2025年02月18日
第12回静岡書店大賞のご報告
12月3日(火)17:10~18:10、第12回静岡書店大賞授賞式を行いました!昨年同様、ホテルグランヒルズ静岡さんにて、「しぞ~か本の日!」の一環として、大商談会後、懇親会の前に開催しました。


5階センチュリーにて、まずは大商談会が13:00~16:30まで行われました。開始前、しぞ~か本の日!実行委員長(静岡県書店商業組合 代表理事 吉見光太郎)がご挨拶を。
皆さまこんにちは。私は静岡県書店商業組合の理事長という役職により、しぞーか本の日書店大商談会の実行委員長を仰せつかっております吉見でございます。本日は皆さま大変お忙しい中、また遠方のところ、この大商談会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。私がこのような立場でこのような場所でお話しさせていただくことは甚だ僭越ではございますが、開会にあたり一言ご挨拶させていただきます。
新型コロナウイルスの影響で中断しておりました大商談会は、昨年より復活開催し、今年は静岡教科書の商談会も合わせて開催する運びとなり、122社の出版社の方が参加していただくことになりました。東京や大阪名古屋のような大都市ではないこの静岡に、このように多くの出版社の皆様にお集まりいただきましたことはとても嬉しく、感謝の念にたえません。開催が実現できましたのは、日本出版販売・トーハンの各静岡支店の皆さま、そして静岡書店大賞の実行委員の皆さまに開催に向けてご尽力いただいたおかげでございます。この場を借りて心より御礼申し上げます。
さて静岡の商談会は、静岡書店大賞の投票も含めて図書館員の皆さまにも参加していただいております。後ほど書店がアテンドして図書館員さんもこの商談会に参加させていただきますが、図書館様には年間を通して多くの書籍を購入していただいておりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
出版業界を取り巻く環境は非常に厳しい状況が続いておりますが、最近の店頭売上は対前年を上回る月も出てきています。特に書籍は、単価のUPもあるとは思いますが、対前年を上回ることが多くあります。本日の商談会でも良い情報交換と商談をしていただき、出版者様、書店共に売上UPを目指していただければ幸いでございます。
本日は商談会の後に静岡書店大賞発表と授賞式、その後懇親会という流れになっておりまして、長丁場ではありますがどうぞよろしくお願いいたします。最後になりますが、本日ご参加の企業様の益々のご発展と参加されております皆さまのご健勝をお祈り申し上げ、私の挨拶とかえさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。


昨年を17社上回る120社にご出展いただき、大盛況でした。今年も、県内の図書館員さんが参加され、書店員がアテンドをしながらブースをまわりました。外商向け商品のご案内もしていただき、ありがたかったです。ご出展くださった出版社の皆様、本当にありがとうございました。
入口手前で、今年も静岡書店大賞のグッズ販売をさせていただきました!江崎書店の豊島さん・小栁さんが活躍してくださり、缶バッジ、クリアファイル、ブックカバー等、お買い上げくださった皆様、ありがとうございました。そして募金へのご協力もいただき、感謝です。


授賞式開始前の会場!メディア報道陣も大勢お集まりくださいました!昨年同様、商談会・懇親会とは別の会場、4階のクリスタルにて、司会は田畑亜希子さん(TSUTAYA BOOKSTORE サントムーン柿田川店)、ステージ補佐役は貝塚知香さん(谷島屋 本店)、工島明子さん(MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店)、八木麻美さん(静岡県立中央図書館)です。
初めに、河口事務局長よりご挨拶です。
皆さんこんばんは。第12回静岡書店大賞授賞式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
今回事務局長を務めさせていただきます、谷島屋の河口でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
まず初めにこの授賞式を開催するにあたり、ご尽力いただきました販売会社の皆様、出版社の皆様、書店員図書館員の皆様、そしてこの会場ホテルグランヒルズ静岡の皆様、誠にありがとうございます。実行委員を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
昨日、過去の授賞式を振り返っておりまして、コロナ禍でSNSでの発表の会であったり、着ぐるみが登壇した会があったり、受賞作家の先生がうれし泣きをする会というのもあったりと、様々な会があったなと振り返っておりまして、その時にふと思い出したことをひとつ話させていただこうと思います。
今年の正月に店舗で勤務していた時に、その当時発表したばかりの受賞作を持ったお子様に、「どこかでお会いしたことありませんか?」と声をかけられまして、わたくし全くもってピンと来てなかったんですけども、色々お話をしていたら、第7回の時に、一般の方を授賞式に招待をしようという企画があったのですけども、その時に授賞式に参加してくださったお子さんでした。
授賞式に参加して以降、毎年何か一冊は本を買おうと思ってきょう買いに来ました。というふうにお話をしてくれました。その瞬間に本と人とのつながり、また静岡書店大賞を続けてきた意義を実感した瞬間でございました。まだまだ本の力はいっぱい持っていますので、この静岡書店大賞もまた皆様のご理解ご協力を…今後も何とぞお力添え等よろしくお願いいたします。
第12回静岡書店大賞は書店員442名、図書館員148名、合計590名の投票によりまして規定4部門6作品の受賞作が決まりました。
例年多くの期待をして頂いている部分もございまして、今回昨年以上にメディアの方も多く来てくださいました。昨日の夜、9時過ぎに「明日取材に行っても良いですか」とご連絡も1社頂きまして、本当に感謝しかございません。
静岡書店大賞まだまだこれからも続けていきます!引き続き皆様のお力添えを頂きたいと思います。最後になりますが、今回も「静岡書店大賞」無事に開催することができまして感謝を申し上げたいと思います。
簡単ではございますが、わたくしの挨拶とさせていただきます。
いつも優しくあたたかい河口事務局長が過去の授賞式のこと、第7回の授賞式に一般参加してくださったお子さんとの再会など、心温まるお話にジーンとしました。


次に副賞のご紹介を、ご提供くださった 田子の月 社長 牧田桂輔様よりお言葉をいただきました。
皆さんこんばんは。ただいまご紹介いただきました、株式会社田子の月の牧田と申します。
本日第12回静岡書店大賞がこのように盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げます。またこのようなお祝いの席に副賞として当社を選定頂きました実行委員の皆様には、改めて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
わたし共はお菓子を作って販売させていただいている会社ですが、今年で72年目になりました。私は三代目として会社を継いで7年くらいになるのですが、文学との絡みというところでいきますと、創業当初わたくしの祖父が、「なんとか有名になりたい。売れる会社になりたい」ということで、色々あれこれ考える中で、有名な方の力を借りるのが良い、ということで、近くに執筆活動に来ていた武者小路実篤先生のところに訪ねて行って自社製品を持っていき先生にお出しして、「即興でなにか書いてくれないか」とお願いをしたというエピソードがあります。
その際に武者小路先生に即興で書いていただいたのが、「名月やこどもよろこぶ田子の月」という句でありまして、これは当社にとって今でも宝となっている言葉ですし、もなかの包装紙にこの句を入れたものをずっと長いこと、いまも使わせていただいております。
きょう副賞としてご準備させていただいたお菓子の掛け紙にもその句を入れさせていてだいております。
時代が風の時代に変わったんだということを聞くようになりまして、言葉がすごく大事だということを最近よく耳にするような気がしています。わたしも会社にいる中で、いろんな言葉遣いに気をつけなきゃなという風に思ったりもするのですが、言葉の持つ力とか言葉一つで勇気を与えたりだとか、エネルギーを貰ったりそんなことがこれからますますたくさん増えてくるのかなということも実感しております。
わたし共はお菓子を作って皆さんに喜んで頂く。地域の方々に支えられている。そんな生業をしている中でですが、お腹をいっぱいにするためにお菓子を食べるというよりかは、食べて頂いている方。送って頂いている方の心を満たすようなお菓子作りとか、記憶に残るようなお菓子をこれからも提供し続けて行けたらな。と、そんなことを考えながら今回この副賞に選んで頂いたことを、光栄に感じておりました。
最後になりますが、本当にこのような会にお招き頂き、選定頂きましたことに改めて感謝を申し上げ、そしてこの会がますます盛会に続いていきますことを祈念いたしまして、簡単ではありますがご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。
田子の月 牧田社長様、素敵なお話をありがとうございました。静岡書店大賞のためにお菓子をセットしてくださり、特別な巻き紙を作成していただき、感謝でいっぱいです。総務部長の望月様にも大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
いよいよ発表です!まずは、「児童書 名作部門」から。今回も、この賞は図書館員の方たちの投票で決定しております。
大賞作は、福音館書店 筒井頼子(つつい よりこ)さん さく、林明子さん え の 『はじめてのおつかい』に決定いたしました!
筒井さん、林さんは残念ながらご都合がつかず、代わりに福音館書店・月刊誌編集部長 一戸盟子(いちのへ ちかこ)様にご登壇いただきました。
静岡書店大賞 協力委員 青山滋乃さん(静岡県立中央図書館)からトロフィーと副賞を贈呈。
筒井さん、林さんからそれぞれお手紙を頂戴しており、一戸様に代読していただきました。
みなさんこんにちは 福音館書店月刊誌編集部長の一戸と申します。
このたびは静岡書店大賞児童書名作部門に「はじめてのおつかい」を選らんでいただきまして誠にありがとうございます。
著者の筒井頼子さんと、林明子さんは遠方にお住まいで、きょうは残念ながら出席できないということで、メッセージをお預かりしてきましたので、わたくしが代読させていただきます。お二人とも手書きの素敵なお手紙をくださいました。最初に筒井頼子さんからのメッセージです。


最初に筒井さんのメッセージを読まさせていただきましたが、お父さんをどこに描いていたかっていうのをみなさんにだけお教えします。
実はポストのところに「尾藤三」って漢字で書いてあって、本当に林さんって茶目っ気のある遊び心のある方なんですが、こうやってこっそりお父さんを描かれたとのことでした。
あとは逃げたインコとか、迷い猫っていうのはまたみなさんじっくりお読み頂ければと思います。こっそり描かれています。
それから編集者の柴田さんという名前が突然沢山出てきて「何者だろう?」って思われたと思うのですが、わたしよりも本当に大先輩の編集者で、三人でチームになってこの絵本ができたんだなぁと改めて感じました。
ほんとに皆さん随分と前の絵本もいまも子どもたちに届けてくださり、そしてこのように愛してくださり、わたしたちも嬉しく喜んでおります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
筒井さんと林さんからの直筆のお手紙を福音館書店さんがきれいなカード仕立てのPDFでお送りくださり、感謝感激です。約50年前、作品を作られた時のチームの皆さんと街の風景が目に浮かんできました。本屋へのエールも感涙です。ありがとうございました。
続いて、「児童書 新作部門」の発表に移ります。

「児童書 新作部門』 第3位は、パイ・インターナショナル 大塚健太さん 作、かのうかりんさん 絵 の『トドにおとどけ』に決定いたしました!
静岡書店大賞 実行委員 髙田紗友美さん(マルサン書店 外商部)からトロフィーと副賞の贈呈です。
まずは大塚健太さんよりお言葉をいただきました。
本日は第12回静岡書店大賞児童書新作部門の3位を頂きまして、誠にありがとうございます。選んで頂いた書店員の皆様、図書館員の皆様、その他関係者の皆様、そして編集をして頂いた池田さんと、絵を描いていただいた かのう かりんさん。あとパイ・インターナショナルの皆様に改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
「トドにおとどけ」という本で受賞させていただきまして、この絵本は水族館によく見られる海獣と呼ばれる生き物たちが沢山出てくる絵本なんですが、わたし自身が水族館に行くと、海獣たちが泳いでいるのを見て、「あっ!アシカだ!」と思ったらアザラシだったりだとか、「アザラシかな??」と思ったら、オットセイだったりして、水槽に貼ってある動物の名前を見ると、トドだったりして、もう何だかわからないなというのが、経験上ありまして、そんなところから発想して本を書きました。
ただ絵本を読んで海獣たちの違いが分かるようになろうね!っていうような本ではなくてですね。あくまで楽しくおはなしが出来ればいいなと思って絵本に登場する生き物たちも、ことごとく海獣たちを間違えて、そんなところから共感してもらえれば、間違えちゃうことは誰にでもあるよねっていうような共感が得られればと思って、このお話を書きました。今回受賞させていただいたということでその辺の私の思いは皆様にも“おとどけ”出来たのかな?とという風に思っております。
えー……こういった場が初めてなので緊張してしまって何を言おうか忘れてしまったのですが……とにかくここにいる皆様、まだ読んだことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、是非是非この機会に皆様にも読んでいただいて、笑ってもらえればなぁと思っております。本日は誠にありがとうございました。
続いて、かのうかりんさんよりひと言いただきました。
絵をかいております、かのうかりんです。この度は素晴らしい賞を頂きまして本当にありがとうございます。選んでくださった静岡書店員の皆様、図書館員の皆様、本当にありがとうございます。
この絵本は本当に面白いお話を書いて下さった大塚さんと、パイ・インターナショナルの素晴らしい編集をしてくださった池田さんのおかげで、わたしはとにかく動物を描くのが大好きなので、海獣を描くのも初めてだったのですが、すごく楽しく描かせていただいて、ただただ楽しいという(聞き取れずすみません)ことだけでした。
この絵本が出版されたあとに、大塚さんと池田さんと3人でコッソリ密かに打ち上げパーティをしたのですけども、大塚さんはいつもお話にオチを求められるので、芸人みたいなことをおっしゃっていて、打ち上げのお話も大体の話が、いまどんな動物が気になっている?とかいまどんな動物が気になっている?って聞かれてテンパって虫!って言っちゃったり、あとでタヌキって言えばよかったなって考えたり、大人が三人集まって動物の話を考えているなんて幸せだなぁと、絵本作家になってよかったなぁと思った次第です。
本当に素晴らしい楽しい絵本チームに巡り合えて幸せです。これからもトドにおとどけを静岡の皆さんにたくさんお届けできるようにどうぞよろしくお願いいたします。
とても楽しくかわいらしいお二人のお話、絵本作家さんのチームいいなぁと思いました。文を書かれた大塚さんもかわいいイラスト入りサインを描いてくださり、嬉しい驚きです。ありがとうございました。


続きまして「児童書新作部門 」第2位は、小学館 鈴木のりたけさんの『大ピンチずかん2』に決定いたしました!鈴木のりたけさんはご都合がつかず欠席で残念ですが、小学館PS 書店営業部部長 小川宗也さんへ、静岡書店大賞 実行委員の鈴木祐輔さん(戸田書店 リブレ菊川店)からトロフィーと副賞を贈呈。鈴木のりたけさんからビデオメッセージをいただきました!
2年前の2022年に「児童書新作部門」大賞を受賞したシリーズ最初の『大ピンチずかん』に続き、大人気作品です。子どもも大人も「そうそう!あるある!」と納得のピンチの数々につい笑ってしまいます。浜松ご出身の鈴木のりたけさん、これからも楽しい絵本を作ってくださることを期待しています。


そして「児童書新作部門」第1位は!金の星社 手塚治虫さん 原作、鈴木まもるさん 文・絵の『火の鳥 いのちの物語』に決定いたしました!大賞を受賞された株式会社手塚プロダクション ライセンス部出版ビジネス統括 石渡 広隆(いしわた ひろたか)さん、鈴木まもるさんに、静岡書店大賞 実行委員 吉見佳奈子(吉見書店)より、トロフィーを贈呈。
手塚プロダクションの石渡(いしわた)さんより
このたび名誉ある賞をいただきまして、とても光栄に感じております。ありがとうございます。
この作品「火の鳥 いのちの物語」は手塚治虫がライフワークとして描いた漫画作品“火の鳥”の世界観を鈴木先生が新たな視点で解釈して描いていただいております。
手塚治虫の“火の鳥”は人の業ですとか、時代時代の死生観、そういったものを通して命の大切さ、尊さを描いております。
ただ内容的には、特に哲学的になったりして小さなお子さん方には難しい内容となっております。
今回、鈴木先生がその作品の核となる、命の尊さを抽出して子どもたちにも分かりやすい絵本として表現して頂きました。
子どもから大人まで、幅広くメッセージが心にささる作品になっていると思います。
このメッセージが子どもたちの心に残り、成長の一助となることを願っております。
そしていつか子どもたちが成長した時にはこの絵本をきっかけに原作“火の鳥”を手に取っていただければ嬉しいかぎりです。
1954年に“火の鳥”の連載は始まりました。
今年で連載70周年になります。この記念すべき時にこの本が出版されこのような賞をいただけたことは、大変ありがたく感じております。
鈴木先生、金の星の皆様改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。
今回この賞に推していただきました書店員、図書館員の方々、事務職の方々、そして本を手に取っていただいた読者の方々に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
鈴木まもるさんより
本日はこのような立派な賞をありがとうございます。
少しだけこの“火の鳥”が絵本になったのかという経緯(いきさつ)をちょっとお話させていただきます。
実は三年前なんですけども、僕がNHKの「ラジオ深夜便」というのに呼ばれまして、朝の4時くらいからの放送だったので、収録をしていたんですけども、パーソナリティの方から子ども時代のことを聞かれまして、僕は小さい時から絵を描くことが好きで、特に手塚先生の漫画が好きで、漫画家になろう!と思っていて、でもまあ色々とあって漫画家にはちょっと向いてないなっていうことで、絵本作家になり、そのあと鳥の巣を集めるようになっていくんですけれど、そういうお話をしたところ、何故かその回が三年前の一年間やったラジオ深夜便の中でベスト3くらいになるくらい評判が良かったらしいんです。
それで、翌年また再放送してくれるということで、またラジオ深夜便の中で再放送をしてもらったのです。
それを偶然手塚治虫プロダクションの内藤さんという方が朝早く目覚めて、何気なくラジオをつけたらそれをやっていたと。
それを「ああ、手塚さんの絵を好きで漫画家になるってよくあることだなぁ」と聞いていたらしいんです。
それでそのあと、僕が鳥の巣とかやってるってことで、「鳥の巣……変わった人がいるな」ということで、
そこでふと内藤さんは、「来年(まあ、今年ですけども)火の鳥70周年だ。ひょっとして鳥の巣と火の鳥でなにかできるかもしれないな」と思いつきまして、すぐ僕にメールをくれたんです。
それで僕は朝メールを見たら憧れの手塚プロの方からメールが来てそれで、会いたいということで、次の仕事で東京に行くときに手塚プロに行って、内藤さんと会ってお話したんです。それで、いまも石渡さんがおっしゃったように、火の鳥ってすごく壮大なドラマで、やっぱり小さい子には難しいということで、僕が何気なく「じゃあ小さい子でも分かるような……例えば絵本みたいになるといいんですかね?」といったら、内藤さんが「あっ!いいですね!絵本、やってもらえますか?」ということで、「それは…手塚治虫原作、鈴木まもる絵っていうことですか?」って聞いたら、「そうですね」と言うんですよ。
本当に僕はその時一応表向き椅子に座ってましたけど、心の中はひっくり返るくらいビックリして、だって本当に小さいころからの憧れの手塚先生の作品のそれもまた“火の鳥”ですからね、すごい驚いて、「うわ!これはどうしようか!」と。
そこから大変だったんですけど、おかげさまで鳥の巣に火の鳥がいるところを描いたら自然と今回の絵本のストーリーが出来てきたんで、
そこから先はすごく楽しく出来たのだと自分では思っているし、今回もこういった賞を頂いたということで、やってよかったんだなと自分ではほっとしています。
ですからこれを機に小さいお子さんが手塚先生の壮大な世界を見る入り口なるような絵本になってくれれば、すごくうれしいです。
せっかくですから、絵本て何かということを絵本作家なので絵を描いて表現したいと思います。
・・・ここからはホワイトボードに絵を描きながら・・・
絵本って色々大切だって言われていますけれど、字を書くことや勉強のためになるんじゃあないかと仰る方もいらっしゃいますけど、もちろんそういう面もあってもいいんです。
ただ僕が想うには、一番大事なのは……みなさんどなたも生まれたときはお母さんのお腹にぽつんと最初生まれる、だから本当に見えないくらい小さな点なんです。
これがご存じの通り、お母さんのお腹と繋がっていて、小さな小さな点がだんだん大きくなります。
どんどん大きくなっていっていきますと、小さな点が頭になって、お腹になって、足になって手になって、それでお母さんのお腹はぽんぽんになります。
それで、ぽんぽんになって赤ちゃんは生まれてくる。
何が言いたいのかというと、この中で生まれてから大体10か月くらいお母さんのお腹の中にいる。
だからお母さんのお腹の中が一番安心できる。
ところが産まれて外に出てくると、なにか知らない物がブーブー言っていたりとか、知らない人がいたりとか、すごく不安になると思うんです、赤ちゃんにとって。
だから赤ちゃんは泣くんです。
ですからいままでいたお母さんのお腹に一番ちかいところ、(お母さんの膝の上に赤ちゃんを描く)
ここなら同じようにお母さんの温かさもかんじるし、ドキドキも聞こえるし、
それでいままで皮(?)の中にいたけど、皮(?)がとれて
こっちの世界でも生きていけるよ。これから生きていく世界のことを
……たとえばさっきのブーブー言う物はクルマなのよ。あれで遠くまで行けるし、色々なモノも運んでもらえるし。
あそこにいるのはパン屋さんのおじさんで、おいしいパンを作る人よとか。
それで色々と世の中の山があったり海があったり、空があったり、色々な生き方があってっていうことをお母さんと一緒に絵本として見られる。
だからこうやって元気に生きていく、心の基礎ができる。
それが僕は絵本だと思うんです。
ですからここでお母さんと、もちろんお母さんだけじゃなくていいですけど、誰かと一緒に安心して生きていけるということを感じて、これからいろいろなところに生きていくんだと思います。
僕はやっぱり(よく聞き取れず)の世界であるとか、世界の不思議っていうのを、お子さんたちに伝えていきたいなと思います。
せっかくですからきょうは、世界の不思議の面白さをひとつ。
これは僕が拾った本物の(鳥の)羽根です。
これをよく見ると、こっちが色が濃くてこっちが色が薄いんです。
あと軸が真ん中にありません。
あと少し削れたようなところがある。
ということはどういうことか、こっちが色が濃いという事は、ある鳥のこっち側(右側)だとわかります。
軸がはじっこ側にあるということは、風を起こすプロペラのような役をする羽なんです。
それではじっこが少し欠けているという事は隣が少し伸びている。それで形から言って、もう一つ伸びているところがある。
逆にこっち(羽根の欠けが無い方)に行くと短くなっています。それでどんどん短くなっていって、この辺から(翼の根本付近)軸が真ん中になっていきます。
それでこの辺(翼の根本付近)から羽がどんどん短くなっていって、細かい羽毛でおおわれて、要するにある鳥の右の翼の初列風切羽(しょれつかぜきりばね)っというのですけれど。
初列風切羽(しょれつかぜきりばね)の3番目の羽根だということが分かります。
それで、右側の翼が分れば、逆羽になるので左の翼のことも分かります。
それで右と左の翼が分れば、肩も分かるので背中も分かります。
尾羽が生えてくるところも分かるようになって、お腹が分って、足がある事も分かる、首も分かって、頭が分って、くちばしが分って……これは青森県のウミネコの羽根だって言うことが分るんです。
(歓声と拍手)
なんで青森県か分かるかというと……僕が青森県で拾ったからです。(笑い)
こういうふうに何気ない物でもちょっと考えたり、手を動かしたり、書店さんに行って本を読んだりすることで、いろんな世界が見えてくると思うんです。
お子さんたちが世の中の世界のいろんな不思議なことがいっぱいでっていうことを感じて、自分らしく生きていく。
そういう絵本をこれからも作っていこうと思います。
きょうは色々とありがとうございました。
手塚治虫さんの不朽の名作『火の鳥』が美しくあたたかな絵本として、新たな光となったこと、素晴らしいと思います。鳥の巣研究家でもある静岡県下田市在住の鈴木まもるさんが、ホワイトボードに絵を描きながら心に響くお話をしてくださり、感激しました。NHKで2025年1月から、毎週水曜23時~アニメ「火の鳥」が再放送され、これまた嬉しいですね。
続きまして、「映像化したい文庫部門」。大賞作は、マイクロマガジン社 植原翠(うえはら すい)さんの『おまわりさんと招き猫 秘密の写真とあかね空』です!静岡書店大賞 実行委員の溝口晴香さん(未来屋書店 浜松市野店) からトロフィーと副賞を贈呈です。
はじめまして、植原翠と申します。
静岡出身在住です。
生まれ育った静岡の町でこのような賞をいただけましたこと、大変光栄でございます。
受賞させていただきました『おまわりさんと招き猫』という作品は、かつぶし町という架空の町が舞台の物語なのですが、
このかつぶし町はわたしが静岡で暮らしていて、いいな素敵だなと感じた場所を投影した町になっております。
主にモデルにした場所は、用宗や清水、焼津、あとは実在のお店など様々です。
静岡にお住いの皆様にとって、なじみ深い空気を楽しんで頂くことはもちろん、県外の方々に向け静岡の魅力を伝えて行けたらなと、思っております。
この作品はこれからもシリーズとして続けていきたいと思っておりますので、これからも応援していただけたら嬉しいです。
このたびは本当に本当にありがとうございました。
静岡県中部の用宗や清水、焼津などの港町がモデルとなっているという「おまわりさんと招き猫」シリーズ、交番の看板猫 おもちさんがとってもユニークで、作品全体があたたかく、のんびりしたしぞ~からしい雰囲気がまた良いのです。しぞ~か弁満載の受賞記念特別掌編「ここはかつぶし町だもんで」、おもちさんの「お昼寝日和にゃもんで…しょんにゃいですにゃ」のラスト、もー最高に笑って癒されました!県外の方々にもぜひ知っていただき、静岡の魅力を感じていただきたいです。
そしていよいよ最後は「小説部門 」大賞!河出書房新社 岡田真理さんの『ぬくもりの旋律』に決定いたしました!静岡書店大賞 実行委員 高木久直さん(高久書店)より、トロフィーと副賞を贈呈。


皆さん はじめまして。岡田真理と申します。
静岡県内ではスポーツライターの肩書で、活動してますので、もしかしたら野球界隈の人という感じで、私のことを認識してくださっている方もいるんじゃないかなと、思うんですけど。
2年くらい前から作家として活動しているのですが、まだ自分自身“小説家の岡田真理”ですとか、“作家の岡田真理”ですというのがちょっと恥ずかしいような気がして、まだまだそう言えるまでもうちょっと時間がかかるかなと思っていたんですけれども、早速こうやって、素晴らしい賞をいただけて、自信をもって「小説家の岡田真理です」と自己紹介してもいいかなと少しだけ思えるようになりました。
わたしは20年くらい前からスポーツの業界で仕事をしてまして、今回の『ぬくもりの旋律』の主人公もスポーツ記者という仕事の主人公なんですけども、スポーツの世界って、私が関わっていたのは、格闘技の……K-1という格闘技の大会と、プロ野球なんですけども、いわゆるザ・男社会の中ですごく……こう殺伐としたというか、一日一日が勝負で、来年はそこにいるか分からない選手たちと一緒に仕事をしてきて、なんとなく自分自身もそういうところに長い間身を置いていると、なんかちょっとカリカリしちゃうというか、歯を食いしばって頑張らないといけない部分もあったんですね。
今回小説を出して、スポーツで一緒に仕事をしていた友人たちが小説を読んでくれたんですけど、「岡田さんが書いた小説とは思えない」って言われて、わたしはそれを褒め言葉だと受け取っているんですけども、結構スポーツの現場だと言いたいことハッキリと言っちゃったりだとか、気が強い人という風に思われていたらしくて、「こんな温かい物語を書ける人だと思わなかった」という風に言われてしまいました。
私自身も実際完成した時に、こういうあたたかい物語を自分でも書けるんだなと自分自身を再発見したみたいな感覚もあって、なんで私こういう物語が書けたんだろう、と振り返ったときに、7年前に静岡に東京から戻ってきたんですけど、静岡って空気の流れが穏やかで、静岡の人たちもすごく穏やかな人が多くて、優しい人もたくさんいて、東京にいたときは、東京もそれなりに刺激がたくさんあって、自分の成長をすごく感じられる場所なので大好きではあるんですけども、やっぱり静岡のあたたかい柔らかい雰囲気がわたしにこの小説を書かせてくれたんだなということを、改めて実感しました。
改めて今回静岡の書店員さんと図書館員さんの皆さんに選んでいただけたということは、本当に心から嬉しく感じています。
いま頑張って次回作を書いていますので、皆さんにぜひ喜んでいただけるような作品を書きたいなと思ってこの受賞を糧にして、明日から頑張っていきたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。
お祝いのコメントが、元メジャーリーガーの上原浩治(うえはら こうじ)さんより届いており、司会者が代読させていただきました。
静岡も舞台、巴川沿いや身延線の竪堀駅、朝霧高原など、映像が目に浮かびます!スポーツライターとしてきびしい世界でご活躍されてきた岡田真理さん。7年前に静岡に戻ってこられ、「静岡がこの小説を書かせてくれた」とのお言葉、とても嬉しくなりました。心温まる物語、装丁も秀逸で、読後さらに感極まる表紙と裏表紙にも注目です!受賞記念スピンオフ小説「旋律のゆくえ」は、メジャーリーガーの宮城が帰国した日が清水の風景とともに描かれ、地元のスーパーや公園、施設も登場し、すぐそばに登場人物が実在するような。「みんなが我慢しなくていい方法を、ゆっくり探してる」という直生の言葉、すごく響きます。

4部門6作品、すべての受賞作が決定!受賞作家さんが前方へ、書店員・図書館員の方々も一緒に恒例の記念撮影を行いました。その後、受賞作家さんの囲み取材が行われました。
続いての懇親会は、先ほどの商談会と同じく5階のセンチュリー会場へ。取次さんが受付をしてくださり、感謝です。司会は以前と同様、静岡書店大賞 実行委員の山本明広さん(BOOKアマノ布橋店)。開会の挨拶は 静岡書店大賞 実行委員で創設者の高木久直さん(高久書店)より。


皆様大変長らくお待たせいたしました。
わたくし静岡書店大賞実行委員の高木と申します。
師走の本当に大変忙しい中、ここ静岡にお集まりくださりまして、誠にありがとうございます。
実行委員会を代表しまして、厚く御礼を申し上げます。
我々は同じ業界にいながらも、距離の問題もありまして、なかなかぱっと気楽に会うことができません。
先ほどの出版社の方から「一年に一回静岡で年末年の瀬にこういう静岡書店大賞、静岡本の日をやってくれるからみんなと会えるよ」そう喜んでくれた出版社の方から聞きました。
些少ではありますが懇親の席を用意してあります。
是非この機会に、時間は少ないですが懇親を図っていただきたいなと思います。
我々書店員は本当に純粋に本と読書の、そして読者との素敵な出会いをお手伝いする。そこに命をかけています。
純粋にそれが好きなんです。ご存知の方もいるかもしれませんが、直木賞作家『塞王の楯』で受賞された今村翔吾先生がいらっしゃいます。
今村先生は、実はこの静岡にも所縁(ゆかり)がありまして、文壇デビューは“伊豆文学賞”それを受賞するところから始まっています。
我々静岡書店大賞も、原稿読みに携わっていました。記憶の新しいところでは昨年の今日、本当にこの日、富士市出身の宮島未奈さんが新潮社の“成瀬は天下を取りにいく”で静岡書店大賞を受賞しました。
その後の快進撃は皆さんも知る所ではないでしょうか?
翌年には本屋大賞を受賞しました。我々はこれを静岡だけの盛り上がりにするのではなくて、静岡発のベストセラーを作ろうではないか!全国に訴えようじゃないか!そういう想いでやってきました。
今日ここに、懇親会におそらくぱっと見で100人200人集まっているでしょうか。
この静岡書店大賞13年12回目の発表になりましたが、初年第一回目は浜松の小さな小さな居酒屋で、数人でやりました。
作家さんに「申し訳ない、こんな懇親会しかできなくて申し訳ない」と言いながらやりました。
このように盛大な懇親も出来るようになったのは、今日ここにお集まりいただいた皆様のおかげです。本当にご縁です。
是非これからも静岡を温かく見守って頂いて、我々出版人として読書文化をもっともっと広げて盛り上げていこうじゃありませんか。
本当に皆さん今日はありがとうございます。
少しですが少ないですが、懇親を図っていただいて、楽しんできょうは帰っていただきたいなと思います。
あっ!帰れって言っているんじゃなくて泊まる方もいらっしゃいますね。(笑い)
二次会に行く方はぜひやっていってください。
静岡の夜を楽しんでいただきたいなと思います。
ありがとうございます。
続きまして、ご来賓を代表いたしまして静岡県立中央図書館館長 高橋 健二様にご挨拶を賜りました。
皆さんこんばんは。僭越ながらご挨拶をさせていただきたいと思います。
本日はこのような盛大な合同懇親会と、昼の商談会。そして先ほどの第12回静岡書店大賞の授賞式といこうとで、誠におめでとうございます。
私たち図書館員関係者もこのような盛大なイベントに関わらせていただくことができまして、非常の光栄に思っております。末永くよろしくしたいと思っております。
私実はですね、元々高校の教員でして、12年ぶりにこの図書館業界に戻ってきました。
色々な会議等に参加してよく聞きますよね。活字離れなどの耳の痛い話。そういう話を散々聞くのですけど、そこでよく主に議題にされることで例えば……スマホvs紙の書籍。あと、書店vs図書館……別に敵じゃないですよね。仲良くやっていきたいと思っているのですけど。
たとえば二項対立みたいな話が良く出てくるのですけれど、ずっと話を聞いていて同じ二項対立に、(インターネットの)書き込みvs作品というのもあるのではないかなと、思っています。
最近選挙でもSNSの影響力というのがすごい言われていますよね。ああいう書き込みって言うのは、短くて、ダイレクトで、時に感情的。時に攻撃的。読んでいて面白いですね。刺激がある。だけど、匿名性が高いので信憑性がどうかな……というところがあるんです。
それに対して小説だけではないですけど……色々な物を含めて“作品”は、比較的長い。(話の)ポイントがどこに……焦点が最終的にどこに来るのか読んでみないと分からない。だけど、作者の方がしっかりしている。ということで、忍耐力はいるのですけど、思考力とか読解力とか、読後の感動とか達成感というのが非常に大きいという特徴があると思います。
ただ敷居が高いのかな?というのは感じるという人は多いかもしれません。人間というのはどうしても安きに流れていくんですね。うちの子どもらとか、高校生を見てて「読書はそりゃ大切ですよ、う~んだけどさぁ」みたいになっちゃワケですよね。
なので私どうやって作品の魅力を特に若い世代に届けようかと思った時に、やっぱり目利きのPRってすごい大切なんですよ。
そこで今日の書店大賞。やっぱり図書館員とか書店の方とか目利きの方がこれはという選りすぐりの作品を選んでくれているわけですよね。
それでそういった選ばれた素晴らしい作品をですね。さっきの影響力のある“SNS”の力を使ってみんなで発信していけばファンが増えていくんじゃあないかな、と思います。
ということで、私もちょっとSNSに載せる文を考えてきました。一応作品を全部読んだんですよ私。
例えば……例えばです。小説部門「ぬくもりの旋律」。人生の様々な出来事は、受け止め方や理解のしかたで全く違って見えてくることを、出会いが織りなす感動のストーリーで繋いでくれる名作ですね。
児童書新作部門「トドにおとどけ」。似たような動物でもそれぞれ違う。みんな違ってみんないい。最後のオチが最高。読まれました?みなさんこれ。最後のオチ、絶対面白いですよ!
それから映像化したい文庫「おまわりさんと招き猫」。言葉を話す猫のおもちさんと新米警察官小槇君のほのぼのストーリー。ぜひ静岡を舞台に見てみたいにゃー!例えばですよ、こういうのを書く。それで実験で自分のSNSに出してみました。
なんで出したかというと、うちの娘が猫好きなんで、おまわりさんと招き猫面白いよって。読んでみたいにゃー!とかって書いたんですよ。
そしたらですね、反応はいつも見向きもしないのに、ばーっと友達からレスポンスが来て、10年も何年もコンタクトしていない猫好きの人から、「いや~これは面白いコメントだ」って……多分ね、買ったと思うんですよ。売上に貢献したんじゃないかなって密かに思っていますけど。
こういう風にいまみたいなコメントに#(ハッシュタグ)富士山だとか、#猫とかつけて発信すれば読書文化の振興にいいんじゃないかと実感を持っておりました。
ということで、まずはみなさん今日このイベントをやって喜んでいる場合じゃございません。すぐSNS等を使ってきょうの受賞作の魅力を読んでない方もしっかりと読んで、みんなで発信していく……にゃー!っていうことでこの度の活字文化の振興に向けてここにいるみなさんで協力しながら頑張っていきましょう!
それでは本当に本日はおめでとうございます!ありがとうございました。
受賞作すべてをお読みくださり、作品の魅力をお伝えいただき、そしてSNSで発信まで!ありがとうございます!静岡県立中央図書館さんには県内図書館さんの窓口として、投票やご連絡を担っていただき、大変ありがたいです。これからもずっと、書店と図書館が手を取り合い、静岡書店大賞の受賞作を共に盛り上げてまいりたいです。
続きまして、河出書房新社 代表取締役社長 小野寺 優(おのでら まさる)様による乾杯のご発声です。
皆さんこんばんは。ただいまご紹介に預かりました河出書房新社の小野寺と申します。大変僭越ではございますがご使命ですので、ひと言御礼と乾杯のご挨拶を申し上げます。
第12回静岡書店大賞に私共の出版物をお選びいただきました静岡県の書店員の皆様、図書館員の皆様に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございます。そして本日受賞なさった作家の皆様、本日は本当におめでとうございます。心からお祝いを申し上げたいと思います。
弊社は岡田真理さんの『ぬくもりの旋律』で素晴らしい賞をいただくことができました。
授賞式でも言われましたが本作は岡田さんのデビュー作です。ご自身の故郷 静岡出身の登場人物たちのおりなす物語をここ静岡の書店員、図書館員の方々があまたある書籍の中から見つけ出し、世にそして今イチオシの本として選んでいただいた。岡田さんはどれほど嬉しいだろうというふうに思いながら、先ほどのお話を伺っておりました。本作には様々な登場人物の人生が描かれていますけれども、おそらくは皆さん、ご自身の体験ですとか想いを登場人物の誰かに投影しながら読んでくださったのではないでしょうか。直生や理生、美琴、栞、ふみかず(文一)、時には奏、もしかしたら皆さんご自身であったりご友人であったりご家族であったりするのではないでしょうか。物語を読んでいて、あ、これは自分のことだというふうに感じて、その想いを重ねるように読み進めていくというのは、物語を読むうえでの大変大きな喜びです。そしておそらく今日受賞なさったすべての作品がそういった変遷をへているのではないかと思います。
今日本で一年間に刊行される書籍は約65000点。その中で一つの作品が注目を集め読んでいただくということはこれなかなか大変なことです。作家の方々がいい作品を書き、出版社が多少宣伝をしたところで、それだけではなかなか読者に手に取っていただくことはできません。やはり読者の一番近くでその作品の魅力を伝えてくださる方がいなければ決して作品は広まっていきません。その意味で書店の方々、図書館員の方々というのは作家を育てるという力をお持ちと思います。
今年は大河ドラマの影響もありまして源氏物語がずいぶんたくさんの方に読まれました。いうまでもなく源氏物語は今から約千年も前の作品です。そんな昔の本を今私たちが普通に書店さんで購入しあるいは図書館で借りて読むことができ、考えてみたらこれってすごいことです。紫式部が面白い作品を書いたというだけではこんなことはなしえないことです。その間千年の長きにわたって各時代時代において源氏物語を面白いと書物にしようと考える出版社、それを一人でも多くの方に読んでもらいたいと願い広めてきた書店さんや図書館員さんみたいな方々が各時代にいて、そして何よりそれを読んで高く評価する読者がいたからこそ、今も源氏物語は私たちの前にあります。
とするならば、今日皆さんに選んでいただいた静岡書店大賞の各作品もまた皆さんのお力によって初めて時代を超え、長きにわたって読んでいただけるものに変わっていくのでしょうし、同時にそれがあるから作家の方々はまた新しい作品に取り組むことができると思います。ですからどうか皆さま、今日この会が終わりましたら受賞作品を一人でも多くの方に長きにわたって読んでいただけるよう、明日からまた作家の皆さんが素晴らしい作品を書いていただけるよう、お力をお貸しください。そんな思いを込めて乾杯をしたいと思います。ご準備をお願いします。よろしいでしょうか。それでは静岡書店大賞のますますのご発展と今日受賞なさった作家の皆さまのますますのご健勝、そして静岡の出版会がどんどんどんどん元気になってそれが全国に広がっていくことを祈念し、さらには今日ご立席の皆さんのご健勝を祈念して乾杯をしたいと思います。どうか大きな声でご唱和ください。乾杯!
自分自身や身近な誰かを投影しながら作品を読む、それは本当に大きな喜びと感じます。数多くの書籍から、長きにわたって読み継がれる作品となるには、多くの力が必要ですね。静岡書店大賞の受賞作を多くの方に届けられるよう、書店員・図書館員が力を合わせて頑張らねば!胸に響くお話、乾杯のご発声、ありがとうございました。
締めのご挨拶を、ディアゴスティーニ・ジャパン 執行役員 望月 斉(もちづき せい)様にお願いいたしました。


私ですね、おそらくまちがいなく書店員と図書館員が選んだ静岡書店大賞の最も遠いところにある出版社ではないかと思っておりますデアゴスティーニジャパン、望月でございます。
なぜここにいるかというとですね、静岡県の書店さんとは非常に切っても切れないご縁といいますか、35年前に大学を卒業して初めて担当させていただいたのが静岡県なんですね。
大学生卒業してきましたので、緊張してくるわけです。ブックス三峰の竹内社長、今日聞いたら御年77歳、35年前42歳、バリバリです。見た目こわいでしょ、おっかないと思ったんですけども、でもね、話してみるとすごく話しやすくていろんなことを教えていただいた。これね、他の書店さんも静岡は皆さんおんなじだったんですね。非常に風通しがよくてですね、当時日販とトーハンの支店長と風通しの良さが今日の静岡書店大賞、それが帳合関係ない懇親会に結びついているんじゃないかと思います。ご盛会本当におめでとうございます。受賞された出版社の方、うらやましいなぁ、売れるだろうな、おめでとうございます。執行役員ということで偉くなったので、静岡県だけを担当させていただいていますけれども、そのなかでご指名いただいたこと本当に名誉で嬉しくて感謝申し上げます。
さて皆さん、この本は読まれましたでしょうか。プレジデント社のちょっとショッキングなタイトルですけれど『2028年 街から書店が消える日』。前半は生々しい現場の厳しい状況がありましたが、これが第2部第3部となりますと、中小の書店さんで地方のいろんなアイデアをもってお客様と接して、本だけじゃなくて第3商材やいろんなものを売って利益を上げているというアイデア満載の実は本なんですね。
その中に書いてあったことは、本はすべての商材を受け止める、本を売っているんだけど、そこにつながる商材、ラーメンでもカレーでも、何でもそれぞれすべての入口になっているのが本。曼荼羅でいうとその中心にあるのが本だという、これを利用しない手はない。ということで本は一番売っていただきたいですけど、そうじゃないものも仕入れて、やってらっしゃる。50坪の書店さんで全国手に入らないようなレトルトカレーを仕入れて、50坪で1000食売った、珍しいラーメンを2000食売ったとかですね、これは仕入れただけでは売れない。お客さんとコミュニケーションをとってお話して、思い出作りというか、話ができる。これはネット書店ではできない、(リアル)書店さんでなくてはできないこと。コミュニケーション力、ファンがお店について、他にもお店があるんだけど、その書店さんに来る。こういうことが書店さんでなければできないと思っています。
うちの商品も書店さんで物を見て買っていただくことが圧倒的に多いです。そういうつながりといいますか、お客様の思い出作り、たとえば今日いらしていただいた作家の皆さんが現場にいて書店さんで話をしたりする、そういう接点がとれるのは、書店の店頭がある、現場でしかできないことなんじゃないかなというふうに思っています。いろんな力を秘めていると私は思っています。
そのさっき言ったハードルの低さでコミュニケーションがとれる、35年前に話した時と全く今状況が変わらなくて、今日も商談会である書店さんと話したら、思い出作りに関する企画がバババッと出来上がってきまして、他の書店さんにも話したらそれおもしれえなぁと、そういうのができるのがコミュニケーションということだと思いますので、ここにきている120社の出版社も全く同じ思いだと思います。いろんなアイデアを持っていると思いますので、メールで著著とじゃなくて、こうやって会った時に丁々発止、どんどん話をして切磋琢磨して、最終行きつくのはお客様にどう面白く思ってもらえるか、思い出を作れる場所になってもらう、そういうのができるところが書店さんなんじゃないかなと。静岡の書店さん大好きなので、そういうことができるんじゃないかなと思います。出版社の営業マンもそれぞれいろんなアイデアを持っていると思います。どんどん意見交換してやっていけば数年先、何年前は大変だったなと笑いながら酒を飲めたら最高だなと思っております。こんな高いところからいろんなことを申し上げましたけれど、頑張って本を売っていただきたいですし、いろんな読者の方の面白い場所になっていただけたらいいなと思っております。第12回静岡書店大賞それから しぞ~か本の日!ご盛会おめでとうございます!皆さん頑張っていきましょう。ありがとうございました。
35年前から静岡の書店が大好き、今日もいろんな書店さんと思い出作りに関する企画が出来上がったことなど、静岡愛あふれるお話をありがとうございました。本だけでなく、様々な商材も取り入れながら、お客様に思い出作りができる場所となる、リアル書店に求められることですね。出版社さん、取次さんと一緒に、面白い場所を作っていきたいと改めて思いました。


懇親会後、委員で集合し記念撮影。委員同士の絆があってこその一日、感謝です。
準備から終了後まで様々な運営してくださった取次の皆様、ホテルグランヒルズ様、大変お世話になりました。頭が下がるばかりです。心より感謝申し上げます。第12回静岡書店大賞も、素晴らしい受賞作品ばかり、県内書店・図書館で力を入れて販売・宣伝をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
※ブログでのご報告が遅くなり、申し訳ございませんでした。


5階センチュリーにて、まずは大商談会が13:00~16:30まで行われました。開始前、しぞ~か本の日!実行委員長(静岡県書店商業組合 代表理事 吉見光太郎)がご挨拶を。
皆さまこんにちは。私は静岡県書店商業組合の理事長という役職により、しぞーか本の日書店大商談会の実行委員長を仰せつかっております吉見でございます。本日は皆さま大変お忙しい中、また遠方のところ、この大商談会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。私がこのような立場でこのような場所でお話しさせていただくことは甚だ僭越ではございますが、開会にあたり一言ご挨拶させていただきます。
新型コロナウイルスの影響で中断しておりました大商談会は、昨年より復活開催し、今年は静岡教科書の商談会も合わせて開催する運びとなり、122社の出版社の方が参加していただくことになりました。東京や大阪名古屋のような大都市ではないこの静岡に、このように多くの出版社の皆様にお集まりいただきましたことはとても嬉しく、感謝の念にたえません。開催が実現できましたのは、日本出版販売・トーハンの各静岡支店の皆さま、そして静岡書店大賞の実行委員の皆さまに開催に向けてご尽力いただいたおかげでございます。この場を借りて心より御礼申し上げます。
さて静岡の商談会は、静岡書店大賞の投票も含めて図書館員の皆さまにも参加していただいております。後ほど書店がアテンドして図書館員さんもこの商談会に参加させていただきますが、図書館様には年間を通して多くの書籍を購入していただいておりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
出版業界を取り巻く環境は非常に厳しい状況が続いておりますが、最近の店頭売上は対前年を上回る月も出てきています。特に書籍は、単価のUPもあるとは思いますが、対前年を上回ることが多くあります。本日の商談会でも良い情報交換と商談をしていただき、出版者様、書店共に売上UPを目指していただければ幸いでございます。
本日は商談会の後に静岡書店大賞発表と授賞式、その後懇親会という流れになっておりまして、長丁場ではありますがどうぞよろしくお願いいたします。最後になりますが、本日ご参加の企業様の益々のご発展と参加されております皆さまのご健勝をお祈り申し上げ、私の挨拶とかえさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。


昨年を17社上回る120社にご出展いただき、大盛況でした。今年も、県内の図書館員さんが参加され、書店員がアテンドをしながらブースをまわりました。外商向け商品のご案内もしていただき、ありがたかったです。ご出展くださった出版社の皆様、本当にありがとうございました。
入口手前で、今年も静岡書店大賞のグッズ販売をさせていただきました!江崎書店の豊島さん・小栁さんが活躍してくださり、缶バッジ、クリアファイル、ブックカバー等、お買い上げくださった皆様、ありがとうございました。そして募金へのご協力もいただき、感謝です。


授賞式開始前の会場!メディア報道陣も大勢お集まりくださいました!昨年同様、商談会・懇親会とは別の会場、4階のクリスタルにて、司会は田畑亜希子さん(TSUTAYA BOOKSTORE サントムーン柿田川店)、ステージ補佐役は貝塚知香さん(谷島屋 本店)、工島明子さん(MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店)、八木麻美さん(静岡県立中央図書館)です。
初めに、河口事務局長よりご挨拶です。
皆さんこんばんは。第12回静岡書店大賞授賞式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
今回事務局長を務めさせていただきます、谷島屋の河口でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
まず初めにこの授賞式を開催するにあたり、ご尽力いただきました販売会社の皆様、出版社の皆様、書店員図書館員の皆様、そしてこの会場ホテルグランヒルズ静岡の皆様、誠にありがとうございます。実行委員を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
昨日、過去の授賞式を振り返っておりまして、コロナ禍でSNSでの発表の会であったり、着ぐるみが登壇した会があったり、受賞作家の先生がうれし泣きをする会というのもあったりと、様々な会があったなと振り返っておりまして、その時にふと思い出したことをひとつ話させていただこうと思います。
今年の正月に店舗で勤務していた時に、その当時発表したばかりの受賞作を持ったお子様に、「どこかでお会いしたことありませんか?」と声をかけられまして、わたくし全くもってピンと来てなかったんですけども、色々お話をしていたら、第7回の時に、一般の方を授賞式に招待をしようという企画があったのですけども、その時に授賞式に参加してくださったお子さんでした。
授賞式に参加して以降、毎年何か一冊は本を買おうと思ってきょう買いに来ました。というふうにお話をしてくれました。その瞬間に本と人とのつながり、また静岡書店大賞を続けてきた意義を実感した瞬間でございました。まだまだ本の力はいっぱい持っていますので、この静岡書店大賞もまた皆様のご理解ご協力を…今後も何とぞお力添え等よろしくお願いいたします。
第12回静岡書店大賞は書店員442名、図書館員148名、合計590名の投票によりまして規定4部門6作品の受賞作が決まりました。
例年多くの期待をして頂いている部分もございまして、今回昨年以上にメディアの方も多く来てくださいました。昨日の夜、9時過ぎに「明日取材に行っても良いですか」とご連絡も1社頂きまして、本当に感謝しかございません。
静岡書店大賞まだまだこれからも続けていきます!引き続き皆様のお力添えを頂きたいと思います。最後になりますが、今回も「静岡書店大賞」無事に開催することができまして感謝を申し上げたいと思います。
簡単ではございますが、わたくしの挨拶とさせていただきます。
いつも優しくあたたかい河口事務局長が過去の授賞式のこと、第7回の授賞式に一般参加してくださったお子さんとの再会など、心温まるお話にジーンとしました。


次に副賞のご紹介を、ご提供くださった 田子の月 社長 牧田桂輔様よりお言葉をいただきました。
皆さんこんばんは。ただいまご紹介いただきました、株式会社田子の月の牧田と申します。
本日第12回静岡書店大賞がこのように盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げます。またこのようなお祝いの席に副賞として当社を選定頂きました実行委員の皆様には、改めて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
わたし共はお菓子を作って販売させていただいている会社ですが、今年で72年目になりました。私は三代目として会社を継いで7年くらいになるのですが、文学との絡みというところでいきますと、創業当初わたくしの祖父が、「なんとか有名になりたい。売れる会社になりたい」ということで、色々あれこれ考える中で、有名な方の力を借りるのが良い、ということで、近くに執筆活動に来ていた武者小路実篤先生のところに訪ねて行って自社製品を持っていき先生にお出しして、「即興でなにか書いてくれないか」とお願いをしたというエピソードがあります。
その際に武者小路先生に即興で書いていただいたのが、「名月やこどもよろこぶ田子の月」という句でありまして、これは当社にとって今でも宝となっている言葉ですし、もなかの包装紙にこの句を入れたものをずっと長いこと、いまも使わせていただいております。
きょう副賞としてご準備させていただいたお菓子の掛け紙にもその句を入れさせていてだいております。
時代が風の時代に変わったんだということを聞くようになりまして、言葉がすごく大事だということを最近よく耳にするような気がしています。わたしも会社にいる中で、いろんな言葉遣いに気をつけなきゃなという風に思ったりもするのですが、言葉の持つ力とか言葉一つで勇気を与えたりだとか、エネルギーを貰ったりそんなことがこれからますますたくさん増えてくるのかなということも実感しております。
わたし共はお菓子を作って皆さんに喜んで頂く。地域の方々に支えられている。そんな生業をしている中でですが、お腹をいっぱいにするためにお菓子を食べるというよりかは、食べて頂いている方。送って頂いている方の心を満たすようなお菓子作りとか、記憶に残るようなお菓子をこれからも提供し続けて行けたらな。と、そんなことを考えながら今回この副賞に選んで頂いたことを、光栄に感じておりました。
最後になりますが、本当にこのような会にお招き頂き、選定頂きましたことに改めて感謝を申し上げ、そしてこの会がますます盛会に続いていきますことを祈念いたしまして、簡単ではありますがご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。
田子の月 牧田社長様、素敵なお話をありがとうございました。静岡書店大賞のためにお菓子をセットしてくださり、特別な巻き紙を作成していただき、感謝でいっぱいです。総務部長の望月様にも大変お世話になり、心より感謝申し上げます。

大賞作は、福音館書店 筒井頼子(つつい よりこ)さん さく、林明子さん え の 『はじめてのおつかい』に決定いたしました!
筒井さん、林さんは残念ながらご都合がつかず、代わりに福音館書店・月刊誌編集部長 一戸盟子(いちのへ ちかこ)様にご登壇いただきました。
静岡書店大賞 協力委員 青山滋乃さん(静岡県立中央図書館)からトロフィーと副賞を贈呈。
筒井さん、林さんからそれぞれお手紙を頂戴しており、一戸様に代読していただきました。
みなさんこんにちは 福音館書店月刊誌編集部長の一戸と申します。
このたびは静岡書店大賞児童書名作部門に「はじめてのおつかい」を選らんでいただきまして誠にありがとうございます。
著者の筒井頼子さんと、林明子さんは遠方にお住まいで、きょうは残念ながら出席できないということで、メッセージをお預かりしてきましたので、わたくしが代読させていただきます。お二人とも手書きの素敵なお手紙をくださいました。最初に筒井頼子さんからのメッセージです。


最初に筒井さんのメッセージを読まさせていただきましたが、お父さんをどこに描いていたかっていうのをみなさんにだけお教えします。
実はポストのところに「尾藤三」って漢字で書いてあって、本当に林さんって茶目っ気のある遊び心のある方なんですが、こうやってこっそりお父さんを描かれたとのことでした。
あとは逃げたインコとか、迷い猫っていうのはまたみなさんじっくりお読み頂ければと思います。こっそり描かれています。
それから編集者の柴田さんという名前が突然沢山出てきて「何者だろう?」って思われたと思うのですが、わたしよりも本当に大先輩の編集者で、三人でチームになってこの絵本ができたんだなぁと改めて感じました。
ほんとに皆さん随分と前の絵本もいまも子どもたちに届けてくださり、そしてこのように愛してくださり、わたしたちも嬉しく喜んでおります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
筒井さんと林さんからの直筆のお手紙を福音館書店さんがきれいなカード仕立てのPDFでお送りくださり、感謝感激です。約50年前、作品を作られた時のチームの皆さんと街の風景が目に浮かんできました。本屋へのエールも感涙です。ありがとうございました。
続いて、「児童書 新作部門」の発表に移ります。

「児童書 新作部門』 第3位は、パイ・インターナショナル 大塚健太さん 作、かのうかりんさん 絵 の『トドにおとどけ』に決定いたしました!
静岡書店大賞 実行委員 髙田紗友美さん(マルサン書店 外商部)からトロフィーと副賞の贈呈です。
まずは大塚健太さんよりお言葉をいただきました。
本日は第12回静岡書店大賞児童書新作部門の3位を頂きまして、誠にありがとうございます。選んで頂いた書店員の皆様、図書館員の皆様、その他関係者の皆様、そして編集をして頂いた池田さんと、絵を描いていただいた かのう かりんさん。あとパイ・インターナショナルの皆様に改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
「トドにおとどけ」という本で受賞させていただきまして、この絵本は水族館によく見られる海獣と呼ばれる生き物たちが沢山出てくる絵本なんですが、わたし自身が水族館に行くと、海獣たちが泳いでいるのを見て、「あっ!アシカだ!」と思ったらアザラシだったりだとか、「アザラシかな??」と思ったら、オットセイだったりして、水槽に貼ってある動物の名前を見ると、トドだったりして、もう何だかわからないなというのが、経験上ありまして、そんなところから発想して本を書きました。
ただ絵本を読んで海獣たちの違いが分かるようになろうね!っていうような本ではなくてですね。あくまで楽しくおはなしが出来ればいいなと思って絵本に登場する生き物たちも、ことごとく海獣たちを間違えて、そんなところから共感してもらえれば、間違えちゃうことは誰にでもあるよねっていうような共感が得られればと思って、このお話を書きました。今回受賞させていただいたということでその辺の私の思いは皆様にも“おとどけ”出来たのかな?とという風に思っております。
えー……こういった場が初めてなので緊張してしまって何を言おうか忘れてしまったのですが……とにかくここにいる皆様、まだ読んだことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、是非是非この機会に皆様にも読んでいただいて、笑ってもらえればなぁと思っております。本日は誠にありがとうございました。
続いて、かのうかりんさんよりひと言いただきました。
絵をかいております、かのうかりんです。この度は素晴らしい賞を頂きまして本当にありがとうございます。選んでくださった静岡書店員の皆様、図書館員の皆様、本当にありがとうございます。
この絵本は本当に面白いお話を書いて下さった大塚さんと、パイ・インターナショナルの素晴らしい編集をしてくださった池田さんのおかげで、わたしはとにかく動物を描くのが大好きなので、海獣を描くのも初めてだったのですが、すごく楽しく描かせていただいて、ただただ楽しいという(聞き取れずすみません)ことだけでした。
この絵本が出版されたあとに、大塚さんと池田さんと3人でコッソリ密かに打ち上げパーティをしたのですけども、大塚さんはいつもお話にオチを求められるので、芸人みたいなことをおっしゃっていて、打ち上げのお話も大体の話が、いまどんな動物が気になっている?とかいまどんな動物が気になっている?って聞かれてテンパって虫!って言っちゃったり、あとでタヌキって言えばよかったなって考えたり、大人が三人集まって動物の話を考えているなんて幸せだなぁと、絵本作家になってよかったなぁと思った次第です。
本当に素晴らしい楽しい絵本チームに巡り合えて幸せです。これからもトドにおとどけを静岡の皆さんにたくさんお届けできるようにどうぞよろしくお願いいたします。
とても楽しくかわいらしいお二人のお話、絵本作家さんのチームいいなぁと思いました。文を書かれた大塚さんもかわいいイラスト入りサインを描いてくださり、嬉しい驚きです。ありがとうございました。


続きまして「児童書新作部門 」第2位は、小学館 鈴木のりたけさんの『大ピンチずかん2』に決定いたしました!鈴木のりたけさんはご都合がつかず欠席で残念ですが、小学館PS 書店営業部部長 小川宗也さんへ、静岡書店大賞 実行委員の鈴木祐輔さん(戸田書店 リブレ菊川店)からトロフィーと副賞を贈呈。鈴木のりたけさんからビデオメッセージをいただきました!
2年前の2022年に「児童書新作部門」大賞を受賞したシリーズ最初の『大ピンチずかん』に続き、大人気作品です。子どもも大人も「そうそう!あるある!」と納得のピンチの数々につい笑ってしまいます。浜松ご出身の鈴木のりたけさん、これからも楽しい絵本を作ってくださることを期待しています。


そして「児童書新作部門」第1位は!金の星社 手塚治虫さん 原作、鈴木まもるさん 文・絵の『火の鳥 いのちの物語』に決定いたしました!大賞を受賞された株式会社手塚プロダクション ライセンス部出版ビジネス統括 石渡 広隆(いしわた ひろたか)さん、鈴木まもるさんに、静岡書店大賞 実行委員 吉見佳奈子(吉見書店)より、トロフィーを贈呈。
手塚プロダクションの石渡(いしわた)さんより
このたび名誉ある賞をいただきまして、とても光栄に感じております。ありがとうございます。
この作品「火の鳥 いのちの物語」は手塚治虫がライフワークとして描いた漫画作品“火の鳥”の世界観を鈴木先生が新たな視点で解釈して描いていただいております。
手塚治虫の“火の鳥”は人の業ですとか、時代時代の死生観、そういったものを通して命の大切さ、尊さを描いております。
ただ内容的には、特に哲学的になったりして小さなお子さん方には難しい内容となっております。
今回、鈴木先生がその作品の核となる、命の尊さを抽出して子どもたちにも分かりやすい絵本として表現して頂きました。
子どもから大人まで、幅広くメッセージが心にささる作品になっていると思います。
このメッセージが子どもたちの心に残り、成長の一助となることを願っております。
そしていつか子どもたちが成長した時にはこの絵本をきっかけに原作“火の鳥”を手に取っていただければ嬉しいかぎりです。
1954年に“火の鳥”の連載は始まりました。
今年で連載70周年になります。この記念すべき時にこの本が出版されこのような賞をいただけたことは、大変ありがたく感じております。
鈴木先生、金の星の皆様改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。
今回この賞に推していただきました書店員、図書館員の方々、事務職の方々、そして本を手に取っていただいた読者の方々に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
鈴木まもるさんより
本日はこのような立派な賞をありがとうございます。
少しだけこの“火の鳥”が絵本になったのかという経緯(いきさつ)をちょっとお話させていただきます。
実は三年前なんですけども、僕がNHKの「ラジオ深夜便」というのに呼ばれまして、朝の4時くらいからの放送だったので、収録をしていたんですけども、パーソナリティの方から子ども時代のことを聞かれまして、僕は小さい時から絵を描くことが好きで、特に手塚先生の漫画が好きで、漫画家になろう!と思っていて、でもまあ色々とあって漫画家にはちょっと向いてないなっていうことで、絵本作家になり、そのあと鳥の巣を集めるようになっていくんですけれど、そういうお話をしたところ、何故かその回が三年前の一年間やったラジオ深夜便の中でベスト3くらいになるくらい評判が良かったらしいんです。
それで、翌年また再放送してくれるということで、またラジオ深夜便の中で再放送をしてもらったのです。
それを偶然手塚治虫プロダクションの内藤さんという方が朝早く目覚めて、何気なくラジオをつけたらそれをやっていたと。
それを「ああ、手塚さんの絵を好きで漫画家になるってよくあることだなぁ」と聞いていたらしいんです。
それでそのあと、僕が鳥の巣とかやってるってことで、「鳥の巣……変わった人がいるな」ということで、
そこでふと内藤さんは、「来年(まあ、今年ですけども)火の鳥70周年だ。ひょっとして鳥の巣と火の鳥でなにかできるかもしれないな」と思いつきまして、すぐ僕にメールをくれたんです。
それで僕は朝メールを見たら憧れの手塚プロの方からメールが来てそれで、会いたいということで、次の仕事で東京に行くときに手塚プロに行って、内藤さんと会ってお話したんです。それで、いまも石渡さんがおっしゃったように、火の鳥ってすごく壮大なドラマで、やっぱり小さい子には難しいということで、僕が何気なく「じゃあ小さい子でも分かるような……例えば絵本みたいになるといいんですかね?」といったら、内藤さんが「あっ!いいですね!絵本、やってもらえますか?」ということで、「それは…手塚治虫原作、鈴木まもる絵っていうことですか?」って聞いたら、「そうですね」と言うんですよ。
本当に僕はその時一応表向き椅子に座ってましたけど、心の中はひっくり返るくらいビックリして、だって本当に小さいころからの憧れの手塚先生の作品のそれもまた“火の鳥”ですからね、すごい驚いて、「うわ!これはどうしようか!」と。
そこから大変だったんですけど、おかげさまで鳥の巣に火の鳥がいるところを描いたら自然と今回の絵本のストーリーが出来てきたんで、
そこから先はすごく楽しく出来たのだと自分では思っているし、今回もこういった賞を頂いたということで、やってよかったんだなと自分ではほっとしています。
ですからこれを機に小さいお子さんが手塚先生の壮大な世界を見る入り口なるような絵本になってくれれば、すごくうれしいです。
せっかくですから、絵本て何かということを絵本作家なので絵を描いて表現したいと思います。
・・・ここからはホワイトボードに絵を描きながら・・・
絵本って色々大切だって言われていますけれど、字を書くことや勉強のためになるんじゃあないかと仰る方もいらっしゃいますけど、もちろんそういう面もあってもいいんです。
ただ僕が想うには、一番大事なのは……みなさんどなたも生まれたときはお母さんのお腹にぽつんと最初生まれる、だから本当に見えないくらい小さな点なんです。
これがご存じの通り、お母さんのお腹と繋がっていて、小さな小さな点がだんだん大きくなります。
どんどん大きくなっていっていきますと、小さな点が頭になって、お腹になって、足になって手になって、それでお母さんのお腹はぽんぽんになります。
それで、ぽんぽんになって赤ちゃんは生まれてくる。
何が言いたいのかというと、この中で生まれてから大体10か月くらいお母さんのお腹の中にいる。
だからお母さんのお腹の中が一番安心できる。
ところが産まれて外に出てくると、なにか知らない物がブーブー言っていたりとか、知らない人がいたりとか、すごく不安になると思うんです、赤ちゃんにとって。
だから赤ちゃんは泣くんです。
ですからいままでいたお母さんのお腹に一番ちかいところ、(お母さんの膝の上に赤ちゃんを描く)
ここなら同じようにお母さんの温かさもかんじるし、ドキドキも聞こえるし、
それでいままで皮(?)の中にいたけど、皮(?)がとれて
こっちの世界でも生きていけるよ。これから生きていく世界のことを
……たとえばさっきのブーブー言う物はクルマなのよ。あれで遠くまで行けるし、色々なモノも運んでもらえるし。
あそこにいるのはパン屋さんのおじさんで、おいしいパンを作る人よとか。
それで色々と世の中の山があったり海があったり、空があったり、色々な生き方があってっていうことをお母さんと一緒に絵本として見られる。
だからこうやって元気に生きていく、心の基礎ができる。
それが僕は絵本だと思うんです。
ですからここでお母さんと、もちろんお母さんだけじゃなくていいですけど、誰かと一緒に安心して生きていけるということを感じて、これからいろいろなところに生きていくんだと思います。
僕はやっぱり(よく聞き取れず)の世界であるとか、世界の不思議っていうのを、お子さんたちに伝えていきたいなと思います。
せっかくですからきょうは、世界の不思議の面白さをひとつ。
これは僕が拾った本物の(鳥の)羽根です。
これをよく見ると、こっちが色が濃くてこっちが色が薄いんです。
あと軸が真ん中にありません。
あと少し削れたようなところがある。
ということはどういうことか、こっちが色が濃いという事は、ある鳥のこっち側(右側)だとわかります。
軸がはじっこ側にあるということは、風を起こすプロペラのような役をする羽なんです。
それではじっこが少し欠けているという事は隣が少し伸びている。それで形から言って、もう一つ伸びているところがある。
逆にこっち(羽根の欠けが無い方)に行くと短くなっています。それでどんどん短くなっていって、この辺から(翼の根本付近)軸が真ん中になっていきます。
それでこの辺(翼の根本付近)から羽がどんどん短くなっていって、細かい羽毛でおおわれて、要するにある鳥の右の翼の初列風切羽(しょれつかぜきりばね)っというのですけれど。
初列風切羽(しょれつかぜきりばね)の3番目の羽根だということが分かります。
それで、右側の翼が分れば、逆羽になるので左の翼のことも分かります。
それで右と左の翼が分れば、肩も分かるので背中も分かります。
尾羽が生えてくるところも分かるようになって、お腹が分って、足がある事も分かる、首も分かって、頭が分って、くちばしが分って……これは青森県のウミネコの羽根だって言うことが分るんです。
(歓声と拍手)
なんで青森県か分かるかというと……僕が青森県で拾ったからです。(笑い)
こういうふうに何気ない物でもちょっと考えたり、手を動かしたり、書店さんに行って本を読んだりすることで、いろんな世界が見えてくると思うんです。
お子さんたちが世の中の世界のいろんな不思議なことがいっぱいでっていうことを感じて、自分らしく生きていく。
そういう絵本をこれからも作っていこうと思います。
きょうは色々とありがとうございました。
手塚治虫さんの不朽の名作『火の鳥』が美しくあたたかな絵本として、新たな光となったこと、素晴らしいと思います。鳥の巣研究家でもある静岡県下田市在住の鈴木まもるさんが、ホワイトボードに絵を描きながら心に響くお話をしてくださり、感激しました。NHKで2025年1月から、毎週水曜23時~アニメ「火の鳥」が再放送され、これまた嬉しいですね。
続きまして、「映像化したい文庫部門」。大賞作は、マイクロマガジン社 植原翠(うえはら すい)さんの『おまわりさんと招き猫 秘密の写真とあかね空』です!静岡書店大賞 実行委員の溝口晴香さん(未来屋書店 浜松市野店) からトロフィーと副賞を贈呈です。

はじめまして、植原翠と申します。
静岡出身在住です。
生まれ育った静岡の町でこのような賞をいただけましたこと、大変光栄でございます。
受賞させていただきました『おまわりさんと招き猫』という作品は、かつぶし町という架空の町が舞台の物語なのですが、
このかつぶし町はわたしが静岡で暮らしていて、いいな素敵だなと感じた場所を投影した町になっております。
主にモデルにした場所は、用宗や清水、焼津、あとは実在のお店など様々です。
静岡にお住いの皆様にとって、なじみ深い空気を楽しんで頂くことはもちろん、県外の方々に向け静岡の魅力を伝えて行けたらなと、思っております。
この作品はこれからもシリーズとして続けていきたいと思っておりますので、これからも応援していただけたら嬉しいです。
このたびは本当に本当にありがとうございました。
静岡県中部の用宗や清水、焼津などの港町がモデルとなっているという「おまわりさんと招き猫」シリーズ、交番の看板猫 おもちさんがとってもユニークで、作品全体があたたかく、のんびりしたしぞ~からしい雰囲気がまた良いのです。しぞ~か弁満載の受賞記念特別掌編「ここはかつぶし町だもんで」、おもちさんの「お昼寝日和にゃもんで…しょんにゃいですにゃ」のラスト、もー最高に笑って癒されました!県外の方々にもぜひ知っていただき、静岡の魅力を感じていただきたいです。
そしていよいよ最後は「小説部門 」大賞!河出書房新社 岡田真理さんの『ぬくもりの旋律』に決定いたしました!静岡書店大賞 実行委員 高木久直さん(高久書店)より、トロフィーと副賞を贈呈。


皆さん はじめまして。岡田真理と申します。
静岡県内ではスポーツライターの肩書で、活動してますので、もしかしたら野球界隈の人という感じで、私のことを認識してくださっている方もいるんじゃないかなと、思うんですけど。
2年くらい前から作家として活動しているのですが、まだ自分自身“小説家の岡田真理”ですとか、“作家の岡田真理”ですというのがちょっと恥ずかしいような気がして、まだまだそう言えるまでもうちょっと時間がかかるかなと思っていたんですけれども、早速こうやって、素晴らしい賞をいただけて、自信をもって「小説家の岡田真理です」と自己紹介してもいいかなと少しだけ思えるようになりました。
わたしは20年くらい前からスポーツの業界で仕事をしてまして、今回の『ぬくもりの旋律』の主人公もスポーツ記者という仕事の主人公なんですけども、スポーツの世界って、私が関わっていたのは、格闘技の……K-1という格闘技の大会と、プロ野球なんですけども、いわゆるザ・男社会の中ですごく……こう殺伐としたというか、一日一日が勝負で、来年はそこにいるか分からない選手たちと一緒に仕事をしてきて、なんとなく自分自身もそういうところに長い間身を置いていると、なんかちょっとカリカリしちゃうというか、歯を食いしばって頑張らないといけない部分もあったんですね。
今回小説を出して、スポーツで一緒に仕事をしていた友人たちが小説を読んでくれたんですけど、「岡田さんが書いた小説とは思えない」って言われて、わたしはそれを褒め言葉だと受け取っているんですけども、結構スポーツの現場だと言いたいことハッキリと言っちゃったりだとか、気が強い人という風に思われていたらしくて、「こんな温かい物語を書ける人だと思わなかった」という風に言われてしまいました。
私自身も実際完成した時に、こういうあたたかい物語を自分でも書けるんだなと自分自身を再発見したみたいな感覚もあって、なんで私こういう物語が書けたんだろう、と振り返ったときに、7年前に静岡に東京から戻ってきたんですけど、静岡って空気の流れが穏やかで、静岡の人たちもすごく穏やかな人が多くて、優しい人もたくさんいて、東京にいたときは、東京もそれなりに刺激がたくさんあって、自分の成長をすごく感じられる場所なので大好きではあるんですけども、やっぱり静岡のあたたかい柔らかい雰囲気がわたしにこの小説を書かせてくれたんだなということを、改めて実感しました。
改めて今回静岡の書店員さんと図書館員さんの皆さんに選んでいただけたということは、本当に心から嬉しく感じています。
いま頑張って次回作を書いていますので、皆さんにぜひ喜んでいただけるような作品を書きたいなと思ってこの受賞を糧にして、明日から頑張っていきたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。
お祝いのコメントが、元メジャーリーガーの上原浩治(うえはら こうじ)さんより届いており、司会者が代読させていただきました。
静岡も舞台、巴川沿いや身延線の竪堀駅、朝霧高原など、映像が目に浮かびます!スポーツライターとしてきびしい世界でご活躍されてきた岡田真理さん。7年前に静岡に戻ってこられ、「静岡がこの小説を書かせてくれた」とのお言葉、とても嬉しくなりました。心温まる物語、装丁も秀逸で、読後さらに感極まる表紙と裏表紙にも注目です!受賞記念スピンオフ小説「旋律のゆくえ」は、メジャーリーガーの宮城が帰国した日が清水の風景とともに描かれ、地元のスーパーや公園、施設も登場し、すぐそばに登場人物が実在するような。「みんなが我慢しなくていい方法を、ゆっくり探してる」という直生の言葉、すごく響きます。

4部門6作品、すべての受賞作が決定!受賞作家さんが前方へ、書店員・図書館員の方々も一緒に恒例の記念撮影を行いました。その後、受賞作家さんの囲み取材が行われました。
続いての懇親会は、先ほどの商談会と同じく5階のセンチュリー会場へ。取次さんが受付をしてくださり、感謝です。司会は以前と同様、静岡書店大賞 実行委員の山本明広さん(BOOKアマノ布橋店)。開会の挨拶は 静岡書店大賞 実行委員で創設者の高木久直さん(高久書店)より。


皆様大変長らくお待たせいたしました。
わたくし静岡書店大賞実行委員の高木と申します。
師走の本当に大変忙しい中、ここ静岡にお集まりくださりまして、誠にありがとうございます。
実行委員会を代表しまして、厚く御礼を申し上げます。
我々は同じ業界にいながらも、距離の問題もありまして、なかなかぱっと気楽に会うことができません。
先ほどの出版社の方から「一年に一回静岡で年末年の瀬にこういう静岡書店大賞、静岡本の日をやってくれるからみんなと会えるよ」そう喜んでくれた出版社の方から聞きました。
些少ではありますが懇親の席を用意してあります。
是非この機会に、時間は少ないですが懇親を図っていただきたいなと思います。
我々書店員は本当に純粋に本と読書の、そして読者との素敵な出会いをお手伝いする。そこに命をかけています。
純粋にそれが好きなんです。ご存知の方もいるかもしれませんが、直木賞作家『塞王の楯』で受賞された今村翔吾先生がいらっしゃいます。
今村先生は、実はこの静岡にも所縁(ゆかり)がありまして、文壇デビューは“伊豆文学賞”それを受賞するところから始まっています。
我々静岡書店大賞も、原稿読みに携わっていました。記憶の新しいところでは昨年の今日、本当にこの日、富士市出身の宮島未奈さんが新潮社の“成瀬は天下を取りにいく”で静岡書店大賞を受賞しました。
その後の快進撃は皆さんも知る所ではないでしょうか?
翌年には本屋大賞を受賞しました。我々はこれを静岡だけの盛り上がりにするのではなくて、静岡発のベストセラーを作ろうではないか!全国に訴えようじゃないか!そういう想いでやってきました。
今日ここに、懇親会におそらくぱっと見で100人200人集まっているでしょうか。
この静岡書店大賞13年12回目の発表になりましたが、初年第一回目は浜松の小さな小さな居酒屋で、数人でやりました。
作家さんに「申し訳ない、こんな懇親会しかできなくて申し訳ない」と言いながらやりました。
このように盛大な懇親も出来るようになったのは、今日ここにお集まりいただいた皆様のおかげです。本当にご縁です。
是非これからも静岡を温かく見守って頂いて、我々出版人として読書文化をもっともっと広げて盛り上げていこうじゃありませんか。
本当に皆さん今日はありがとうございます。
少しですが少ないですが、懇親を図っていただいて、楽しんできょうは帰っていただきたいなと思います。
あっ!帰れって言っているんじゃなくて泊まる方もいらっしゃいますね。(笑い)
二次会に行く方はぜひやっていってください。
静岡の夜を楽しんでいただきたいなと思います。
ありがとうございます。
続きまして、ご来賓を代表いたしまして静岡県立中央図書館館長 高橋 健二様にご挨拶を賜りました。

本日はこのような盛大な合同懇親会と、昼の商談会。そして先ほどの第12回静岡書店大賞の授賞式といこうとで、誠におめでとうございます。
私たち図書館員関係者もこのような盛大なイベントに関わらせていただくことができまして、非常の光栄に思っております。末永くよろしくしたいと思っております。
私実はですね、元々高校の教員でして、12年ぶりにこの図書館業界に戻ってきました。
色々な会議等に参加してよく聞きますよね。活字離れなどの耳の痛い話。そういう話を散々聞くのですけど、そこでよく主に議題にされることで例えば……スマホvs紙の書籍。あと、書店vs図書館……別に敵じゃないですよね。仲良くやっていきたいと思っているのですけど。
たとえば二項対立みたいな話が良く出てくるのですけれど、ずっと話を聞いていて同じ二項対立に、(インターネットの)書き込みvs作品というのもあるのではないかなと、思っています。
最近選挙でもSNSの影響力というのがすごい言われていますよね。ああいう書き込みって言うのは、短くて、ダイレクトで、時に感情的。時に攻撃的。読んでいて面白いですね。刺激がある。だけど、匿名性が高いので信憑性がどうかな……というところがあるんです。
それに対して小説だけではないですけど……色々な物を含めて“作品”は、比較的長い。(話の)ポイントがどこに……焦点が最終的にどこに来るのか読んでみないと分からない。だけど、作者の方がしっかりしている。ということで、忍耐力はいるのですけど、思考力とか読解力とか、読後の感動とか達成感というのが非常に大きいという特徴があると思います。
ただ敷居が高いのかな?というのは感じるという人は多いかもしれません。人間というのはどうしても安きに流れていくんですね。うちの子どもらとか、高校生を見てて「読書はそりゃ大切ですよ、う~んだけどさぁ」みたいになっちゃワケですよね。
なので私どうやって作品の魅力を特に若い世代に届けようかと思った時に、やっぱり目利きのPRってすごい大切なんですよ。
そこで今日の書店大賞。やっぱり図書館員とか書店の方とか目利きの方がこれはという選りすぐりの作品を選んでくれているわけですよね。
それでそういった選ばれた素晴らしい作品をですね。さっきの影響力のある“SNS”の力を使ってみんなで発信していけばファンが増えていくんじゃあないかな、と思います。
ということで、私もちょっとSNSに載せる文を考えてきました。一応作品を全部読んだんですよ私。
例えば……例えばです。小説部門「ぬくもりの旋律」。人生の様々な出来事は、受け止め方や理解のしかたで全く違って見えてくることを、出会いが織りなす感動のストーリーで繋いでくれる名作ですね。
児童書新作部門「トドにおとどけ」。似たような動物でもそれぞれ違う。みんな違ってみんないい。最後のオチが最高。読まれました?みなさんこれ。最後のオチ、絶対面白いですよ!
それから映像化したい文庫「おまわりさんと招き猫」。言葉を話す猫のおもちさんと新米警察官小槇君のほのぼのストーリー。ぜひ静岡を舞台に見てみたいにゃー!例えばですよ、こういうのを書く。それで実験で自分のSNSに出してみました。
なんで出したかというと、うちの娘が猫好きなんで、おまわりさんと招き猫面白いよって。読んでみたいにゃー!とかって書いたんですよ。
そしたらですね、反応はいつも見向きもしないのに、ばーっと友達からレスポンスが来て、10年も何年もコンタクトしていない猫好きの人から、「いや~これは面白いコメントだ」って……多分ね、買ったと思うんですよ。売上に貢献したんじゃないかなって密かに思っていますけど。
こういう風にいまみたいなコメントに#(ハッシュタグ)富士山だとか、#猫とかつけて発信すれば読書文化の振興にいいんじゃないかと実感を持っておりました。
ということで、まずはみなさん今日このイベントをやって喜んでいる場合じゃございません。すぐSNS等を使ってきょうの受賞作の魅力を読んでない方もしっかりと読んで、みんなで発信していく……にゃー!っていうことでこの度の活字文化の振興に向けてここにいるみなさんで協力しながら頑張っていきましょう!
それでは本当に本日はおめでとうございます!ありがとうございました。
受賞作すべてをお読みくださり、作品の魅力をお伝えいただき、そしてSNSで発信まで!ありがとうございます!静岡県立中央図書館さんには県内図書館さんの窓口として、投票やご連絡を担っていただき、大変ありがたいです。これからもずっと、書店と図書館が手を取り合い、静岡書店大賞の受賞作を共に盛り上げてまいりたいです。
続きまして、河出書房新社 代表取締役社長 小野寺 優(おのでら まさる)様による乾杯のご発声です。

第12回静岡書店大賞に私共の出版物をお選びいただきました静岡県の書店員の皆様、図書館員の皆様に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございます。そして本日受賞なさった作家の皆様、本日は本当におめでとうございます。心からお祝いを申し上げたいと思います。
弊社は岡田真理さんの『ぬくもりの旋律』で素晴らしい賞をいただくことができました。
授賞式でも言われましたが本作は岡田さんのデビュー作です。ご自身の故郷 静岡出身の登場人物たちのおりなす物語をここ静岡の書店員、図書館員の方々があまたある書籍の中から見つけ出し、世にそして今イチオシの本として選んでいただいた。岡田さんはどれほど嬉しいだろうというふうに思いながら、先ほどのお話を伺っておりました。本作には様々な登場人物の人生が描かれていますけれども、おそらくは皆さん、ご自身の体験ですとか想いを登場人物の誰かに投影しながら読んでくださったのではないでしょうか。直生や理生、美琴、栞、ふみかず(文一)、時には奏、もしかしたら皆さんご自身であったりご友人であったりご家族であったりするのではないでしょうか。物語を読んでいて、あ、これは自分のことだというふうに感じて、その想いを重ねるように読み進めていくというのは、物語を読むうえでの大変大きな喜びです。そしておそらく今日受賞なさったすべての作品がそういった変遷をへているのではないかと思います。
今日本で一年間に刊行される書籍は約65000点。その中で一つの作品が注目を集め読んでいただくということはこれなかなか大変なことです。作家の方々がいい作品を書き、出版社が多少宣伝をしたところで、それだけではなかなか読者に手に取っていただくことはできません。やはり読者の一番近くでその作品の魅力を伝えてくださる方がいなければ決して作品は広まっていきません。その意味で書店の方々、図書館員の方々というのは作家を育てるという力をお持ちと思います。
今年は大河ドラマの影響もありまして源氏物語がずいぶんたくさんの方に読まれました。いうまでもなく源氏物語は今から約千年も前の作品です。そんな昔の本を今私たちが普通に書店さんで購入しあるいは図書館で借りて読むことができ、考えてみたらこれってすごいことです。紫式部が面白い作品を書いたというだけではこんなことはなしえないことです。その間千年の長きにわたって各時代時代において源氏物語を面白いと書物にしようと考える出版社、それを一人でも多くの方に読んでもらいたいと願い広めてきた書店さんや図書館員さんみたいな方々が各時代にいて、そして何よりそれを読んで高く評価する読者がいたからこそ、今も源氏物語は私たちの前にあります。
とするならば、今日皆さんに選んでいただいた静岡書店大賞の各作品もまた皆さんのお力によって初めて時代を超え、長きにわたって読んでいただけるものに変わっていくのでしょうし、同時にそれがあるから作家の方々はまた新しい作品に取り組むことができると思います。ですからどうか皆さま、今日この会が終わりましたら受賞作品を一人でも多くの方に長きにわたって読んでいただけるよう、明日からまた作家の皆さんが素晴らしい作品を書いていただけるよう、お力をお貸しください。そんな思いを込めて乾杯をしたいと思います。ご準備をお願いします。よろしいでしょうか。それでは静岡書店大賞のますますのご発展と今日受賞なさった作家の皆さまのますますのご健勝、そして静岡の出版会がどんどんどんどん元気になってそれが全国に広がっていくことを祈念し、さらには今日ご立席の皆さんのご健勝を祈念して乾杯をしたいと思います。どうか大きな声でご唱和ください。乾杯!
自分自身や身近な誰かを投影しながら作品を読む、それは本当に大きな喜びと感じます。数多くの書籍から、長きにわたって読み継がれる作品となるには、多くの力が必要ですね。静岡書店大賞の受賞作を多くの方に届けられるよう、書店員・図書館員が力を合わせて頑張らねば!胸に響くお話、乾杯のご発声、ありがとうございました。
締めのご挨拶を、ディアゴスティーニ・ジャパン 執行役員 望月 斉(もちづき せい)様にお願いいたしました。


私ですね、おそらくまちがいなく書店員と図書館員が選んだ静岡書店大賞の最も遠いところにある出版社ではないかと思っておりますデアゴスティーニジャパン、望月でございます。
なぜここにいるかというとですね、静岡県の書店さんとは非常に切っても切れないご縁といいますか、35年前に大学を卒業して初めて担当させていただいたのが静岡県なんですね。
大学生卒業してきましたので、緊張してくるわけです。ブックス三峰の竹内社長、今日聞いたら御年77歳、35年前42歳、バリバリです。見た目こわいでしょ、おっかないと思ったんですけども、でもね、話してみるとすごく話しやすくていろんなことを教えていただいた。これね、他の書店さんも静岡は皆さんおんなじだったんですね。非常に風通しがよくてですね、当時日販とトーハンの支店長と風通しの良さが今日の静岡書店大賞、それが帳合関係ない懇親会に結びついているんじゃないかと思います。ご盛会本当におめでとうございます。受賞された出版社の方、うらやましいなぁ、売れるだろうな、おめでとうございます。執行役員ということで偉くなったので、静岡県だけを担当させていただいていますけれども、そのなかでご指名いただいたこと本当に名誉で嬉しくて感謝申し上げます。
さて皆さん、この本は読まれましたでしょうか。プレジデント社のちょっとショッキングなタイトルですけれど『2028年 街から書店が消える日』。前半は生々しい現場の厳しい状況がありましたが、これが第2部第3部となりますと、中小の書店さんで地方のいろんなアイデアをもってお客様と接して、本だけじゃなくて第3商材やいろんなものを売って利益を上げているというアイデア満載の実は本なんですね。
その中に書いてあったことは、本はすべての商材を受け止める、本を売っているんだけど、そこにつながる商材、ラーメンでもカレーでも、何でもそれぞれすべての入口になっているのが本。曼荼羅でいうとその中心にあるのが本だという、これを利用しない手はない。ということで本は一番売っていただきたいですけど、そうじゃないものも仕入れて、やってらっしゃる。50坪の書店さんで全国手に入らないようなレトルトカレーを仕入れて、50坪で1000食売った、珍しいラーメンを2000食売ったとかですね、これは仕入れただけでは売れない。お客さんとコミュニケーションをとってお話して、思い出作りというか、話ができる。これはネット書店ではできない、(リアル)書店さんでなくてはできないこと。コミュニケーション力、ファンがお店について、他にもお店があるんだけど、その書店さんに来る。こういうことが書店さんでなければできないと思っています。
うちの商品も書店さんで物を見て買っていただくことが圧倒的に多いです。そういうつながりといいますか、お客様の思い出作り、たとえば今日いらしていただいた作家の皆さんが現場にいて書店さんで話をしたりする、そういう接点がとれるのは、書店の店頭がある、現場でしかできないことなんじゃないかなというふうに思っています。いろんな力を秘めていると私は思っています。
そのさっき言ったハードルの低さでコミュニケーションがとれる、35年前に話した時と全く今状況が変わらなくて、今日も商談会である書店さんと話したら、思い出作りに関する企画がバババッと出来上がってきまして、他の書店さんにも話したらそれおもしれえなぁと、そういうのができるのがコミュニケーションということだと思いますので、ここにきている120社の出版社も全く同じ思いだと思います。いろんなアイデアを持っていると思いますので、メールで著著とじゃなくて、こうやって会った時に丁々発止、どんどん話をして切磋琢磨して、最終行きつくのはお客様にどう面白く思ってもらえるか、思い出を作れる場所になってもらう、そういうのができるところが書店さんなんじゃないかなと。静岡の書店さん大好きなので、そういうことができるんじゃないかなと思います。出版社の営業マンもそれぞれいろんなアイデアを持っていると思います。どんどん意見交換してやっていけば数年先、何年前は大変だったなと笑いながら酒を飲めたら最高だなと思っております。こんな高いところからいろんなことを申し上げましたけれど、頑張って本を売っていただきたいですし、いろんな読者の方の面白い場所になっていただけたらいいなと思っております。第12回静岡書店大賞それから しぞ~か本の日!ご盛会おめでとうございます!皆さん頑張っていきましょう。ありがとうございました。
35年前から静岡の書店が大好き、今日もいろんな書店さんと思い出作りに関する企画が出来上がったことなど、静岡愛あふれるお話をありがとうございました。本だけでなく、様々な商材も取り入れながら、お客様に思い出作りができる場所となる、リアル書店に求められることですね。出版社さん、取次さんと一緒に、面白い場所を作っていきたいと改めて思いました。


懇親会後、委員で集合し記念撮影。委員同士の絆があってこその一日、感謝です。
準備から終了後まで様々な運営してくださった取次の皆様、ホテルグランヒルズ様、大変お世話になりました。頭が下がるばかりです。心より感謝申し上げます。第12回静岡書店大賞も、素晴らしい受賞作品ばかり、県内書店・図書館で力を入れて販売・宣伝をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
※ブログでのご報告が遅くなり、申し訳ございませんでした。
Posted by 静岡書店大賞SST at
20:39
2024年12月03日
第12回静岡書店大賞

12月3日(火)17:10~18:10、第12回 静岡書店大賞の授賞式にて受賞作品が発表されました

受賞作家さん・出版社さん、おめでとうございます

「しぞ~か本の日!」として、取次の垣根を越え、合同で行っている商談会・懇親会とともに、昨年に続きリアル開催をすることができ、大変嬉しくありがたさでいっぱいです

会場は今年もホテルグランヒルズ静岡さんです

ご尽力くださいました関係の皆様、ご参加くださった皆様に、心より御礼申し上げます。
授賞式の様子等は、後日改めて掲載させていただきますね

今年も素晴らしい作品が選ばれました

静岡県民の皆様が、書店・図書館にお越しくださいますよう、そして静岡県の読書推進につながりますよう、願っています


2024年08月31日
第12回 静岡書店大賞について

大変お世話になり、誠にありがとうございます。静岡書店大賞事務局です

今年は河口雅哉事務局長(谷島屋)のもと、昨年同様、ホテルグランヒルズ静岡さんにて、リアルで静岡書店大賞授賞式を行うこととなりました!大会場で「しぞ~か本の日!」として、商談会・懇親会の間に、静岡書店大賞授賞式を開催いたします

第12回 静岡書店大賞の告知ポスター、投票用紙類をWebにアップしました!
実行委員の田中さん、いつもありがとうございます

今年は今までと違い、DropBox を使用しております。
Googleアカウントを求められますが、Googleアカウントがない場合は、画面一番下の「またはダウンロード専用で実行」で、ダウンロード可能です

https://www.dropbox.com/scl/fo/03r86zjsgszephc3rbhq9/AOXv7gXjKrd-QRYgOyQyQ28?rlkey=sitsbz2h8yxy81yvliczlq5wc&st=0mo6xqmy&dl=0
【告知ポスター】
上記URLからPDFをダウンロードのうえ、ご利用くださいませ。
静岡県内の書店さん、図書館さん、告知ポスターはぜひカラーで印刷し、店内、館内に掲示をお願いいたします。そして書店員、図書館員の皆さんに投票を呼びかけていただけたらと思います

【投票について】
上記URLからエクセルシートをダウンロードのうえ、ご利用くださいませ。
※集計に必要なため、ISBNコードをご記入くださいますよう、お願いいたします。
・投票期間…9/15(日)~9/30(月)
<小説、児童書新作、映像化したい文庫>
・投票…書店員、図書館員
・対象…2023年9月1日~2024年8月31日に刊行された本
※小説と映像化したい文庫部門は、ベストセラーは除きます
別紙 応募不可作品(ベストセラー) 一覧をご参照ください。
※大人気で静岡書店大賞も何度も受賞されている ヨシタケシンスケ さんは殿堂入りとし、除きます
<児童書名作部門>
・投票…図書館員さんのみです
「過去11回の受賞作品一覧」もありますので、参考にご覧いただけたらと思います

静岡県内の多くの書店員&図書館員の皆様の投票を心よりお待ちしております

早めにご投票いただけますと大変ありがたいです。よろしくお願いいたします

静岡書店大賞 過去の受賞作を「文学賞の世界」さんがまとめてくださっていますので、ご参照くださいませ

https://prizesworld.com/prizes/various/ssht.htm
<今後の予定>
・8月末~…応募要項、投票書類の配布、Webへのアップ
・9月15日(日)~30日(月)…投票期間
・12月3日(火)…第12回静岡書店大賞 発表
静岡県内書店,図書館でフェア開催
以上、何とぞよろしくお願い申し上げます。
2024年01月26日
第11回静岡書店大賞のご報告
12月5日(火)17:10~18:10、第11回静岡書店大賞授賞式を行いました!4年ぶりのリアル開催
初めてホテルグランヒルズ静岡さんにて、以前と同様「しぞ~か本の日!」の一環として、大商談会後、懇親会の前に開催しました。


5階センチュリーにて、まずは大商談会が13:00~16:30まで行われました。102社にご出展いただき、大盛況でした。3時間半と長丁場ですが、全部まわりきれないのが残念、申し訳なかったです。今年も、県内の図書館員さんが参加され、書店員がアテンドをしながらブースをまわりました。外商向け商品のご案内もしていただき、ありがたかったです。ご出展くださった出版社の皆様、本当にありがとうございました。


授賞式開始前の会場!4年ぶりでドキドキです。商談会・懇親会とは別の会場、4階のクリスタルにて、初めて椅子が用意され着席での式、メディアの方々は後ろの方にスタンバイしてくださいました。司会は4年前と同じく、田畑亜希子さん(TSUTAYA BOOKSTORE サントムーン柿田川店)、ステージ補佐役は貝塚知香さん(谷島屋 サンストリート浜北店)、工島明子さん(MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店)、八木麻美さん(静岡県立中央図書館)です。



まずは事務局長の丸林篤史さん(谷島屋 営業本部)からご挨拶→副賞をご提供くださった株式会社アドライン様に代わり、副事務局長 吉見佳奈子(吉見書店 外商本部)が副賞のご説明を。
第11回静岡書店大賞授賞式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
今回の事務局長を務めます、谷島屋の丸林でございます。よろしくお願いいたします。
まずはじめに、この授賞式を開催することができました、多くの応援をいただきました、書店員の皆様、そして図書館員の皆様、そしてこの授賞式にご尽力いただきました販売会社の皆様、そして出版社の皆様、本に携わる皆様に実行委員を代表いたしまして、厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
4年ぶりの授賞式の開催となります。コロナ禍1年休止を挟みまして、去年おととしはSNSで静岡書店大賞を発表いたしました。ですので、この授賞式を行うのは第8回静岡書店大賞以来4年ぶりとなります。1年休みを挟みましたので、第1回から12年経ちました。ひと回りしたんですけども。1回目のことを思い出したら、浜松駅の小さな居酒屋で作家先生を呼んで飲み会をしたのが第1回授賞式。(会場笑い)
気づけば11回目でこういう非常に大きな…皆様と一緒に授賞式を迎えることができるっていうことをただ喜びを感じております。ありがとうございます。
こう12年続けてくると、よく読書離れとか言われるんですけど、そんなことボクはあまり感じていなくて、もちろんいろんなコンテンツがあって、多様化の時代なんで、読書はその中のひとつなんですけども。静岡県では小学校で朝読…朝、読書をしたりだとか、静岡書店大賞なんかもそのひとつの取り組みの中に児童書部門がありますので、小さなこどもたちに本を読んでもらいたいな、そういう素敵な本との出会いをお手伝いしたいな。という思いで静岡書店大賞を始めました。
10年経ちましたのでそういう子どもたちが大きくなって、もちろん小説や児童書だけじゃなくて、そういう子がビジネス書を読んだりだとか、専門書を手に取ってくれたりだとか、実用書を手に取ってくれたりだとか、本に親しむきっかけのひとつに、なってくれているんじゃないかなぁと思っています。これからもそれを続けていきたいなという風に考えております。ぜひ皆様も書店員図書館員のみなさんもこれからも静岡書店大賞にお力添え頂ければと思います。
第11回静岡書店大賞は書店員434名、図書館員171名、合計605名の投票により規定4部門受賞作6作品がすでに決まっております。ただいまよりこちらで発表してまいりますが、すでに情報解禁しておりますので、この時間には静岡県の書店図書館にてフェアが開催されております。皆さんにも書店図書館に足を運んでいただいて、受賞作を手に取っていただければと思います。それでは今から受賞作を発表してまいりたいと思います。
最後に、これまでもこれからも、静岡書店大賞にご理解ご支援いただけましたことを感謝いたしまして、開会の挨拶とさせていただきます。本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
第5回に続き、2回目の事務局長を率先して務めてくださった丸林事務局長、大黒柱です!
続いて、副賞のご紹介へ。
<副賞・・・日本一の富士山グッズのご紹介>
副賞をご提供くださいました企業様が本日お越しになれないため、代わりにご紹介をさせていただきます、吉見書店 吉見佳奈子です。毎年、受賞作家さんに喜んでいただけるご当地静岡の副賞をと考えております。いろいろ探して見つけたのが富士宮市にある富士山ショップの日本一の富士山グッズです。
ご連絡したところ、快く応じてくださり、しかも協賛でご提供いただけることになりました。大変ありがたく、感激いたしました。しかしうっかり者の私は、6つとお伝えしそびれており、届いた時に1つだったため仰天しました。6倍になるわけですから申し訳なさ過ぎてどうしようと泣きそうになりながらお詫びしご相談したところ、5つ追加でご用意しますよとおっしゃってくださり、頭が下がるばかりでした。
11月30日に富士宮のショップにその5つを取りに伺い、社長様と加工事業部リーダーの桑原様にお会いし、直接お詫びとお礼を申し上げることができました。静岡書店大賞のご説明もさせていただき、大変ありがたかったです。ショップもオフィスもとても素敵で、アドライン様の「人と人を結びつける線であり続ける」という企業理念や様々なご提案や地域貢献をされていることにも感銘を受けました。そして雄大な富士山にも驚き、パワーをいただいた感じです。近くで見る富士山は岩肌がくっきりはっきりしていて、筋肉質な感じで圧倒されました。
この富士山ボックスに、静岡書店大賞の名入れをしていただいた富士山ミニミニコーン、富士山不織布バッグ、富士山タオルハンカチ、富士山紙コップ、富士山はがきコレクションが入っております。富士山ミニミニコーンへの名入れは、画数が多く難しい作業だったそうです。おそばに置いていただけましたら幸いです。
それでは、副賞をご提供くださいました株式会社アドライン 代表取締役 古谷直之様からのメッセージを代読させていただきます。
副賞ご提供 株式会社アドライン様より
このたびは、静岡書店大賞授賞式が盛大に開催されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
このような素晴らしい会が継続的に開催されることは、これに携わられている様々な方のご尽力による賜物だと思います。私も書籍を愛する静岡県民の一人として、「静岡の灯」を消してはいけないと共感しております。
また今回副賞としてお声がけいただき、心ばかりではありますが、富士山の麓 富士宮市より心を込めて、日本一の富士山グッズを協賛させていただきます。受賞者様の今後のご活躍と、事務局をはじめとする関係者皆様の益々のご発展を祈念しております。この度は、誠におめでとうございます。
株式会社アドライン 代表取締役 古谷直之
株式会社アドライン様、誠にありがとうございました。静岡を象徴する富士山、会場でも大きな存在感をはなちました!


いよいよ発表です!まずは、「児童書 名作部門」から。大賞作は、童心社 いわむらかずおさんの『14ひきのあさごはん』に決定いたしました!いわむらかずおさんは残念ながらご都合がつかず、代わりに童心社 代表取締役社長 後藤修平様にご登壇いただきました。静岡書店大賞 協力委員 青山滋乃さん(静岡県立中央図書館)からトロフィーと副賞を贈呈。後藤様よりひと言をいただきました。
童心社の後藤と申します
皆さんお集まりで本当に緊張しております。少しだけ『14ひきのあさごはん』について説明を差し上げたいですけども、『14ひきのあさごはん』は 1983年の7月の初版で今年で40周年になりました。つい昨日なんですけども、1万8千部の重版を決めまして141刷りで累計141万7千部になりました。
ここ数年ですね、この14匹のシリーズがじわじわ売り上げがあがってきたんですけれども、それはやっぱりここにいらっしゃる書店様や図書館員の皆様が支えてくださったということがもちろんなんですけども、今ですね、子どもたちの生活の中にもITやデジタルがものすごい入ってきて、SNSも小学生でも使いますし、オンラインもやるしっていうそういう状況になっていて、何でもすごいスピードがあがっているような状況なんですけども、そのなかで14匹のような親しい家族だとか親しい人たちと自然の中で季節の移ろいを感じて自然の恵みを受けながら丁寧に暮らしていくっていう、そういうような暮らしがふたたび注目を浴びて求められているんじゃないかなと、私は今感じております。
それでは、いまむら先生からのメッセージを預かってまいりましたので、代読いたします。
<受賞の御礼> いまむらかずお先生より
このたび、『14ひきのあさごはん』が静岡書店大賞「名作部門」の大賞をいただけるとのこと、とてもうれしく思っています。子どもたちと本をつなぐ役割を担っておられるプロである、書店員さん、図書館員さんたちの投票によって選ばれたと知れば喜びはなおさらです。子どもの本の評価は、どれだけ子どもたちに、広く、深く、長く、支持されるかによって決まると思っているからです。
『14ひきのシリーズ』は発刊以来40年が経過し、親から子へ、3代、4代、と読み継がれ、海外でも18か国で翻訳出版され多くの子どもたちが楽しんでくれています。シリーズをロングセラーへと引き上げてくださった皆様に、厚く御礼申し上げます。
先日、私の美術館に来てくれた初対面の2歳の男の子に、いきなり「じーじ、じーじ」と呼ばれ、しばらくすると、私たちはすっかり仲良しになりました。笑みを浮かべ私を見つめる彼の澄んだ目を見たとき、絵本描きの「じーじ」でよかったなと思いました。
いわむらかずお
絵本描きの「じーじ」、14ひきの世界そのもののあたたかな著者 いわむら先生、ありがとうございました。ブログ管理人も、子どもたちが幼い頃、よく読み親しんできましたので、感慨深いです。これからもずっと、読み継がれてほしい名作ですね。
続いて、「児童書 新作部門」の発表に移ります。


「児童書 新作部門』 第3位は、ポプラ社 柴田ケイコさんの『パンダのおさじとフライパンダ』に決定いたしました!柴田ケイコさんは残念ながらご都合がつかず、代わりに ポプラ社 営業ユニット統括マネージャー 原川明さんにご登壇いただきました。静岡書店大賞 実行委員 髙田紗友美さん(マルサン書店 外商部)からトロフィーと副賞の贈呈です。
柴田ケイコさんからのビデオメッセージをご覧いただきます。
このたびは静岡書店大賞 児童書新作部門 第3位を頂き、ありがとうございます。書店の皆様、読者の皆様、選んでいただいた皆様、心から深く感謝いたします。
この「パンダのおさじとフライパンダ」は手のひらサイズのパンダが自分を励ましてくれる存在で、そういうお話を作れたらいいなと思って描き上げていきました。あと、盛り上がりの“フライパンのフタを開けてみると”っていうところ、料理をしながらイメージが膨らんで作り上げていきました。そのようなストーリーで、皆さんの心にちょっとでも楽しくて、おいしそうで、そういうお話が作れたっていうのは、とても私も幸せに感じております。
これからも絵本を通じて、面白くて楽しい世界を皆さんに届けていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
『パンどろぼうVSにせパンどろぼう』が前々回2021年の第9回静岡書店大賞 児童書新作部門 大賞を受賞された柴田ケイコさん、大注目の作家さんです!締めくくりに、お隣のネコちゃんの頭も下げていらしたのがとてもかわいらしく、微笑んでしまいました。

続きまして児童書新作部門 第2位は、KADOKAWA ヨシタケシンスケさんの『メメンとモリ』に決定いたしました!ヨシタケさんはご都合がつかず欠席で残念ですが、KADOKAWA 出版営業局 書店営業部 富澤瑳紀さんへ、静岡書店大賞 実行委員の鈴木祐輔さん(戸田書店 リブレ菊川店)からトロフィーと副賞を贈呈。
ヨシタケシンスケさんからのビデオメッセージをご覧いただきます。
こんにちは。絵本作家のヨシタケシンスケです。
今回はこの「メメンとモリ」が静岡書店大賞 児童書新作部門の第2位を頂いたということで、本当にありがとうございます。いつも静岡書店大賞さんにはたくさんいい思いをさせていただいております。今回もたくさんすすめていただいたということで、2位をいただくことができました。ありがとうございます。今日ちょっとどうしても用事があって、そちらにお伺いできなくてビデオでの参加で申し訳ございません。
そういったわけで、この本はすごくこう…なんていうのかな、普段考えている、何のために生きてるんだろうか?とか、思い通りにならなかった時って、どうやって考えていればいいんだろうか?とか、普段ボクが考えていることを割とそのまんまエッセイっぽい形で本にまとめたものです。ちょっと小っちゃい子が読むとキョトンとする話が多いんですけれども。いろんな方がこれどういう意味なんだろうなと思いながら読んでくれると嬉しいなと思って描いた本です。
ぜひいろんな方に読んでもらって、なんだろう?とキョトンとしていただけると嬉しいかなと思います。これからもまたいろいろ本を描いていきたいなと思うので、今後ともどうか興味を持っていただけるとありがたいです。
このたびは2位ということで、たくさんいただきましてありがとうございます。絵本作家のヨシタケシンスケでした。
歴代の静岡書店大賞で、数多くの受賞をされてきたヨシタケシンスケさん、今年2024年1月16日(土)~2月12日(月・祝)、静岡市清水文化会館マリナートにて「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が開催されています!お子さん連れのご家族が大勢来場されていて大人気!いつも静岡にお心を寄せてくださり、感謝しています。


そして児童書 新作部門 第1位は!白泉社 田中達也さんの『おすしがふくをかいにきた』に決定いたしました!静岡書店大賞 実行委員 田中寛行さん(谷島屋 ららぽーと磐田店)より、トロフィーを贈呈。田中つながりです♪
こんにちは ミニチュア写真家の田中達也です。このたびは静岡書店大賞児童書新作部門大賞をいただき、ありがとうございます。
僕は鹿児島に住んでいるんですけれども、鹿児島にはこういう大きな書店の賞みたいなものがなくて、これだけたくさんの方に集まっていただく静岡県が、すごくうらやましいなと感じておりました。
僕は『見立て』と言って何かを何かに変換するという作品を、毎日SNSにアップしています。今この会場を見ていても、横並びにすごい沢山の人が並んでいるので、パソコンノキーボードみたいに見えてくるんですね。(会場笑い)そういう発想が色々と働くんですけれども。
今回の「おすしがふくをかいにきた」という本はですね、その中でも擬人化といって、日常にある物が人に見えてくる。みたいな発想で作ったものになります。なので例えば、この発想で静岡にあるゆかりのもので……例えばさわやかにあるハンバーグで考えるとですね、日焼けをしに来た人に見えたりですね。(会場笑い) あとは緑茶の中に浮いている葉っぱが、泳いでいる人に見えたりですね。
そういうような、発想が働く本になっていますので、この本を読んだ後にいろいろ日常の中で楽しい発想を広げていただけるといいなと、思っております。このような発想を静岡の方にもっと知って頂けるいい機会になったと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
鹿児島から静岡へお越しくださり、感謝感激です!!2022年6月10日~7月10日、静岡市清水文化会館マリナートで『MINIATURE LIFE展2(ミニチュアライフ)』が開催され、書店員も多く訪れました。毎日のようにアップされるInstagramの投稿を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。泉のように常に湧いてこられる発想力と表現力、すごすぎます!とてもお優しく、懇親会でイラスト入りサインを描いてくださったり、本当に嬉しかったです。


続きまして、映像化したい文庫部門。大賞作は、KADOKAWA 榛名丼(はるなどん)さんの『レプリカだって、恋をする。』です!静岡書店大賞 実行委員の溝口晴香さん(未来屋書店 浜松市野店) からトロフィーと副賞を贈呈です。
こんにちは、はじめまして。榛名丼(はるなどん)と申します。
「おかしい名前だね」とよく言われるのですが、榛名丼の丼の由来は「お弁当どんどん」の“どん”になります。(会場笑い) この名前の通り、私は静岡県静岡市の出身になります。そんな私が、静岡書店大賞という場でこのような賞を頂戴することができて、本当にうれしく思っております。
今回受賞させていただいた『レプリカだって恋をする』というお話なんですけども、こちらは一人の高校生の女の子がいて、その子がある日突然自分の“分身体”を生んでしまう。それで、その子が身代わりとして学校生活を送るうちに、同じクラスのクラスメイトの男の子に恋をしてしまうというお話です。(言葉が詰まる) すみません、緊張して……こんなにたくさん人がいるとは思っていなかったので。(会場笑い)
こちらのお話の舞台自体が、静岡市の用宗になっておりまして。用宗をはじめとして、静岡駅ですとか、松坂屋静岡店、あとは日本平動物園といった県内にお住まいの方でしたらなじみ深い場所っていうのがたくさん作品の中に登場します。最後になりますけれども、今回静岡の書店員の皆様や図書館員の皆様にこうして素敵な賞に選んでいただいたということは、わたしにとっても強い自信につながりました。
(言葉が詰まる)ちょっとお待ちを……。(会場笑い) まだまだ若輩者なんですけれども、レプリカだって恋をするはシリーズ化しておりまして、第3巻が3日後の12月8日に発売の予定となっております。それも含めましてこのままたくさんいろいろなお話を書いていって、またぜひこういった素敵な場によんでいただけるよう、頑張っていきたいと思います。このたびは本当にありがとうございました。
静岡市にお住まい、まさに地元作家さんの榛名丼さん、おめでとうございます!榛名丼さんの丼(どん)は、静岡人なら誰もが知る「お弁当どんどん」の「どん」だったとは(笑) 「お弁当どんどん」さんは、第8回静岡書店大賞に副賞をご提供くださり、お世話になりました。主人公は自転車通学をしており、本当に身近に感じます。胸がいっぱいになっていらしたお姿、緊張と喜びが伝わり、ますます応援したくなりました。第2巻、第3巻もおすすめしてまいります!


そしていよいよ最後は小説部門 大賞!新潮社 宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』に決定いたしました!静岡書店大賞 実行委員 栁下博幸さん(吉見書店 竜南店)より、トロフィーと副賞を贈呈。
膳所から来ました、宮島未奈です。よろしくお願いします。(拍手)このたびは栄えある静岡書店大賞をいただきまして、誠に光栄です。
私は、静岡県富士市で生まれ育ったので、本当に故郷に錦を飾ることができて、とっても嬉しいです。
私は2021年に女による女のためのR-18文学賞を受賞したんですけれど、そのころはコロナによる制約が多くてですね、授賞式は新潮社の会議室で10名ほどのクローズドな環境でやったものですから、今日はこのように大勢の人に祝っていただいて、本当に喜びもひとしおでいます。
『成瀬は天下を取りにいく』の主人公の成瀬あかりは、コロナ禍による制約のもと、西武大津店に通うというチャレンジをするんですけれども、それはコロナで…コロナがあったからこそ成瀬が生まれたのは事実なんですけれど、それを私は良かったとはあまり思っていなくて、やっぱりR-18文学賞の授賞式もやっぱりみんなに祝って欲しかったなとか。何かそういうような、何かちょっと寂しい思いは、またこれからもきっと抱えていくものだと思っているんです。
でも、『成瀬は天下を取りにいく』をとても多くの人に読んでいただいたことによって、その気持ちが共有できたというか、コロナ禍による悔しさとか悲しさとか、そういう戸惑いとか、そういった物が共有できたのかな。っていう風に思っています。
『成瀬は天下を取りにいく』の第一話の「ありがとう西武大津店」は2020年の話なんですけれど、わずか3年前のことなのに、とっても昔のことのように感じるんですね。だからこれがまた、5年10年と読み継がれていくにつれて、また違った印象を持つ作品になっていくんじゃないかなと思って、とても楽しみにしています。
来年の1月24日には、『成瀬は天下を取りにいく』の続編となる、『成瀬は信じた道をいく』が発売になります。一足先に読んでいただいた方たちからは、とても面白かったと好評いただいておりますので、私としても発売ととても楽しみにしているところです。ぜひ静岡の書店さんにおかれましても、「成天(なるてん)」 と 「成信(なるしん)」 を並べて置いていただけたらとてもうれしいです。
本日は本当にありがとうございました。
ユニフォーム姿で、主人公の成瀬を思わせる、地元 富士市出身の宮島さん!「膳所から」ようこそ!でした!しぞ~か愛あふれる掌編も最高で大感激です。まさか成瀬と島崎と静岡に凱旋してくださるとは!掌編に登場した地元の老舗菓子店さんも店舗で『成瀬は天下を取りにいく』の販売をしてくださったんです。地元メディアも盛り上がりました。続編『成瀬は信じた道をいく』も、さらに面白く、さらなる続編が楽しみでなりません。ずっと成瀬を見ていたい、そう思うファンがどんどん増えていくに違いないです♪


4部門6作品、すべての受賞作が決定しました!次期事務局長 河口雅哉さん(谷島屋 三方原店・本沢合店)が閉式のご挨拶。
ご紹介いただきました、第12回事務局長を務めさせていただきます、谷島屋の河口と申します。よろしくお願いいたします。
まずは、本日受賞された作家の先生方、誠におめでとうございます。本日より我々、書店員 図書館員あるいはメディアの方の力をお借りし、県民読者の皆様に素晴らしい本の情報を発信してまいります。何とぞお力添えのほどをよろしくお願いいたします。
えー…開会の挨拶で丸林事務局長が挨拶をしていただきましたが…示し合わせたかのように内容がまる被りでして…(会場笑い)この短時間でさて、どうしようかと思っておりますが。
この4年ぶりのリアル開催、我々実行員も含め、皆様もお待ちいただいたかと思います。商談会の際もですね、多くの皆様に「やっぱり12月の静岡はこれがないと始まらないよね」というお言葉をたくさんいただきました。これは我々実行委員にとってこの上ないお言葉だと思っております。ありがとうございます。やはりこの3年間授賞式ができなかったこと、また、SNSでの発表、やはりこれには限界があったことをいろいろと考えさせられる3年間でございました。ただ今回リアルで開催できるということ、このリアル開催の意義ということを、今回改めて実感しております。
書店・図書館の皆様、そして出版社の皆様、取次店様、そして、本日受賞された作家の皆様、我々すべて本でつながっております。今度はこの静岡書店大賞を機に、読者の皆さんとつながりを持って行く大きなチャンスだと思っておりますので、なにとぞ皆様のお力添えをいただきまして、この会をさらに発展、成長させていきたいと思っております。何とぞお力添えよろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、私の閉会の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
第4回静岡書店大賞の事務局長を務めてくださり、授賞式の台本作成をずっと担当してくださっている河口さん。いつも穏やかでホッとします。河口さんを中心に、来年も皆で力を合わせて開催できますよう、よろしくお願いいたします。

すべての受賞作が決定し、受賞作家さんが前方へ!そして、書店員・図書館員の方々も一緒に恒例の記念撮影を行いました。その後、受賞作家さんの囲み取材が行われていました。

続いての懇親会は、先ほどの商談会と同じく5階のセンチュリー会場へ。取次さんが受付をしてくださり、感謝です。司会は以前と同様、静岡書店大賞 実行委員の山本明広さん(BOOKアマノ布橋店)。開会の挨拶は「しぞ~か本の日!」実行委員長 吉見光太郎(静岡県書店組合 理事長)より。
ただいまご紹介いただきました吉見でございます。皆さま本日は師走に入りましたお忙しい中に静岡にお集まりいただき、また遠方からお越しいただいている方もいらっしゃり、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスの感染がまん延してからは、静岡書店大賞はリモートで行ってきておりましたが、書店商談会とこの合同懇親会におきましては、2019年以来、実に4年ぶりの開催となります。
東京や大阪のような大都市ではない地方都市の静岡に、このような多くの皆様にお集まりいただき、盛大に開催できることは大変嬉しく、感謝の念にたえません。
私は実行委員長という肩書ではありますが、実際には日本出版販売静岡支店、トーハン静岡支店、そして静岡書店大賞の実行委員の各書店の皆さまが日々の業務でお忙しい中に開催に向けてご尽力いただいたからこそ実現できたことでございます。準備に関られました全ての方に感謝申し上げます。
さて静岡書店大賞は、図書館員の皆さまにもご協力いただいておりまして、全国でもたぐいまれな賞でございます。図書館員の皆さまにおかれましてもご協力いただき感謝申し上げます。図書館様には、年間を通して多くの本を購入していただいています。本日ご参加いただいております出版社の書籍は、必ずや購入されて蔵書されていますので、我々書店と共に今後とも情報交換等していただければ嬉しく思います。
本日静岡書店大賞を受賞された作家の先生皆さま、出版社の皆さま、このたびは誠におめでとうございます。昨今本の売上が悪い、書店がどんどん減っているとニュースにもなっておりますが、静岡県内では、ショッピングセンター内の書店等、売上が昨年を上回っているお店もあると聞いております。受賞された書籍を静岡県の書店が一体となって販売していく所存です。
本日このような皆で集まれる機会はなかなかありませんので、この懇親会では、日ごろお話しできない方とお話ししていただき、より多くの情報交換を行なっていただきたいと思います。
一人でも多くの読者が増えていくようになることを願い、そして今年一年がもうすぐ終わってしまうということは考えられない速さでしたが、皆さま良い年を迎えられますようお祈り申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。
続きまして、ご来賓を代表しまして、静岡県立中央図書館 館長 柴雅房さまにご挨拶をいただきました。
皆さん こんばんは。静岡県立中央図書館の柴でございます。ご指名をいただきましたので、僭越ながら挨拶をさせていただきます。
えー…こんなに人が多いとは思わなかったというのが(会場笑い)、正直なところでございます。
まずは4年ぶりの「しぞ~か本の日・静岡書店大商談会」そして4年ぶりにリアルな形での「静岡書店大賞授賞式」こちらの開催誠におめでとうございます。
私たち図書館関係者もこのイベントに関われたことを誠にうれしく感じております。出版社さんのブースをまわりながら、本の魅力それから皆様の本に対する熱い思い、これをひしひしと感じたところでございます。
書店大賞の受賞作品については、個人的にも読ませていただきました。いずれも魅力的な作品で、ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思っております。個人的にはですね、宮島さんの「成瀬は天下を取りに行く」の中の、「ありがとう西武大津店」これがツボにはまりまして、何度読んでも笑えました(会場笑い)。……こういう読み方で、宮島さんよろしいでしょうか?(会場笑い) ありがとうございます。
昨今ですね、書籍を取り巻く環境は厳しいものがございます。図書館は書店様、出版社様、取次店様、そのほか多くの方々と手を携えて読書の魅力を伝え、ひいては活字文化を支えていきたいと、考えております。静岡書店大賞はまさにその一つかと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
館長さん、受賞作を全部お読みくださったとのこと、もう本当にありがたいです。歴史の専門家(近世都市史・農村史がご専門)で、ご自身も『静岡水物語―新史料で読み解く駿府用水―』を出版されています。商談会では積極的に出版社さんブースをまわられ、そのお姿に感動いたしました。ご立派な先生でいらっしゃるのに、かわいらしい(畏れ多いですが)館長さん、心和むお話、ありがとうございました。
いよいよ乾杯です。ご発声を、童心社 代表取締役社長の後藤修平さまにしていただきました。

児童書名作部門をくださいまして、本当にありがとうございます。今日のこの日をご準備された皆さんに深く心より敬意を表します。
少しだけしゃべりますと、コロナ禍を経てですね、非常に出版書店業界は厳しいということになっていまして。童心社も例に漏れずなんですけども。
この前ですね、ある書店さんとちょっと話したのですが、そうはいってもですね、コロナ禍の時は、何もしなくても児童書がバンバン売れて今思うと夢のようだと嘆いておられたのですが、その時にですね、書店さんと確認したのは巣ごもり需要の時にはっきりわかったと思っているんですけれども、世の中の子育てしていらっしゃる若いお父さんお母さんや関係するような人は、やっぱり時間があればゆっくり子どもと本を読みたいというのは、本当にそう思っているんだなというのが明らかになったな。これだけは絶対に確実に分かったことだと、私は思っております。(会場拍手)それでですね…あっ、拍手ありがとうございます。(会場笑い)
それで、私の身近な人でもいますけども、自分は本を読まないっていう人でも、子どもには良い本をたくさん読んでもらいたいっていう人は本当にたくさんたくさんいらっしゃるんですね。そういうお客さん読者を信じて前に進んでいきましょうっていうようなことを、その書店さんと確認いたしました。
それは今いろいろ戦争とかがあってひどい世の中ですけど、やっぱり自分の子どもには良い人生を送ってほしいっていう切なる願いが、そこにその願いと本を読んでほしいという思いは一緒のものなんじゃないのかと、私は思っております。
私は本屋さんが大好きで、毎日最寄りの本屋さんに寄って、お店を一周して帰るぐらいなんですけど、本屋さんには何時間でもいられます。それで私は書店人さん図書館人さんっていうのはどういう人なのかなっていうのをよく考えるのですけど。やっぱり毎日毎日ですね、どんどん出てくる本を自分の目で見て、手で触っていらっしゃる人だと私は思います。そこがつい自社の本ばかり見てしまう出版社の私みたいなものとはやっぱり違う人だなぁと思っております。そういう人たちが選んでくれた賞っていうのは、どんなものなのかと思うと、やっぱりこれだけ力のある賞っていうのは無いんじゃないかって私は思っております。
ちょっと童心社の話をすると、静岡書店大賞ですね、新刊じゃない名作部門っていうのがある本当に珍しい賞だと思うんですね。それで、童心社のロングセラーにおいて、この賞もらえるかなって、ずーっと実は思っておりまして。このたび本当にもらえて、ほんっととにうれしいです!本当にありがとうございます。ということで、長くなりましてすみません。
お集まりの皆様のご健康と益々のご発展、それと静岡書店大賞、これらがもっともっと読者の皆様、お客様に愛されて盛り上がっていきますことを、心から願いお祝いして乾杯したいと思います。
それでは皆さん、元気によろしくお願いいたします。乾杯!
本屋さんが大好きで毎日寄られてから帰るという後藤社長、「名作部門」がある静岡書店大賞は珍しく、この賞をもらえるかなと思っていてくださり、受賞を大変お喜びくださって、実行委委員一同、ありがたくてなりません。この賞は、図書館員さんの投票で決まります。意義深い賞であることを改めて実感しました!
締めの挨拶は、静岡書店大賞 創設者で初代事務局長の高木久直さん(高久書店)より。
えーっ…締めの挨拶を頼まれましていろいろ考えてきたんですけど、来年からちょっと断らないといけないかなと、ちょっと酔っぱらいすぎたんですね。(会場笑い)
何をしゃべったらいいのかなという思いもあるのですが、ちょっと脳みそをフル回転させてお話させていただきます。改めまして皆さん、走る本屋さん高久書店の高木です。(会場拍手)
この暮れの…師走のクソ忙しいときに(会場笑い)ここ静岡に全国の…全国からですよ、出版業界の皆様がこれだけ多く集まられたということ、本当に感謝の念にたえません。改めて実行委員会から、心から感謝を申し上げたいと思います。皆様本当にありがとうございます。(会場拍手)
実は4年前の今日この場でやはり私は締めのスピーチをさせていただきました。その時最後になんて言ったかというと、それまで勤め上げた企業書店を辞めて、独立開業をして町の小さな本屋をやってみたい。本当に本屋はダメなのか?チャレンジします。そう申し上げてこのスピーチを締めました。
今日4年経って…あれから4年の今日。私は今、ここに再び来ることができました。書店を、本屋を、4年間やってくることができたんです。希望がないことなんてありません。やりようはきっとあると信じて歩んできました。
本当に本屋をやればやるほど書店員の時とは違って、経営者という立場になって「あぁ、本屋ってなんか大変だよね、きついよね、苦しいよね。何より儲かんないよね」身をもって毎日のように思いました。
けれどもそれ以上に、本屋はやっているとめちゃくちゃ楽しいんです。本当に面白いんです。死ぬまで続けたいなって思うんです。なんなんでしょうこのワケのわからない魅力って。わかります?皆さん。そんな底なしの魅力っていうのは、源はどこにあるのかっていうと、やっぱり本なんですよね。本。
つまり我々は、本の一番近くにいるプロとして、図書館でもないよ、本屋でもないよ、ボーダーないよ。そういうものを全部飛び越えてこれから先、未来永劫本の魅力というものを伝え続けていくしかないんじゃないでしょうか。
来年もここで皆様にこうしてお会いできることを夢見ていますし、静岡の書店図書館のみんなが県民読者に向かって、あるいは全国に向かって、発信をして魅力を伝えていこうと思っています。
本当に皆さん今日はお忙しい中、静岡にお集まりいただきありがとうございました。短いですが挨拶に代えさせていただきます。
静岡書店大賞 創設者の高木さんのお言葉、いつも心に響き、糧となります。やはり締めは、高木さんでなくては!高木さんの言葉を楽しみに来られる方もいらっしゃいますしね。


懇親会後、委員で集合し記念撮影。新たな委員も加わり、パワーアップして嬉しいです!
最後まで募金にご協力くださいました皆様、本当にありがとうございます。中には、委員の代わりに募金箱を持ってまわってくださった出版社さんも!ずっと受付などをしてこの会を運営してくださった取次の皆様、ホテルグランヒルズ様にも大変お世話になりました。頭が下がるばかりです。4年ぶりのリアル開催、皆様のおかげで感動でいっぱいの一日となりました。心より感謝申し上げます。第11回静岡書店大賞も、素晴らしい受賞作品ばかり、県内書店・図書館で力を入れて販売・宣伝をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
※ブログでのご報告が遅くなり、申し訳ございませんでした。



5階センチュリーにて、まずは大商談会が13:00~16:30まで行われました。102社にご出展いただき、大盛況でした。3時間半と長丁場ですが、全部まわりきれないのが残念、申し訳なかったです。今年も、県内の図書館員さんが参加され、書店員がアテンドをしながらブースをまわりました。外商向け商品のご案内もしていただき、ありがたかったです。ご出展くださった出版社の皆様、本当にありがとうございました。


授賞式開始前の会場!4年ぶりでドキドキです。商談会・懇親会とは別の会場、4階のクリスタルにて、初めて椅子が用意され着席での式、メディアの方々は後ろの方にスタンバイしてくださいました。司会は4年前と同じく、田畑亜希子さん(TSUTAYA BOOKSTORE サントムーン柿田川店)、ステージ補佐役は貝塚知香さん(谷島屋 サンストリート浜北店)、工島明子さん(MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店)、八木麻美さん(静岡県立中央図書館)です。



まずは事務局長の丸林篤史さん(谷島屋 営業本部)からご挨拶→副賞をご提供くださった株式会社アドライン様に代わり、副事務局長 吉見佳奈子(吉見書店 外商本部)が副賞のご説明を。
第11回静岡書店大賞授賞式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
今回の事務局長を務めます、谷島屋の丸林でございます。よろしくお願いいたします。
まずはじめに、この授賞式を開催することができました、多くの応援をいただきました、書店員の皆様、そして図書館員の皆様、そしてこの授賞式にご尽力いただきました販売会社の皆様、そして出版社の皆様、本に携わる皆様に実行委員を代表いたしまして、厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
4年ぶりの授賞式の開催となります。コロナ禍1年休止を挟みまして、去年おととしはSNSで静岡書店大賞を発表いたしました。ですので、この授賞式を行うのは第8回静岡書店大賞以来4年ぶりとなります。1年休みを挟みましたので、第1回から12年経ちました。ひと回りしたんですけども。1回目のことを思い出したら、浜松駅の小さな居酒屋で作家先生を呼んで飲み会をしたのが第1回授賞式。(会場笑い)
気づけば11回目でこういう非常に大きな…皆様と一緒に授賞式を迎えることができるっていうことをただ喜びを感じております。ありがとうございます。
こう12年続けてくると、よく読書離れとか言われるんですけど、そんなことボクはあまり感じていなくて、もちろんいろんなコンテンツがあって、多様化の時代なんで、読書はその中のひとつなんですけども。静岡県では小学校で朝読…朝、読書をしたりだとか、静岡書店大賞なんかもそのひとつの取り組みの中に児童書部門がありますので、小さなこどもたちに本を読んでもらいたいな、そういう素敵な本との出会いをお手伝いしたいな。という思いで静岡書店大賞を始めました。
10年経ちましたのでそういう子どもたちが大きくなって、もちろん小説や児童書だけじゃなくて、そういう子がビジネス書を読んだりだとか、専門書を手に取ってくれたりだとか、実用書を手に取ってくれたりだとか、本に親しむきっかけのひとつに、なってくれているんじゃないかなぁと思っています。これからもそれを続けていきたいなという風に考えております。ぜひ皆様も書店員図書館員のみなさんもこれからも静岡書店大賞にお力添え頂ければと思います。
第11回静岡書店大賞は書店員434名、図書館員171名、合計605名の投票により規定4部門受賞作6作品がすでに決まっております。ただいまよりこちらで発表してまいりますが、すでに情報解禁しておりますので、この時間には静岡県の書店図書館にてフェアが開催されております。皆さんにも書店図書館に足を運んでいただいて、受賞作を手に取っていただければと思います。それでは今から受賞作を発表してまいりたいと思います。
最後に、これまでもこれからも、静岡書店大賞にご理解ご支援いただけましたことを感謝いたしまして、開会の挨拶とさせていただきます。本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
第5回に続き、2回目の事務局長を率先して務めてくださった丸林事務局長、大黒柱です!
続いて、副賞のご紹介へ。
<副賞・・・日本一の富士山グッズのご紹介>
副賞をご提供くださいました企業様が本日お越しになれないため、代わりにご紹介をさせていただきます、吉見書店 吉見佳奈子です。毎年、受賞作家さんに喜んでいただけるご当地静岡の副賞をと考えております。いろいろ探して見つけたのが富士宮市にある富士山ショップの日本一の富士山グッズです。
ご連絡したところ、快く応じてくださり、しかも協賛でご提供いただけることになりました。大変ありがたく、感激いたしました。しかしうっかり者の私は、6つとお伝えしそびれており、届いた時に1つだったため仰天しました。6倍になるわけですから申し訳なさ過ぎてどうしようと泣きそうになりながらお詫びしご相談したところ、5つ追加でご用意しますよとおっしゃってくださり、頭が下がるばかりでした。
11月30日に富士宮のショップにその5つを取りに伺い、社長様と加工事業部リーダーの桑原様にお会いし、直接お詫びとお礼を申し上げることができました。静岡書店大賞のご説明もさせていただき、大変ありがたかったです。ショップもオフィスもとても素敵で、アドライン様の「人と人を結びつける線であり続ける」という企業理念や様々なご提案や地域貢献をされていることにも感銘を受けました。そして雄大な富士山にも驚き、パワーをいただいた感じです。近くで見る富士山は岩肌がくっきりはっきりしていて、筋肉質な感じで圧倒されました。
この富士山ボックスに、静岡書店大賞の名入れをしていただいた富士山ミニミニコーン、富士山不織布バッグ、富士山タオルハンカチ、富士山紙コップ、富士山はがきコレクションが入っております。富士山ミニミニコーンへの名入れは、画数が多く難しい作業だったそうです。おそばに置いていただけましたら幸いです。
それでは、副賞をご提供くださいました株式会社アドライン 代表取締役 古谷直之様からのメッセージを代読させていただきます。
副賞ご提供 株式会社アドライン様より
このたびは、静岡書店大賞授賞式が盛大に開催されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
このような素晴らしい会が継続的に開催されることは、これに携わられている様々な方のご尽力による賜物だと思います。私も書籍を愛する静岡県民の一人として、「静岡の灯」を消してはいけないと共感しております。
また今回副賞としてお声がけいただき、心ばかりではありますが、富士山の麓 富士宮市より心を込めて、日本一の富士山グッズを協賛させていただきます。受賞者様の今後のご活躍と、事務局をはじめとする関係者皆様の益々のご発展を祈念しております。この度は、誠におめでとうございます。
株式会社アドライン 代表取締役 古谷直之
株式会社アドライン様、誠にありがとうございました。静岡を象徴する富士山、会場でも大きな存在感をはなちました!


いよいよ発表です!まずは、「児童書 名作部門」から。大賞作は、童心社 いわむらかずおさんの『14ひきのあさごはん』に決定いたしました!いわむらかずおさんは残念ながらご都合がつかず、代わりに童心社 代表取締役社長 後藤修平様にご登壇いただきました。静岡書店大賞 協力委員 青山滋乃さん(静岡県立中央図書館)からトロフィーと副賞を贈呈。後藤様よりひと言をいただきました。
童心社の後藤と申します
皆さんお集まりで本当に緊張しております。少しだけ『14ひきのあさごはん』について説明を差し上げたいですけども、『14ひきのあさごはん』は 1983年の7月の初版で今年で40周年になりました。つい昨日なんですけども、1万8千部の重版を決めまして141刷りで累計141万7千部になりました。
ここ数年ですね、この14匹のシリーズがじわじわ売り上げがあがってきたんですけれども、それはやっぱりここにいらっしゃる書店様や図書館員の皆様が支えてくださったということがもちろんなんですけども、今ですね、子どもたちの生活の中にもITやデジタルがものすごい入ってきて、SNSも小学生でも使いますし、オンラインもやるしっていうそういう状況になっていて、何でもすごいスピードがあがっているような状況なんですけども、そのなかで14匹のような親しい家族だとか親しい人たちと自然の中で季節の移ろいを感じて自然の恵みを受けながら丁寧に暮らしていくっていう、そういうような暮らしがふたたび注目を浴びて求められているんじゃないかなと、私は今感じております。
それでは、いまむら先生からのメッセージを預かってまいりましたので、代読いたします。
<受賞の御礼> いまむらかずお先生より
このたび、『14ひきのあさごはん』が静岡書店大賞「名作部門」の大賞をいただけるとのこと、とてもうれしく思っています。子どもたちと本をつなぐ役割を担っておられるプロである、書店員さん、図書館員さんたちの投票によって選ばれたと知れば喜びはなおさらです。子どもの本の評価は、どれだけ子どもたちに、広く、深く、長く、支持されるかによって決まると思っているからです。
『14ひきのシリーズ』は発刊以来40年が経過し、親から子へ、3代、4代、と読み継がれ、海外でも18か国で翻訳出版され多くの子どもたちが楽しんでくれています。シリーズをロングセラーへと引き上げてくださった皆様に、厚く御礼申し上げます。
先日、私の美術館に来てくれた初対面の2歳の男の子に、いきなり「じーじ、じーじ」と呼ばれ、しばらくすると、私たちはすっかり仲良しになりました。笑みを浮かべ私を見つめる彼の澄んだ目を見たとき、絵本描きの「じーじ」でよかったなと思いました。
いわむらかずお
絵本描きの「じーじ」、14ひきの世界そのもののあたたかな著者 いわむら先生、ありがとうございました。ブログ管理人も、子どもたちが幼い頃、よく読み親しんできましたので、感慨深いです。これからもずっと、読み継がれてほしい名作ですね。
続いて、「児童書 新作部門」の発表に移ります。


「児童書 新作部門』 第3位は、ポプラ社 柴田ケイコさんの『パンダのおさじとフライパンダ』に決定いたしました!柴田ケイコさんは残念ながらご都合がつかず、代わりに ポプラ社 営業ユニット統括マネージャー 原川明さんにご登壇いただきました。静岡書店大賞 実行委員 髙田紗友美さん(マルサン書店 外商部)からトロフィーと副賞の贈呈です。
柴田ケイコさんからのビデオメッセージをご覧いただきます。
このたびは静岡書店大賞 児童書新作部門 第3位を頂き、ありがとうございます。書店の皆様、読者の皆様、選んでいただいた皆様、心から深く感謝いたします。
この「パンダのおさじとフライパンダ」は手のひらサイズのパンダが自分を励ましてくれる存在で、そういうお話を作れたらいいなと思って描き上げていきました。あと、盛り上がりの“フライパンのフタを開けてみると”っていうところ、料理をしながらイメージが膨らんで作り上げていきました。そのようなストーリーで、皆さんの心にちょっとでも楽しくて、おいしそうで、そういうお話が作れたっていうのは、とても私も幸せに感じております。
これからも絵本を通じて、面白くて楽しい世界を皆さんに届けていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
『パンどろぼうVSにせパンどろぼう』が前々回2021年の第9回静岡書店大賞 児童書新作部門 大賞を受賞された柴田ケイコさん、大注目の作家さんです!締めくくりに、お隣のネコちゃんの頭も下げていらしたのがとてもかわいらしく、微笑んでしまいました。


続きまして児童書新作部門 第2位は、KADOKAWA ヨシタケシンスケさんの『メメンとモリ』に決定いたしました!ヨシタケさんはご都合がつかず欠席で残念ですが、KADOKAWA 出版営業局 書店営業部 富澤瑳紀さんへ、静岡書店大賞 実行委員の鈴木祐輔さん(戸田書店 リブレ菊川店)からトロフィーと副賞を贈呈。
ヨシタケシンスケさんからのビデオメッセージをご覧いただきます。
こんにちは。絵本作家のヨシタケシンスケです。
今回はこの「メメンとモリ」が静岡書店大賞 児童書新作部門の第2位を頂いたということで、本当にありがとうございます。いつも静岡書店大賞さんにはたくさんいい思いをさせていただいております。今回もたくさんすすめていただいたということで、2位をいただくことができました。ありがとうございます。今日ちょっとどうしても用事があって、そちらにお伺いできなくてビデオでの参加で申し訳ございません。
そういったわけで、この本はすごくこう…なんていうのかな、普段考えている、何のために生きてるんだろうか?とか、思い通りにならなかった時って、どうやって考えていればいいんだろうか?とか、普段ボクが考えていることを割とそのまんまエッセイっぽい形で本にまとめたものです。ちょっと小っちゃい子が読むとキョトンとする話が多いんですけれども。いろんな方がこれどういう意味なんだろうなと思いながら読んでくれると嬉しいなと思って描いた本です。
ぜひいろんな方に読んでもらって、なんだろう?とキョトンとしていただけると嬉しいかなと思います。これからもまたいろいろ本を描いていきたいなと思うので、今後ともどうか興味を持っていただけるとありがたいです。
このたびは2位ということで、たくさんいただきましてありがとうございます。絵本作家のヨシタケシンスケでした。
歴代の静岡書店大賞で、数多くの受賞をされてきたヨシタケシンスケさん、今年2024年1月16日(土)~2月12日(月・祝)、静岡市清水文化会館マリナートにて「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が開催されています!お子さん連れのご家族が大勢来場されていて大人気!いつも静岡にお心を寄せてくださり、感謝しています。


そして児童書 新作部門 第1位は!白泉社 田中達也さんの『おすしがふくをかいにきた』に決定いたしました!静岡書店大賞 実行委員 田中寛行さん(谷島屋 ららぽーと磐田店)より、トロフィーを贈呈。田中つながりです♪
こんにちは ミニチュア写真家の田中達也です。このたびは静岡書店大賞児童書新作部門大賞をいただき、ありがとうございます。
僕は鹿児島に住んでいるんですけれども、鹿児島にはこういう大きな書店の賞みたいなものがなくて、これだけたくさんの方に集まっていただく静岡県が、すごくうらやましいなと感じておりました。
僕は『見立て』と言って何かを何かに変換するという作品を、毎日SNSにアップしています。今この会場を見ていても、横並びにすごい沢山の人が並んでいるので、パソコンノキーボードみたいに見えてくるんですね。(会場笑い)そういう発想が色々と働くんですけれども。
今回の「おすしがふくをかいにきた」という本はですね、その中でも擬人化といって、日常にある物が人に見えてくる。みたいな発想で作ったものになります。なので例えば、この発想で静岡にあるゆかりのもので……例えばさわやかにあるハンバーグで考えるとですね、日焼けをしに来た人に見えたりですね。(会場笑い) あとは緑茶の中に浮いている葉っぱが、泳いでいる人に見えたりですね。
そういうような、発想が働く本になっていますので、この本を読んだ後にいろいろ日常の中で楽しい発想を広げていただけるといいなと、思っております。このような発想を静岡の方にもっと知って頂けるいい機会になったと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
鹿児島から静岡へお越しくださり、感謝感激です!!2022年6月10日~7月10日、静岡市清水文化会館マリナートで『MINIATURE LIFE展2(ミニチュアライフ)』が開催され、書店員も多く訪れました。毎日のようにアップされるInstagramの投稿を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。泉のように常に湧いてこられる発想力と表現力、すごすぎます!とてもお優しく、懇親会でイラスト入りサインを描いてくださったり、本当に嬉しかったです。


続きまして、映像化したい文庫部門。大賞作は、KADOKAWA 榛名丼(はるなどん)さんの『レプリカだって、恋をする。』です!静岡書店大賞 実行委員の溝口晴香さん(未来屋書店 浜松市野店) からトロフィーと副賞を贈呈です。
こんにちは、はじめまして。榛名丼(はるなどん)と申します。
「おかしい名前だね」とよく言われるのですが、榛名丼の丼の由来は「お弁当どんどん」の“どん”になります。(会場笑い) この名前の通り、私は静岡県静岡市の出身になります。そんな私が、静岡書店大賞という場でこのような賞を頂戴することができて、本当にうれしく思っております。
今回受賞させていただいた『レプリカだって恋をする』というお話なんですけども、こちらは一人の高校生の女の子がいて、その子がある日突然自分の“分身体”を生んでしまう。それで、その子が身代わりとして学校生活を送るうちに、同じクラスのクラスメイトの男の子に恋をしてしまうというお話です。(言葉が詰まる) すみません、緊張して……こんなにたくさん人がいるとは思っていなかったので。(会場笑い)
こちらのお話の舞台自体が、静岡市の用宗になっておりまして。用宗をはじめとして、静岡駅ですとか、松坂屋静岡店、あとは日本平動物園といった県内にお住まいの方でしたらなじみ深い場所っていうのがたくさん作品の中に登場します。最後になりますけれども、今回静岡の書店員の皆様や図書館員の皆様にこうして素敵な賞に選んでいただいたということは、わたしにとっても強い自信につながりました。
(言葉が詰まる)ちょっとお待ちを……。(会場笑い) まだまだ若輩者なんですけれども、レプリカだって恋をするはシリーズ化しておりまして、第3巻が3日後の12月8日に発売の予定となっております。それも含めましてこのままたくさんいろいろなお話を書いていって、またぜひこういった素敵な場によんでいただけるよう、頑張っていきたいと思います。このたびは本当にありがとうございました。
静岡市にお住まい、まさに地元作家さんの榛名丼さん、おめでとうございます!榛名丼さんの丼(どん)は、静岡人なら誰もが知る「お弁当どんどん」の「どん」だったとは(笑) 「お弁当どんどん」さんは、第8回静岡書店大賞に副賞をご提供くださり、お世話になりました。主人公は自転車通学をしており、本当に身近に感じます。胸がいっぱいになっていらしたお姿、緊張と喜びが伝わり、ますます応援したくなりました。第2巻、第3巻もおすすめしてまいります!


そしていよいよ最後は小説部門 大賞!新潮社 宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』に決定いたしました!静岡書店大賞 実行委員 栁下博幸さん(吉見書店 竜南店)より、トロフィーと副賞を贈呈。
膳所から来ました、宮島未奈です。よろしくお願いします。(拍手)このたびは栄えある静岡書店大賞をいただきまして、誠に光栄です。
私は、静岡県富士市で生まれ育ったので、本当に故郷に錦を飾ることができて、とっても嬉しいです。
私は2021年に女による女のためのR-18文学賞を受賞したんですけれど、そのころはコロナによる制約が多くてですね、授賞式は新潮社の会議室で10名ほどのクローズドな環境でやったものですから、今日はこのように大勢の人に祝っていただいて、本当に喜びもひとしおでいます。
『成瀬は天下を取りにいく』の主人公の成瀬あかりは、コロナ禍による制約のもと、西武大津店に通うというチャレンジをするんですけれども、それはコロナで…コロナがあったからこそ成瀬が生まれたのは事実なんですけれど、それを私は良かったとはあまり思っていなくて、やっぱりR-18文学賞の授賞式もやっぱりみんなに祝って欲しかったなとか。何かそういうような、何かちょっと寂しい思いは、またこれからもきっと抱えていくものだと思っているんです。
でも、『成瀬は天下を取りにいく』をとても多くの人に読んでいただいたことによって、その気持ちが共有できたというか、コロナ禍による悔しさとか悲しさとか、そういう戸惑いとか、そういった物が共有できたのかな。っていう風に思っています。
『成瀬は天下を取りにいく』の第一話の「ありがとう西武大津店」は2020年の話なんですけれど、わずか3年前のことなのに、とっても昔のことのように感じるんですね。だからこれがまた、5年10年と読み継がれていくにつれて、また違った印象を持つ作品になっていくんじゃないかなと思って、とても楽しみにしています。
来年の1月24日には、『成瀬は天下を取りにいく』の続編となる、『成瀬は信じた道をいく』が発売になります。一足先に読んでいただいた方たちからは、とても面白かったと好評いただいておりますので、私としても発売ととても楽しみにしているところです。ぜひ静岡の書店さんにおかれましても、「成天(なるてん)」 と 「成信(なるしん)」 を並べて置いていただけたらとてもうれしいです。
本日は本当にありがとうございました。
ユニフォーム姿で、主人公の成瀬を思わせる、地元 富士市出身の宮島さん!「膳所から」ようこそ!でした!しぞ~か愛あふれる掌編も最高で大感激です。まさか成瀬と島崎と静岡に凱旋してくださるとは!掌編に登場した地元の老舗菓子店さんも店舗で『成瀬は天下を取りにいく』の販売をしてくださったんです。地元メディアも盛り上がりました。続編『成瀬は信じた道をいく』も、さらに面白く、さらなる続編が楽しみでなりません。ずっと成瀬を見ていたい、そう思うファンがどんどん増えていくに違いないです♪


4部門6作品、すべての受賞作が決定しました!次期事務局長 河口雅哉さん(谷島屋 三方原店・本沢合店)が閉式のご挨拶。
ご紹介いただきました、第12回事務局長を務めさせていただきます、谷島屋の河口と申します。よろしくお願いいたします。
まずは、本日受賞された作家の先生方、誠におめでとうございます。本日より我々、書店員 図書館員あるいはメディアの方の力をお借りし、県民読者の皆様に素晴らしい本の情報を発信してまいります。何とぞお力添えのほどをよろしくお願いいたします。
えー…開会の挨拶で丸林事務局長が挨拶をしていただきましたが…示し合わせたかのように内容がまる被りでして…(会場笑い)この短時間でさて、どうしようかと思っておりますが。
この4年ぶりのリアル開催、我々実行員も含め、皆様もお待ちいただいたかと思います。商談会の際もですね、多くの皆様に「やっぱり12月の静岡はこれがないと始まらないよね」というお言葉をたくさんいただきました。これは我々実行委員にとってこの上ないお言葉だと思っております。ありがとうございます。やはりこの3年間授賞式ができなかったこと、また、SNSでの発表、やはりこれには限界があったことをいろいろと考えさせられる3年間でございました。ただ今回リアルで開催できるということ、このリアル開催の意義ということを、今回改めて実感しております。
書店・図書館の皆様、そして出版社の皆様、取次店様、そして、本日受賞された作家の皆様、我々すべて本でつながっております。今度はこの静岡書店大賞を機に、読者の皆さんとつながりを持って行く大きなチャンスだと思っておりますので、なにとぞ皆様のお力添えをいただきまして、この会をさらに発展、成長させていきたいと思っております。何とぞお力添えよろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、私の閉会の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
第4回静岡書店大賞の事務局長を務めてくださり、授賞式の台本作成をずっと担当してくださっている河口さん。いつも穏やかでホッとします。河口さんを中心に、来年も皆で力を合わせて開催できますよう、よろしくお願いいたします。

すべての受賞作が決定し、受賞作家さんが前方へ!そして、書店員・図書館員の方々も一緒に恒例の記念撮影を行いました。その後、受賞作家さんの囲み取材が行われていました。

続いての懇親会は、先ほどの商談会と同じく5階のセンチュリー会場へ。取次さんが受付をしてくださり、感謝です。司会は以前と同様、静岡書店大賞 実行委員の山本明広さん(BOOKアマノ布橋店)。開会の挨拶は「しぞ~か本の日!」実行委員長 吉見光太郎(静岡県書店組合 理事長)より。

新型コロナウイルスの感染がまん延してからは、静岡書店大賞はリモートで行ってきておりましたが、書店商談会とこの合同懇親会におきましては、2019年以来、実に4年ぶりの開催となります。
東京や大阪のような大都市ではない地方都市の静岡に、このような多くの皆様にお集まりいただき、盛大に開催できることは大変嬉しく、感謝の念にたえません。
私は実行委員長という肩書ではありますが、実際には日本出版販売静岡支店、トーハン静岡支店、そして静岡書店大賞の実行委員の各書店の皆さまが日々の業務でお忙しい中に開催に向けてご尽力いただいたからこそ実現できたことでございます。準備に関られました全ての方に感謝申し上げます。
さて静岡書店大賞は、図書館員の皆さまにもご協力いただいておりまして、全国でもたぐいまれな賞でございます。図書館員の皆さまにおかれましてもご協力いただき感謝申し上げます。図書館様には、年間を通して多くの本を購入していただいています。本日ご参加いただいております出版社の書籍は、必ずや購入されて蔵書されていますので、我々書店と共に今後とも情報交換等していただければ嬉しく思います。
本日静岡書店大賞を受賞された作家の先生皆さま、出版社の皆さま、このたびは誠におめでとうございます。昨今本の売上が悪い、書店がどんどん減っているとニュースにもなっておりますが、静岡県内では、ショッピングセンター内の書店等、売上が昨年を上回っているお店もあると聞いております。受賞された書籍を静岡県の書店が一体となって販売していく所存です。
本日このような皆で集まれる機会はなかなかありませんので、この懇親会では、日ごろお話しできない方とお話ししていただき、より多くの情報交換を行なっていただきたいと思います。
一人でも多くの読者が増えていくようになることを願い、そして今年一年がもうすぐ終わってしまうということは考えられない速さでしたが、皆さま良い年を迎えられますようお祈り申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。
続きまして、ご来賓を代表しまして、静岡県立中央図書館 館長 柴雅房さまにご挨拶をいただきました。

えー…こんなに人が多いとは思わなかったというのが(会場笑い)、正直なところでございます。
まずは4年ぶりの「しぞ~か本の日・静岡書店大商談会」そして4年ぶりにリアルな形での「静岡書店大賞授賞式」こちらの開催誠におめでとうございます。
私たち図書館関係者もこのイベントに関われたことを誠にうれしく感じております。出版社さんのブースをまわりながら、本の魅力それから皆様の本に対する熱い思い、これをひしひしと感じたところでございます。
書店大賞の受賞作品については、個人的にも読ませていただきました。いずれも魅力的な作品で、ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思っております。個人的にはですね、宮島さんの「成瀬は天下を取りに行く」の中の、「ありがとう西武大津店」これがツボにはまりまして、何度読んでも笑えました(会場笑い)。……こういう読み方で、宮島さんよろしいでしょうか?(会場笑い) ありがとうございます。
昨今ですね、書籍を取り巻く環境は厳しいものがございます。図書館は書店様、出版社様、取次店様、そのほか多くの方々と手を携えて読書の魅力を伝え、ひいては活字文化を支えていきたいと、考えております。静岡書店大賞はまさにその一つかと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
館長さん、受賞作を全部お読みくださったとのこと、もう本当にありがたいです。歴史の専門家(近世都市史・農村史がご専門)で、ご自身も『静岡水物語―新史料で読み解く駿府用水―』を出版されています。商談会では積極的に出版社さんブースをまわられ、そのお姿に感動いたしました。ご立派な先生でいらっしゃるのに、かわいらしい(畏れ多いですが)館長さん、心和むお話、ありがとうございました。
いよいよ乾杯です。ご発声を、童心社 代表取締役社長の後藤修平さまにしていただきました。


児童書名作部門をくださいまして、本当にありがとうございます。今日のこの日をご準備された皆さんに深く心より敬意を表します。
少しだけしゃべりますと、コロナ禍を経てですね、非常に出版書店業界は厳しいということになっていまして。童心社も例に漏れずなんですけども。
この前ですね、ある書店さんとちょっと話したのですが、そうはいってもですね、コロナ禍の時は、何もしなくても児童書がバンバン売れて今思うと夢のようだと嘆いておられたのですが、その時にですね、書店さんと確認したのは巣ごもり需要の時にはっきりわかったと思っているんですけれども、世の中の子育てしていらっしゃる若いお父さんお母さんや関係するような人は、やっぱり時間があればゆっくり子どもと本を読みたいというのは、本当にそう思っているんだなというのが明らかになったな。これだけは絶対に確実に分かったことだと、私は思っております。(会場拍手)それでですね…あっ、拍手ありがとうございます。(会場笑い)
それで、私の身近な人でもいますけども、自分は本を読まないっていう人でも、子どもには良い本をたくさん読んでもらいたいっていう人は本当にたくさんたくさんいらっしゃるんですね。そういうお客さん読者を信じて前に進んでいきましょうっていうようなことを、その書店さんと確認いたしました。
それは今いろいろ戦争とかがあってひどい世の中ですけど、やっぱり自分の子どもには良い人生を送ってほしいっていう切なる願いが、そこにその願いと本を読んでほしいという思いは一緒のものなんじゃないのかと、私は思っております。
私は本屋さんが大好きで、毎日最寄りの本屋さんに寄って、お店を一周して帰るぐらいなんですけど、本屋さんには何時間でもいられます。それで私は書店人さん図書館人さんっていうのはどういう人なのかなっていうのをよく考えるのですけど。やっぱり毎日毎日ですね、どんどん出てくる本を自分の目で見て、手で触っていらっしゃる人だと私は思います。そこがつい自社の本ばかり見てしまう出版社の私みたいなものとはやっぱり違う人だなぁと思っております。そういう人たちが選んでくれた賞っていうのは、どんなものなのかと思うと、やっぱりこれだけ力のある賞っていうのは無いんじゃないかって私は思っております。
ちょっと童心社の話をすると、静岡書店大賞ですね、新刊じゃない名作部門っていうのがある本当に珍しい賞だと思うんですね。それで、童心社のロングセラーにおいて、この賞もらえるかなって、ずーっと実は思っておりまして。このたび本当にもらえて、ほんっととにうれしいです!本当にありがとうございます。ということで、長くなりましてすみません。
お集まりの皆様のご健康と益々のご発展、それと静岡書店大賞、これらがもっともっと読者の皆様、お客様に愛されて盛り上がっていきますことを、心から願いお祝いして乾杯したいと思います。
それでは皆さん、元気によろしくお願いいたします。乾杯!
本屋さんが大好きで毎日寄られてから帰るという後藤社長、「名作部門」がある静岡書店大賞は珍しく、この賞をもらえるかなと思っていてくださり、受賞を大変お喜びくださって、実行委委員一同、ありがたくてなりません。この賞は、図書館員さんの投票で決まります。意義深い賞であることを改めて実感しました!
締めの挨拶は、静岡書店大賞 創設者で初代事務局長の高木久直さん(高久書店)より。

何をしゃべったらいいのかなという思いもあるのですが、ちょっと脳みそをフル回転させてお話させていただきます。改めまして皆さん、走る本屋さん高久書店の高木です。(会場拍手)
この暮れの…師走のクソ忙しいときに(会場笑い)ここ静岡に全国の…全国からですよ、出版業界の皆様がこれだけ多く集まられたということ、本当に感謝の念にたえません。改めて実行委員会から、心から感謝を申し上げたいと思います。皆様本当にありがとうございます。(会場拍手)
実は4年前の今日この場でやはり私は締めのスピーチをさせていただきました。その時最後になんて言ったかというと、それまで勤め上げた企業書店を辞めて、独立開業をして町の小さな本屋をやってみたい。本当に本屋はダメなのか?チャレンジします。そう申し上げてこのスピーチを締めました。
今日4年経って…あれから4年の今日。私は今、ここに再び来ることができました。書店を、本屋を、4年間やってくることができたんです。希望がないことなんてありません。やりようはきっとあると信じて歩んできました。
本当に本屋をやればやるほど書店員の時とは違って、経営者という立場になって「あぁ、本屋ってなんか大変だよね、きついよね、苦しいよね。何より儲かんないよね」身をもって毎日のように思いました。
けれどもそれ以上に、本屋はやっているとめちゃくちゃ楽しいんです。本当に面白いんです。死ぬまで続けたいなって思うんです。なんなんでしょうこのワケのわからない魅力って。わかります?皆さん。そんな底なしの魅力っていうのは、源はどこにあるのかっていうと、やっぱり本なんですよね。本。
つまり我々は、本の一番近くにいるプロとして、図書館でもないよ、本屋でもないよ、ボーダーないよ。そういうものを全部飛び越えてこれから先、未来永劫本の魅力というものを伝え続けていくしかないんじゃないでしょうか。
来年もここで皆様にこうしてお会いできることを夢見ていますし、静岡の書店図書館のみんなが県民読者に向かって、あるいは全国に向かって、発信をして魅力を伝えていこうと思っています。
本当に皆さん今日はお忙しい中、静岡にお集まりいただきありがとうございました。短いですが挨拶に代えさせていただきます。
静岡書店大賞 創設者の高木さんのお言葉、いつも心に響き、糧となります。やはり締めは、高木さんでなくては!高木さんの言葉を楽しみに来られる方もいらっしゃいますしね。


懇親会後、委員で集合し記念撮影。新たな委員も加わり、パワーアップして嬉しいです!
最後まで募金にご協力くださいました皆様、本当にありがとうございます。中には、委員の代わりに募金箱を持ってまわってくださった出版社さんも!ずっと受付などをしてこの会を運営してくださった取次の皆様、ホテルグランヒルズ様にも大変お世話になりました。頭が下がるばかりです。4年ぶりのリアル開催、皆様のおかげで感動でいっぱいの一日となりました。心より感謝申し上げます。第11回静岡書店大賞も、素晴らしい受賞作品ばかり、県内書店・図書館で力を入れて販売・宣伝をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
※ブログでのご報告が遅くなり、申し訳ございませんでした。
2023年12月09日
メディア報道、ありがたいです!

新聞、テレビ、ラジオなど、様々なメディアで第11回静岡書店大賞の報道をしてくださっております✨
メディアのお力は大きく、大変ありがたいです

授賞式の様子が伝わるかと思いますので、ぜひご覧くださいませ

静岡新聞さま
https://news.yahoo.co.jp/articles/be97d2cf7ba969e8dc402baae1aadbf043594575
SBSテレビさま
https://news.yahoo.co.jp/articles/9edf75b8a284a8a863cb9470ad3311cba52f4249
第一テレビさま
https://news.yahoo.co.jp/articles/6403e999d7057df82e483d87634020408b4da934
テレビ静岡さま
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d10dc465e66d3d64e19eb5820bcfc702e830f24
2023年12月05日
第11回 静岡書店大賞

お待たせいたしました!12月5日(火)17:10~18:10、第11回 静岡書店大賞の授賞式にて受賞作品が発表されました



「しぞ~か本の日!」として、取次の垣根を越え、合同で行っている商談会・懇親会とともに、今年は4年ぶりのリアル開催をすることができ、大変嬉しくありがたさでいっぱいです




今年も素晴らしい作品が選ばれました


2023年08月31日
投票用紙、応募要項、過去の受賞作をWebにアップしました!
第11回 静岡書店大賞の投票用紙類をWebにupしました
(実行委員 谷島屋の田中さん、ありがとうございます)
今年もいよいよ投票が始まります!
・投票期間…9/15(金)~9/30(土)
https://onedrive.live.com/?id=240BF5AE22EB1933%21105&cid=240BF5AE22EB1933
上記URLからエクセルシートをダウンロードのうえ、ご利用くださいませ。
※集計に必要なため、ISBNコードをご記入くださいますよう、お願いいたします。
<小説、児童書新作、映像化したい文庫>
・投票…書店員、図書館員
・対象…2022年9月1日~2023年8月31日に刊行された本
※小説と映像化したい文庫部門は、ベストセラーは除きます
別紙 応募不可作品(ベストセラー) 一覧をご参照ください。
<児童書名作部門>
・投票…図書館員さんのみ です
「過去10回の受賞作品一覧」もありますので、参考にご覧いただけたらと思います
静岡県内の多くの書店員&図書館員の皆様の投票を心よりお待ちしております
早めにご投票いただけますと大変ありがたいです。よろしくお願いいたします
(実行委員 谷島屋の田中さん、ありがとうございます)
今年もいよいよ投票が始まります!
・投票期間…9/15(金)~9/30(土)
https://onedrive.live.com/?id=240BF5AE22EB1933%21105&cid=240BF5AE22EB1933
上記URLからエクセルシートをダウンロードのうえ、ご利用くださいませ。
※集計に必要なため、ISBNコードをご記入くださいますよう、お願いいたします。
<小説、児童書新作、映像化したい文庫>
・投票…書店員、図書館員
・対象…2022年9月1日~2023年8月31日に刊行された本
※小説と映像化したい文庫部門は、ベストセラーは除きます
別紙 応募不可作品(ベストセラー) 一覧をご参照ください。
<児童書名作部門>
・投票…図書館員さんのみ です
「過去10回の受賞作品一覧」もありますので、参考にご覧いただけたらと思います

静岡県内の多くの書店員&図書館員の皆様の投票を心よりお待ちしております

早めにご投票いただけますと大変ありがたいです。よろしくお願いいたします

2023年08月22日
第11回 静岡書店大賞について

残暑厳しき折、皆様いかがおすごしでしょうか。平素大変お世話になり、誠にありがとうございます。静岡書店大賞事務局です。
今年は丸林篤史事務局長(谷島屋)のもと、4年ぶりにリアルで静岡書店大賞授賞式を行うこととなりました。以前のように大会場で「しぞ~か本の日!」として、商談会・静岡書店大賞授賞式・懇親会を開催いたします

第11回 静岡書店大賞の告知ポスターをWebにアップしました!実行委員の田中さん、いつもありがとうございます

https://onedrive.live.com/?id=240BF5AE22EB1933%21105&cid=240BF5AE22EB1933
上記URLからPDFをダウンロードのうえ、ご利用くださいませ。静岡県内の書店さん、図書館さん、告知ポスターはぜひカラーで印刷し、店内、館内に掲示をお願いいたします。そして書店員、図書館員の皆さんに投票を呼びかけていただけたらと思います

静岡書店大賞 過去の受賞作を「文学賞の世界」さんがまとめてくださっていますので、ご参照くださいませ

https://prizesworld.com/prizes/various/ssht.htm
<丸林事務局長より>
この度は第11回静岡書店大賞事務局長を務めさせていただきます。
2019年以来、リアルにて授賞式を開催させていただきます。
コロナ禍にも多くの書店が閉店いたしました。
それでも私たちは本と出合う機会を増やしたい。
これからも多くの読者に本の楽しさを届ける活動を続けてまいります。
引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
<今後の予定>
・8月下旬~…応募要項、投票書類の配布、Webへのアップ
・9月15日(金)~30日(土)…投票期間
・12月5日(火)…第11回静岡書店大賞 発表
静岡県内書店,図書館でフェア開催
以上、何とぞよろしくお願い申し上げます。
第11回静岡書店大賞 事務局長
谷島屋 営業本部 丸林篤史
2022年12月24日
第10回 小説部門大賞 『忍者に結婚は難しい』ドラマスチール帯


小説部門の大賞『忍者に結婚は難しい』が、年明け1/5(木) フジテレビ系で22時~ドラマ放送が開始されます

講談社様から、ドラマスチール帯が届きました~




静岡書店大賞の受賞作が発表から1ヵ月以内に映像化するとは、とても嬉しいです

小説とはまた違った魅力もたくさん見られそうで、すごーく楽しみです



帯を2枚とも巻いたら、タイトルが見えませんね



2022年12月14日
横関大先生、講談社さんが静岡県内をご訪問くださいました!


12/14(水)、『忍者に結婚は難しい』で 小説部門 大賞を受賞された 横関大先生と講談社の大曽根幸太さんが、静岡県内の書店をまわってくださいました


表彰盾をお送りしようと大曽根さんにご連絡したところ、「お送りくださるのはお手間をおかけしてしまいますし、ご訪問する際にお渡しいただければSNSで話題にもなるでしょうし」と、おっしゃってくださいました


静岡県の西部からまわってくださって、これから東部もご訪店してくださるとのこと、大変嬉しくありがたいです



そしてなんと!年明け1/5(木)10時~フジテレビで、『忍者に結婚は難しい』がドラマ化されます


