて楽しい!ゆかいな一冊!
(マルサン書店富士店 山島)

●「ハエのアストリッド」評論社  マリア・ヨンソン
ハエのアストリッドが主人公、ハエの視点からさまざまな日常生活が見れる。キュートでファンタジックなハエの世界は人間との世界に共存しているような気さえしてくる本です。ハエが主人公なんて面白いし絵もダイナミックで魅力的です。
(マルサン書店富士店 山島)

●「あさになったのでまどをあけますよ」偕成社  荒井良二
あさになって窓を開けて広がる世界は、なにげないもの。でもいろいろな風景や山や村や人々が暮らしている一日があざやかでキラキラしている日常がうつっています。何回も読みたくなる本です。「ここが好き」というセリフ好きです。声に出したくなります。
(マルサン書店富士店 山島)

●「うどんのうーやん」ブロンズ新社  岡田よしたか
一言で言えば難解な絵本です。人によって捉え方がかなり違ってくる作品だと思います。ちなみに私は主人公のうーやんはずる賢い奴だなと思いました(笑)。親子もしくは大人同士でもこの絵本の真意を探る議論を交わすとより楽しいかもしれません。本作を読んでいろいろと“裏”を読んでみてほしいと思います。
(戸田書店江尻台店 小暮)

●「たかこ」童心社  清水真裕・青山友美
「ナンバーワンではなくオンリーワン」、ひと昔前に流行した歌のフレーズです。たかこは正にこのオンリーワンを地でいく芯の強い女の子なのです。突出した個性の持ち主は周りから妬まれ、やがて周りから異質なものとして疎外されます。結果的にたかこは周りから認められますが、オンリーワンでいることははたして正しいのか、そんなあの歌に対するアンチテーゼのように感じられました。
(戸田書店江尻台店 小暮)

●「ふじさんファミリー」金の星社  みやにしたつや
静岡県民は富士山のことをどう考えているんでしょうか。意外と身近すぎて富士山を蔑ろにしていませんか?群馬県出身である私からすれば、実にうらやましい。静岡県は富士山のある所といえば良いのですから。この本からそんな富士山を持つ静岡県民として、日本一の山を再認識してみてはどうでしょうか。
(戸田書店江尻台店 小暮)

●「あさになったのでまどをあけますよ」偕成社  荒井良二
どんなところにも、どんな人にも、朝はやってきて、新しい1日がはじまる。窓を開けるといつもの風景があり、日常がある。それがどんなにありがたく幸せなことなのか、忘れずに生きていきたいと強く感じた本です。
(戸田書店江尻台店 中田)

●「ええところ」学研マーケティング  くすのきしげのり、ふるしょうようこ
1年生のあいちゃんは、背も低いし、走るのもおそいし、100点もとったことないし…私ってええところひとつもない、と、お友だちのともちゃんに言うと、ともちゃんはあいちゃんが思ってもみなかったことを言ってくれます。思いやりの気持ちに、胸があたたかくなり、おかかから力がわいてきます。自分を認めることができることの大切さを教えてくれる一冊です。
(戸田書店江尻台店 中田)

●「ぼくのママはうんてんし」福音館書店  おおともやすお
JR電車の運転士をしているママのおたん生日にぼくが考えたプレゼントは、パパと妹と3人で、ママが運転する電車が通る高架橋からおめでとうメッセージをすることでした。しかし、パパのお仕事が終わらなかったり、雨が降ってきたりと、なかなか思うようにすすみません。電車のタイムテーブルにあわせて、家族それぞれの様子が描かれていて面白く、電車のスピードにあわせた結末は、もうにっこりです。
(戸田書店江尻台店 中田)

●「ふじさんファミリー」金の星社  みやにしたつや
なんと言っても御当地なので。                   
(戸田書店江尻台店 坂井)

●「あさになったのでまどをあけますよ」偕成社  荒井良二
色使いが明るく、絵がとても素敵です。             
(戸田書店江尻台店 杉山)

●「チャレンジミッケ!9 タイムトラベル」小学館  ウォルター・ウィック
私が小学生だった時によく友人と一緒に休み時間ミッケ!を見て遊んでいました。とても細かいところまで凝っていて、ながめているだけでもワクワクした気持ちにさせてくれました。友人はもちろん、家族や恋人とミッケ!するのもオススメです!
(マルサン書店 スタッフ)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
とにかく絵がどれもおいしそう。大人が見ると、今日の夕飯は家族でごはんが食べたくなります。
(マルサン書店富士店 大畑)

●「あひるのたまごねえちゃん」鈴木出版  あきやまただし
以前から「たまごにいちゃん」シリーズが好きで読んでいました。まだ甘えていたい、赤ちゃんでいたいと思っている子供が、ひょんなことから“カラ”から出ることになり、“おにいちゃん”、“おねえちゃん”になるまでの話がとてもかわいらしく、実の息子、娘に置きかえて読んだりしました。かわいい絵が子供にも受けているようです。
(マルサン書店富士店 廣瀬)

●「ゆれるシッポの子犬・きらら」岩崎書店  今西乃子
子犬きららをとおして、命の大事さを子供たちにわかってもらいたいです。
(戸田書店御殿場店 スタッフ)

●「がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん」福音館  安西水丸
「がたんごとんがたんごとん」の23年ぶりの続編です。がたんごとんを読んでいた子供が親となってざぶんざぶんを読み聞かせる光景が目に浮かびます。
(戸田書店御殿場店 スタッフ)

●「大きな運転席図鑑ぷらす」学研マーケティング  元浦年康
子供のころの将来の夢と言えば、スポーツ選手か運転手。この図鑑は後者の夢をちょこっとだけ叶えてくれます。夢破れた大人もワクワクすること間違い無しです。
(戸田書店リブレ菊川店 福地)

●「ケンちゃんちにきたサケ」教育画劇  タカタカヲリ
家の手伝いでおフロ掃除をしていると排水溝からサケが!サケにおねがいされ川まで連れていこうとするケンちゃんにいろんな問題が起きます。内容もイラストもかわいい!ケンちゃんがお手伝いや友達との約束を守るところも子供におすすめです。
(マルサン書店富士店 遠藤)

●「ひまわりのおか」岩崎書店  ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方丹
東日本大震災後の大川小学校の子どもたち、わが子を亡くしたお母さんを描いた絵本。わが子の姿をひまわりの成長に重ねるストーリーは涙なくしては読めません。災害の悲惨さと命の大切さ親の愛情の深さに触れられる一冊。記憶を風化させてはいけない。
(戸田書店掛川西郷店 高木)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
とにかくリアルな食卓風景が良い!よだれ厳禁な絵本です。食卓を囲む親子の団らんはいつの時代も素敵なもの。いつまでも日本の食卓がこうあったらイイなぁと抱かせる一冊。
(戸田書店掛川西郷店 高木)

●「たべてあげる」教育画劇  ふくべあきひろ
誰もが子どもの頃にきっと経験した食べもの好き嫌い。大人になった今でも好き嫌いしちゃってるかもね。もしこの絵本に出会ったら食べものの好き嫌いは無くなっちゃうんじゃないかしら?コミカルな絵に大人もすい込まれる不思議な絵本。息子が好き嫌いしたら読み聞かせよう。
(戸田書店掛川西郷店 高木)

●「はまべにはいしがいっぱい」好学社  レオ・レオニ
絵本売場で多分いちばん目立つのではないでしょうか。それくらいモノクロの表紙が際立っておりました。復刊ですが、あえて新作としていろんな人に伝えたい。いつまでも飽きないすてきな絵本。
(谷島屋営業部副部長 中土居)

●「うどんのうーやん」ブロンズ新社  岡田よしたか
これも、売場でのインパクト大。人出が足りないから自分で出前に出かけるうどんのうーやん。シュールさがステキ。                        
(谷島屋営業部副部長 中土居)

●「ダース・ヴェイダーとルーク(4才)」辰巳出版  ジェフリー・ブラウン
暗黒卿の子育て絵本。たぶん並んでいたら、10中8.9手に取ってみたくなる1冊。お父さんもお母さんももちろん子どもも、みんなが楽しく読める絵本。
(谷島屋営業部副部長 中土居)

●「ミッフィーとフェルメールさん」菊地敦己  美術出版社
今年の夏、娘と上野の森にフェルメールを観に行った。こどもといっしょに絵画を鑑賞し、彼女の純粋無垢なこどもながらの意外な着眼点に驚き、新鮮な感動を覚えた。そんな体験を描いた、オランダ生まれのミッフィーとフェルメールの、不思議なくらいしっくりと調和したコラボえほん。
(谷島屋専務取締役 斉藤)

●「悪い本」岩崎書店  宮部みゆき・作,吉田尚令・絵
岩崎書店の「怪談えほん」シリーズ(東雅夫・企画監修)の第1作として刊行された絵本。文と絵の相乗効果で子供心にトラウマを残すこと必定な怖い話(それもかなり回りくどい怖さなのがタチが悪い)を取りそろえたこのシリーズ中で、一番読後感が悪かったので迷わずこの本を推薦する。とにかく嫌。嫌すぎて何度も読み返さずにはいられない。これを読んだ子供はどんな反応を示すんだろう。興味津々である。あとシリーズ第3作の『いるの いないの』(京極夏彦・作,町田尚子・絵)もかなり嫌なのでオススメ。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀)

●「長ぐつをはいた猫」角川つばさ文庫  シャルル・ペロー・原作,伊豆平成・著,結川カズノ・絵
ペローの原作は、改めて大人視点で読むと「なんでそうなるの!?」とツッコミを入れたくなる箇所ばかりなのであるが、それらの疑念を打ち払い更に楽しい物語に仕立て上げたのがこの本である。いやちょっとご都合主義入っちゃってる所は確かにあるんだけど、作者も判ってやってるからそれはご愛敬ってことで、それすら許せてしまう面白さが間違いなくこの本にはある。子供はもちろん、原作を知っている大人にも読んでもらいたい。(アニメ映画にしても面白そうだと思うんだけど、既に東映アニメの名作があるから無理かなあ、などと想像している。)
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀)

●「おおかみこどもの雨と雪」角川つばさ文庫  細田守・著,喜久屋めがね・絵
今年公開された大ヒット映画の監督自身によるノベライズ。映画の公開とほぼ同時期に刊行された。映画を見てとても心を揺さぶられたので読んでみた。淡々とした文章が映画では想像するしかなかった登場人物の内面を描き出して見せ、物語の中にもっと深く入り込むことができたのが良かった。映画を見た人にはぜひこの小説を読んでもらいたいし、また、この小説に満足できなかった人は映画を見てくれればいいのに、と心から思う。角川文庫版、角川スニーカー文庫版、角川つばさ文庫版と、読者の年齢層に合わせて三種類が出版されているので、お好きなレーベルでどうぞ。
(戸田書店リブレ菊川店 赤堀)

●「すき好きノート」アリス館  谷川俊太郎・安野光雄
右から子どものすきなもの。左からお父さん、お母さんの好きなもの。親子で世界に一つしかない絵本が出来上がる。素敵な絵本です。
(戸田書店城北店 伊藤)

●「ふじさんファミリー」金の星社  みやにしたつや
日本一の大きな家族を中心に毎日の生活のようすがつづられている子育て絵本です。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●「いるのいないの」岩崎書店  京極夏彦、町田尚子
新刊の絵本の中でおばけ等の絵本は入ってきますが、この本を初めて見た時は衝撃的でした。言葉は少ないのに不思議と町田さんの描いた絵と絶妙なコラボレーションで大人の私もまるで小説の中に吸い込まれていくような感覚におちいりました。
(戸田書店城北店 スタッフ)

●「いるのいないの」岩崎書店  京極夏彦、町田尚子
髪を洗っていてふと背後にナニカを感じ、恐いから必ず髪はふつうにしたままで洗う私。人は「気にし過ぎ」と言うけれど、この本読んだら絶対にかがんで洗えなくなりました。もう絶対!!丸子の丁子屋で上を見ない!!                       
(戸田書店城北店 スタッフ)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
ネコ視線のリアルな食べ物の絵本です。イラストがとってもおいしそうで、食べたくなります。最後に、ネコが主人公だとわかってああなるほどと思いました。
(戸田書店城北店 松永)

●「自分をえらんで生まれてきたよ」サンマーク出版  いんやくりお
病気を持って生まれてきたりおくんが語る生まれる前のこと、命のふしぎ、命とはなにか。これからママになる人、もうママになっている人、小学生、中学生、男性、すべての人に読んでもらいたいです。
(戸田書店城北店 松永)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
表紙のサンマが何とも言えないおいしそうな感じに描かれているのに目を引く。とある町の商店街の様々なお宅へネコがもぐり込んで“突撃となりのごはん”をしているのがおもしろいな、と思った。誰かと食べるごはんはこんないもおいしいんだよ、と言っているようにも思った。
(戸田書店城北店 三浦)

●「ボクものがたり」金の星社  いもとようこ、And yu・舞坂ゆき子
捨て犬、捨て猫をテーマにした童話。新聞の広告でこの本を知り、一気に読みましたが涙なしでは読めませんでした。安易な気持ちでペットを飼い、捨てる位なら、最初から飼わないで欲しいと作者の悲痛なメッセージが伝わってきました。
(谷島屋本沢合店 本多)

●「いのちつぐ「みとりびと」(1)」農山漁村文化協会  國森康弘
大好きなおおばあちゃんと恋ちゃんの別れを描いたもの。懐かしい気持ちになると同時に命の大切さ、そして「死」を受け入れる大切さも伝わってきました。
(谷島屋本沢合店 本多)

●「知ろう!遊ぼう!すてきな日本の伝統〈3巻〉行事、しきたり、芸のう」教育画劇
日本の行事やしきたりが分かりやすく書かれている。歌舞伎や茶道・華道など、大人でも少し難しく感じるものも、やさしく紹介されておりおすすめです。
(谷島屋本沢合店 本多)

●「うどんのうーやん」ブロンズ新社  岡田よしたか
タイトルが面白い。表紙のイラストも面白い。内容もシュールで面白い。関西弁で人情味あふれる主人公「うどんのうーやん」はなんと店が人手不足のため自分自身をきつねうどんにして出前で運ぶうどんという設定。普段絵本を読まない人も十分楽しめると思います。
(谷島屋本沢合店 本多)

●「だいじょうぶだよおばあちゃん」講談社  福島利行、塚本やすし
二人の兄弟が転んで怪我をして歩けなくなってしまった田舎のおばあちゃんをお見舞い。おばあちゃんと介護しているおじいちゃんを通じて、お年寄りとの関わり方を伝える絵本。ためになるミニアドバイス付きです。                          
(谷島屋本澤沢合店 佐々木)

●「図解絵本東京スカイツリー」ポプラ社  モリナガ・ヨウ
今年話題の東京スカイツリーを詳しく紹介。この図解本は、写真は一切使用されておらず、その代わりにモリナガ・ヨウさんんおイラストのみです。一般書でも遜色ない内容ではないでしょうか。
(谷島屋本澤沢合店 佐々木)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
日常の夕ごはん風景をネコがリポート。クレヨンで描いたとは思えない絵に食欲がそそります。
(谷島屋本沢合店 平野)

●「どんはどんどん」ひかりのくに  織田道代、いもとようこ
子犬が生まれて、名前は「どん」。だけどりっぱな名前になるにつれ「じゅげむ」みたいに。いもとようこさんの絵がほのぼのとしています。
(谷島屋本沢合店 平野)

●「ゆうだち」偕成社 あきびんご
ゆうだちがきて、やぎは、オオカミの家に雨やどり。そこでのやぎとオオカミが、相手をこわがらせようと歌い出します。おとなしいやぎが、こわいオオカミをこわがらせるところは圧巻。是非子供たちに読み聞かせをしたい一冊です。                    
(谷島屋本沢合店 犬塚)

●「どんはどんどん」ひかりのくに  織田道代、いもとようこ
お母さんに名付けてもらった子犬のどん。他の人からいろんな名前をもらい、長い名前になりますが、どんはやっぱりどん。じゅげむのお話しのようでおもしろいです。
(谷島屋本沢合店 犬塚)

●「クリスマスのりんご」福音館  ルース・ソーヤー、アリソン・アトリー
クリスマスをめぐる9つのお話。その中のひとつ、クリスマスのりんご。イエスにささげる物は、高価なものでなくても、まごころからの贈り物なら、何でも相手に通じる。子供たちに是非読んで欲しいです。                                
(谷島屋本沢合店 犬塚)

●「オムライス ヘイ!」ほるぷ出版  武田美穂
読んでいるうちにオムライスが食べたくなりました!!楽しい絵本です。
(谷島屋本沢合店 小池)

●「ゆめのスカイツリー」金の星社  谷川俊太郎
高さ634m。自立式電波塔として世界一高いタワーとして認定。でもこの本は、いろいろなスカイツリーが出て来て夢のある楽しい絵本。絵もとってもかわいい。
(谷島屋本沢合店 小池)

●「りんご畑の12カ月」講談社  松本猛
りんご畑の1年間。厳しい寒さの中で行われる作業、満開のりんごの花の美しさ、たわわに実った輝くりんごの収穫。りんご作りの仕事がいかに大変か。働くひとにしかわからない幸せと喜び。仕事をとおして働く喜び幸せを感じさせられる絵本です。
(谷島屋本沢合店 小池)

●「ボクものがたり」金の星社  いもとようこ
表紙は両手のひらにかわいい子犬が乗っている絵でほほえましい。内容は家族の一員として育ったその子犬が大きくなって捨てられてしまうまでの犬の気持ち。文書が少しむずかしいので小さい時は意味がむずかしい所があると思いますが、買って家に置いておきたい本。人の痛み、動物の痛みの分かる子に育ってほしい。                            
(谷島屋磐田店 越田)

●「あかにんじゃ」岩崎書店  穂村弘、木内達朗
見た目のインパクトだけでも楽しい!                 
(谷島屋磐田店 スタッフ)

●「大接近!妖怪図鑑」あかね書房  軽部武宏
もはや近すぎて怖いのかどうかもわかりません。ページ一杯に妖怪がアップに写っていて、迫力は満点です。これほどまじまじと妖怪を観察できるチャンスもないと思います。
(戸田書店静岡本店 宇田)

●「トマトさん」福音館書店  田中清代
体が重くてほっぺもプリプリで、川に入って冷やされるトマトさんがとてもおいしそう。トマトなのに、なんだか色っぽいし、とにかくトマトさんが魅力的です。トマトさんを助けるため、畑の仲間たちが次々に集まってくるところにじーんとしました。
(戸田書店静岡本店 宇田)

●「だるまさんの」ブロンズ新社  かがくいひろし
「だるまさん」シリーズは3作ありますが、「の」がおすすめです。インパクトのあるだるまさんの表情に、大人もぎょっとなります。                   
(戸田書店静岡本店 宇田)

●「おしゃれノート リズリサ」コクヨS&T  渡辺直樹
きせかえシールブックのリズリサバージョン。最近の近畿のファッションをきせかえで楽しめてコーディネイトの幅も広がる1冊です。シールになっているので子供も楽しめるし大人も楽しめる本。
(戸田書店静岡本店 スタッフ)

●「くまさんのおたすけえんぴつ」BL出版  アンソニー・ブラウン
“くまさんの魔法のえんぴつ”の続編。くまさんがもっているえんぴつで書くと本物になってでてくるというお話。ピンチをきりぬけるためにくまさんが何を書くのか…。ページをめくるのが楽しい絵本。
(戸田書店静岡本店 スタッフ)

●「ちいさなちいさなおかしのまち」教育画劇  さかいさちえ
大人気の「こびとシリーズ」もそうですが、小さくてかわいらしいものはみんな大好き。シリーズ4作目の本作もとにかく夢がある。ピンクの表紙においしそうなケーキが目をひきつける。
(戸田書店沼津店 古屋)

●「どんぐりむらのおまわりさん」学研  なかやみわ
おまわりさんにあこがれるいっちの必死さとひたむきさがキラキラしていて、エールを送りたくなります。やさしいどんぐりむらのみんなもすてき。
(谷島屋連尺店 大塚)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
ただただおいしそう!!具だくさんのカレーやさんま、コロッケのサクサク感が、ダイレクトに伝わります。こんなにおいしそうな絵の絵本はなかなかないかも。
(谷島屋連尺店 大塚)

●「シニガミさん②」えほんの杜  宮西達也
「だれでもうまれた日たんじょうびはしってます でもじぶんが死ぬ日をしっているひとはだれもいません…」という始まり、絵本の表紙を手に取り“なぜこの表紙?”という気持ちで読んでいて、自分も子供の頃「死んじゃえばいいのに」とたわいのない一言を心に思っていたことを思い出しました。この本は、命の尊さ、たった一言で人を傷つけてしまうことへの作者の思いが詰まった本だと思います。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●「バムとケロのもりのこや」文溪 堂 島田ゆか
12年ぶりの新作。読めば読むほど、バムとケロの世界に引き込まれていく本。この本のシリーズで今回“ソレちゃん”という新しいキャラクターも出てきて物語をたのしくしています。“もりのこや”を通して、最初はバムとケロの秘密の小屋にするつもりが次から次と仲間たちが現れて、最後はどうなるのかとドキドキしながら読めるお話でした。              
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●「しごとば東京スカイツリー」ブロンズ新社  鈴木のりたけ
今年オープンした東京スカイツリー。この本では議案が出てから完成するまでの多くの人の協力があって完成したことが楽しく描かれている本だと思います。私も読んでみて、設計さんの思い、職人さんの技術、完成に近づくにつれての人々の思いが綴られていてすごいなと思います。後は、工程の度に電気職人さんたちの光へのこだわりには思わず“あっ”と思いました。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●「いるのいないの」岩崎書店  京極夏彦
こんなの読んだら夜中、トイレに行けません。田舎のおばあちゃんちにも行けません。
(戸田書店リブレ菊川店 飯田)

●「おにぎりがしま」ブロンズ新社  やぎたみこ
とにかくかわいい、というのがあるのですが、読んだ後おにぎりが作りたくなるのも選んだ理由です。とはいえ、うにぎりやふぐおにぎりには危険物の香りしかしませんが…。
(江崎書店ベイドリーム清水 前本)

●「うどんのうーやん」ブロンズ新社  岡田よしたか
大爆笑。なにがどーしてこうなった、と前作ちくわのわーさんでもツッコミを入れつつ腹をかかえて笑ったのですが、今回もまた、負けずおとらず笑わせてもらいました。
(江崎書店ベイドリーム清水 前本)

●「ロスト・シング」河出書房新社  ショーン・タン
一言で言えば、かっこいい絵本。子ども受けするかどうかは微妙なとこですが。こういう、少ない言葉数で深い表現ができる絵本という可能性の奥深さを改めて感じます。
(アマノ入野店 松本)

●「ダース・ヴェイダーとルーク〈4才〉』辰巳出版  ジェフリー・ブラウン
悩める父親・ダース・ヴェイダー。なんという組み合わせ。スターウォーズファンとしてはより楽しめますが、知らない子ども達には、表紙の絵だけで?マーク全開でしょうね。でも、そんな理由で敬遠するにはもったいないくらいの面白さと感動です。
(アマノ入野店 松本)

●「わくわく数の世界の大冒険」日本図書センター  桜井進、ふわこういちろう
算数嫌い、理科離れが著しい、という報道をよく見ます。そうはいっても、算数大好き、という子ども達ももちろんたくさんいるはずです。楽しい、という経験、へー面白い!という体験をすることで、好き嫌いなくどんな分野にも興味を持って欲しいと思います。親子でぜひ!
(アマノ入野店 松本)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
とにかくおいしそうなんです。急にお腹すいてきます。日本の食卓、いいですねー。
(谷島屋書店サンストリート浜北店 鈴木)

●「うどんのうーやん」ブロンズ新社  岡田よしたか
関西弁でつなぐストーリー。めずらしいですし、うーさんの心の広さがジーンときました。絵も細かくて楽しいです。                   
(谷島屋書店サンストリート浜北店 鈴木)

●「頭のいい子を育てるおはなし366」主婦の友社
これだけあると、さすがに満腹です。ど定番のおはなしから、話題の詩まで、こんな組み合わせはなかなかないですね。ずーっと持っておきたい1冊でしょう。
(谷島屋書店サンストリート浜北店 鈴木)

●「ペネロペおねえさんになる」岩崎書店  アン・グットマン
ペネロペはとても可愛くて、大好きです。                
(マルサン書店 芹澤)

●「ひまわりのおか」岩崎書店  ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方丹
涙なしでは読めない絵本です。震災は、私たちにとって忘れてはいけない出来事。でも、引きずってもいけない出来事。ひまわりの種を植え、育てる事で子供を亡くした辛さから立ち上がっていくお母さんたち。生きる力をもらえる本です。平凡がどんなに幸せな事か!!家族の大切さ、仲間の大切さをこの本を読んでもう一度親子で感じてほしいです。真実に勝るものなし!!
(戸田書店藤枝東店 柳沢)

●「ふじさんファミリー」金の星社  みやにしたつや
静岡県民だからこそすすめたい絵本です。日本一のファミリーも悩みは一緒なんですね。第2子が生まれたファミリーになら誰にでも起こりうる出来事。そんな出来事が、宮西さんらしいタッチで描かれています。日本一のふじさんファミリーの日本一胸があったかくなる絵本です。
(戸田書店藤枝東店 柳沢)

●「もっかい!」フレーベル館  エミリー・クラヴェット
出版されてから、お客様におすすめすると必ず喜んでもらえる作品です。気に入った本を子供が見つけてくれるのはうれしい事ですが、これが始まると母としてはいささか…。主人公がドラゴンゆえ考えられる最後のページが私のお気に入りです。
(戸田書店藤枝東店 柳沢)

●「ふじさんファミリー」金の星社  みやにしたつや
地元作家のみやにし先生が富士山を題材にして温かな加増を描いていて、大人にも子どもにも大人気です!!特に沼津にある香貫山を擬人化した「かぬきやまおじさん」が登場するのが大きなポイント!!続編が早く出ないかと待ち望まれます。
(マルサン書店イシバシプラザ店 亀井)

●「だいすきのしるし」岩崎書店  あらいえつこ、おかだちあき
主人公のれなちゃんがよくがんばりました!!お母さんが発表会にこれない心細さを堪える描写に心打たれます。文章には書いてませんが、お母さんがれなが忘れてしまった髪飾りを手渡すのも温かです。“ぎゅっぎゅっ”は大好きのしるし!!優しいタッチのおかだ先生はぜひこれから活躍してほしい作家さんです。                         
(マルサン書店イシバシプラザ店 亀井)

●「じっちょりんのあるくみち」文溪堂  かとうあじゅ
大注目の新人かとうあじゅさんによる「じっちょりん」シリーズ1作目!!作りこまれたじっちょりん目線の小さな世界は読めば読むほど大きく広がります。こっそり隠されたハート探しも楽しみの1つ!!最後はじっちょりんたちが歩いた道をおおさらいです。野の花の名前も覚えることもできる素敵な本です。                      
(マルサン書店イシバシプラザ店 亀井)

●「だいじょうぶ3組」講談社  乙武洋匡
手と足がない先生が体験した小学校の先生。悩んだり迷ったりしてクラスの子供達にぶつかっていくすがたがすばらしい。                            
(江崎書店 田中)

●「かいけつゾロリのメカメカ大さくせん」ポプラ社  原ゆたか
大人気ベストセラーシリーズの最新刊。おかしのおしろを手に入れるためにたいけつするが…。
(江崎書店 田中)

●「心の森」金の星社  小手鞠るい
少年が森で不思議な少女に出会い成長していく物語。感動できます。   
(江崎書店小鹿店 川口)

●「頭のいい子を育てるおはなし366」主婦の友社
頭のいい子とタイトルにあるが、様々なおはなしがあり、きっとお気に入りのおはなしが見つかるはず。
(江崎書店小鹿店 川口)

●「きょうのごはん」偕成社  加藤休ミ
おいしそうな表紙にどんな話か興味を持ちました。内容はネコが近所を練り歩いて夕飯パトロール。視点のおもしろさ、リアルな絵などが魅力です。
(江崎書店小鹿店 川口)

●「さんぽのき」文溪堂  サトシン、真珠まりこ
いつも変わらず同じ場所に立ちつづけてくれている、心の拠り所となる「さんぽの木」のような存在が、誰にもあるといいですね。サトシンさんのすてきな歌声のCDにも感動!真珠まりこさんのやさしい絵もぴったりです。あたたかいチャリティー絵本。
(吉見書店外商部 吉見)

●「メガネをかけたら」小学館  くすのきしげのり、たるいしまこ
クラスで初めてメガネをかける女の子の不安な気持ちに、母親や先生など、周りの大人が寄り添い、メガネ=すてきだよ、一人じゃないよ、と応援します。そのやさしさに背中を押される女の子。家庭も学校も大人たちがこうあるべきだよなあと思いました。ジーンとしました。
(吉見書店外商部 吉見)

●「あかちゃん社長がやってきた」講談社  マーラ・フレイジー
あかちゃん=社長と思えば、休みなしの育児もしかたない…と肩の力が抜けるかも。部下の気持ちで赤ちゃんの指令をこなすという発想がおもしろく、疲れているママにおすすめしたいです。特に初めての育児は訳が分からず、寝不足と緊張でぐったり…というママも多いもの。でもこの絵本のように、赤ちゃんは必ず「成長」し、たくさんの喜びを与えてくれます。そして成長すると、3才頃までのかわいさをなつかしく愛しくおもうのです。
(吉見書店外商部 吉見)

●「たにのそこのきいろいやねのいえ」教育画劇  accototo
「100万回生きたねこ」「しろいうさぎとくろいうさぎ」「どんなにきみがすきだかあててごらん」に続く恋した人たちが贈りたい絵本になるのではないかと。
(谷島屋イオンモール店 寺田)

●「お面屋たまよし」講談社  石川宏千花
登場人物が際立っています。続編が出るといいなあ。        
(谷島屋イオンモール店 寺田)

●「ピヨピヨハッピーバースデー」佼成出版社  工藤ノリコ
工藤ノリコさんの作品はとにかく食べ物が美味しそう!この本では特にプリンが!「プリンだね、やっぱりプリンだよ」。                     
(谷島屋イオンモール店 寺田)

●「こども大百科」小学館
図や写真を豊富に使用し、日常から宇宙まで様々な内容を網羅している正に子供向けウィキペディア。興味を持ったことを知りたいと思うのは大人も子供も同じ。自分で調べるという学習にもむいていると思います。                              
(谷島屋外商部 伊藤)

●「頭のいい子を育てるおはなし366」主婦の友社
きらきらした華やかな表紙の装丁、オールカラーで見易い本文、厳選されたお話の数々に、子どもだけなく大人も夢中になってしまう一冊です。
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 森竹)

●「ダース・ヴェイダーとルーク〈4才〉」辰巳出版  ジェフリー・ブラウン
「パパぁ~どうしてこのおじさんはぜんしんまっくろなの?」「それは…悪い人だからだよ」「わるいひとも、こそだてをするの?」「そうだよ、どんなに悪い人でも、自分の子供は可愛くてたまらないのさ!」全ての子育て中のお父さんたちに幸あれ!
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 森竹)

●「いのちの図鑑」PHP研究所
進化、形態、生理、遺伝、死生学など、生物学のあらゆる方位から「いのち」について考えている斬新な図鑑です。「なぜいのちを大切にしなければいけないの?」というお子様のという問いに応える一冊です。                         
(焼津谷島屋書店アピタ島田店 森竹)

●『あさになったのでまどをあけますよ』偕成社  荒井良二
世界とつながっている。私は一人じゃない。朝がおとずれることは、なんて素敵で不思議で、幸せなことなんだなぁと思いました。朝の光があふれている絵本です。
(吉見書店外商部 西谷)

●『くまのがっこうジャッキーのゆめ』ブロンズ新社  あだちなみ/あいはらひろゆき
くまのがっこうシリーズは人気があります。あだちさんの絵があたたかく、幸せな気持ちにしてくれます。キャラクターがとても可愛いのも魅力です。
(マルサン書店駅北店 桐下)

●『わくわく数の世界の大冒険』日本図書センター  桜井進
数の世界って何か難しく考えがちですけれど不思議で面白い。電卓を使ってあなたの誕生日を当てましょう。まず、誕生日に4をかけて9を足してください。その答えに25をかけて誕生日を足してください。最後に225を引いてみると・・・。ためしてみて。
(マルサン書店駅北店 川口)

●『図解絵本 東京スカイツリー』ポプラ社  モリナガヨウ
今年一番の話題は東京スカイツリーの開業でしょうか。本もたくさん出ていますが、そのなかでこちらをオススメ!なんといってもモリナガヨウさんの絵がすばらしい。タワー建設がよくわかる作品です。
(マルサン書店駅北店 川口)

●『マウスマンション』メディアファクトリー  カリーナ・スカープマン
著者が作ったドールハウスで繰り広げられる、とってもかわいいねずみたちのお話です。ドールハウスって眺めるだけでも楽しいですよね。
(マルサン書店駅北店 川口)

●『ペンギンきょうだい そらのたび』工藤ノリコ  ブロンズ新社
登場する動物たちの表情にすごくいやされます。タイトルどおり、ペンギンの兄弟が空を旅するお話で、無事目的地に着くまでは少しドキドキしますが、道中の様子がほほえましくて、読んでいる自分もニコニコしてしまいます。絵の描きこみもすごくていねい!大人にもとってもおすすめの1冊です。
(谷島屋浜松本店 前嶋)


●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
うーやんが出前をする過程がユニークです。途中で会ったうめぼしとか魚とか…、おかまいなしで自分の中に入れていくのがすごい。関西弁をしゃべるところもなごみます。最後にでき上がるうどんの味もすごそう…と思います。うーやんは、うどんなのかどんぶり(器?)なのかどっちなのか気になるんですが…。                               
(谷島屋浜松本店 前嶋)

●『うれないやきそばパン』富永まい  金の星社
昔ながらっぽい絵柄と、売れないパン屋さんにいるパン達のキャラクターがおもしろいです。やきそばパンくんが最後によろこべて良かったと思いながら楽しく読めた1冊です。途中から出てくるデニッシュにも注目です!あとからパン屋さんのパンが食べたくなります!そんな1冊です。
(谷島屋浜松本店 前嶋)

●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
深いメッセージらしきものがないところが良かった。単純に楽しくておもしろくて、大人も読んでいて笑ってしまう。
(谷島屋浜松本店 坪井)

●『せいぎのみかた ワンダーマンの巻』みやにしたつや  学研
悪者を倒すのではなく、優しく諭す「せいぎのみかた」。そうなるに至ったワンダーマンの過去に胸が熱くなります。
(村上書店下田とうきゅう店 桜田)

●『くまのがっこう ジャッキーの夢』あだちなみ  ブロンズ新社
たくさんの兄弟の末っ子のジャッキーが、突拍子もない夢を語っては兄たちに止められるのがかわいらしい。日常の大切さを感じる1冊です。
(村上書店下田とうきゅう店 桜田)

●『ピーターラビットのゆうびんはいたつ』ビアトリクス・ポター  大日本絵画
美しいイラストと、実際に届いたかのような手紙で、物語を楽しめる1冊です。
(村上書店下田とうきゅう店 桜田)
●『ダンスアース』宇佐美吉啓  木楽舎

“ラブ”と“ピース”が国境や宗教、人種を超えて人と人がつながっていく旅。子どもたちに人と人のつながりを教えるだけではなく、子どもと一緒に遊べる絵本だと思います。ダンスアースを読んでもらった子どもたちは、みんな踊りだすかもしれません☆
(戸田書店沼津店 鈴木)

●『ぼく、仮面ライダーになる!ウィザード編』のぶみ  講談社
いま放送中の仮面ライダーウィザードがテーマになっている絵本。子どもがわがままやおちこんでしまった時にこの絵本を読んであげれば、この絵本が子供の“希望”になるかもしれません。
(戸田書店沼津店 鈴木)

●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
(話を一通り読んで)…食べたくはない!でも実際に居たら見てみたい!そんなうどんの物語です。
(谷島屋富士宮店 佐野)

●『とびだせ!チンタマン』板橋雅弘、デハラユキノリ  TOブックス
表紙のイラストからして気になります。タイトル読んで「あっ!!」と!おとこの子には絶対にウケますね。チンチン&タマタマがヒーローに!?さらにわるい奴をやっつけちゃうなんて、かっこよすぎます。読んでいて、恥ずかしいと思う場面はないので、ママ達にぜひ読みきかせしてほしいです。
(谷島屋富士宮店 志村)

●『ないしょでんしゃ』薫くみこ、かとうようこ  ひさかたチャイルド
絵もお話もとにかくかわいい。駅長さんも、ゆきだるまも、丸々していてとてもなごみます。しかけもあるのでページをめくるたびにワクワク!“ナイショ ナイショ”という言葉も小さな子どもでも理解できるのでとても楽しめる絵本だと思います。
(谷島屋富士宮店 志村)

●『ギリギリかめん』あきやまただし  金の星社
「へんしんトンネル」シリーズのあきやまただしさんの絵本です。ギリギリかめんにへんしん、かっこいい。でもコツコツかめんもクールでいいですよね。リズミカルに読みすすめられるので、小学生にすすめたい絵本です。                         
(谷島屋富士宮店 志村)

●『おばけのコックさん』西平あかね  福音館
子供はおばけ嫌いだけど、この絵本のおばけの話ならこわくないし、かわいらしい。大人も読んだらおばけが愛しく感じるかもしれません。
(谷島屋富士宮店 宮崎)

●『うれないやきそばパン』富永まい  金の星社
いつも、ひとつも売れないやきそばパン。でも、ひさしぶりにお店にやってきたお母さんは、まよわずやきそばパンをとります。そしてやきそばパンは…。おもしろくて、気持ちがほっこりします。
(谷島屋浜松本店 清水)

●『きょうりゅうのたまごにいちゃん』あきやまただし  鈴木出版
いつまでもあまえていたいたまごにいちゃんは、小さくなったたまごのからの中に、がまんして入っています。でも、からをわることにしました。中から出てきたのは…。笑えますよ。
(谷島屋浜松本店 清水)

●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
少しあわてんぼうのうーやん、気持ちはとってもあったか、展開がいひょうをついておもしろいです。
(谷島屋浜松本店 清水)

●『あさになったのであどをあけますよ』荒井良二  偕成社
ページを繰るたびに全く異なる場所のそれぞれの朝が描かれていて、そのどれもが光に溢れ、びっくりするほど美しく、胸に迫ってくる。添えられた文章はシンプルで押しつけがましくなく、優しく世界を肯定するような目線に泣きそうになった。
(谷島屋浜松本店 永山)

●『ペンギンきょうだい そらのたび』工藤ノリコ  ブロンズ新社
主人公の兄弟だけでなく、背景の登場人物(動物?)それぞれにもきちんとストーリーがあって、何度も読み返したくなる。そして出てくる食べ物がどれもおいしそうで、子どもはもちろんくいしんぼうな人にはたまらない一冊。
(谷島屋浜松本店 永山)

●『こおり』前野紀一、斉藤俊行  福音館書店
とにかく絵がキレイ!氷のすけた感じや気泡の入り方の描写がすごく丁寧でいつまでも眺めていたい。それでいて文章はちゃんと科学の本らしくためになる。科学の本も好きでキレイな本も好き、どっちも欲しいという欲求を一冊で叶えてくれる絵本。
(谷島屋浜松本店 永山)

●『たかこ』清水真裕  童心社
大どんでん返しがある様な内容ではないけれど、表紙のインパクト大っっ!!十二単を着て転校してきたたかこ。囲碁が強くて、びわも弾ける小学生。違和感100%だけど、友達になりたいっ!
(谷島屋呉服町本店 鈴木)

●『フルーツタルトさん』さとうめぐみ  教育画劇
タルト美容室で働いているタルトさん。お花は、クッキーやあめでできていて、とってもあま~いお話。タルトパパとママがすすめるタルトボーイには目もくれず、ゼリーくんを好きになってしまうタルトさん。フルーツタルトの上にゼリーがのっているのは…そういうことなんですねっ☆タルトさん、ゼリーくんお幸せにっ☆☆
(谷島屋呉服町本店 鈴木)

●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
うどんのうーやんは、忙しい店主に変わって自ら出前に…♪人情味あふれるうーやん。川を渡り、山を登り、色んな具材を助け、お客様の元へ。うどんの中に、あつあげやねぎ以外に、たこ焼きや梅干しなど入ってたら、それはもしかして…☆☆
(谷島屋呉服町本店 鈴木)

●『心のおくりびと 東日本大震災復元納棺師』今西乃子、浜田一男  金の星社
本当に大切なことが多くつまった一冊です。あの日におこったことを震災にあわれた方々の想いのほんの一欠でも、この本の感想を書くのが本当に難しいです…。大きく心を動かされ、今もまだこの本の感想をどう書いていいか…。ただ、多くの人に読んでほしい。長く伝えていかなければならない1冊です。
(谷島屋 鈴木)

●『でんせつのきょだいあんまんをはこべ』サトシン、よしながこうたく  講談社
発行が去年の9月ということで本来ならば対象外なのだがあえてオススメしたい。「給食番長」のよしなが氏のインパクト絶大なイラスト。サトシン氏ならではのユニークかつメッセージ性の強いシナリオ。どんなことも己がやってきたことに無駄なんてない!という大切なメッセージ。子供はもちろん、大人にもオススメな1冊。                            
(谷島屋 鈴木)

●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
明るく、気軽に読めて親も子供もみんな笑顔になれる1冊。うどん好きな子供は多いのですんなり入れると思います。これぞ絵本!
(谷島屋 鈴木)

●『ペンギンきょうだい そらのたび』工藤ノリコ  ブロンズ新社
ペンギンの3きょうだいが、子供達だけでたびをするシリーズ第3弾。おじいちゃん、おばあちゃんのところにたどりつくまで、毎回ちょっとしたハプニングがあります。読み終わると「あーやれやれ」といつも思ってしまいます。絵が細かいところまで丁寧できれいです。
(サガミヤ書店湯の花店 山下)

●『都会のトム&ソーヤ』はやみねかおる  講談社
こういう遊び心満載の本に子供は心おどるのです!!          
(谷島屋新流通店 水野)

●『むしバイキンなんてこわくない』ますだみずほ、たかおかようすけ  文芸社
著者が県内の方です。                          
(済生堂書店 塚本)

●『プレゼント』ボブ・ギル  ほるぷ出版
プレゼントがなにか想像する楽しみを改めて感じました。そしてラストで、もらう側から渡す側に変わる気持ちのうつり変わりを感じました。
(島田書店外商部 佐塚)

●『ココとおおきなおおきなおなべ』こがしわかおり  教育画劇
なべが空を飛ぶという想像力を楽しみました。絵のかわいさがストーリーとあっていたと思います。
(島田書店外商部 佐塚)

●『シニガミさん2』宮西達也  えほんの杜
「だれでもうまれた日 たんじょうびはしってます でも じぶんが死ぬ日をしっているひとは だれもいません…」という始まり、絵本の表紙を手に取り“なぜこの表紙?”という気持ちで読んでいて、自分も子供の頃「死んじゃえばいいのに」とたわいない一言を心に思っていたことを思い出しました。この本は、命の尊さ、たった一言で人を傷つけてしまうことへの作者の思いが詰まった本だと思います。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『バムとケロのもりのこや』島田ゆか  文溪堂
12年ぶりの新作。読めば読むほど、バムとケロの世界に引き込まれていく本。この本のシリーズで今回“ソレちゃん”という新しいキャラクターも出えきて物語を楽しくしています。“もりのこや”を通して、最初はバムとケロの秘密の小屋にするつもりが、次から次へと仲間たちが現れて、最後はどうなるのかとドキドキしながら読めるお話でした。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『しごとば 東京スカイツリー』鈴木のりたけ  ブロンズ新社
今年オープンした東京スカイツリー。この本では、議案が出てから完成するまでの多くに人の協力があって完成したことが楽しく描かれている本だと思います。私も読んでみて、設計士さんの思い、職人さんの技術、完成に近づくにつれての人々の思いが綴られていて、すごいなと思います。工程の度に電気飾人さんたちの光へのこだわりには思わず“あっ”と思いました。
(戸田書店静岡本店 朝比奈)

●『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二  偕成社
東電の原発事故以降、教室や家の窓を広々開けられない福島の子供たち。朝、自分の家の窓を開ける喜び、自然の営みがなんと素晴らしいことか認識させられる本です。
(江崎書店袋井店 吉田)

●『こども大百科 キッズペディア』小学館
普段児童書と向き合うことが皆無で選択に四苦八苦。とはいえ、今年はやはりこれ。この価格帯の図鑑がここまで支持されたのは驚き。
(戸田書店静岡本店 仕入部 藤浪)

●『おおかみこどもの雨と雪(角川つばさ文庫)』角川書店
現在かなりの賑わいを見せる「児童文庫」界隈から今回はこの1冊。とにかく、棚の前までお客様に足を運ばせた力はやはり侮れない。
(戸田書店静岡本店 仕入部 藤浪)

●『ひまわりのおか』岩崎書店
震災で子を失ったお母さんたちの手による絵本。リストに挙げるか否か逡巡したが。
(戸田書店静岡本店 仕入部 藤浪)

●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
うどんが自ら出前に行く、という設定はもちろんですが、途中でいろんな物に出会って「あれ、うーやんそんなことしていいの?どうなっちゃうの?」と、笑いつつも心配してしまう展開がとてもおもしろいです。
(BOOKアマノ入野店 山本)

●『きょうのごはん』加藤休ミ  偕成社
とにかく、出てくる料理の絵がリアルでおいしそう!この本を読み聞かせたあとで同じメニューを出したら、好き嫌いなくなんでも食べるようになってくれそうです。
(BOOKアマノ入野店 山本)

●『いるのいないの』京極夏彦 絵:町田尚子  岩崎書店
このお話に出てくるような昔ながらの日本家屋も最近はめっきり少なくなってしまったでしょうか。はっきりいって怖いですが、絵がとても綺麗なので、ぜひそれを味わって欲しいです。
(BOOKアマノ入野店 山本)

●『あたし、パパとけっこんする!』のぶみ  えほんの社
もともと、のぶみさんは好きだったのですが、この作品は特にグッときました。同時期に発売になったのぶみさんの子育てエッセイを読んだ後にこの絵本を見たので感動も2倍です!娘さんを想うお父さんの愛があふれていて、いつか(早く!)自分も心から共感できるようになりたいと思わされます。
(BOOKアマノ アクト北店 杉村)

●『ナマケモノのいる森で』ソフィー・ストラディ  中央出版
目に楽しいとびだす絵本で最近出たものの中で一番印象深く好きな作品です。POPアップの大きさもすごい!よく売れてくれたという感謝もあります。
(BOOKアマノ アクト北店 杉村)

●『負けない!Never give up!クルム伊達公子』クルム伊達公子  ポプラ社
自分自身、テニスをします。また、うちの奥様がテニス選手なので発売後すぐに同時発売の『進化する強さ』とともに読みました。10年以上のブランクを越えて第一線で活躍する伊達選手の強さを支える気持ちのつくりかた、整え方をコドモタチに伝える、とても有意義な作品だと思います。
(BOOKアマノ アクト北店 杉村)

●『ダースヴェイダーとルーク(4才)』ジェフリーブラウン  辰巳出版
ヴェイダーさんの子育て。映画を知っていると「あっ」と思う場面もいくつかあって面白い。
(江崎書店 袋井店 豊島)

●『137億年の物語』クリストファー・ロイド  文藝春秋
宇宙の始まり~現在までの歴史を一望できる本。小学生には少し難しいかもしれない内容も含まれているけど、勉強になると思います。
(江崎書店 袋井店 豊島)

●『ふしぎをためす図鑑~かがくあそび』フレーベル館
色々な実験がのっています。子供には何事にもチャレンジする力を養ってもらいたいものです。目指せサイエンティスト!
(江崎書店 袋井店 豊島)

●『ガタガタ村と大ナマズ』寺田順三  Z会
いつ来るかわからない地震に備える大切さ、助け合いの大切さがわかります。明るくてかわいい挿絵と付録がよいと思います。
(戸田書店静岡本店 冬木)

●『博物館の一日』いわた慎二郎  講談社
国立科学博物館フェチの私にとって夢のような絵本。博物館の一日を絵で見ながらアカデミックな空気にお子さんたちも是非、触れて下さい。
(戸田書店 函南店 内田)

●『月の満ち欠け絵本』大枝史郎・佐藤みき  あすなろ書房
宇宙好き元科学少年(私の事)の心をくすぐる挿絵と内容。きっと絵本を見た現役の子供の好奇心もくすぐるはず。月の観測にも役立てて!
(戸田書店 函南店 内田)

●『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』ジェフリーブラウン  辰巳出版
スターウォーズファンの子育て世代向け(?)絵本。映画の名場面をパロディ化したイラストにファンのニヤリと笑う顔が目に浮かぶ。続編の刊行にも期待している。
(戸田書店 函南店 内田)

●『こびと観察入門 1』なばたとしたか  長崎出版
すごく面白いです。是非薦めたいです。大人の方も楽しめると思います。
(江崎書店沼津アントレ店 大石)

●『ズッコケ中年三人組』那須正幹  ポプラ社
あのズッコケシリーズの中年バージョンで、とっても面白いです。小さい頃から読んでいたので一緒に歳をとった感覚です。
(江崎書店沼津アントレ店 大石)

●『くまのがっこう ジャッキーのゆめ』あだちなみ  ブロンズ新社
くまのがっこうのジャッキーのお話です。とても可愛らしくて読んでいて和みました。
(江崎書店沼津アントレ店 大石)

●『泥かぶら』真山美保  瑞雲社
みにくいから、汚いからと「泥かぶら」と呼ばれ、ひどい仕打ち受けている女の子がいました。強い心を持ち、人の身になって生きる事、人が生きる上で大切なことを教えてくれます。舞台劇の絵本化です。
(江崎書店 室伏)

●『まってる まってる』高畠那生  絵本館
とても面白いです!絵も独特な魅力がありますし、お話もテンポよく進みます。タイトルと表紙だけを見ただけで「なんの行列?」と興味がわきました。好奇心をくすぐられます。
(戸田書店函南店  内田典)

●『くまのがっこう ジャッキーのはるなつあきふゆ』あだちなみ・あいはらひろゆき  宝島社
「くまのがっこう」シリーズの初フォト絵本です。ぬいぐるみのジャッキーは、とてもかわいいです。子供の頃、ぬいぐるみでママゴトしたのを思い出します。あたたかみのある絵本です。
(戸田書店函南店  内田典)

●『COLORS(カラーズ)』コローロ  赤ちゃんとママ社
かわいくて、スタイリッシュなので、お部屋に飾ってもいいと思います。ボードブックなので出産祝いに贈ってもよさそうです。シンプルだけどこだわりのある絶妙な色合いが素敵です。こんな絵本が欲しかった。                             
(戸田書店函南店  内田典)

●『フェリーターミナルのいちにち』石橋真樹子  福音館書店
小さな頃、物語よりもかこさとしの科学絵本が好きだった私は、今でもこういった緻密な描き込みの「科学もの」が好きです。全ての人物にドラマを感じるような気がします。地味ですが。。。
(戸田書店リブレ菊川店 白岩)

●『しごとば 東京スカイツリー』鈴木のりたけ  ブロンズ新社
本物のスカイツリーは見たことありません。「しごとば」シリーズは、そこかしこに「遊び」が隠れていて、興味深々、大好きです。
(戸田書店リブレ菊川店 白岩)

●『いるの いないの』京極夏彦・町田尚子  岩崎書店
今年は、「絵本 地獄」もそうでしたが、現代の子供にもっと「怖い」を、という流れがありました。私としてはやっぱりこの作品の「怖さ」が一番でした。
(戸田書店リブレ菊川店 白岩)

●『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二  偕成社
絵本作家、荒井良二さんが震災後絵本作家としてできることとして書いた絵本。涙が止まらなくなる美しくて力強い絵本です。
(谷島屋浜松本店 野尻)

●『ふうとはなときじ』岩村和郎  童心社
一見地味な絵本ですが、絵本らしい絵本だなぁと久しぶりに思った作品。色の繊細さや普遍的な作風というのは絵本にとってとても大切だと再認識させてくれました。
(谷島屋浜松本店 野尻)

●『がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん』安西水丸  福音館
大好きな大好きな絵本の第2弾。こどもに生まれてはじめて読んであげた絵本の続編。待ちに待って、発売時には大量に積んで販売しました。
(谷島屋浜松本店 野尻)

●『うどんのうーやん』岡田よしたか  ブロンズ新社
人手が足りないからって、うどんが自ら出前へ行くというナンセンスな展開が面白いです。うーやんの関西弁もたまらない。
(谷島屋浜松本店 合谷)

●『おやすみくまちゃん』シャーリー・パレントー  岩崎書店
子供の頃、台風などで風や雨の音が恐ろしくて、3人姉妹でかたまって寝たことを思い出しました。絵がとっても可愛いです。
(谷島屋浜松本店 合谷)

●『いるの いないの』京極夏彦・町田尚子  岩崎書店
大人こそこわいと感じる絵本だと思います。こわくてもうみたくないとさえ思いますから。
(谷島屋浜松本店 合谷)

●『オニじゃないよおにぎりだよ』シゲタサヤカ  えほんの杜
おにぎりが大好きなオニたちが人間におにぎりを食べてもらおうと頑張る姿が面白おかしくてかわいいです。
(三原屋書店アピタ店 木下)

●『ぴーかーぶー!』新井洋行  くもん出版
男の子をこわがらせようと次々に飛び出すおばけにドキドキ!美しい色使いのイラストも目を引きます。
(三原屋書店アピタ店 木下)

●『エリック』ショーン・タン  河出書房新社
「アライバル」のショーン・タンの新作。なぞの黒い生き物エリックとある一家のちょっぴり不思議で心温まるお話。
(三原屋書店アピタ店 木下)

●『おやおやおやつなにしてる?』織田道代  すずき出版
言葉遊びがおもしろい。絵がきれい。動きがある為。
(谷島屋本店 阿部)

●『うれないやきそばパン』富永まい  金の星社
パンの1つ1つの表情が楽しい。ストーリーでお母さんが昔の味を思い出すところが良い。
(谷島屋本店 阿部)

●『どこいったん』ジョン・クラッセン  クレヨンハウス
絵がとてもユーモラス。言葉も関西弁なのでほのぼのとやわらかい。
(谷島屋本店 阿部)

●『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二  偕成社
いつも通りの暮らしがこんなにも幸せな事だったと気づかせてくれる最高の絵本です。いつまでも売り続けたいです。
(谷島屋浜松本店 丸林)

●『きょうのごはん』加藤休ミ  偕成社
この絵本を読むと「おなかがすいた~」と感じる。それだけでこの絵本は素晴らしいです。子どもと一緒に「いただきます」と食卓を囲む幸せをいつまでも大切にして行きたいです。
(谷島屋浜松本店 丸林)

●『3びきこりすのケーキやさん』権田章江  教育画劇
とても愛らしいこりすのケーキやさん。でも可愛いだけでなく、勇気もあるのにはびっくり。りすのぬくもりが伝わってくる絵です。
(谷島屋高松店 杉山)

●『もりのだるまさんかぞく』高橋和枝  教育画劇
だるまさんかぞくの生活は、ほのぼのしています。丸いだるまさんならではのユニークな生活ぶりに見ているだけで癒されます。
(谷島屋高松店 杉山)

●『ジャックと豆の木』ジョン・シェリー  福音館書店
よく知られているお話ですが、とても繊細な絵のタッチが、主人公のドキドキハラハラ感が伝わってきます。大人が見ても引き込まれる絵本です。
(谷島屋高松店 杉山)

●『ほげちゃん』やぎたみこ  偕成社
仁王立ちして叫んでいるほげちゃんに惚れました。
(未来屋書店清水店 前本)

●『どんぐりむらのおまわりさん』なかやみわ 学研マーケティング
きりっとしたおまわりさんが大好きです。すみずみまでこまかく描かれている絵に毎回感動しています。
(未来屋書店清水店 前本)

●『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』おくはらゆめ  童心社
まっくらな夜中の時間は、子どもにとってこわいもの。目を閉じて眠ろうとしても不安になることもあると思います。そんな時、こんな紳士な集団がいたら・・・と何気ない小さなことをこんな素敵な絵本にしてしまうことがすごい感激しました。こういうかたちで子供たちへのやさしさを表現できるすてきな発見をしました。眠っているあいだの世界を想像させてくれるところも好きです。
(谷島屋新流通店 井澤)

●『まってるまってる』高畠那生  絵本館
手にしたとたんこの絵本が気になって仕方なく、ひとめぼれのような感覚でした。入荷したその日に若い女性が購入したのを見て私だけじゃない!?と嬉しく思いました。子供たちにもわかりやすいユーモア絵本で、まずは読んであげる大人がおもしろい!!と共感してくれたらこの絵本のおもしろさが伝わるかと思います。“食べすぎるとおなかをこわす”という経験のあるお子さまに読んであげた方が伝わるかも・・・。
(谷島屋新流通店 井澤)

●『スイスイスイーツ』さいとうしのぶ  教育画劇
前作「べべべんべんとう」と同様に、食べ物で家族のあたたかさを伝えてくれるこの絵本が大好きです。スイーツがおいしく描かれているのはもちろん、毎日の暮らしの中で出会うスイーツや昔のスイーツなど、いろいろな視点でスイーツをみることによって、いろいろなことを学べるお話にもなっています。そして何よりもおかあさんへの愛情がたっぷりなところが素敵です。
(谷島屋新流通店 井澤)
  

Posted by 静岡書店大賞SST at 12:29寸評