2012年12月03日
大賞受賞作家さんのコメントです。
第1回静岡書店大賞が発表となり、県内160店でフェアを開始し3日目となります
各店でのお客様の反響はどうか、気になるところです
大賞受賞作の作家さん、出版社担当者さんから受賞コメントをいただきましたので、掲載させて
いただきます。皆さん、静岡書店大賞第1位に大変喜んでくださり、私共委員会も感激です
小説部門 第1位 『きみはいい子』 (ポプラ社) 中脇初枝さん
このたびは「第一回静岡書店大賞」をいただき、ありがとうございます。
川に囲まれた小さな町で暮らしていたこどものころ、お小遣いをもらうと
川べりの本屋さんへでかけて、文庫本を買っては読んでいました。単行
本は高くて買えなかったので、立ち読みしていましたが、店員さんはい
つも見逃してくれました。
本を書く仕事をするようになって、一冊の本が、どれほど心をこめて本
屋さんに並べられているのかを知りました。
そんな書店員のみなさんにえらんでいただけたことを光栄に思います。
そして、この機会にあらためて、こどものころに見守っていただいたお礼
を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
あなたはいい子。わたしもいい子。
そんな思いが、たくさんのひとに伝わることを願っています。
中脇先生が通っていらした川べりの本屋さん、あたたかいお店なのでしょうね。中脇先生の心象風景に本屋さんがあり、作家として改めて、本と書店に思いを巡らせてくださっていること、とても嬉しくありがたく思います。静岡県内の書店も、多くの人の心に残る「本屋」であるといいなぁ…
虐待やいじめなど、いたましい事件が後を絶ちません。みんな「いい子」のはずなのに…。中脇先生のメッセージが伝わり、いたましい事件が起こらないようにと、願ってやみません
児童書 新作部門 第1位 『きょうのごはん』 (偕成社) 加藤休ミさん
まず、受賞本当に嬉しく思っています。知らせがあったときは飛びあがっ
て喜びました。絵本部門の大賞をいただけるなんて思いもよらないこと
でしたから感激ひとしおです。
私はクレヨンとクレパスで食べ物の絵を描くのが得意です。 『きょうの
ごはん』はそれに加え、私の“こんな家族あったらいいな”の風景をそれ
ぞれ描きました。ご近所も商店街の風景も理想の街です。ですので、
こんなに好きな絵ばかり描いてさらに受賞までさせていただいて、恐縮
してしまうくらい。そして、富士山に登って喜びを叫びたいくらいです。
「静岡のみなさ~ん! きょうのごはんはな~に~?」
飛びあがって喜んでくださったなんて、こちらこそ、飛びあがってしまいます。加藤先生の理想とされる家族や風景、そしてもうヨダレの出そうになる、家族そろっていただくおいしそうなごはんの数々。日本の食卓はこうであってほしい!とだれもが思うことでしょう
「きょうのごはん」は日本全国共通のメニュー「焼きサンマ」「カレーライス」「オムライス」「コロッケ」「お寿司」ですが、静岡ならではの「きょうのごはん」って何だろう??黒ハンペンのフライ?サクラエビのかき揚げ?静岡県は横に長~いので、西部・中部・東部・伊豆では、ちょっと違うんですけどね
児童書 名作・ロングセラー部門 第1位 『100万回生きたねこ』
(講談社) 佐野洋子さん・・・講談社 担当編集者さんより
『100万回生きたねこ』は、2012年に刊行35周年を迎えました。
多くの読者に愛され読み継がれて、このたびこのような賞を受賞でき、
佐野洋子氏の最後の担当者としまして、うれしく思います。
佐野さんは、9歳のとき、大好きだったお兄さんを11歳で亡くしました。
その喪失感と、自らの力で切り開いていった人生が、この絵本を生んだ
のだと思います。
佐野さんの、生きていくことへの決意が、多くの人を感動させます。
子どもにも、大人にも読んでほしい、永遠の名作です。
著者の佐野洋子先生が故人(2009年11月5日 72歳で病没)のため、講談社の佐野洋子先生の最後の担当者さんがコメントをくださいました。担当者さんがおっしゃるとおり、永遠の名作である『100万回生きたねこ』。哲学的ともいわれ、子どもよりも大人の支持を集めるものかもしれません
静岡育ちの佐野洋子先生が大賞というのは、嬉しいことです。担当者さん、ありがとうございました

各店でのお客様の反響はどうか、気になるところです

大賞受賞作の作家さん、出版社担当者さんから受賞コメントをいただきましたので、掲載させて
いただきます。皆さん、静岡書店大賞第1位に大変喜んでくださり、私共委員会も感激です



このたびは「第一回静岡書店大賞」をいただき、ありがとうございます。
川に囲まれた小さな町で暮らしていたこどものころ、お小遣いをもらうと
川べりの本屋さんへでかけて、文庫本を買っては読んでいました。単行
本は高くて買えなかったので、立ち読みしていましたが、店員さんはい
つも見逃してくれました。
本を書く仕事をするようになって、一冊の本が、どれほど心をこめて本
屋さんに並べられているのかを知りました。
そんな書店員のみなさんにえらんでいただけたことを光栄に思います。
そして、この機会にあらためて、こどものころに見守っていただいたお礼
を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
あなたはいい子。わたしもいい子。
そんな思いが、たくさんのひとに伝わることを願っています。
中脇先生が通っていらした川べりの本屋さん、あたたかいお店なのでしょうね。中脇先生の心象風景に本屋さんがあり、作家として改めて、本と書店に思いを巡らせてくださっていること、とても嬉しくありがたく思います。静岡県内の書店も、多くの人の心に残る「本屋」であるといいなぁ…

虐待やいじめなど、いたましい事件が後を絶ちません。みんな「いい子」のはずなのに…。中脇先生のメッセージが伝わり、いたましい事件が起こらないようにと、願ってやみません



まず、受賞本当に嬉しく思っています。知らせがあったときは飛びあがっ
て喜びました。絵本部門の大賞をいただけるなんて思いもよらないこと
でしたから感激ひとしおです。
私はクレヨンとクレパスで食べ物の絵を描くのが得意です。 『きょうの
ごはん』はそれに加え、私の“こんな家族あったらいいな”の風景をそれ
ぞれ描きました。ご近所も商店街の風景も理想の街です。ですので、
こんなに好きな絵ばかり描いてさらに受賞までさせていただいて、恐縮
してしまうくらい。そして、富士山に登って喜びを叫びたいくらいです。
「静岡のみなさ~ん! きょうのごはんはな~に~?」
飛びあがって喜んでくださったなんて、こちらこそ、飛びあがってしまいます。加藤先生の理想とされる家族や風景、そしてもうヨダレの出そうになる、家族そろっていただくおいしそうなごはんの数々。日本の食卓はこうであってほしい!とだれもが思うことでしょう

「きょうのごはん」は日本全国共通のメニュー「焼きサンマ」「カレーライス」「オムライス」「コロッケ」「お寿司」ですが、静岡ならではの「きょうのごはん」って何だろう??黒ハンペンのフライ?サクラエビのかき揚げ?静岡県は横に長~いので、西部・中部・東部・伊豆では、ちょっと違うんですけどね



(講談社) 佐野洋子さん・・・講談社 担当編集者さんより
『100万回生きたねこ』は、2012年に刊行35周年を迎えました。
多くの読者に愛され読み継がれて、このたびこのような賞を受賞でき、
佐野洋子氏の最後の担当者としまして、うれしく思います。
佐野さんは、9歳のとき、大好きだったお兄さんを11歳で亡くしました。
その喪失感と、自らの力で切り開いていった人生が、この絵本を生んだ
のだと思います。
佐野さんの、生きていくことへの決意が、多くの人を感動させます。
子どもにも、大人にも読んでほしい、永遠の名作です。
著者の佐野洋子先生が故人(2009年11月5日 72歳で病没)のため、講談社の佐野洋子先生の最後の担当者さんがコメントをくださいました。担当者さんがおっしゃるとおり、永遠の名作である『100万回生きたねこ』。哲学的ともいわれ、子どもよりも大人の支持を集めるものかもしれません

静岡育ちの佐野洋子先生が大賞というのは、嬉しいことです。担当者さん、ありがとうございました

Posted by 静岡書店大賞SST at 15:55
│2012年 静岡書店大賞 受賞作