2015年09月02日

2014年 第3回静岡書店大賞寸評…文庫部門

猛暑の夏が過ぎ、秋めいてまいりました。秋雨なのか、雨続きのお天気はまいりますね。第3回 静岡書店大賞の寸評です。まだ全部ではないのですが、ご紹介していきます。まずは映像化したい文庫部門です200 大賞受賞作の『書店ガール』の映像化(ドラマ化)が実現し、記念すべき第3回文庫部門となりましたemoji02
 ※2014年9月 投票時の在籍店舗です

●『早雲の軍配者』中央公論新社 富樫倫太郎
伊豆を舞台にさわやか路線の軍配者、風間(風魔)小太郎と後北条氏お家芸「民政家」の伊勢宗瑞(北条早雲)の活躍をぜひ映像化希望。
(戸田書店 函南店 内田究)

面白すぎる! 電車の中で読んでいてニヤニヤしてしまいました。設定もさることながら、もうこれは小説の域を越えた! いかにして「軍配者」となることが戦を左右し、また人の思いを動かし、民の心を動かし、国全体を動かすことになる! 本当にオススメです! キャスティングを考えるのも面白そうです。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『約束の森』KADOKAWA 沢木冬吾
黒い犬を飼っている。読み乍ら何度も何度も、作品の登場するドーベルマン「マクナイト」と愛犬を照らし合わせてしまった。カギを握るマクナイトを取り巻くスリルとサスペンスをじっくりお楽しみ頂きたい。ドーベルマンを飼っているのかって? いやぁ、小さい黒柴ですけど…。
(戸田書店 掛川西郷店 高木久直)

●『ふるさと銀河線』双葉社 高田郁
9編からなる短編集。美しい風景は目に浮かぶようで、その中で織りなされる人々の前へ向かって生きようとする姿は胸に響きます。心の温まる優しい物語ばかりなので、オムニバスドラマになるといいなと思いました。
(戸田書店 掛川西郷店 後藤公子)

●『クローバーレイン』ポプラ社 大崎梢
若手編集者が偶然見つけた近年ヒット作のない作家の原稿を1冊の本にするまで奔走する物語です。老舗出版社の内情も描かれ、他に出てくるキャラクターもとても魅力的で、映像化したらとても面白いと思います。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

●『ジェノサイド』1KADOKAWA 高野和明
日本とアメリカが舞台の物語が交互に進み、やがて一つの接点につながる構成はとてもよく考えられていて、読みごたえがあります。このスケール感のまま、映像化して欲しいです。
(戸田書店 静岡本店 スタッフ)

実際に起こりうる未来なのだろうか。読後、考えさせられる作品。映像化、難しいかなぁ。見たいけども。
(戸田書店 掛川西郷店 吉田祐輔)

●『向こう側の遊園』講談社 初野晴
全体的に謎めいていて、どういう意味なんだろうと考えているうちにどんどん読みすすめられてしまうストーリー。余談ですが、作者が静岡県出身なので、それも含めておすすめします。
(戸田書店 リブレ菊川店 田島百花)

●『さらば、荒野』KADOKAWA 北方謙三
いい加減そろそろドラマ化(映画化)してくれないか。役者を揃えるのも大変だと思うが。沼津近辺を舞台にしているのは描写から判断して間違いないので、ご当地要素はたっぷり。
(戸田書店 仕入部 藤浪哲也)

●『ラバー・ソウル』講談社 井上夢人
なんてこった!!の大ドンデン返し。ラストに至るまでの緻密な構成を、ぜひ映像で見てみたい。「究極の純愛」だなんて聞こえはいいが、男の歪みきった殉教ぶりに、それでも「愛」という表現でしか言い表せないことがもどかしい。
(戸田書店 静岡本店 島原あき)

●『異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女』集英社 谷瑞穂
達磨がかっこいい。その一言に尽きます。ぜひ映像で!!
(県内書店スタッフ)

●『給食のおにいさん 進級』幻冬舎 後藤彩見
子どもはいじらしい。自分に与えられた環境の中で必死に生きている。しかし身勝手な親のせいで様々な問題行動を起こしてしまう。そんな子ども達を食を通して心を開かせ癒していこうとするささめと毛利。“食によって人は変わる”。食の大切さ、子どもを大切に育てる事とはどういう事かをさわやかに描いた一冊です。作者の遠藤さんはテレビ制作のお仕事をされていたとの事で、文章を読むとパッと映像が頭に浮かび、大人も子どももとても読み易いです。
(戸田書店 リブレ裾野店 笹原三佳)

●『本屋さんのアンソロジー』光文社 大崎梢リクエスト短編集
“街の本屋さん”は今はコンビニのこと…らしいですが。本来本屋とは出会いの場なのだと改めて思う。本屋で起こる小さな事件にワクワク!!本屋さんが舞台のドラマ…是非映像化を希望します。
(戸田書店 リブレ裾野店 藤本正美)

●『東京プリズン』河出書房新社 赤坂真理
ディベートの場面は、迫力ある力強い映像になると思う。
(戸田書店 静岡本店 田中寛行)

●『神様の御用人』KADOKAWA 浅葉なつ
人間が神様に願う事があるように、神様にも人間に願う事があり、それは人間だからこそ成せる神様の願い。古事記や民話でのおなじみの神様も登場して、ユーモア溢れるキャラたちに笑えて、ファンタジーでほんわかながらも、ちょっぴり切ない不思議な世界が好感を持てます。
(県内書店スタッフ)

●『タルト・タタンの夢』東京創元社 近藤史恵
「人は楽しむためにも食べるが、生きるためにも食べる」作中のシェフの言葉の通り、「食べる」ことは生きる上で重要なことの一つである。そして、「食べる」ことは人生において自分と他者をつなぐ大切なコミュニケーションのひとつであることを教えてくれる一冊。活字のままでも十二分においしそうなメニューの数々は、実写すればよりいっそう魅力的であることまちがいなし!
(県内書店スタッフ)

●『リアクト』早川書房 法条遥
SFなので映像化は難しそうですが、前作「リライト」「リビジョン」と併せて、話が進むにつれてカラクリが明らかになっていく様子は、ミステリーっぽく連続ドラマで描いたら面白そうです。ロケ地静岡と聞いてまずこの作品が思い浮かびました。
(戸田書店 藤枝東店 スタッフ)

●『これはペンです』新潮文庫  円城塔
とても想像しがいのあるお話しでした。存在しない街の様子を見てみたいと思い、選びました。
(アマノアクト北店 村松)

●『午前0時のラジオ局』PHP文芸文庫  村山仁志
とある地方のテレビ・ラジオ局、テレビからラジオに移った2年目の新人アナウンサーとオーディションに遅れてきた女性アシスタントが深夜の帯番組のDJに大抜擢される。不思議な美青年ディレクターとともに送る、今日と明日の境目に届けられる番組は、この世とあの世の境目をつなぐ奇跡を起こして読む人の心を温かくしてくれる。気が付けば「この登場人物はあの局のあのアナウンサーみたいだなあ」って思いながら読んでいたので、それが実際に見られたら面白いだろうなあと思いました。
(アマノ有玉店 山本)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
題名どおり書店が舞台の本である。読み進めていくうちに「ああ、リアルだなあ」と、母親であるがゆえの育児と仕事の両立問題、それに奮闘していく姿。子育てをしながら働いている女性の方には共感されるのではないでしょうか。後半の東日本大震災のテーマには今後も風化させてはならない思いを強く考えさせられました。男女問わずの本ですが、特に女性の方に読んでいただきたい1冊です。
(吉見書店 長田店 常木和幸)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
以前の2冊とは、少々毛色の違う第3巻。東日本大震災と育児&仕事がテーマとなっていて、主人公の亜紀と理子がそれぞれ奮闘する姿、書店員としては、とっても応援したくなる2人です。見習いたい…。
(吉見書店 長田店 秋山惠介)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
書店の女性社員が主人公の物語という、今までありそうでなかった作風と、働く女性の苦悩、そしてそれを打破していく強さ、この2つが物語をありきたりではないものへ昇華している。
(吉見書店 竜南店 大髙宏之)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
書店員としてぜひ!
(吉見書店 竜南店 渥美恵子)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
書店業務にスポットを当てた作品は少なく感じるので、今の実状や、どういった仕事なのかを知ってもらう意味でも映像化してもらいたいと思う作品です。
(吉見書店 竜南店 川島美和)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
最初はコミック雑誌「はなとゆめ」に載っていた漫画版を読み、原作を知ったのですが、実際に本屋で働く主人公の仕事や考え方、また作品の中で出てくるアイデア?が面白くて好きです。
(吉見書店 竜南店 永倉愛美)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
「母親だから提案できることだってきっとあると思う。そういう仕事をやっていけば、まわりのワーキングマザーに対する見方も変わるんじゃないかな」「すぐには社会は変えられないけど、いつかそれを実現させるために私も会社の内側から動いてみるよ」力強い亜紀の言動に、今回も胸が熱くなり、勇気をたくさんもらえました。不慣れな苦手なところでも、前向きに努力する人は輝き、お客様や周囲にも伝わるんですよね。そして人と人とのつながり、協力の素晴らしさ!書店員ならずとも、元気をもらえる爽やかなストーリー。映像化して、リアル書店を盛り上げる作品となってほしいです。
(吉見書店 外商部 吉見佳奈子)

●『書店ガール3』碧野圭 PHP
この本は、母としての育児と仕事の両立と、震災の、2つのテーマがあった。書店で働く者としては、仕事内容やお客様への接客などリアルに感じられました。自分には何ができるのだろうか、何が今の自分に足りていないのか、好きな仕事だから楽しくしたい、読んでいておもしろかったです。震災フェアを展開するために奮闘、震災地を訪れるなど、東日本大震災のことに改めて意識が向きました。
(吉見書店 長田店 大倉悠介)

●『千年ジュリエット』初野晴 角川文庫
作者が静岡出身の人で、親近感がわきました。
(吉見書店 外商部 髙木小百合)

●『カンナ鎌倉の血陣』高田崇史 講談社
日本史をぬりかえるかも?歴史ミステリーの傑作!
(吉見書店 外商部 手塚泰弘)

●『リアクト』早川書房 法条 遥
この作品はシリーズ第3弾ではありますが、正直この作品しか思いつきませんでした。第1作目から静岡県内の実際にある地名やらが出てきたり、静岡の書店もいくつか出てくるので、映像化したら面白いだろうなと思いながら読んでいました。当店は1作目のリライトは100冊以上売上げている位の作品でございます。
映像化されて、ロケ地的に、本屋に足を運んで下さったらありがたいですね。静岡の本屋大賞にはふさわしい作品だと思います。
(江崎書店パルシェ店 白鳥 真代)

過去や未来へタイムリープする力を得た少年・少女たちの物語。時をかける少女へのオマージュを感じられます。
加えて舞台は静岡!これを映像化しない手はないでしょう。
(MARUZEN&ジュンク堂書店 宗形 康紀)

●『バナナ剝きには最適の日々』早川書房 円城 塔
芥川賞受賞作家である円城塔のSF短編集。
あいかわらずわかるようでわからないけど深い気もする作風。映像化してもその作風はにじみ出ると思う。
(江崎書店袋井店 豊島 寛之)

●『七つの海を照らす星』東京創元社 七河 迦南
海を見下ろす山に建つ児童養護施設「七海学園」を舞台に、保育士の春奈が児童福祉士の海王さんの手を借りて学園内の様々な事件(といっても殺人や誘拐ではなく学園内のトラブルのようなもの)を解決していく連作短編。学園内の子供たちが抱える様々な過去と向き合いながら、子供たちと春奈が成長していく心温まる物語でありながら、バラバラに思えた事件が一つになるラストは圧巻。
熱海や伊豆なんかで撮って連ドラにして頂きたい。WOWOWとかで。
(江崎書店袋井店 大場 昭典)

●『川あかり』双葉社 葉室 麟
藩一番の臆病者と言われる男が刺客を命じられた。川止めされた木賃宿で様々な人と出会い、悩み迷いながらも己を見失うことなく成長していく姿が描かれます。
(江崎書店イトーヨーカドー店 スタッフ)

●『竜宮ホテル 魔法の夜(シリーズ)』徳間書店 村山 早紀
読むごとに綺麗な映像が浮かぶ作品なので、Eテレ「2355」みたいな感じで、1日の終わり、夢とうつつを行き交う5分間・・・みたいな感じで観てみたいです。
登場人物みんな(あやかし含め)、世間に対しては気弱だけどひとりひとり守るべきものがあり、誇り高く生きている。本を開けばいつでも会える大切な友達です。
妖怪の隠れ里を大井川鉄道あたりで、是非!!!
(江崎書店イトーヨーカドー店 稲葉 舞)

●『本能寺の変 431年目の真実』文芸社 明智 憲三郎
沢山の俳優さんが演じられて、沢山のフィクションが作られて・・・でも真実は1つですよね。
明智さんが語られる真実とは!?
もう本当のことが知りたい!
(江崎書店イトーヨーカドー店 久保田 )

●『マスカレードホテル』集英社 東野 圭吾
東野圭吾が誕生させた「天才物理学者 湯川学シリーズ」「新参者 刑事加賀恭一郎シリーズ」を越えるシリーズはこれだ!!
「マスカレードイブ」も含めて映画館でみたい!!
(江崎書店パルシェ店 渡部 松徳)

東野圭吾さんのミステリーはぜひ映像化していただきたい!
(谷島屋三方原店 佐藤)

●『ジェノサイド 上・下』KADOKAWA 高野 和明
内容からいって「ロケ地静岡」は無理ですが(笑)圧倒的な迫力、スピード感、娯楽性、すべての面でハリウッド向き!「All You Need Is Kill」に続け!
(谷島屋ららぽーと磐田店 河合 満)

映像化無理かもしれないけど大きなスクリーンで見てみたい。
(夢屋書店焼津店 板倉 啓一)

●『パラドックス13』講談社文庫 東野 圭吾
東野圭吾さんの理系小説は難しく、この作品は特にそうだ。もし映像化されたら、壮大なエンターテイメントになるだろう。不明な部分が明らかになることを願う。
(図書館司書)

●『帝都東京華族少女』幻冬舎 永井 紗耶子
静岡県にゆかりある著者の文庫書き下ろし作品です。
明治39年東京が舞台です。
令嬢とクールな書生コンビが活躍します。
とても読みやすい作品です。
(書店員)

●『嘆きの美女』朝日新聞出版 柚木 麻子
人それぞれ悩みはあり、悩みの大きさは他人が判断できるものではない。その人にとっては(その時は)すごく重大で苦しいものなのだ。(きっと皆なにかしら悩みがある、考えすぎなくても良いとも思うことが出来ました。)
(MARUZEN&ジュンク堂書店 スタッフ)

●『人質の読書会』中央公論新社 小川 洋子
ドラマ化されましたが、映画で観たいです。
派手な作品ではありませんが、いつまでも余韻のように心に残る物語です。
(非公開)

●『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎 西加 奈子
港町の漁港の焼肉屋で働く肉子ちゃんと娘、まわりの人達の人間模様をぜひ映像化してほしいです。静岡の漁港で。
(本のサガミヤデュオ店 山下 聡子)

●『タルト・タタンの夢』東京創元社 近藤 史恵
読み終えた日の夕飯、フレンチを食べに行きましたハイ。あ、「パ・マル」のような気取らないお店ですよう。
(浜松市立中央図書館 スタッフ)

●『邂逅の森』集英社 熊谷 達也
重苦しい大正の東北。マタギが山から得るものを重厚な描写で描きます。
(島田書店外商部 佐塚 勝之)

●『前へ!』新潮社 麻生 幾
未曾有の震災の中、被災地で懸命に戦う人たちがいた。
あの日、津波や原発から人々を助けてくれた名もなき方に感謝します。
(非公開)

●『その本の物語(上・下)』ポプラ社 村山 早紀
魔女の女の子ルルーのお話と、ずっと眠る沙綾と、彼女に本を読んであげる南波のお話。後者が前者をやさしく挟んでいるサンドイッチ的な一冊。ルルーが、だんだん成長していくと、わたしも勇気を分けてもらえた気がした。本を好きな気持ちって大切だな。
(ザ・リブレット丸井静岡店 佐野 詠子)

●『鳥に単は似合わない』文藝春秋 阿部 智里
勝手にキャスティングしてみました。春殿は深田恭子、夏殿は柴咲コウ、秋殿は長澤まさみ、冬殿は橋本愛。実に見ごたえのある女の戦いになると思います。
(浜松市立中央図書館 スタッフ)

●『給食のおにいさん』幻冬舎 遠藤 彩見
給食室の前で「ささめー、ささめー」と鈴なりになって言う児童の姿を映像でみたいです。
絶対かわいい!!
(静岡市立中央図書館 スタッフ)

●『クローバー・レイン』ポプラ社 大崎 梢
私の周りにも、仕事が大変だと思いながら必死で頑張っている人がたくさんいます。それでも仕事していてよかったと心にしみこんでくるこの作品を、多くの人に届けたいです。
(シミズブックス 杉田レイ子)

●『あまからカルテット』文藝春秋 柚木 麻子
性格は全く違っても昔から仲の良いアラサー4人組の物語に喜怒哀楽し、自分もその中の1人になったような気分になります。また、「ジュワッ」や「しっとり」「ふんわり」「さくさく」といった、食を表す表現が上手く使われており、食欲をそそわれ、楽しい気持ちになれる作品です。
(谷島屋浜松本店 鈴木 未奈美)

●『タルト・タタンの夢』東京創元社 近藤 史恵
気取らないビストロに転がりこむさまざまな謎を、美味しい料理とともに楽しめる。食べ物を手掛かりにすると謎を解いてしまう三舟シェフがニクい。
(谷島屋浜松本店 松永 綾香)

●『家康の子』中央公論社 植松 三十里
家康の子であり、秀吉12人質にだされた秀康
二人の天下人にはさまれ何を思い、どう歴史にかかわったか読みやすく、とても面白かった。
静岡出身作家、来年の家康公顕彰400年を考えれば、静岡を舞台にした映像化してほしい作品No1です(笑)
(焼津谷島屋登呂田店 鈴木 正樹)

●『給食のおにいさん』幻冬舎 遠藤 彩見
給食を通して子供たちの問題に向き合い、自身も共に成長していく作品です。
(谷島屋イオンモール店 スタッフ)

●『落日の宴 上・下』講談社 吉村 昭
幕末期、勘定奉行まで上り詰めた川路聖謨の生涯を描いた名作
(谷島屋外商 芝吹)

●『大崎梢リクエスト 本屋さんのアンソロジー』光文社 大崎 梢 ほか
作家大崎梢さんのリクエストで10名の作家さん達が「本屋さん」をテーマに書かれた短編集。映像化を通して「本屋さん」の良さを知っていただければ。
(谷島屋本沢合店 佐々木 健次)

文庫化が待ち遠しかった作品。
「本屋さん」がモチーフの短編集です。
映像化するなら「空の上、空の下」静岡空港の中に本屋さんがある設定でお願いしたいです。
エキストラでいいので参加したい!
(夢屋書店アピタ初生店 伊東 佳子)

●『化学探偵Mr.キュリー』中央公論新社 喜多 喜久
静岡県立大学を舞台に。
(TSUTAYA辻店 角 鈴子)

●『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』幻冬舎 以鳥 鶏
優秀だけどどこかほっておけない弟とそんな弟を常に気にかけるとても人の好い兄が営む喫茶店。そこをおとずれる直ちゃんが持ち込む難事件を次々と解決していきます。とにかく物語に引き込まれること間違いなし。
(谷島屋富士宮店 京角 優子)

●『金子哲雄の妻の生き方 夫を看取った500日』小学館 金子 稚子
「ぼくと結婚したら毎日がお祭りだよ」と言った夫との結婚生活は言葉通り。一風変わった(おもしろ)夫婦の最後500日。病床からお葬式のセルフプロデュースと執筆生活を続ける夫を支えた妻の手記からは金子哲雄氏への誠実さと、夫への愛情を感じます。
(静岡県立中央図書館 大山 まお美)

●『ニキの屈辱』河出書房新社  山崎ナオコーラ
可愛いだけじゃない。優しいだけじゃない。不器用なだけじゃない。ニキの苦しくても強がる姿が、愛しくて哀しくて大好きです。
(本の王国浜松西店 滝島富士子)

●『翼』鉄筆  白石一文
まさに浜松が舞台です。アクトシティや有楽街などでドラマが繰り広げられている。そして浜名湖の美術館で運命の作品に出会う。“わが心にも千億の翼を”魂が震えてくるような作品。運命の赤い糸を信じたくなりました。
(本の王国浜松西店 高林哉子)

●『富士学校まめたん研究分室』早川書房  芝村裕吏
身に覚えのないセクハラ騒ぎで左遷された自衛隊技官の藤崎綾乃は、腹いせに自分の有能さを見せつけてから辞めようとロボット戦車の開発を始める…。後ろ向き思考なのにくさらない綾乃がカワイイです。ロボット戦車まめたんもカワイイ!
(本の王国浜松雄踏店 加藤綾)

●『星やどりの声』角川書店  朝井リョウ
6人兄弟がそれぞれ抱えているものを亡き父への思いも含め表現されています。家族の絆を感じられる作品です。
(本の王国浜松西店 河口雅哉)

●『映画篇』新潮社  金城一紀
かつて集英社で文庫化されていたものがレーベル移動。初読は2010年で、その年の私の№1タイトルでした。4冊くらい買いこんで周囲の人に「読んで」って配った名作です。
(本の王国浜松西店 スタッフ)


同じカテゴリー(寸評)の記事
 2014年 第3回 静岡書店大賞寸評…小説部門 (2015-09-11 18:54)
 2014年 第3回 静岡書店大賞寸評…児童書名作部門 (2015-09-11 18:41)
 2014年 第3回静岡書店大賞寸評…児童書新作部門 (2015-09-02 14:46)
 2013年 第2回 静岡書店大賞寸評…「小説部門」 (2014-09-23 15:21)
 2013年 第2回 静岡書店大賞寸評…「映像化したい文庫部門」 (2014-09-22 13:09)
 2013年 第2回 静岡書店大賞寸評…「児童書 名作部門」 (2014-09-05 13:03)

Posted by 静岡書店大賞SST at 13:11 │寸評